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2018年03月 アーカイブ

2018年03月15日

2018・スリランカの旅 第1章 2/23 (金)~2/24(土) 出国・ニゴンボ 

2018年春、海外の旅、紀行文を掲載します。
今回は、2月23日~3月7日までスリランカを旅してきました。
お楽しみ、あるいは参考にしていただければ幸いです。

第1章 2/23(金)~2/24(土) 出国・ニゴンボ

今年の冬は何だか寒い気がする。
曇り、若干の雨、温度は10度に届かないだろう。
これから、10:20発のマレーシア航空でマレーシア、クアラルンプールを経由してスリランカ、バンダーラナーヤカ国際空港までの旅だ。
多分到着予定の現地は30度くらいの気温の筈だ。
寒いところから暑い場所へ行くときは期待感が高まる。

今回の旅、去年知り合ったドライバーのN君にツーリストカーの運転をお願いしてキャンディ - シギリヤ - アヌラーダプラ - キャンディと行く予定だったが、直前になって彼から、南部に仕事があって同行できないとの連絡があった。
若干、困惑したが、彼がいなければ去年行ってきたアヌラーダプラは遠いし、わざわざ行く意味は薄れる。
そこでコンセプトを少し変えることにした。
シギリヤロックは、去年のリベンジもあるし絶対に行きたい場所だ。
アヌラーダプラ行きを止めて、ずっと気になっていたスリランカの生んだ天才建築家、ジェフリー・バワ設計のヘリタンス・カンダラマに行ってみることにした。
ここはアジアでも屈指の五つ星ホテルで、時と共に森に埋もれるという思想のもとに設計されているという。一回は行ってみたかったホテルだ。
海岸沿いにバワ建築のホテルは数件存在するが、内陸部はここだけということだ。
ネットで探すと適当な部屋があって予約できた。
シギリヤロックから比較的近い場所にある筈だから、ロックに登った後に行けるだろう。
交通手段は入国してから考えればよいだろう。

初日は夜中に到着するので、空港から比較的近いニゴンボに泊まることにした。
日本語が通じるゲストハウスがあるという。ラ・グランデ・リゾートというゲストハウスだ。
深夜でも17us$で空港まで迎えに来てくれるとのことで、おそらく到着は深夜0時頃になる筈だから、これはありがたい。
去年のような過酷な移動は、今回は慎みたい。
旅の最後に足や手を襲った関節痛もそんなことも原因の一つかもしれないのだ。もう若くはないのだから無理は禁物。
去年苦しんだから今年は薬もたっぷり持って行こう。
また、今回はおそらくあちらで国内通話をする必要があるので、国際SIMカードというものを手に入れた。
日本国内で実験してみたら繋がったのでこれは便利だと。

クアラルンプール行きは結構混んでいる。
約7~8時間のフライト、結構長い。

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17:05着でコロンボ行きが22:10発と間が空くのでラウンジを使うことにした。
どこにあるのかすっかり忘れている。
クアラルンプール空港は成田空港の10倍の面積を持っているということでとても広い。
ゾーンを間違えると大変なのだ。
幸い、到着したCゾーンの二階に見つけた。
ここで食事とビールで、余裕をもって次のコロンボ行きのゲート前で待っていたが、ゲートオープンの時間を過ぎても一向に表示が出てこない。
おかしいと思って、ずーっと戻って確かめてみると、搭乗口が変更になっていた。
二時間前に来たのでその時にはまだ表示板には出ていなかったのだ。
無事に搭乗。
クアラルンプール空港付近は雨、しかも落雷付き。
そんなことの影響もあったのだろうか、コロンボ行きは30分ほど遅れて出発。
機内はガラガラだ。
午後11時近くに出発したのに夕食が出る。
しかしマレーシア航空のフライドライスというものは実に美味いな。

バンダーラナーヤカ国際空港には23:40頃到着。

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イミグレーションは実に簡単。ビザの書類なんか見やしない。
バンダーラナーヤカ国際空港のバゲージクレームは結構広い。
いつも思うことだが、本当に預けた荷物は出てくるのだろうか。
ちょっとした目印を付けておいた荷物は無事に出てきた。やれやれ。
ゲートを出ると、お客の名前を書いた紙を持ったドライバーがザーッとひしめいている。
その中から自分の名前を探すのは…そんなに難しくはなかった。
空港の建物の外は蒸し暑い。
宿まで約30分。深夜なのでビールはなしだ。
深夜にもかかわらず出迎えてくれたオーナー夫妻は日本語が達者。
事前に連絡をくれていたスズキヒロシ君は埼玉県在住の息子さんで、おじいさんをつれて帰省中ということで、なんだか日本の民宿にいるような気分だ。
とにかく、夜中。今日はもう寝よう。

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エアコンはないけれど、天井扇があって夜は快適な温度になっている。
むしろ、裸だと冷えすぎる。
明日は、ニゴンボを歩いてみよう。

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朝、目覚めてすぐに海岸へ出てみた。
目の前の通りを渡って、細い道を海側へ行くと1分ほどで海岸に出た。
海の匂いと魚の匂い。
インド洋だ。

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魚を干しているのだ。周りにはカラスが集まっている。
露骨についばんではいないがかなりの数だ。

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太陽は上ってきているので、人々の姿も見える。
もう集まって仕事を始めている人達もいるようだ。漁の仕事だろうか。
エンジン付きのボートが猛スピードで浜の方へ突進してきた。
砂浜に着く前に絶妙のタイミングでエンジンを引き上げる。なるほど、砂に乗り上げて停止する。
何とも荒っぽい停止方法だが、何だか楽しそうだ。
干し魚、カラス、犬、人々、たき火の煙、日本とは臭いが違う。

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オーナー夫婦は本当に日本語が堪能で、息子さんのスズキヒロシ君や妹さんは、日本人そのもの。
おじいさんは日本人で、昭和7年生とかで少々耳が遠い。
奥さんが色々と相談に乗ってくれるというか、向こうから色々と話を持ちかけてくる。
ツーリストカーの件も出てきた。
N君が同行できないので、これは入国してから何とかしなければいけないと思っていた案件だ。
交通の最も不便な区間はツーリストカーを使う必要を感じていた。

この国は、細部にまでバスが走っていて、それも激安の、バスを使えばまず行けないところはないと思われる。
ただ、昨年の経験からすれば、常に混んでいて暑い、うるさい、荷物やトイレに気を使う等々で、かなり疲れてしまう。
若いバックパッカーならいざ知らず、無理は避けたいということで、その区間のツーリストカーをお願いすることにした。

料金は、1日60us$、ポッキリ。ただし、ドライバーの宿泊設備がホテルにない場合は、プラス1日当たり1000RSを払うということだ。
昨年、アヌラーダプラからシギリヤまで6000RS、シギリヤからキャンディまで7000RSでタクシーを利用したので、丸まる1日使えて60us$というのはかなりリーゾナブルと言える。
問題は、こちらはある特定の日・区間だけ使いたいのであって、連続してずっと使うというわけではないということだ。
おそらく、出国まで面倒見ますよという提案なのだろうが、そこまではいらない。
鉄道で移動することを楽しみにしている区間があり、部分的に使うことで合意した。
明日、南部のゴールへ鉄道で行き、明後日コロンボフォート駅に戻ってきてからの利用だ。
コロンボ→キャンディ→シギリヤ→カンダラマ→キャンディとお願いすることにした。
本当は4日で良かったのだが最低5日間からということだ。
期間中は色々と回ってくれるそうなので行動範囲は広がるし、荷物やトイレに気を使う必要もない。
ただ、最後までツーリストカーを使うと、ツアーと同じことになってしまうし、個人旅行の醍醐味である新しい出会いもない。
その辺りは自分の旅のスタイルと折り合わせる必要がある。
明日は、コロンボフォート駅まで車をチャーターすることにした。
バスという手もあるのだが、乗り換えもあって結構面倒くさいのだ。

話がまとまったところで経費を一括清算するために、ATMを求めて通りを南の方へ歩いて行く。

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ヒンドゥー教の寺院
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午前中だが、早くも暑くなってきている。日差しが強い。
時間が経つにつれて日本の真夏の暑さになってくる。

ゲストハウスはリゾート地区の一番北のはずれにあるので、賑やかなゾーンに出るまでは1kmほど歩かねばならない。
ATMまで約1km、既に汗だくだが、例によって出ないATMだ。
外国人観光客も苦労しているみたいだ
もうこの手のATMには全く驚かなくなったが、どうも紙幣の取り出し口が狭くできていて10000RSを超える金額は出ないのではないかと推測したが、そんな馬鹿なことがあるのか。
20000RS要求すると出ないのに10000RSだと出るのだ。
これで、6回に分けて60000RSを引き出す。
これでゲストハウスの宿泊費、5日分のツーリストカー代、明日のコロンボフォート駅までのタクシー代と全て済んでしまった。

ただ、問題が一つ。
日本から持って行った国際SIMカードが機能しない。
明後日のドライバーとの待ち合わせ場所の確認と明日のアパートメントの場所の確認(アパートメントは住宅街にあってホテルの様相を呈していないので見つけるのが非常に難しいのだ。)に通話ができることが必要なのだ。
一旦宿に戻ってスズキ君に相談すると、街のコミュニケーションショップで用途別のSIMカードを売っているからそれを買うといいよと教えてくれた。
街中のフィッシュマーケットへ行くついでにトゥクトゥクのドライバーにショップに寄ってもらった。
何かタバコ屋さんのような雑な雰囲気だ。
通話オンリーのカードをリクエストすると、通話できる時間で料金が決まるようだ。
要は、自分の携帯を使ったテレカと考えればよいわけで新しい電話番号ももらえる。
見ているとチャージな可能なものもあるらしく、チャージに来るお客さんが結構いる。
SIM本体と通話料10分、合わせて350RS.。
安いではないか。簡単だし。
日本で色々と画策する必要はなかったのだ。

トゥクトゥクのドライバーはフィッシュマーケットまで1000RSとそもそも観光客値段だったが、市内観光をしないかとか、色々と料金を増やすコースを持ちかけてくるが、一切拒否。

市場好きの身としては、フィッシュマーケットははとても楽しかった。
市場は地元の人々の活気と地元の食材や特産物を肌で感じることができるのでとても面白い。

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地べた一面に干した魚が並び、様々な生魚を売っている。
行きかう人々の熱気、喧噪、匂い。
外国人観光客が築地を観光したがるのも分る。
しかし、ここは日本とは異なりえらくワイルドだ。
日本の徹底的に衛生管理された設備とは大違い。
犬もカラスもうろつき回る。
昔の日本の市場もこんな時代があったのだろう。

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帰りは、とても暑いがのんびり歩いて帰ることにした。

カソリック教会
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途中、お昼のカリーと今回初めてのライオンラガー。
美味い。

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朝に行ったATMまで戻ってきた。
約2時間、汗だくだ。

親水公園
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この付近に例によって背徳的な雰囲気の酒屋を二軒見つけた。
ということは、冷たいビールを買いに行くために宿から1kmほど歩かなくてはいけないということだ。
宿はとても良いのだが部屋に冷蔵庫を求めるのは贅沢か。
ようやく宿へ到着。
少し休んでから、スズキ君、妹さんやおじいさんと雑談。

夕食は、また1kmほど歩いてなんだかよく分からないもの。
しかし、美味しいのだ。
おそらく、ココナッツ粉と小麦粉を練ったものをベースに野菜や魚介類を炒めたものだろう。

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とても美味しいのだが、昨年の南インドと同じような状態になってきた。
痒い。蚊だ。
しかし、短パンでなくては暑くていられないのでこれはしょうがない。我慢するしかないのだ。
かゆみ止めは持っているけれど防虫スプレーが必要だな。
そして、突然始まるバンド演奏。

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12弦ギター、アコーディオン、コンガでコードが6つくらいの素朴な演奏だ。
気が付くとあちこちのレストランでやっているようだ。
この辺りは観光客が多いので生演奏も多いのだろう。
なんだかとても懐かしい気分になった。
帰りがけ、ライオンではなくタイガーのビールを買うことができた。
明日は、南部の街ゴールへ移動する。

2018年03月29日

2018・スリランカの旅 第2章 2/25 (日) ゴール 

第2章 2/25(日) ゴール

今日は、南部の海辺の街、ゴールへ移動する。
明日はまた戻ってきて高地のキャンディへ移動するという少々強硬な日程なのだが、海辺の街ニゴンボと、やはり海辺だが歴史地区のあるゴールも見てみたい、そしてゴールまで海辺を走っていく鉄道に乗ってみたいというのがあった。

コロンボフォート駅まで、バスだとバス停までトゥクトゥクを使ったりとか色々と面倒なので、明日から同行する予定のツーリストカーのドライバー氏にタクシーとして来てもらうことにした。
明日の待ち合わせとかの打ち合わせもできるし。
旅の始まりでツーリストカーの手配という肝心なところを日本語で交渉で来たというのは、結構細かな交渉になっただけにとても楽だった。
このゲストハウスは、何だか日本の民宿にいるような気分で楽な滞在だった。
今日で日本語は終わり。

列車は10時30分発予定だが、チケットを買ったりするので少し早めの8時には出発。
これから数日間付き合ってもらうドライバー氏は、スッフン氏。
物静かで紳士的な人だ。
ホンダ製の車は、中国製だというハイウェイを快適に走って9時頃にはコロンボフォート駅に到着した。
バスもハイウェイを通るが、降りてから渋滞するらしい。
確かに道路は混んでいる。
バスやトラック等の大型車を除いて走っている車の9割以上は日本車だ。

明日も列車でコロンボフォート駅に戻ってくる予定なので、明日の駅での待ち合わせ場所を決めておく。
ゴールまでの2ndクラスのチケットを買って5番線で待つ。座席指定ではないから席取り合戦になる筈だ。
トイレを見つけて、とにかく済ませておく。
一人旅は移動中のトイレをどうするかということが大きい問題だから、できるときに済ませておくことが肝心だ。

コロンボフォート駅
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昔は日本でもみんなこういう切符だった。
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他の列車を見ているとわりと時間通りに来ているようではあるが、目的の列車は発車時刻になっても入線もしてこない。
例によってアナウンスもないし客も平然としている。
席を取るためには素早く乗ることが肝心だが、どこに2ndあるいは3rdシートが停まるか分からないので待つ場所はばくちなのだ。

10時40分頃やっと入線。運良く海側であろう進行方向右側に席が取れた。
しかし、動かない。電気も止まっているから扇風機も動かず、ひたすら暑い。

11時頃ようやく発車。
窓もドアも全開だ。ドアもだよ!!!
車内は混んでおり2ndクラスにも立つ客多数。3rdクラスは更に混んでいることだろう。
程なくして右手に海が見えてきた。

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このあたりから海辺側の民家と陸側の民家の軒をかすめるようにして走っていく。
民家はバハカゥンと言うにふさわしいみすぼらしい建物、半裸の人々、窓から手が届いてしまいそうな洗濯物、駅に同化してしまった家、牛、犬、ヤギ、ブタ等々。
線路は生活道路として使われているらしく、列車は人々の生活の真っただ中を走っていく。
そして時折砂浜まで数メートルしか離れていない場所を走る。
波に侵食されないのか心配してしまう。

この路線は噂にたがわず、素晴らしい景色と生活の景色の連続で、日本ではまずあり得ない場所を走っている。
民家の間を縫って走っていたと思ったら、リゾート地に景色は変わる。
ラグーンの真ん中を突っ切ったりと景色を見ていて飽きることはない。
出発時間は遅れたが、一応急行なので走り出すと駅をとばして早い。
速度もわりと出ているようだ。その上揺れまくり。
途中、激しいスコールに遭遇。さすがに全開の窓も閉じるが、この開閉は地元の慣れた人間でなければ難しい。
約2時間20分でゴール到着。
興味深い車窓の連続であっという間に時間が過ぎた。
乗ってよかった。

機関車
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ゴール駅
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ゴール駅到着後、今日宿泊するアパートメントのオーナー、Dam氏へ電話する。
つながるかどうか少し不安はあったが、ちゃんとつながり、車で迎えに来てくれた。
アパートメントは民家でホテルの観を呈していないので、トゥクトゥクや徒歩で見つけるのはとても難しい。
リスボンでとても苦労した思い出がある。

Dam氏は落ち着いた年配の男性で、どこかネパールのポカラのフムラジさんに雰囲気が似ている。
眼光鋭くも優しそうな雰囲気の紳士だ。
アパートメントはDam氏の自宅の敷地内の別棟だ。
ウェルカムドリンクはキングココナッツ、これはとてもユニークだ。

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リビングルーム、キッチン、ベッドルーム、シャワールーム、エアコン、冷蔵庫、洗濯機まである。

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広くてとても清潔で眺望の良い屋上もある。
アパートメントなので、完全に住める仕様なのだ。
どうも定員1組みたいだ。本日は僕のみ。
エアコンも良く効くし、Wifiは目の前にルーターが置いてあり強力。
これでこの値段なのか。安すぎないか。
Dam氏にビールが欲しいのだがと我儘を言うと、わざわざ車で買いに行ってくれた。
ライオンラガー缶3本だと思っていたら大瓶3本。
これからフォート地区に行きたいだろうから送ってあげる、明日も駅まで送ってくれると言う。
何と言うか、全てを含めて完璧なホスピタリティに感動すら覚える。
これは10点満点しかありえない。
何泊かしてみたい気になった。

早速洗濯。
ところが今日は天気がイマイチで、せっかく外にたっぷりと干せるスペースはあるのに部屋干しを工夫するしかない。
作業終了後、ライオンラガーを飲んで一休みしてフォート地区、旧市街地、城塞に囲まれた地区の観光に出かけてみる。
Dam氏がちょっと外出していて、戻るまで奥様と世間話をする。
庭の花が綺麗だ。
お馴染みのブーゲンビリアの花もあるし、何だか沖縄っぽい。

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敷地内のキングココナッツ、沖縄のパパヤー感覚だ。
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息子さんは23歳でエンジニアの勉強中、娘さんは27歳でローヤー、二人ともコロンボにいるとのことだった。
大した距離じゃないから時々帰ってくる。
うん、うちの娘と同じくらいの環境だ。
立派な母屋とアパートメントを所有しているということは相当な資産家だろう。
それにしては、従業員は見当たらずDam氏が一人で切り盛りしているみたいだし、腰は低いし、サービスは良くて、金持ちが道楽でやっているようには見えない。
いや、逆か。
接客が好きで、道楽でやっているからこの余裕なのかもしれないな。
車窓から見たバハカゥンの暮らしとは差がありすぎる。

この国は税金がとても高いということはニゴンボでも話題になった。
車の税金も相当なもので、車は全て輸入品だから輸入税ということか、200%の税金を取られると聞いた。
つまり、購入するには車体の3倍の値段がかかるということか。
走っている車の90%位は日本車だが、日本での値段の倍以上はすると聞いたからそうなんだろう。
この国の平均年収からすると、車を持っている人達は相当に高収入な人達ということになる。
だから、公共輸送機関であるバスも列車も常にすし詰め。
バスはボロボロ。
大型車は少しの例外を除いて殆どがインド製。
日本製は時々見かけるが高すぎるそうだ。
車は高価な財産なので一旦買ったら長く使い続けたいわけで、故障が少なく長持ちする日本車に人気が出るのは当然のことみたいだ。
昔のランサーとか、もう日本では見ることができないような古い車種を時々見かける。

しばらくしてDam氏が帰宅、フォート地区まで送ってくれた。

城壁で囲まれた小さな半島に旧市街地はある。

城壁の外側
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城塞の入り口を通ると。
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城塞の入り口を入って城壁の上が遊歩道になっている。
外側は海、ここを一周するような感じだ。

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子供たちが泳いでいる。学校の行事っぽい。
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これはびっくり。トラックの荷台の幌の内側は部屋だ。家族で来ているのだろうか。キャンピングトラックだ。
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灯台がある。まあ何と言うかこんなものかという感じではある。
城壁に囲まれた旧市街地は古い建物が保存されている。
観光客向けの保存地区だろうからそれなりにということだ。
時折ぱらぱらと雨が降ってくるが、スコールのような激しい雨ではないので折り畳み傘で十分だ。

旧市街地
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レストランの看板が日本語だ。
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夕食は、旧市街地の「ママズ・ルーフ・カフェ」というレストラン。
屋上に席があり眺望が良い。
フィッシュカリー、スリランカのカリーは中心にライスが置いてあり、その周りを何種類かのおかずが取り囲んでいる方式で日本のカレーとは全く異なるものだ。
おかずは店によって異なるので毎食食べてもあまり飽きがこない。
この店のおかずは7種類も付いていて、4種類は魚、いも、あとはよく分からないが野菜。
よく分からなくても、とても美味しい。
インディカ米はパラパラとしていてあまり腹にもたれないので結構食べれてしまう。

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満足して帰途に着くが、真っ暗になると昼間と様相が変わってしまってゲートがどこにあるのか分からない。
日本の夜と違って灯りが少ないので本当に暗いのだ。
この状況で強盗とかかっぱらいに会うと非常にヤバそうだが、この国ではそういうことはあまりないみたいだ。
なんとかゲートにたどり着いてゴール駅まで戻って来たが、ここからアパートメントへの帰り道がまるで分らない。
分からなくなったら駅から電話してくれとのことだったので、お言葉に甘えてDam氏に電話すると快く迎えに来てくれた。
本当に助かる。
通話できるようにしておいて良かった。
シャワーを浴びて、ライオンラガーを1本いただいたら眠くなってきた。
もう1本は飲めないなあ。

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