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2012年02月 アーカイブ

2012年02月14日

応用って大変?

皆様、今晩は。

ギターレッスンをやっているわけですが、やはり受講者の希望は手っ取り早くギターが弾けるようになりたいというのが多いようです。

小生としても、まずは楽器に慣れてもらうこと、そのためにはギターを弾くことの楽しさを知ってもらうことを最初に持ってきています。
基礎練習も大事ですが、そればかりやっていると面白くなくなってしまう。
何よりもまずやっていて楽しいことが第一です。
それには、音楽には聞こえないような基礎練習をいかに音楽的にするかという点を重視します。
結果、曲を素材として取り上げて基礎練習をするという方法になっていきます。

他の先生方も概ね曲から入っていくようですね。

コードの押さえ方、リズムの感じ方、右手の使い方等から入ります。
これを繰り返し行えばある程度、曲の伴奏としてのギターは弾けるようになってきます。

問題はこの先ですね。

応用はどうすればよいのか。
キーを変えて弾くこと、曲に合うコードの選択法、コードを自分なりに創ること、ソロギターの創り方等々。

コードブックのように左手の押さえ方を延々と羅列すると、一体いくつあれば足りるのか想像できません。
こういうものを覚えられるかというと、それは不可能です。

ではどうするかというと、コードを自分なりに創ることができればいいわけで、それは不本意ながら、ちょっと退屈な理論を学ばなければいけません。

しかし、理論と言っても学校の授業で教わるような試験に合格するためのものではなく、実際に演奏するための理論ですから、演奏に無意味なものは極力省きます。
ノートをとりながら話を聞くなんて退屈なことですが、ここは我慢して理解してもらわないと、応用編には進みません。

そういう音楽理論的なことは面倒だし嫌いだという場合は、それはそれで別のやり方もあるでしょうね。

例えば、記憶してしまうことが得意な人は、曲とコードを覚えてしまう。
これで100曲位覚えてしまえば、たいていの曲には対応できますね。
コードを覚えているうちに響きも覚えていくから、このメロディにはこのコードが合うんじゃないかとか、コード付けすることもできるようになりそうです。

この方法も大変と言えば大変かもしれませんが、要は自分に合ったやりかたでステップアップしたほうがやり易いということですね。

ボサギ道場でも一回限定で理論編をやってもいいかもしれません。

ではでは

2012年02月20日

ガットギターの弦の交換方法

皆様、こんにちは。

今回はご要望の多い、ガットギターの弦の交換の仕方を説明します。
見にくい写真は、済みませんが想像力を働かせてください。

原則として全部の弦をいっぺんに交換します。

まず、当然のことながら弦を緩めます。

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このような道具を使うと早いのですが、別に手で緩めれば良いだけのことです。

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まずは、6、5、4弦を緩めて外します。
何故かというと、ガット弦は新しい物は音程が合いにくく(どんどん緩んでいくから)、交換中もチューニングしてあげた方が良いので、緩みにくい6弦を早めに張って、チューニングの合っている1弦Eと作業中もチューニングを合わせながら進めると、完成時にチューニングが合いやすくなるからです。

6弦をブリッヂの穴に通して(製品によっては弦のどちらが前後か決まっているものもあるようです。)、弦に向かって右側の下をくぐらせてこのように固定します。

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このとき、穴をくぐらせる長さはある程度長めにしておきましょう。
このくらいです。

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先端を糸巻きの穴にくぐらせて一巻きして、このように上からクロスさせて滑らないようにします。

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巻いていって、こうなります。

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きつく巻く前に、ブリッヂ側はこのようにきちんと固定されているかチェックしましょう。

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修正して、もしくはOKならば糸巻きの外側に来るように巻いていきます。

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まだ張ってある1弦Eと合わせながら作業を行いましょう。
5弦、4弦も同じ要領で行います。

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作業中も6弦に合わせてチューニングをするようにします。
これで、6、5、4弦は完成です。

次に3、2、1弦を外して、

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ブリッヂの穴に通して弦に向かって右側の下をくぐらせて固定させる要領は6、5、4弦と同じですが、巻弦ではないナイロン弦は6、5、4弦と比較して滑りやすいので、もう一回下を通してこのように固定します。

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1回

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2回

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更に1弦だけは念を入れてもう一回下を通して固定します。

1回

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2回

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3回

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下を通す分6、5、4弦よりも少し穴をくぐらせる長さをとってあげましょう。

糸巻き側は、先端を通して滑らないように結んでしまいます。
ここが肝心ですね。

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IMG_1667.jpg

IMG_1674.jpg

このようになります。

IMG_1668.jpg

後は同じ要領で糸巻きの外側に巻いていきます。

IMG_1669.jpg

これで完成。

1680.jpg

チューニングをしますが、ガット弦は張った端から(特に3、2、1弦)は緩んでいきますから、半日位は安定しません。
人前で弾くときは予め安定にかかる時間を考慮する必要があります。
放置しておくとなおさらで、頻繁に弾くかチューニングを合わせないと安定に時間が掛かります。

ブリッヂ側は安定するまで、余裕をもってこのように弦を余らせてありますが、このまま弾くとビビる原因になるので、安定したらハサミ等でカットしてください。
この時慎重にやらないとハサミ等でボディに傷がつく可能性がありますので注意してください。

IMG_1679.jpg

ついでですから、交換時にはボディを拭いたりすると出来上がりがスッキリします。
交換のタイミングは、6、5、4弦が赤く錆びてきたとか、音程がなんとなく合わなくなってきたとか、音に張りがなくなってきたというあたりでしょうか。
錆が目に見えるので一番はっきりします。
赤を通り越すと黒くなるようです。
外に出しっぱなしの方が弦の劣化は早いようです。
弾く頻度にもよりますが、毎日1時間程度練習して2~3ヶ月に一回という所でしょうか。
また、突然1本だけ切れてしまったという場合を除いて、交換するときは1~6弦をいっぺんに交換するのが原則です。

ということでいかがでしたでしょうか。
ご質問等お受けしますよ。

ではでは

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