ブログ

板垣武志が徒然なるままに綴る、日々のツアーや旅の雑記帳です。

2025年春 大多喜

2025年春 大多喜

毎年この時期になると、桜と菜の花の競演を楽しみに房総半島の真ん中あたりへ出かけます。

ここ数年は、外房の大原までJRで行き、大原からいすみ鉄道で大多喜で途中下車、お気に入りの店「どんぐり」で昼飲みをゆっくりしてから、いすみ鉄道の終点、上総中野駅まで乗ってそこから小湊鉄道で撮影スポットで途中下車。のんびりと花と気動車とか撮影して終点、内房の五井駅からJRで帰って来るというパターンです。
ところが今年は、昨年10月にいすみ鉄道が脱線事故を起こし、それ以来未だに不通になっていて、代替バスが一日数本しかないという現状です。

調べてみると、このバスを利用して例年のスケジュールを組むのは難しいという結果になりました。
桜、菜の花、「どんぐり」での昼飲み、この三者のどれを取るかという選択になります。
殆ど迷うこともなく「どんぐり」での昼飲みに決定。
花より何とかの典型です。

桜は時期的にイマイチだし、菜の花は小湊鉄道沿線がメインなので大多喜に位置する「どんぐり」に行くスケジュールとは両立しないのです。
そうすると「どんぐり」での昼飲みを目指して行って、余った時間を城下町大多喜を観光する、もしその気になったら、毎年来ているのにまだ一回も行ったことがない大多喜城に行ってみるという計画というには大げさなプランを立ててみました。

いすみ鉄道を使わないで大多喜まで行くルートを調べてみると、JR茂原駅から一日数本のバスが出ていることが分かりました。
他の駅からもバスはあるのですが、時間が悪すぎる。
しかも、このバスには「自動車練習所前」というバス停があります。
「どんぐり」は自動車教習所の隣にあり、大多喜に自動車学校が二つも三つもあるわけはないので、たぶんこのバス停は「どんぐり」の前に着くのではないかと。
大多喜駅から歩く必要もないわけで誠に好都合です。

JR茂原駅は拙宅から1時間半くらいあれば着くので、バス30分を入れても現地昼頃到着はとても楽なスケジュールです。

ということで、昼飲み目指して出かけました。

12時半頃到着して帰りのバスは16時過ぎなので、昼飲みしたとしてもお城へも行けるかなとは思っていたのですが、マスターとの会話も楽しく、とても居心地が良くて、結構長い時間を過ごしてしまってお店を出たのが15時少し前。

酒造へ寄ってお酒を買うということも例年の楽しみなのでその時間を考えると、またもやお城へ行くのは取り止め、大多喜の街中をのんびりと観光することにしました。
とても良い天気で上着を着ていると暑くなります。
この街は歴史ある建物が日常生活の中に普通に存在していて、とても趣のある街並みなのです。

ここは、明治時代から続く現役の旅館で、国の登録有形文化財とのことです。
ここは泊まってみたい。

白昼、ほろ酔い加減でほとんど人通りもなく車の往来も少ない古い建物が散在する街を歩いていると、何か現実の外にいるような錯覚を覚えてしまいます。

そして、例年訪問する酒造で地酒を購入。

またしても行けなかった大多喜城を臨む。

あまり現実感のない中で帰りのバスに乗ってひと眠り。 終点のJR茂原駅に着いた頃には酔いも覚め、現実に戻ってきたような気がしました。 こんな小旅行も楽しいです。

ブログ カテゴリ
年別アーカイブ