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板垣武志が徒然なるままに綴る、日々のツアーや旅の雑記帳です。

2024年7月、梅雨明け後の鳩間島、石垣島

2024年7月、梅雨明け後の鳩間島、石垣島

6月後半、沖縄は既に梅雨が明けています。
ここ二三年は、安定した晴れが続くこの時期に鳩間島、石垣島を訪問しています。
今年も6月30日から行くことにしました。

今は、成田空港から石垣空港まで直行便があり、とても便利なのです。
朝がちょっと早くて7時15分発なのですが、京成線沿線在住の小生としては一番電車に乗れば間に合います。
10時半には石垣島に着くので、その日も一日無駄なく過ごせるのです。

今年は会いたい人も何人かいるので、時間を有効に使いたい。
会うことを躊躇して後で後悔するということにはなりたくないのです。

石垣島に到着してからは、友人で先輩のT元校長先生から車を自由に使ってくれというありがたい申し出を受けさせていただいて、おかげで、以前鳩間島で交流のあったKさんに数年ぶりに会うことができました。
健康上の問題はあるものの、お互いに元気で会えて良かった。

その晩はいつものようにT先生のお家で宅飲み。
先生は70代半ばでまだ現役で働いています。
仕事もとても楽しそうです。
彼お得意のそば、本日の出汁は我々が普段使っているような出来合いの液体出汁。
楽でいいんだよねとのことでした。

ところで、石垣のファミマ(石垣のコンビニはファミマしかない。)に売っている「朝すば」がとても気に入りました。
カップヌードルに似た容器に生丸麺が入っていて少々のネギと紅ショウガが添えられている。
お湯を注いで10回ほどかき回すとなかなかに美味しいすばが出来上がります。
これで130円。
おにぎり1個を付けると丁度良い朝食の出来上がり。
ストレート丸麺の感じからして石垣限定と思うのですが、お気に入りになりました。

梅雨が明けたこの時期の八重山は晴天続きで、穏やかな南風が吹いています。
焼けるような日差しですが、湿度がそれほど高くないのか、木陰に入ると涼しい。
今どきは本土の方が温度が高いところがいくつもあります。
こちらは、焼けるような暑さで、まとわりつくような暑さとは違います。

翌朝、そんな静かな海を鳩間島に渡ります。

鳩間島の旧桟橋とお馴染みの南北の島中道。
何年か前までは、日陰のないこの旧桟橋を使っていたんですよね。

今回もお世話になった寄合さんの民宿。
なんと、部屋にエアコンが付きました。
100円入れるやつではなく使い放題。
洗濯機も使い放題で結構豪気です。

個人的には、これでウォシュレットがあれば言うことはないのですが。
ま、贅沢を言えばきりがない。

エアコンが付いているというのは、今までの開け放していたのとは別世界。
そりゃ確かに開け放して風を感じるのは気持ちが良いというのは、今までの経験上分かっているのですが、ホースの水が熱湯になる世界では別。
特に夜は快眠を得られます。
こういうのを味わうと元へは戻れません。
今まで開け放していた部屋は、閉め切って冷やしておきます。

1便で10時前には着いてしまうので、1日を有効に使えます。
まずは、Nさん宅の冷蔵庫から缶ビールを仕入れてきて、石垣で買った弁当を使います。
干潮は昼前なので、おそらく静かであろう北海岸へ向かいます。
この1週道路を歩くのもワクワクするのです。

いつも行くふかばかの浜の看板がきれいになっていました。

 

誰もいない海で遊びました。
沖の方のちょっとした潮だまりは、潜りやすいし魚も豊富なのですが、今回はまだらの海蛇がいて、これがなんとも気味が悪い。
ちょっかいを出さなければ向かってはこないのですが、あまり気分の良いものではない。
あまり気にしないことにしました。

帰りは島中道を通るとかなり早く帰れます。
以前は草ぼうぼうの時期もあったけれど、今はきれいに掃除されていて歩き易い。

これは飼いやぎ。

昼は島在住の友人K.Uさんの家でお世話になりました。

この民宿の道路を挟んだすぐ西に、やはり古くからの知り合いで、今は退職して鳩間と石垣を行ったり来たりしているM.Oさんのお家があります。
ここ何年かは会えてなかったのですが、今回は会ってゆんたくすることができました。

退職しても団体役員やらなにやらの役職であまり自由な時間が取れなかったとのことですが、今はすべてのことから解放されて、これからは好きな絵を描いて過ごしたいとのこと。
今は、絵を描く傍ら、ヒスイカズラの棚を拡張していて、全部できたら見事なものになると張り切っていました。

この方のご母堂Y.Oさんは御年96歳。
今もお元気で、楽しくゆんたくさせていただきました。
今年もお会いできて良かった。

夜は、民宿の主が18時から飲み会を開くことになっていて、何かしら食べ物もあるのでそれで済ませてしまいます。

さらにその後、マイトウゼの食卓での飲み会に参加することになっていて、ギター演奏も、更にK.Uさんのハーモニカも披露することになりました。

このマイトウゼの食卓でのギター演奏というのは、20年ほど前に鳩間島音楽祭に出演することになったきっかけなんです。
年月を経た今もここで演奏できるというのは幸せなことです。
今回は演奏できなかったけれど、K.Uさんからは「黄昏のビギン」という曲をCで練習しておくから演奏してくれというリクエストをいただいています。

部屋に帰ってもエアコンが聞いているというのはなんと快適なのでしょうか。

翌朝、昨日より波が静かなような気がします。
学校前の南海岸にもほとんど波はありません。
同じ場所でも、海は少し表情を変えているようです。

寄合民宿では以前から親交のある食堂「ふぁいだま屋」に前夜予約をすれば、翌日の朝食を食べられる(500円というリーズナブルな価格)システムがあって、これがとても便利です。
火曜日は定休日ということを聞いていたので、この日はカップ麺を用意してきましたが、とてもお世話になりました。

もちろん調理場も冷蔵庫もあるので、瑠璃に泊まっていた頃のように自炊もできるのですが、1人でそう長くいるわけではないし、何とかなっているので自炊するということはありませんでした。

島には、現在食堂が3軒あり、何かしら食事をすることはできそうです。

今日は北海岸も静かです。

ただ、例の潮だまりには今日も海蛇がいました。
ここに常駐しているのかな。

西寄りの風なので、西海岸は波が立っています。

7月3日の朝食は、前夜ふぁいだま屋に予約しておきました。
今朝は海鮮丼、これで500円は安い。

今日も海へ出かけます。
海や陸の道など同じ景色なのですが、家へ帰って思い起こしてみると、とても貴重な時間だったと思えるのです。
だから島にいる時間は大切にして記憶に刻み込んでおきたい。

今日の海は南も北も昨日より静かな気がします。

島中道を帰って、ついでに中森にも寄ってみました。

中森から南の西表島を臨みます。

北を臨みます。

桟橋から東西の道路を挟んですぐの処に海を臨む建物が建設中でした。
噂によると一泊10万円の宿らしい。
真偽は不明。
台風の時はこの場所は大変でしょうね。

この日の夜は、寄合民宿、マイトウゼでひと通り飲んだ後、Y.Uさんのお家で釣れたての大きい魚(クエということでした。)を刺身にして軽く宴会。

翌朝の朝食は予想を覆してパンでした。

今日は1便で石垣島へ戻ります。
この日の学校前の海は特に静かでした。

この日は木曜日で、倉庫のようなスタジオのようなステージ完備のカラオケもあるという「夢ランド」という場所で、木曜日に行われるおじさんバンドの練習会へ行くことになっています。

T先生に案内されて去年もお邪魔して、石垣在住のギター奏者Yさんと一緒に演奏したりして楽しみました。
練習ですが、飲み物おつまみ持ち込みで、家族友人がお客さんとして来ていてミニコンサートのような雰囲気でした。

木曜日にやることが恒例なので木曜は空けておいて、また一緒に楽しもうということなのです。
今回の旅の楽しみの一つです。

T先生から車をお借りして野底在住のYさんのお宅へ打ち合わせがてら行くことにしました。

干潮の海岸です。

野底に行くといつも寄る「ちから」のとんかつ定食。
ここはいつも混んでいる。

野底の海。

野底まーぺー

この後、やはり野底在住のTさんと約10年ぶりくらいにお会いすることができました。
もう80歳を越えたということですが、お元気そうでよかった。

さて、この夜の「夢ランド」の演奏はバンドのボーカリストが法事で来れないということでしたが、他の方がボーカルをやって楽しい演奏でした。達者な演奏というべきかな。
バンドの皆さん、小生とそんなに年は変わらないのですが、演奏する曲が古いものでは「旅姿三人男」なんて戦前のものまでカバーしています。
これをいわゆるエレキバンドでゆるーく演奏するわけですね。
これはどういう選曲なんでしょう。
若い人はほとんど知らないと思います。

三線の飛び入りもあって、うちなーポップも演奏します。

ところで、この夜二人で演奏する予定だった野底のYさんが体調を崩して来れなくなってしまい、小生はソロで何曲か演奏しました。
ブラジルものを知っているお客さんもいて、リクエストも受けました。

お酒も回ってきたところで(とは言え、車で来ている方が多いのでノンアルを飲んでいる方も多数。)最後は大画面のカラオケになりました。

去年に引き続いて楽しい夜でした。

ところで、ギターのNさんは曲紹介がうまくて、それは紹介というよりも昔の司会者がやっていた口上のような紹介をとても滑らかにします。
で、最後に「…さびら」と小声で言います。
小声なのでよく聞き取れないのですが、「ゆーくいさびら。」とも聞こえます。
意味を聞こうと持っていたら最後まで聞き忘れてしまいました。
後日T先生に聞いたら「ゆーくい」という言葉もあるけれど、それは「ゆたしくうにぃげーさびら。」と言っていたのではないかという解説でした。
小声でぼそぼそと言っていたのでそう聞こえたのかも。
「よろしくお願いします。」という意味なので、合点がいきます。

翌日は夕方から「たにふぁ」でライブ&セッションです。

また車をお借りして久しぶりに玉取崎の展望台にまで行ってみました。
ここも久しぶり。
ここから見る景色は以前と変わりありません。

 

この夜の演奏は、昨晩来れなかった野底のYさんも参加して、サックス、トランペット、ボーカルと賑やかな演奏になりました。
スタンダードジャズのセッションです。
お客様も盛況で演奏を楽しめました。

翌日はもう帰る日です。
午前中の飛行機で那覇へ移動して、玉城在住で友人のOさんにお世話になって、玉城焼の工房で焼き物を仕入れる予定です。

この工房も随分以前から通っていて、個々の作品は相当数、家で使っています。
最近は青を基調とした作品が多くなってきて、とても好きです。

ご主人の稲福さんと。

工房のニャンコ

工房のすぐ近くにできた玉城食堂は、名前のイメージとは異なり、きれいでちょっとおしゃれで、大人の価格のレストランでした。

買い物も済ませOさんに空港まで送ってもらって夕方の成田空港行の便で帰りました。

5月の音楽祭には出演しなくなったので、気楽な一人旅ですが、相変わらず鳩間島で演奏したり、石垣島でも演奏する仲間が増えたり、原点に戻りつつあるような印象です。
ただ、派手なイベントは無くなりましたね。
もうそういうのもあまり好まない。
色々な人のお世話になっている旅ですが、人に会っておかないと後々後悔することになりそうな年齢になってきてはいます。

色々削ぎ落してシンプルになっていきたいと思っています。

今回もお世話になった方々、ありがとうございました。

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