2025年 スリランカの旅 第1章 出国・ネゴンボ
第1章 2/18(火) 出国・ネゴンボ
やっと行ける、海外旅行。
思えば、2020年2~3月にかけて、アルバニア ― アテネ ― イスタンブールの旅を予定していた。しかし、とても微妙なタイミングで新型コロナがはやり始めて、1~2月にかけてあっという間に世界を席巻し、旅を強行するのか諦めるのか判断に迷った。
結局、中止。
ホテル代は殆どかからなかったが、エアチケットは戻らないし、何よりそれから数年間はどこへも行けなくなってしまった。
遠慮しながら国内を旅行する程度。
当初は、夏頃までには収束して普通の生活に戻れると思っていた。
しかし、旅行どころか緊急事態宣言が発令されて、街はゴーストタウンのような様相を呈し、春頃には様々な施設が休業し、飲食店の営業は20時まで。当然、ライブハウスの仕事もキャンセル続き。20時以降隠れて営業している店はまるで潜り酒場のようになってしまった。
海外での蔓延は日本よりひどかった。
2020年~2023年の約4年間、海外旅行へ行くことを自粛した。
昨年あたりまでにコロナからの呪縛からもほぼ回復し、またこの冬の時期に海外を旅行したいという気持ちがむくむくと頭をもたげてきた。
どこへ行こうか。
トルコはとても気に入っていて、もう1回行きたい気がする。
ただ、ここのところの円安傾向で数年前とは状況が変わってきている。
そんな中で2017年に知り合ったスリランカのN君が、こちらに来た際には是非家にも来てくれと親切な言葉をメッセンジャーで連絡してきてくれる。
スリランカは、この季節も暖かく ― むしろ暑い ― 小生がとても好きな国の一つだ。
2017年、2018年と2回行っている。
1回目はインドからの結構過酷な旅で(興味のある方は、このHPの表紙の最下段「過去のサイトへ」をクリックして過去のHPブログ2017年3月から掲載されています。) 、スリランカに着いたときは足にやばい兆しが出ていて、結局予定をこなすことができなかった。
N君とはこの時にtuktukドライバーと客として知り合ったのだ。
で、リベンジを果たすべく2018年に再度訪れて、ドライバーのS氏のガイドやその他地元の方々のお世話になって無事に一回りできた。
そんな想い出があって、スリランカ国内の主要な観光地にはもう殆ど行ったことがあるわけだが、N君と連絡を取るうちに、彼の家に招待され、ギターも聴かせてほしいとか、今までとは違うスタンスで訪問ができそうな気がしてきた。一緒にほかの土地にも行こうとの提案もある。
2018年に訪問した際に、一度は彼にガイドを打診したことがあるが、確か都合が合わなかったのだ。
結局、N君の家があるアヌラーダプラに3泊して(彼の家には1泊することにした。)、アヌラーダプラと並んで文化三角地帯と言われるポロンナルワに2泊、キャンディ(ここは何回も行っている。) に泊まって空港という予定を組んでみた。
空港は首都コロンボから結構な距離があって(東京と成田のような関係)、空港から近い街で2018年に泊まったネゴンボを経て、更にプッタラマという街に1泊してアヌラーダプラに行くという予定になった。
2018年にお世話になったS氏とも連絡を取ってみたが、彼は基本的にはツアードライバーなので、単発の移動にはなじまないようだった。
2/18のスリランカ航空の直行便も予約できたが、今回はギターを持って行くというミッションがある。スリランカ航空の預け荷物規定からすると、3辺の合計が数センチ超えてしまうので、色々とやり取りしたら、楽器は問題ないとの回答を得て、この問題は解決。
ただ荷物が一つ増えてしまうので、キャンディ・コロンボ間で列車移動はきついかなと予想している。
出発当日、日本は寒い。
しかし、行先はおそらく暑いので調整が難しい。
スリランカ航空のwebチェックインを予め済ませ、調べると入国カードもwebで事前に記入することができるのだ。
今はどこにいてもwebがつながっていないととても不便なので(特に空港内)、携帯wifiをレンタルすることにした。
成田空港にも使えるラウンジがあったので、そこを初利用してみた。
スリランカ航空のカウンターには長い行列ができていて、webチェックインを済ませていたので、ここをクリアできたのは時間の節約になった。
ギターも問題なく預けられた。
久しぶりの出国手続き。今はとても簡単だ。
9時間のエコノミーは結構大変そうだが、午前中に発って着くのは夕方というのは生理基準にあっているのだから、時差はあまり気にならないのではないか。もっとも3時間しか違わない。
機内食は2食。
1食目はビーフを頼んだらすき焼きご飯のようなものが出た。
そこそこ旨い。
2食目はフィッシュカリー。
これはとても美味しかった。
うれしいことにビールはライオンラガーである。
これから10日間はお世話になるはずのビール。
若干窮屈ではあったが、約9時間のフライトを終えて、バンダラナーヤカ空港到着。
入国カードのメールの返事がなかったので、通っているか気にはなったが、何事もなく入国審査を通過。
いつもながら、スリランカの入国審査は簡単だ。
次はバゲージクレームだが、これがなかなかに遅い。
ギターは別口で早くに出ていた。 結構待って荷物を受け取って出口へ。
名前を書いた紙を掲げたドライバーがひしめいているが、自分の名前を書いたドライバーは割とすぐに見つかった。
ただし、そこから本日のドライバーまで2名くらい謎の引き継ぎがあった。
その間に当面の現金をATMで引き出す。
懐かしいスリランカルピー(LKRもしくはRsという。)。
大体1Rs=1.8yenの相場のようだ。
時刻は19:30頃、外は真っ暗だ。
約40分で本日の宿、ネゴンボのFamily houseに到着した。
暗いのでよくわからないが、小ぶりな宿だ。
エアコン無しの蚊帳付き、天井扇が回っている。
暑い。
腹も減っているし、冷たいビールも飲みたい。
おすすめの店を聞いて外へ出てみた。
暗くて周りの風景が良くわからないが、ここはおそらく海岸通り(2018年に泊まった宿は通り沿いにあった。) から東へ入った辺りではないかと思われる。
しかし、教わった店が見つからない。
仕方なく良さげな店を見つけて入る。
客は小生1名。
結構こういうパターンて多いんだよな。
チキンチャーハンみたいな一品(Checkin riceとなっていた。) と、これから10日間ほどお世話になるライオンラガー。
ご飯の量が半端でない。
若干塩味濃いめだが、美味しくいただいた。
良い気持ちになって帰ってすぐ寝てしまった。
コンセントで若干苦労するが、1回クリアすれば後はOK。
久々の海外旅行で、まだすんなりと英語が出てこないが慣れていくだろう。