雨柱のヂスフィーレ
皆様、こんばんは
8月最後の土曜日は、恒例の浅草サンバカーニバルでした。
小生は、もう10年ほど前からここでは楽器を演奏するのをやめて、裏方のお手伝いをしています。
今年は、天候が不安定で、突然襲ってくるゲリラ豪雨が全国的に話題になっていました。
小生は、エスコーラ(横浜のSAUDEです。)活動から遠ざかっていますが、今や、エスコーラ・ヂ・サンバも第二世代の台頭が顕著になってきました。
うちの子供、中三女子は学校が受験に配慮して部活が暇になったのをよいことに、今年はアーラで出場するんだということで熱心に準備を進めてきました。
当日、予報は一日雨ということでしたが、朝はまずまずの天気。
浅草で雨に降られたというのは、もう何年前でしょう。20年近く前かもしれません。一回ありました。
ただ、このときは出走直前にスコールが来て、衣装も、P.A.もぼろぼろになってしまいましたが、出走時には止んでいました。
それでもとりわけ想い出に残っています。
今年は強烈に残るでしょうね。
スタートからゴールまでSAUDEだけ計ったような豪雨の中のヂスフィーレ!!!
小生は、アーラの整理役なので、全体を把握することが出来ました。
演技者、演奏者は自分の周りしか見ることができません。
出走15時25分までは、まずまずの天気でした。
ただ、それまで時々南東方向から雷雲が湧いてきては時々雨を降らせていました。
出走直前、豪雨に見舞われる前の姿です。
出走スタンバイ完了で、前唄を始めたそのときにヂスフィーレのルートである馬道通りの北の方が雨柱で煙っています。
これは沖縄でよくある天気で、雨が固まりになって移動するのが良く見えるのです。
しかも段々通りをこちらの方へ近づいて来る。
あ、これは来るなと思った瞬間からもう豪雨。
以降ゴール地点前まで思いっきりの豪雨。
羽はペショーンとなってしまうし、衣装は剥がれ始めるし、楽器は水浸し、とにかく全身水浸し、そのうちP.A.も駄目になって。
こうなったら開き直るしかないですね。
シャワーの中のヂスフィーレを如何に楽しむかということに尽きますね。
P.A.が駄目になった時点で、エンヘードは聴こえなくなり、隊列の前後は、遠くのバテリアの音を頼りにするしかなくなったのですが、もしもこのとき、全員の生声によるエンヘードが大音量で聴こえていたら、順位はともかく、最高に気持ちよかったでしょうね。
それはなかなか難しいことですが。
技術的にということではなく、全員で唄うということが日本人にはなかなか難しいという意味です。
多少音は外れていても、問題はないのですが。
何百人の中に混じってしまえば却っていいハーモニーに聞こえますよ。
その点だけは残念でしたね。自分を含めて。
ともあれ、45分間、豪雨の中で集中力を途切れさせることなく、ゴールしたSAUDEの皆さん、素晴らしかったです。
豪雨の中のゴール
元々自分的には採点に興味はないのですが、やはり気にする人も多いと思います。
昔から、公正な採点はどのようにすればできるのか、実行委員会の中でああだこうだ、ずーっと議論してきていますね。
そのような曖昧な採点をどう評価するかは人それぞれでしょう。
そんなことより、小生は、きちっと準備して、それだけに、今までの準備が不意になってしまいそうな豪雨で気持ちが落ち込みそうな中、それでもへたることなく最後まで皆が出来る限りの演技、演奏をして立派にゴールしたということが最高だと思います。
最良の環境の中で気持ちよく演技、演奏できましたというのだけが最高ではないでしょう。
ということで、今年は、SAUDEの皆さんにとっては特に心に残るカーニバルだったと思います。
最良の環境というのはすぐ忘れてしまいますから。
SAUDEは横浜を拠点とする、エスコーラ・ヂ・サンバ(サンバ学校の意味)。
入るも出るも自由ですから、サンバの原点であるCARNAVALのサンバについて知りたい、そして楽しみたい方は、是非どうぞ。
小生に連絡していただいてもOKですよ。
ではでは