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2019年秋・とぅばらーま大会と鳩間島の十五夜

いつも夏が終わりになってくると気になるのが、とぅばらーま大会のことです。

毎年、旧暦8月の十三夜に開催されるということは分かっているので、日にちも特定できるのですが、今年は行けるだろうか、台風はどうだろうかとか気になるのです。
小生の八重山行きの原点ともいえる催しなのでできれば行きたい。

今年は、幸いなことに日程が仕事とぶつからないのでの行くことができました。
そして、これも恒例なのですが、十五夜は鳩間島で過ごすというのも自分の中ではずっと以前からの行事です。
この時期は台風シーズンですし、台風が来ていなくても上原航路は欠航が多くて、ここ数年は十五夜の月祭りをしていません。

今年も11日水曜日に発つ予定のところ、9日未明から台風15号が上陸しました。
未明に自宅を台風の目が通って行きました。
でも、十三夜の石垣はとても良い天気です。

いつもの。
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今夜の月はきれいだろうなと思っていたら案の定、最高の環境でとぅばらーま大会を楽しむことができました。

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ずっと前に島人達と議論した、とぅばらーまの冒頭部分を一息で唄いきるか、息継ぎもありとするかが、一息で唄いきるという方向へ向かっているのが小生には好ましかった。
やはりとぅばらーまは、野外で十三夜の月を見ながら聞くのが良い。
同じ曲を(歌詞は皆違うし、節回しも微妙に異なっている。)二十数回も聞いて飽きないのはとても魅力的な曲だからでしょう。

歌詞の部の入賞作品は、介護のことを唄った作品が目立っていて世相を映し出しているなと思わされました。

久しぶりに野外のとぅばらーま大会を堪能しました。

翌日もとても良い天気で暑い。
石垣島の北に位置する吉原地区に今年再開した友達の店、ステラを訪ねてみました。
ターミナルからバスで約45分、海を臨む静かな環境にある手作りの店舗兼住宅で、これまでの彼らの暮らしぶりを知っている身としては、いつも変わらないコンセプトを維持してくれていてとても嬉しくなります。

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のんびりとバスに揺られて行くのもとても良いものです

夕方からは、島の知り合いたちの大人の学芸会を楽しませていただいたりして、この日久しぶりに八重山を訪れた奥方とも合流しました。

花城さんの「浜辺」にも行ってみました。
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13日(旧暦8月15日)に予定通り鳩間島に渡ることができました。
こうすんなり行くことも珍しく、明日からは船は危ないだろうということです。
幸いに天気も良くて、何年かぶりに米盛家のお庭で十五夜の月見をすることができました。
音楽はいつもの童謡・唱歌縛り。

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来島中だった早稲田大学離島プロジェクトの学生も挨拶に。
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これが出てくる前におじいは寝てしまいました。
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いつまでも続けられるわけではないので、できるときにできることをやっておきたいというのが最近の自分の気持ちです。

14日も天気は良かったのですが、予想通りこの日から上原航路は欠航になりました。
以降10日くらい欠航が続いたと思います。

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天気が良いので北海岸にも行ってみました。
島中道から行って外周道路へ出たらびっくり。
東へ周る外周道路がない。
と思ったら草に覆われて見えなくなっているような状況でした。

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石が敷いてある立原の浜まで辺りは良いのですが、その先は結構荒れている状態です。
それでも一頃目立っていた漂着ゴミも掃除されていて、島人のご苦労がしのばれます。

北は波が高い。
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西海岸は静か。
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ただ、我々がかつてとてもお世話になった町営住宅は今は住む人がなくとても荒れていて、玄関前の庭は特に草が伸び放題、ブーゲンビリアが大きくなりすぎて奥の住宅へは入って行けないような状態で、これは寂しい。
町営で町の管理物件だから町が掃除しなければいけないでしょうね。

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今回はおじいの足の調子もあって、毎夕の乾杯は前の庭のテーブルではなく母屋でということになりました。
いつもながらのおばあの料理も堪能しました。

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朝食は質素
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お昼
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15日は公民館で島の敬老会、引き続いて秋の音楽祭という楽しい一日。
我々夫婦も敬老会におじゃますることを許されました。
最長老のY子姐さん、御年90歳も久しぶりに出席されています。
旧知の仲なのでとても嬉しい。
島の敬老は73歳以上。
今年は7名いらっしゃいます。

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小生も演奏を披露しろといわれています。
初めは格式にのっとって粛々と進められていく行事も、酒が進み唄が入るころからはいつもの鳩間島の宴会モードに突入。

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教員の親子共演、とても息があっていた。
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圧巻は、最近はあまり人前で民謡を唄わなくなった米盛のおじいが、鳩間の数え唄を14番までよどみなく唄ったことでしょう。
杖も使わずしっかりと舞台に立って身振りを交えて唄うユーモラスに唄う姿は感動的でした。

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敬老の方々も唄っているうちにどんどん元気になってくるようで、長い民謡もあふれ出てくるようでした。
音楽が脳や体を活性化させるのでしょうか。
まだまだ後輩をご指導してください。

宴たけなわ
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ちょっと変わった風情の生け花
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天候も少し怪しくなってきているので、敬老会に引き続いて公民館でこのまま秋の音楽祭に突入します。

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早稲田の学生は今年は校歌ではなく紺碧の空。
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剛さんと一緒に演奏。
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これはさすがに食べていない。
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小生も何曲か演奏させていただきました。
島人では最若手といえるY.H.君が久しぶりに正式に参加したことも良かった。
皆さんとても楽しかったようで、音楽が脳を活性化させるということを目の当たりにしたようでした。

翌日は、石垣へ渡る日ですが、案の定欠航。
K.U.さんの船で上原港へ向かいました。
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追い風と上手な操船のおかげで、殆ど濡れることなく到着。
バスで大原港、高速船で石垣と無事に渡ることができました。

今回は、野外でのトゥバラーマ大会を堪能することができたし、久しぶりに鳩間島での十五夜、敬老会、秋の音楽祭にも参加することができて、とても幸運でした。

これからも、皆さんとできる限りいつまでも元気にお会いして楽しみたいと思っています。

皆様お元気でいてください。


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2019年09月27日 10:37に投稿されたエントリーのページです。

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