第6章 3/2 (木) フォートコーチン➡ アレッピー
朝っぱらから、今日はビールが飲めるぞという期待感が強い。
何とも安っぽい期待観だ。
8時の朝食前に散歩する。
何だか散歩をしている地元の人がとても多いような気がする。
海岸へ出ると、散歩をする人、ジョギングする人、体操する人、泳いでいる人達も結構いる。
とてもさわやかで朝にふさわしい印象だ。
材木とペットボトルでできたオブジェが海岸にある。



朝食はパンと卵を中心とした一般的なもの。
これがなかなか新鮮に感じる。


10時にはチェックアウトしようと思っているので愛想の良い若い従業員にランドリーのことを聞いた。
預けられたパスポートは、昨日のうちに若い従業員から回収しておいた。
案の定、愛想の悪いマネージャーはいないようで話が通じなかったら困るところだった。
パスポートをホテルに預けなければいけない意味は全くなく意味不明。
幸いランドリーは無事戻ってきた。
部屋も環境もとても良いホテルだが、マネージャーは問題ありだった。
フォートコーチンからバスを乗り継いでアレッピーへ行けるということも聞いたのだが、短距離のローカルバスの乗り継ぎは面倒くさそうだし、途中から乗ることになる長距離バスは座れるかどうかも分からないから、一旦船でエルナクラムまで戻ってバスステーションまで行って始発に乗ることにした。

メインジェッティからバスステーションまでのリキシャは100Rsとボっているように思うのだが、それでも180円くらいだから感覚が違ってきている。
バスステーションに着くとアレッピーへ行くであろうA/Cバスが停まっている。
これはラッキーだ。
乗車してチケットを買うと120Rs、約200円。
これで3時間近く乗る。
今日のホテルはなんとかリゾートという名前で湖畔に面した良さげなところのようだ。
A/Cバスの乗り心地は快適で、これで窓無しバスと同じ値段の筈だ。
南部でのんびりしているとはいえ、市内交通はやはり乱暴だ。
結構な時間乗って、まだ着かないのかなと思っていたら13時過ぎにランチ休憩。
終点近くなって果たしてランチ休憩はあるのかとふと疑問が生じてくる。
しかし、こういうところでのんびりランチを食べるのは経験上好ましくない。
何の予告もなく突然バスは発車してしまうのだ。
案の定、乗客の確認など何もせず突然発車した。
そして程なく賑やかなバスステーションに到着した。

ここはどこだろう。
アレッピーの表示を探すがどこにもない。
バスはバスステーションを出発しそうになっている。
周りの乗客に、ここはアレッピーかと聞くとそうだと言う。
慌てて降りる意思表示をすると共に周りの乗客も協力してくれてアレッピーで下車することができた。
確かに終点間際に休憩するなんておかしい筈だ、もっと遠くへ行くバスだったんだ。
現地語の表示は分からない。
さて、ここからなんとかリゾートとというところへ向かうのだが、リキシャドライバーに聞いても良く分からないみたいだ。
かなり離れているらしい。400Rsで話がまとまった。
さっきのバスの値段と比較してもいい値段だ。
行けども行けども着かない。
何回も停車して近所の人達に聞いてようやくたどり着いた。
たどり着いたところは、一番近い集落からもかなり離れたところにポツンとあるリゾートホテル。
敷地は広くて確かに湖に面していて、プールなんかもある。
いわゆるこじゃれた雰囲気だ。
静かに静養はできるが、街歩きなどは不可能だし、第一、集落へ歩いては行けない。
選択を誤ったかという気にはなったが、まあしょうがない。のんびり過ごすとしよう。
部屋は広くて快適そうだ。

こんなところでどこへも食べに行くことはできないので、夕食も頼むことにする。
お昼も食べていないし、ビールも飲みたい。
売店らしきものは何もない。
やはり近くの集落まで行かないと何も買えないので、リキシャを呼んでもらって買い物に行く。
これからアレッピーの街まで行くのは遠すぎる。
簡単なファーストフードとビールが欲しい。
パン屋とかファーストフードを買えそうなところはいくらでもあるが、ビールは買えない。
やはりアルコール類は背徳的なものなのだ。
結局リキシャでかなり走って、鉄格子越しに酒を買うスタイルの酒屋に到着。
やはり背徳的な雰囲気が漂っている。
ようやく瓶ビールを2本手に入れた。
例によって新聞紙にくるんで目立たぬように包装してくれる。
ビールを手に入れるのにここまで苦労しなければならないとは。
簡単なパンを買ってホテルに戻って飲んで見るが、冷え方が足りなかったせいもあろうか、あまり美味くない。
もう1本は早速冷やす。
ハンピで飲んだキングフィッシャーは美味かったな。
考えてみるとハンピのような古都で巡礼地のようなところでビールを出す店などもってのほかの筈で、確かにあのビールの出し方も何かいけないことをしているような照れくささが向こうにあったように思う。
やはり背徳的な店だったのだ。

立派な門と塀で外部からシャットアウトされたこの大きいホテルにはプールがあり、真ん前が湖だ。
遠めから見るときれいだが近くによるとやはりゴミが沢山浮いている。
湖の方向は東だから多分朝日はきれいなはずだ。






調べてみると、アレッピーのジェッティー周辺からは水郷めぐりの様々なボートが出ていて、色々と対応できるらしい。
明日はトリバンドラム空港前のホテルに夜入って、午前3時には空港にいたい。
アレッピー出発は14時頃で良いのかなと考える。
朝食を済ませたらすぐにチェックアウトしてボートツアーをやってみようと計画する。
そうこうしているうちに夕食の時間になり、食堂でただ一人の夕食。

二種類のカレーに生野菜サラダ。
ここにも必ず出てくる紫玉ねぎ。
去年のモロッカンサラダに続いて、南インド風サラダも家で簡単にできそうだ。
なんせ切って並べるだけだから。


やはり量は結構なものだ。
日本だったら、ビールを飲むのだがここにはない。
かなり大きな施設なのだが、客は小生と家族連れが1組だけみたいだ。
夕食後は部屋でやっと冷えた残り1本のビールを飲みながら明日の予想を立てつつ眠ってしまった。

