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板垣武志が徒然なるままに綴る、日々のツアーや旅の雑記帳です。

2026年 イスタンブール(トルコ)、ソフィア(ブルガリア)の旅 第4章 ソフィア

2026年 イスタンブール(トルコ)、ソフィア(ブルガリア)の旅 第4章 ソフィア

第4章 2/25(木) ソフィア

もうブルガリア国内なのだ。
まだ、真っ暗の6AM頃、比較的大きな駅で長い時間停車した。
ホームに人もちらほら。 ここが多分28日に行く予定になっているプロヴディフなのだろう。
何かの記事で見たのだが、列車は停車した後に唐突に動き出すらしい。
で、ホームに出た人は慌てふためくと。
案の定そのような動きはしたが、ゆっくりとバックして元に戻ってきた。
停車していたホームの入れ替えを行ったのだろう。

7AM頃になってようやく明るくなってきた。
列車は時折謎の停車をする。
そして、コンセントの電気とエアコンの電気が止まる。
長い時間ではないので不自由はない。

長閑な田園風景と背後に控える低めの山々、田舎の集落、山の中と風景が変わる。
飛行機や高速道路上のバスと違って、ゆっくりとした列車の旅はこういう風景を楽しめるところが良い。
段々明るくなってくると車窓からの風景が楽しめる。

こちらの田舎の家屋には殆ど100%煙突が付いている。
石造りの家に煙突。
日本の田舎とは全く異なる風景だ。
所々に竹ぼうきを逆さにしたような、すべての枝までまっすぐ上を向いている木の群落が目立つ。
あれは何の木だろう。後で調べてみよう。
列車がカーブする時に前方を見ると、いつの間にか増結してかなり長い編成になっている。
謎の停車はこういう理由もあったのかもしれない。

あと3時間くらいだろうか。
田舎の風景から徐々に都会のそれに車窓が変化してきた。
落書きだらけの壁と列車が目立ってきた。
ヨーロッパの風景だ。
そして、係のおじさんが「ソフィア、ソフィア」の大声と共にシーツの回収を始めた。
列車は速度を落として終着駅ソフィアに到着した。
9:45AM頃だ。

ソフィア中央駅

14時間近く乗っていたのだが、飛行機と違ってもっと乗っていたいような気持になる。
到着してみると車両数は増えていて、前方に落書きだらけのぼろい客車が連結されていたりして、8両編成になっていた。

イスタンブールより少し寒い感じだが、そう大したことはない。
ホームはだだっ広い印象だが閑散としていて人があまりいない。
今日しなければいけないことは、①メトロ2号線のセルディカ駅近くのコインロッカーを探して荷物を預け、②アパートメントの位置を確認し、③明日、明後日の集合場所、ヴァシル・レフスキ記念碑の位置を観光しながら確認して、④3PM以後にアパートメントに入るという予定をこなす。

コインロッカーに関しては、他にいくつかの選択肢があったのでどうしようか迷っていたのだが、①④についてはアパートメントのオーナーのDamm氏からWhatsAppによる写真入りの詳細な説明が来ていたので、それに従う。
アパートメントはセルディカ駅から徒歩5分以内にあるようなのでそれが便利だし、何しろブルガリは初めてなので案内があると助かるのだ。

閑散とした駅構内を通ってメトロ2号線へ。
セルディカ駅はここソフィア中央駅から2駅だ。
幸い、英語表示や車内アナウンスもある。
交通機関は殆どクレジットカードのタッチ決済で、入場改札でタッチして退場する時は何もないのはトルコと同じなので、VISA1枚あれば全部足りてしまう。

セルディカ駅

セルディカ駅は複数のメトロが交差し、なおかつ大通りも交差して、付近には国家機関関係の建物や遺跡、歴史的建築物等々が集積している市の中心部だ。
ソフィア中央駅とは違ってとても賑やか。
駅の改札を出ると、半地下の円形広場みたいになっていて、そこには遺跡と半地下の聖ペトロ地下教会があって、なんとも不思議な風景なのだ。

セルディカ駅地下街の遺跡。正面にバーニャ・バシ・ジャーミャ(モスク)。

聖ペトカ地下教会

この半地下広場にコインロッカーがあった。
やはりクレジットカードで決済はできる。
荷物を預けて次はアパートメントの位置確認だ。
地上に出た瞬間、目に入って来たのは結構高い位置に立っている聖ソフィア像。
ここには元々レーニン像が立っていたそうだ。
建物が荘厳な感じというか威圧的な感じというか、とにかくイスタンブールや日本とはまるで違う感じだ。
元共産圏で官庁街ということもあるのだろう。

聖ソフィア像

良い天気、それ程寒さも感じない。
大通りが交差していてその中心から円を描くように地下街があってメトロの駅がある。
大通りは渡れないような構造になっているので、地下街から東西南北に位置する出入口を使用して各方面に歩いて行くことになる。
つまりどの方向に行くにも必ずセルディカ駅地下街を通ることになる。
出入口付近の歩道上には土産物を中心とした露店がたくさん出ている。

グーグルマップを頼りにアパートメントはすぐにみつかった。
セルディカ駅から徒歩3分くらいのとても便利なところだ。

ここまで順調に行っている。
次は明日、明後日のツアーの集合場所であるヴァシル・レフスキ記念碑の位置を確認することだ。
グーグルマップはかなり正確で、それによれば多分20分くらい歩けば着く感じで、記念碑に至る道のりにかなりの観光名所があるので、それらを観光しながらのんびり行けば良いのだ。
イスタンブールからここまで、天気にも恵まれ、色々と幸運なことが重なってきたわけだが、好事魔多しというか、ツケが回ってくるというか、幸運の代償を払うことになった。

セルディカ駅付近の歩道でスマホのマップをチラ見しながら歩いていて、かなり盛大にこけてしまったのだ。
片方の靴は脱げてしまい、ダウンジャケットは所々擦り剝けてダウンが出る始末。
周りの親切な人たちが靴を拾ってくれたり助け起こしてくれたりして、幸いけがはなかった。
漫画のような盛大なこけ方でちょっとショックだった。
損傷したジャケットは、例えばビニールテープで穴をふさいだら何とかなるかもしれないが、かなりみすぼらしくなってみっともない。
そもそもビニールテープが無いし、どこで売っているか見当もつかない。
まだ先は長いので、長年愛用してきて愛着はあるが、ここは何か代替品を探す必要がある。
このミッションもこなさなくては。
何しろ歩道がほとんど石畳で、しかも結構荒いものだから、気を付けないと転ぶ可能性がある。
これを教訓とすれば良いと気を取り直して③を続ける。

三叉路の真ん中にそびえ立つ超威圧的な建物は旧共産党本部。
今は政府機関が入っているらしい。

この辺りからヴァシル・レフスキ記念碑までの道のりには歴史的建築物が多数ある。
公園も緑も多くとても落ち着いた雰囲気で人も少なく客引きもいない。
散歩するには最適なエリアだ。
ジョギングしたくなった。
彼方に見える交差点の真ん中にそびえたつヴァシル・レフスキ記念碑を確認した。
トラブルがあったから多少時間はかかったものの、多分20分くらいで着けそうだ。
集合時間の30分前に出発すれば十分だろう。

ツアー待機場所のヴァシル・レフスキ記念碑

帰りはバルカン半島を代表する巨大寺院、アレクサンダル・ネフスキー寺院や聖ネデリャ教会等を見学しながらの道のり。
天気も良いし、何と言うか、周りが広々としていて空が高く、はるか向こうに雪山が連なっている景色は、首都なのに東京とはあまりに違う。
人が少ないということもあるのだろうが、都会なのに自分の周りが広いのだ。
歩いていてとても良い気分になる。

アレクサンダル・ネフスキー寺院

その内部。見事なフレスコ画の数々。

大統領官邸前の衛兵交代の様子

昼頃は暖かくなってきて、セーターを着ていると少し暑く感じるようになってきた。
とりあえず、損傷してしまったダウンジャケットの代替品を何とかしたい。
お昼も過ぎてそろそろお腹も空いてきた。
この辺り、官庁街近辺は買い物ができそうな場所はあまりない。

セルディカ駅近辺まで戻って来て、ソフィア中央駅方向へ向かう大通りを5分ほど歩くと、セントラル・ハリという建物がある。
いわゆる中央市場、セントラルマーケットだ。
外観は歴史的建築物のような荘厳な感じのする建物だが、中へ入ると近代的なスーパーマーケット。 食料品中心でもちろん酒類も豊富だ。
ただ、衣料品はない。
興味を引く食料品はたくさんあるが、今買うと荷物になるばかりだからチェックインしてからもう一回来てみよう。

衣料品店がありそうな場所を探して、ついでに良さげな食堂も探して、官庁街からは離れて歩いてみる。
賑わいがあって庶民的な商店街を見つけてぶらぶら歩いているうちに男性用衣料品が色々とありそうなお店を見つけた。
マネキンが着ていたフード付きのコートが手ごろで着やすそうなので、ついでにTシャツも併せて購入。
その場で着た。
支払はこの1/1から導入されたばかりの€の現金だ。
これで一安心。
更にぶらぶら歩きを続けるがあまり入ってみたい食堂は無く、結局セルディカ駅方向へ戻る途中に大きめのレストランを見つけて入ってみた。

お昼は少し過ぎているけれどほぼ満員。
メニューをみると、ブルガリア語のみで英語表記もなく料理の写真もない。
周りの客を見ると、皆旨そうなものを食べている。
グーグル翻訳を使ってみたが何となく怪しい。
ウェイターが何とか英語が通じたので、おすすめの鶏料理とビールを頼んでみた。
ビールはなんて美味いんだろう。
鶏料理は鶏ときのこのクリーム煮のようなものが出てきたが、これも美味かった。

レストラン横にも遺跡

こちらは煙草を吸う人が多くいて、屋外でも屋内でも吸っているのは昔の日本のようだ。
ここも現金払いだった。
€導入直後なので現金を必要としているのかな。

昼食を済ませてそうこうしているうちに、チェックインタイムの15時が近くなってきた。
コインロッカーから荷物を出して、アパートメントへ。
WhatsAppの指示通りにキーボックスからキーを取り出してエレベーターへ。
このエレベーターというものがなかなかの代物で、フロアに固定されている扉を前に空けると木の格子戸があってその中がエレベーターの箱という仕組み。
移動中も壁に筒抜けというワイルドなものだ。
初めは操作に若干手間取ったが、慣れてしまえばどうということはない。
エレベーター終点の6階からもう1階階段を上って到着。
部屋のキー自体はなめらかで無事入室できた。

やたら広い部屋だ、で暑い。
日当たりが良くて部屋全体がサンルーム状態なのだ。
これは良い。
冷蔵庫に洗濯機、キッチンに食器にカウチと生活道具がすべてそろっているLDKとベッドルーム、バス、トイレ、完全に住めるアパートメントだ。
ただ、何故か窓は自分の目の位置から上にあるので、外を見るには少々工夫が必要だ。
それでも、窓からは彼方に雪山が連なっているのが見える。

まずやりたいことは、洗濯だ。
ドーム型洗濯機は普段家では使っていないので、操作方法をWhatsAppで聞いて動かせた。
室内用物干し器具も完備されている。
些細なことだがこれは結構重要なのだ。

 

① ~④まで終えたので、今日はもう夕食と明日の朝食を準備することだけにしよう。
落ち着いてから、先ほど確認したセントラル・ハリへ行ってみる。
近代的なスーパーマーケットで、食料品の品揃えがものすごく多い。
何でもそろう。
パンとビールとワイン、ミルク、それにブルガリアと言えばやっぱりヨーグルトは外せない。
ヨーグルトはトルコもそうだったけれど、種類がすごく多い。
まあ無難なところを買ってみた。
結構な重さになったので、夕食は後回しにして一旦アパートメントに戻る。
必ず、セルディカ駅地下道を通ることになるので、東西南北の通路の出入り口にもだいぶ慣れてきた。 出入口も4ヶ所だけではなくもう少しあるようだ。
但し、エスカレーターは無いので年寄りや障害がある人にはきつそうだ。

ついでと言っては何だが、地下街に建っているので必ず目にする聖ペトカ地下教会の内部を見学してみた。

戻ると、既に5PM頃。
いつもそうなのだが、ビールやワインを飲み始めてしまうと改めて食堂を探して夕食に出ることが面倒になってしまう。
セルディカ駅地下街にあるパン屋と、通路出口近くにある中華料理の弁当屋が気になっていた。
ちらっと見たチャーハンが食べたくなったのだ。
お店の人の顔は東洋人だがブルガリア人らしい。
値段はかなり安く、お客も結構入っている。
チャーハンはジャポニカ米に近いタイ米だろうか。
味はまあまあかな。

テレビのスイッチを入れてみるとネイチャー系の番組をやっている。
昨夜の列車ではまとまって寝れていないので、食べ飲み終わるとすぐに眠気がやって来た。
9PM頃には寝てしまった。

今日は派手に転んでしまったことがショックだった。
歳を取ったということか。
ま、大事に至らずに良かったというべきだろう。
むしろ、天候も含めて、立てていた予定が皆うまく進んでいることに感謝するべきだろう。
明日は8:35AM集合だ。

アパートメントのワイルドなエレベーター。 なかなか素敵だった。

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