オオクワガタ
ブラジル旅行記12回分の掲載を約三か月かけて終えてからしばらくお休みしていました。
そうこうしているうちに、以前掲載したこともあるオオクワガタが家にやってくることになりました。
里子ではなく分家です。
オスが一匹と雌が二匹。
もう半世紀ほど前にクワガタとカブトムシを飼っていたことはありますが、それは小学生の男の子が虫の世話をしてみたいという通過儀礼のようなもので、当時虫を捕獲できる環境がある子供はみんなやっていたように思います。
それでもちゃんと世話をして冬眠をさせた記憶があるので、虫の世話に不向きではないような気もします。
おおよその種類と形は今でも分ります。
当時一般的だったのはノコギリクワガタとコクワガタ。あと時々ミヤマクワガタとヒラタクワガタ。
早朝か夕方がゲットのねらい目だったのですが、本来は夜行性の生き物なので食事時の深夜が一番なのでしょうが、子供には夜中は無理。
一応、土を敷いて木などを入れた虫箱を作って、エサは夏場だからスイカとかとにかく甘い果物、あるいは脱脂綿に砂糖水を染み込ませたもの、あとよく分らないのがきゅうりもやっていたような
気がします。
今回は事情がかなり異なります。
オオクワガタはレアな種類でそこらで捕まえられる代物ではありません。
なのでオオクワガタは巣箱で卵から産まれて蛹を経て羽化したもの。人工飼育されたものです。
今はクワガタ飼育という分野が特化されていて、虫箱に敷くものはその辺の土ではなく、専用のマットーしかし土としか思えないんだがー木も専用の朽木が市販されていて、クワガタがくり抜きやすいようになっています。エサはこんにゃくゼリーみたいな体裁をした専用のエサ。栄養満点、滋養強壮みたいなうたい文句が袋に書いてあります。どうもスイカだの脱脂綿砂糖水などはいけないらしい。
前オーナーから色々と注意点を聞いて、まあボチボチやっていけばいいかということになりましたが、エサを忘れると共食いをしてしまうというところが怖い。
前オーナーは以前間違えてそれをやってしまったことがあるとのことですが、雌がオスを食べてしまったとのことで、立派なつのの頭部だけ残った残骸を見せてくれました。
産卵する雌の方が生き残る意味があるんでしょうね。
また、注意しないとコバエが大量発生する恐れもあるということでした。
他に太めの瓶の中で盛んにうごめく羽化する前の状態のものなんてのも勧められたのですが、
これがつのが生えてきてクワガタの形はできつつあるも、まだ白い芋虫状のものというとても魅力的な形態なのですが、もうちょっと飼育に慣れてからにしようということになりました。
夜行性なので明るいときは出て来なく、暗くなってから何やらがさごそしだすというところがなんだか癒しになるんだよなとは前オーナーの弁ですが、そんなものでしょうか。
順調にいけば11月頃に産卵して孵化するのに1年更に羽化するのに1年とのことです。
成体もうまく世話をすれば冬眠して越冬するとのことで、もう4年も生きている個体もいるよとのことでした。
ま、何にしても気に掛ける対象が一つ増えるということは面白いものです。
ではでは。