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板垣武志が徒然なるままに綴る、日々のツアーや旅の雑記帳です。

2022年9月奥多摩

2022年9月奥多摩

残暑もまだまだ続いていますが、さすがに秋の気配が漂ってきました。 9月中旬、思い立って奥多摩にある日原鍾乳洞へ行ってきました。
2020年から、好きな旅行が国内外ともに不自由になり、もう3年。 その間も規制緩和期間を利用して国内の気になる処へ旅行したこともありましたが、 ワクチンもたっぷり打ったし、今年からライブも徐々にできるようになってきたし、 もうこれからは好きな旅も再開していこうと思うのです。
まずは、何の計画も予約もいらない小旅行が気楽です。
元々、鉄道が好きなので(世間的に言われるてっちゃんではありません。写真なんかどうでも良いし。)、気になっていた鉄道と気になっていた場所への小旅行を楽しみます。
因みに、気になっていた鉄道は、自分が子供の頃経験した記憶が怪しいような路線のことも含むのです(昭和30年代ですよ!!)。
で、今回は子供の頃のおぼろげな記憶に残っている日原鍾乳洞。 昭和30年代後半に小平市に住んでいた小生は、親に連れて行ってもらった記憶がうっすらとあります。 小中学校の遠足というものもあったのかもしれません。 小平市住みなので東京都西部の自然豊かな場所へというのもうなずけます。
多分、半世紀ぶりに記憶をたどることになるでしょう。
日原鍾乳洞は青梅線の終点、奥多摩駅からバスで30分程です。 昔は、青梅も山の中という印象はあったかもしれませんが、今はすっかり都内への通勤エリアですね。
でもここからは路線の印象がすっかり変わります。
奥多摩行きの直通は殆どなく、青梅で4両編成に乗り換えます。通勤車両のままです。
ここからは単線で、本当に山の中を縫うように進む山岳路線になります。
こういうのがいいんだよね。
多摩川の上流沿いに進んで35分程で奥多摩駅に到着しました。

天気は曇りがちで、途中小雨も降っていたようですが、到着してからは止んでいます。
9時半過ぎに到着、バスの時間まで50分ほどあります。
こういう時は、付近を散歩したり、トイレを済ませたりしたいので、なるべくギリギリの移動は避けることにしています。
付近を散策していると、奥多摩ビジターセンターという公共施設があったので、そこで休憩。


こういう施設は助かります。
10時20分頃に日原鍾乳洞行きの西東京バスに乗車。
山道に入ると、車一台しか通ることのできない箇所も多数あって、こちらは通常サイズのバス、対向車があると(この時間帯は少ない。)避難帯で譲り合うしかありません。
このくらいの狭い道、しかも舗装状態の悪い山道をかなりの速度でぶっ飛ばしていたネパールのバスや大型トラックのことを思い出しましたが、あれに比べれば数段マシですな。

約30分ほどで日原鍾乳洞バス停に到着、15分ほど歩いて鍾乳洞入り口です。

鍾乳洞内はかなり冷えています。真夏でも長袖上着着用必須です。
Tシャツ短パンなんて絶対無理。洞内の平均温度は年間10度とのことです。
入るといきなり洞窟マニアが喜びそうな景色が続きます。
ここには子供の頃来た事があるかもしれませんが、殆ど覚えていないので新鮮な印象です。

天井がとても高くてだだっ広い空間はライティングされて幻想的な空間になっています。

様々な見どころはそれぞれに、多分、地獄をイメージしたようなネーミングがなされています。
洞窟と言えば、トルコのカッパドキアで最初にガイドさんと入った地下都市跡を思い出します。
しかし、あそこは鍾乳洞ではなく人工の地下住居で、物凄く長くて灯りも何もなくしかも狭い箇所はアタマをしょっちゅうぶつけながら行った思い出があります。
あそこは、ガイドさんと別れてしまったら永久に出てこれない恐れがありましたが、さすがにここは、灯りも順路もきれいに整備されていて迷う心配はありません。
ただ、地面が濡れていて滑りやすく、物凄い急こう配、まるで脚立のような階段しかも濡れていて滑りやすいという箇所が何か所かあります。
これは足を滑らせたりしたらただでは済みませんね。
ま、無理な人はこのルートは通らないように注意した看板はありますが、中には滑り落ちた人もいるのではと想像すると、寒い洞窟の中で更に背筋が寒くなりました。

急な階段のルート、足元が濡れていて滑りやすい。

ゆっくり回って約1時間。
子供の頃の記憶とはまったくつながりませんでしたが、幻想的な空間を体験できてとても楽しかった。何と言っても東京都内ですから貴重です。
洞窟を出てから、一軒だけある観光地向け食堂でお昼のラーメン。
素朴で美味しかった。

雨の心配も無さそうなので、奥多摩駅から一駅の白丸駅で下車して、次の鳩ノ巣駅までハイキングを楽しむことにしました。
白丸駅

白丸駅から青梅街道をしばらく歩いて白丸ダム方向へ折れていくと、魚道入り口なるものがあります。これは、ダムで魚の遡上ができなくなってしまうことを防ぐために作られた施設で、見学すると中々に面白そうなのですが、残念ながら施設見学はお休み。
それでも、ダムの上を通って対岸の山道を歩くハイキングコースは行けそうなので、行ってみると、予定していた鳩ノ巣駅方面は、先日の大雨で閉鎖されていました。
逆の白丸駅方面は行けそうなので、下車した駅に戻ることになるけれど、まあそれもよかろうと歩き始めました。

多摩川に沿ってゆったりした山道を40分程歩きます。
川は濃い緑色、ゆっくりした流れで、カヤックをしている人も見られます。
この辺りはカヤックのポイントみたい。
再び青梅街道に出て、さっき下車した白丸駅で電車を待ちます。
殆ど人はいません。

四両編成の中央線通勤型電車で帰路に付きました。
いつも都会を走っている中央線通勤型電車が山の中を走っている景色というのも面白いものがあります。
往路と同じというのも何なので、拝島駅から西武線に乗り換えて、東西線経由で帰りました。
この西武拝島線にも子供の頃の想い出があって懐かしかった。
車窓から見る眺めは殆ど昔の景色はないのだけれど、ほんの一部変わっていない景色もあったりしてそこも面白い。

ぶらりと日帰りで旅するのも、自分の周りの環境を変えるという意味がありそうで面白いですね。
日原鍾乳洞はもう一度訪れてみたい場所です。

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