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2008年08月 アーカイブ

2008年08月07日

真夏の九州・屋久島ツアー

皆様、今晩は。
7月25日から8月1日まで、熊本、宮崎、屋久島へのDUAS INTENCOES(小生と鈴木厚志(pf)のデュオ)のツアーに行ってきました。

宮崎・熊本編

初日は、ブッキングの不手際があってオフになってしまいましたが、この日のホテルは宮崎、大淀川沿いのホテルで、温泉大浴場、サウナ、露天風呂付きですっかりのんびりしてしまいました。
しかも、夕方から併設のビヤガーデンで日向木挽き(宮崎の名物的芋焼酎)飲み放題、1000円という催しが開催されており、川沿いですから船に乗ったような心持になりながら、観光気分。

翌日は、熊本に移動して、「JAZZ INN おくら」でライブ。
ここは、友人の熊本大学JAZZ研OBのT.K.さんがプロデュースしてくれた場所。

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T.K.さんも楽器を持ってジャムセッションに参入します。
3月にライブをやった宮崎の「ライフ・タイム」と同じく、古きよき時代のジャズ・ライブハウスです。
昔は東京にもこんな店がいっぱいあったのですが、今はもう数えるくらいしかありません。
逆に、ファッションとしての体裁をとっているだけの店はありますが。
東京を離れれば、まだまだ筋金入りのジャズクラブがあるんですね。
マスターが個性的なのが共通点。
ここのマスターも、穏やかですが芯の通った面白い方でした。
後半は、T.K.さんを始め、熊本大学JAZZ研OBや現役の方達を交えてジャムセッションです。
終了後にいただいた馬刺しには感激いたしました。

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是非またやりたい場所です。

翌日は宮崎に移動して、「SOHO」でライブ。
この日は、メインストリートを通行止めにして、大きいお祭の夜でした。
この店は、地元ミュージッシャンが練習に使ったり、ライブに使ったりと、普段からライブモードのお店です。
後半のジャムセッションでの、地元ミュージッシャンの方々のレベルが高いことにびっくりしました。
ギタリストの方や、ブルースハープの方や。
テキーラなんて、知ってはいますが始めて演奏しました。
ギターを教えている方がアドバイスしてくれたので楽に出来ました。

ここもまた演奏、ジャムセッションしたい場所です。

屋久島編

翌日は、宮崎から鹿児島へバスで移動して、屋久島へ渡ります。
途中、鹿児島県へ入ってから、一部の地域だけ、晴れているのに灰が立ち込めて屋根や車に降り積もっているのにびっくりしました。
桜島の降灰なんですね。
風向きによって灰の流れがはっきり見えます。
暑いのに窓も開けられないし、洗濯物も干せないだろうな。
以前地元の人に聞いた「桜島は無くても困るけど、あっても困る。」という言葉が実感として分かるような気がしました。

屋久島宮之浦港へ到着して、滞在中何から何までお世話になるT.N.さんと、明日のライブ会場の「café Jane」へ挨拶。

cafe Jane
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cafeの庭の屋久鹿(別に飼っているわけではありません)。親子のようです。
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マスターのFさんは、前回訪問した際、小生が高校生の頃からJAZZつながりがあった方ということが判明し、三十数年の時を経て彼の店でライブが出来るということは感無量なのです。
今は、環境文化村センター内のカフェのマスターですが、お話しすると、まちがいなく筋金入りのジャズ喫茶の親父です。
今夜は、島在住の方達と交流会。
観光シーズンのこの時期は、少しでも観光に関わりのある方々は大変忙しく、シーズン中は一日の休みも無いとのこと。冬場は暇になるのでこの時期に集中的に仕事をすることになるそうです。
例えば、カヤックやダイビングのインストラクターやガイド(登山関係は冬場も忙しいでしょうね。)、旅館、民宿等々。
ただ、農作業や塩作り等、冬場でも仕事はありますが。
皆、誇りを持って仕事をしていることが伺えて、つい小生も嬉しくなって杯を重ねてしまうのでした。

翌日は「café Jane」でのライブ。
ゲストボーカルは島在住のUさんです。
彼女は、Fさんが色々とアドバイスをしているようで、JAZZYなボーカル。
自由な発想で唄っているなあとの印象は、前回のときからありました。
今回はたっぷりと唄ってもらいます。

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「café Jane」は、暮れ行く宮之浦港をバックにして、とてもよい雰囲気。
マスターの提案は、音が回ってしまう構造だからP.A.は入れない方が音が良く届くはずだと。
さすが、もとジャズ喫茶の親父。鋭い提案です。
案の定、結構広めなのに生ギター、生声で、奥までバランスよく聴こえていたとのことでした。
この日は島在住の顔見知りの方がお客さんに多くいらっしゃって、とてもリラックスした雰囲気で演奏できました。

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ボーカルのUさんはちょっと緊張していたようでしたが、程よい緊張は必要です。
明日も共演するので、もっと慣れていくでしょう。

翌日は、今回で三回目、安房の「散歩亭」です。
この日は、お昼から、近所の永田川の天然プールに泳ぎに行きました。
川で泳ぐというのは大きな楽しみだったんです。
なんせ暑いし。
昨日は、一昨日浮かれすぎて飲みすぎて、駄目になってしまったので今日こそはと。
うちから車で5分、徒歩5分。清流が溜まっている素晴らしい天然プール。

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水はちょっと冷たいけれど、きれいで、天然ウォーター・スライダーもあるし。

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川底や岩には、これはかじかじゃないかな、今ではあまり見られなくなってしまった魚がいっぱいいます。
昔々、新潟の三面川にいっぱいいました。
暑い夏には最高です。
体も気持ちもすっきりして、「散歩亭」のライブ。

散歩亭の夜
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今夜は、観光客の方とか若いお客さんが多かったように思います。
島在住のFさん(昨日のマスターのFさんとは異なります。)は東京から移住したパンデイロ奏者、彼も含めて打楽器をやるお客さんも何人か来ていたので、後半は皆が参加できるサンバを中心に演奏しました。
ここは何時も盛り上がります。

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ボーカルのUさんも昨日に増してリラックスできたようでいい感じです。

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島在住の楽器奏者の方々も交流していたようです。
今宵の特筆すべきプレイヤーは、我々のコーディネイターであるT.N.さんでした。
彼のバイオリンのプレイは素晴らしかった。
ブラジル物、ジャズ・スタンダード、マヌーシュ・ジャズとプレイしましたが、音色がきれいで、繊細で、自分を強烈にアピールするのではなく、自然に寄り添うように入ってきます。
ソロプレイはとても繊細で人々の気持ちをリラックスさせる音でした。
こんなに良かったんだったら、もっと早くから一緒にたっぷりとプレイするんだったと後悔しましたね。
この店も川沿いで夜景がとてもきれいです。

次の日はオフです。
川へ泳ぎに行った帰り、初日に一緒に飲んだ、塩作りをしているWさんの仕事場を見学しました。
海水を汲んできて、レンガ造りのかまどで炊き上げ、1000ℓの海水から約25~30kgの塩ができるとのこと。
これを畑と一緒に一人でやっています。

海水を汲み上げて溜めておく。
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海水を炊く釜
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夏は、釜を炊いているので当然暑いです。
大汗をかいて仕事をしていました。
すごいなあ。
でも、自分で作り上げた物が形として現れるというのは喜びですね。
あまりに貧弱な例ですが、家庭菜園も同じです。

この後、前々から行きたいと思っていた、海岸から遠くはなれて山奥にあるひっそりとした集落、白川集落の知りあいのお家を訪問しました。
この集落は、海や農業や観光という資源で成り立っている海沿いの集落とは異なる山奥にあります。
自然と人間の係わり合いを哲学的な作品に深めた、世界的な詩人、故山尾三省氏(興味のある方、是非検索をお奨めいたします。)が没するまで暮らし、創作していた場所です。
戸数は三十戸くらいでしょうか。
川沿いのとても静かな集落で、川の音と風の音、鳥の声しか聞こえてきません。
知人のIさんは、一奏の集落から最近こちらに引っ越してきました。
ライブにもよく来ていただいています。
テラスもあるログハウス
海沿いより涼しくて、とても静かな暮らし。
素敵な暮らしですが、大変さもよく分かります。
いけないとは分かっていつつ、ついつい鳩間島と比較してしまうんですね。
しかし、皆さん大変なことは分かっていても、屋久島が本当に好きで生活しているということがよく分かります。
自分の生活に誇りを持っているように思えます。
Iさんのお家でお茶だけいただくつもりが、ついついゆんたくが長くなってしまい、軽い夕食までいただいてしまいました。夕暮れ時は西へ向かって帰ると、夕陽が美しい。

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1週間の旅でしたが、それぞれの土地と個性的な人達、プレイヤー達と交流できてとても豊かになった様な気がします。
演奏することも喜びですが、土地の人達との交流が旅の圧巻なんです。
お世話になった、熊本大OBのT.K.さん、屋久島のT.N.さんをはじめ、皆さんありがとうございました。
ではでは

2008年08月27日

受験なのに

皆様、こんばんは。

ここのところ、暑さも一段落して秋の気配が忍び寄って来ているような感じですね。

うちの子供(中三女子)は、高校受験が間近で、それなりに忙しくしているのですが、クラブ活動が受験に配慮してか休止しているので、これまで部活に当ててきた時間があいてしまったため、ギターばっかり弾いています。
勉強しろという学校の配慮なのにね。

確かに、自分も試験が近くなると本を読みたくなったり、楽器を弾きたくなったり、何か勉強以外のことをしたくなったような経験もあるし、そのときの方が集中できたような記憶もあります。

前々からちょこっとは教えたりしていたのですが、ここ一年ぐらいは、自分でお気に入りのバンドのギターのパート譜(タブ譜)をネットでみつけてきて練習している様子。
小生が始めて手にした築40年のクラシックギターを相変わらず使って、最近はピック弾きをしているようです。

お気に入りのバンドというのが、小生などからすると皆目見当が付かないビジュアル系ロックバンドで、サウンドは何ていうんだろ、最近のは分からないな、おじさんの表現で言えば、メタル系かしら、エフェクトかけまくり早弾き系かね、とにかく結構テクニカルな感じですね。
これを馬鹿の何とかで延々とやっている。
段々様になってきているような感じですから不思議なものです。

タブ譜は見て弾くものではなく覚える手段ですから、実際に弾くときは覚えてしまっているわけで、何も見なくて弾けるのはよいことですが、応用が利くかどうかが問題ですね。
ただ、聴いていると、時々おっと思うような複雑なテンションコードを弾いていて、そのコードの意味が分かるのかと聞くと、案の定「?」。
でも、本来音から入っていけばいいのだから、これでいいと思います。
指弾きの基本的なことも、教わった順番どおりにやっているしつこさには感心します。

しかし、馬鹿の何とかというのは確実にうまくなるようで、音が滑らかになってきているし、最近は、教えていても理解がどんどん早くなってきているような気がします。
うまくなってくると、楽器の構え方も様になってきて、そうなると指使いも楽になって音もどんどんよくなるわけです。
教える方としては、模範演奏をすれば、生徒がじーっと凝視しているだけなので、楽は楽ですね。
しかし、よく見ているだけで演奏できるね。これは感心。

小生が彼女の年齢の頃は、友達とバンドをやって、合奏の楽しみにはまっていったことからすれば、一緒に出来る同年代の仲間がいればとは思います。
ただ、ギターを教えてくれる人はいなかったから、彼女は小生の頃よりコードなんかは複雑なものを知っているといっていいでしょうね。

彼女もバンドは組んでは見たものの、バンド名だけ決定して、練習に集まってはみたものの、女の子同士おしゃべりして、おやつを食べて終わってしまうというパターンのようでした。
小生の経験からしても、高校へ行けば仲間が広がるのでバンド活動がしやすくなります。

ということは、やっぱり受験勉強だろ!!

メタル系をクラシックギターで練習するのは、エフェクターのごまかしが効かないので、却ってよいと思いますが、高校へ入ったらエレキギター(こういう表現って今するのかな。)を買ってあげると約束しているので、この先どうなるんだろ。

ま、好きなことには協力しますよ。
ではでは

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