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板垣武志が徒然なるままに綴る、日々のツアーや旅の雑記帳です。

2022年7月の鳩間 その2

2022年7月の鳩間 その2

7月4日、前夜から降ったり止んだりしている雨です。晴れて暑いか雨で涼しいかで、真ん中の曇りというのはあまりないようです。
島の東に旧くしけー家食堂のマスター夫妻が、ふぁいだまやーという食堂を営んでいて、前夜予約をしておけば朝食を提供してもらえます。
500円でとても美味しい朝食です。
3日間の朝食はここでお世話になりました。

とてもきれいで感じの良い食堂です。
今日は夜に、マイトウゼの建次さんのお誕生会がマイトウゼの食事処で開催されることになっていて、小生は旧友のK.U.さんとお邪魔することになっています。
今回は楽器を持ってきていないのですが、K.U.さんのハーモニカと彼所有のギターで演奏することにいつの間にかなっているようです。
昨夜K.U.さん宅でそのリハーサルもしてみました。
鉄弦のフォークギターですが、何とかなるでしょう。

ここ民宿寄合は島の東側、ちょっと北に上がったところに位置しています。
以前の瑠璃は桟橋から最も近く、海に向かって開放的でした。
ここは桟橋から少し距離があり(とは言ってもせいぜい300mくらいか。)、海が見える位置にはありません。
ただ、公民館や学校に近く集落のどこの場所にも比較的近いので便利な感はあります。
トイレ、シャワー、洗濯機、水場、台所は部屋とは離れているので、雨が降っている時は少し難儀です。今回は時々バケツをひっくり返したような雨が降り、特に夜、トイレに行くのはちょっと決心が必要でした。その点、以前の瑠璃は一軒家として出来上がっていたので、そこで生活することを完結させることができました。ここは、その分ワイルドです。八重山の離島の民宿の醍醐味はこのワイルドさを楽しむところにあると思います。

今日は昨日より安定した晴で、久しぶりの島歩きを楽しみました。

島での営みはその時は当たり前でも、日常に戻ると取り戻せない懐かしい思い出になってしまいます。

 

お昼は知人作のソーキそば。
とても美味しい。
ウチナーそばは、各家庭それぞれの味を持っていて、何処の家のそばも美味しい。
麺は市販のものを使うことが殆どですが(八重山の麺は沖縄本島と違って丸麵が主流。)、出汁が各家庭独特、それとトッピングも。
石垣のT先生のそばもM.H.さんのそばもそれぞれ個性があって旨い。

のんびり過ごしているうちに、夕方6時の乾杯のお誘い。
建次さんのお誕生会に7時頃行こうかと約束しているので、それまでご一緒します。

思い出深い場所です。

お誕生会はマイトウゼの食事処で開催されました。
料理が豪華です。
寿司、鴨焼き、イノシシ焼きおまけにバースデーケーキまで用意されています。
参加者はマイトウゼのお客さん達と八重山民謡の師範、よし坊おじいに我々。
和気あいあいとした宴は続き、我々も演奏を披露したり、よし坊おじいの三線・唄、
何故か鳩間の皆さん大好きな炭坑節なんかも合唱します。
民謡、童謡、昭和歌謡....... 。
建次さんのボサノバを聴きたいというリクエストで一曲演奏しました。

思えば、約20年前、このマイトウゼの食事処で建次さんも含む島人達と飲んだ席で、学校から持ってきた廃棄用のギターでブラジルものを演奏したことがきっかけで、この島との深い付き合いが始まった訳です。
あれから約20年、再びこの状況で演奏することはとても感慨深いものがあります。

昼間は安定した晴れの天気でしたが、夜になって時々スコールが来たりしています。
何時もは9時までの野外宴会も今日は特別に30分延長で終了です。

宿に帰ったらまだ飲み会が続いていたので、当然のごとく参加。

この夜は、雷とスコールが物凄いことになりました。
雷は、落ちたと表現するのが誠にふさわしいもので、部屋がびりびりと揺れます。これで平然と寝ているのはとても無理。
まあ、でも、雨のおかげで窓を閉めていても何とかしのげる温度なので蚊帳は吊りませんでした。
雷も一晩中鳴っているわけではないのでそのうち眠りに落ちました。

楽しかった誕生会・アフター飲み会から一夜明け、今日も良い天気ですが、昨晩の雷、時折現れる黒い雨雲からして、用心はしておく必要があります。

今朝もふぁいだまやーで美味しい朝食をいただきます。

島には現在2軒の飲食店があります。
昼食、夕食と、もっとお世話になるかと思いましたが、この分だと朝食のお世話になるだけの感じです。

明日には帰路に就くとても短い旅なので、時間を惜しむ感じで、今日も島を散策しました。
3日間の中で今日が一番天気が安定しているようです。

お昼にはまたK.U.さんのそばをいただいて、午後は海へ入る準備をして北海岸へ行ってみました。

2019年までは島を訪れる時期は4~5月頃と9月頃が殆どだったので、北風が吹いていることもままあって、サンゴ礁が美しく天然の水族館の北海岸は白波が立っていることが多くて、素潜りにはやや難儀することもありました。
もちろん波が静かな日は、海中の美しい景色を堪能することができましたが。

7月初めのこの時期は、ほぼ南風、多少曇っていても北海岸はとても静かです。白波も全く立っていない。
水温はどのくらいあるのでしょう、30度位あるように思われます。今回はシュノーケルを持ってきていないのが悔やまれます。
ただ、今頃は干潮が18時頃なので、午後の時間帯は潮が満ちて来ていて浜まで潮が来ています。これが干潮になると約150m位はサンゴ礁を歩けるのですが、時季が違うとここが異なるんですね。
天気がとても良いので沖へ行けるだけ行って、シュノーケルがないので素のまま潜ってみます。

さすがに視界はぼやけますが、目が痛くならない。むしろ爽快感があります。もし、これがプールや汚れた海水だったら大変だと思うのですが、さすがに透明な海。目が爽やかになった感じがあります。

これは新しい発見だ。

潜らずに浮いているだけで楽しい。周りには人っ子一人いません。ま、いつものことですが。

そんなこんなで午後の時間を過ごして戻りました。
18時からは乾杯の時間。

今日はご主人の島の友達が来て、一緒の時間を過ごします。

島で仕事をしているFさんは、料理を持ってきてくれたのですが、ギターもあるよとのことで、自宅からギターを持ってきました。ついでにバンジョーも。これが、ギブソンのフォークギター。結構古そうですが、しっかりしています。ちょっと弦が古いかな。
で、Fさんのバンジョーと小生のギターで昭和歌謡やらなんやらで遊びました。
ただ、小生にとっては四日連続の酒。大体いつも四日続くと四日目は早めにギブアップというのが最近の常です。もう少し遊びたかったのですが、今夜は早めに切り上げました。

翌日は、もう帰還する日です。朝、鳩間を出てその日のうちに帰宅するというのは、以前は考えられませんでしたが、今は簡単です。しかも、那覇で待ち時間が4時間もあります。

雨雲がやって来るのがはっきりと見える。

今日の一周道路。また昼間からヤシガニ登場。

とても静かな今日の外若の浜

船はやはり大型で客席数もかなりゆとりがあります。

まだまだ感染症は収まっておらず、音楽祭は何時になったらできるのか分からないし、瑠璃がなくなった現在、以前のようにおおらかに滞在できる宿がどうなるか分からないし、以前のような形で皆が集まれるような形は取れないかもしれません。
形あるものはいつかは無くなってしまうし、人も変わっていきます。
それはしょうがない。
しかし、島は無くなりません。
島を愛する人達がいる限り、島の営みは続いて行くでしょう。
小生も元気でいる限りは鳩間島との関わりを続けていきたいと思っています。

石垣で定番のお土産、かまぼこやそばを買って、ついでに、那覇で今夜のおかずの天ぷらを買って成田空港行きの飛行機に乗りました。

那覇でお昼

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