皆様 こんばんわ。
すっかり寒くなってきて、寒さが苦手な小生にはつらい季節です。
久し振りの筆者近影

さて、最近ちょっとはまっているのが、パラグァイの作曲家、バリオス・マンゴレ(AGUSTIN BARRIOS MANGORE)(1885~1944)の作品です。
スペイン人とインディオの混血として生まれ、天才ギタリスト・楽聖と呼ばれたこの大ギター奏者、作曲家の作品は単なるクラシックギターの作品としてのもの以上の、南米、インディオ、ヨーロッパ、新ロマン主義が渾然とした美しさと格調の高さを有しているような気がします。
ギターテクニック的にはかなり難しい部類に入ると思います。
セゴビアやビラ・ロボスにも影響を与えたそうで。
きっかけは、ハファエル・ハベイロの映像の中に、素晴らしい速度で美しいクラシックの作品を弾くものがあって、どこかで聴いたメロディだなとそのときは思ったのですが、ある日、一度はチャレンジしてみようと思っていた曲だと思い出したのです。
それが、バリオス・マンゴレのLa Catedral(大聖堂)という曲で、チャレンジしてみようと思ったということは、家に楽譜がある筈で、案の定ありました。
かなり前に手に入れたものですが、難しくてなかなか手が出せなかった。
このようなものです。

最初の曲からなかなかに難しいのですが、このLa Catedralという曲は一番最後に掲載されている曲で、三つの楽章からなっていてA4版6ページになります
一楽章からそれぞれ、Lento、 Andante、 Allegroとなっていて、ハファエルは第三楽章Allegroを快調に弾いていたのですね。

普段使っているようなハーモニーも出てきますが、まず使ったことの無いバロック調のコードや高速アルペジオ、12フレットより上のポジションが頻出、右手も左手も大変です。
特に大変だなあと思ったのが、
1. ハイポジションで開放弦を利用するため、弦の高低が調弦どおりでなくなることが多発するので、アルペジオに気を使うこと。例えば4弦から1弦の順に低い→高い、ということではなくなるわけです。
2. 6本の弦のうちまとまった4音のコードではなく、例えば6弦4弦2弦1弦と正確にコード弾きをしなければいけないこと。通常は、5・4・3・2弦と隣接した弦でコード弾きをしますからね。
3. 譜面を読む暇が無いので、暗譜しなければいけないこと。これは暗譜というよりは指が覚えてしまうことです。
4. ものすごくきつい握り方が偶に出てくること
5. 右手の動きが極めて複雑なこと
こんなところでしょうか。
あと、曲によっては6弦をD、5弦をGにチューニングしたりします。
6弦Dというのは普段でもやることはありますが、5弦Gも同時にというのはあまりやりません。
指がなじむまで大変です。
クラシックギタリストの方々は日常なんでしょうが。
ハイポジションと左手のきつい握り方は、クラシックギタリストが何故あのような大股開きスタイルで演奏しなければならないか、よく分からせてくれます。
こちとら、如何にすれば楽に弾けるか常日頃考えている身なので、こういうものは勉強になります。
ただ、編者のヘスス・ベニーテス氏の譜面には運指が細かく記載されているので、自分的になりそうなところをその運指にしたがって弾くと、かなり合理的な運指になっていて、目=鱗ということが頻繁です。
ハイポジションというのは、普段使っているカッタウェイ(ネックの高音部の下半分がえぐれていて、高いポジションが押さえ易くなっている楽器です。)だと当然のことながら楽なのですが、ここは敢えて通常の12フレットまでのクラシックギターにこだわるのが筋ではないかと思い練習しているのですが、結構きついです。
そうこうしているうちに、段々慣れてくるもので、ある日譜面とギターがなじみ始めていることに気付きました。
曲がいいから、何回練習しても飽きないのでしつこく練習しているうちに指がなじんでくるのでしょう。
ま、いつかは暗譜で弾けるようになることを目標にしつこく練習するまでです。
この作品集は、23曲入っていて、第一集。
第四集まで出版されているようなので、探してみよう。
しかし、マンゴレ氏は、ギターの音をより甘く豊かにするために、通常より半音低くチューニングしていたというエピソードにはびっくり。
Cの曲を弾くと出てくる音はBなんですね。
合奏するためには、トランペットやサックスのようなキー変換が必要ですね。
でもそれだとせっかくチューニングを下げた意味がなくなってしまうから、ギターを何本も用意しないといけないなどと考えていると興味が尽きません。
ではでは

