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2008年10月 アーカイブ

2008年10月03日

2008.台風13号の八重山・沖縄

皆様、今晩は。

9月22日に秋の沖縄・八重山ツアー約二週間の旅から帰ってきました。
今回は、出発する前の懸念的中。台風13号によってかき回されました。

那覇、「サクレ」は美可さんのボーカルを大きくフューチアして、とてもジャジーな演奏が出来ました。
彼女のボーカルは声、雰囲気、ノリとても素晴らしい。
三回目の共演になりますが、より息が合ってきて、近いところにいればレギュラーでやりたい感じです。
そして、翌11日は、おなじみの南城市は玉城、「玉々庵」へ。

この頃から台風を感じさせるおかしな風が吹き始めます。
ライブは、こじんまりした中にも新しいお客様もいらっしゃって、地元ミュージッシャン代表、T.I.さんがセッションで大活躍。
主さんのOさんもベースや三味線で参戦します。

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さて、翌日からが問題。
12日、13日が八重山を台風13号が直撃ということで、しかもジョギング並みのスピード。
石垣行きの便は全便欠航です。
沖縄は、時々風雨があるものの静かな天気です。
こうなったらどうしようもないので、翌日もライブ。
連日来てくださった方、ありがとうございました。
結局、飛行機が飛ぶ14日までOさん方にお世話になりました。
Oさん、Cさん、Nさん本当にありがとうございました。
おかげで、ゆっくり読書したり(玉々庵には沖縄関連の図書が豊富にあるのです。)、玉城近辺を散策したりすることが出来ました。

城(ぐしく)跡
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結局、13日に予定していた、石垣「パパビゴーヂ」のライブは中止です。
もっともこの日、石垣は出歩ける状況ではなくお店も休業したということでした。
残念。

ようやく14日は飛べるということで、那覇空港へ行ったら出発ロビーは大混雑。
台風のせいかなと思ったら、ANAのコンピューターシステムがダウンして、手書きで手続をしているため入場制限をしているとのことで、ダイヤはめちゃくちゃ。
乗るまでに数時間も待たされます。
ところが乗った飛行機はがらがら。
石垣空港は、強風のためにいつもとは逆の方向から着陸します。

着いたところで、何時もお世話になっているT校長先生から夕方、大川のS.H.さんのところへ来なさいと電話。
お馴染みの野底の唄者M.H.さんもよい加減でご機嫌で。
どうも歓迎会だったようです。
S.H.さんお得意の烏賊料理を堪能しました。
明日は船は走らんだろうねとの予測。
とばらーま大会が台風のために明日15日に延期されたので、それだけでも見ようかという気になっていました。

翌朝は、強風ですが南風。
朝、鳩間のK.U.さん(安栄の代理店もやっています。)から、1便が走るとの電話が。
迷いましたが、ATUXIは初めてのことでもあるし、とばらーま大会(結局市民会館開催でした。)を見たいということで、小生一人で先に鳩間へ渡ります。
買い物をしている時間はあまりないので、とりあえず米、キャベツ、ナーベラーだけを背負っていきます。

渡った日は、南風の強風で海沿いの家は窓を開けることも出来ませんでした。
翌日からは天気が回復してようやく鳩間島らしい天気になってきました。
朝、米盛さんと民宿Mのおやじさん、K.T.さんが何故か北海道から直送されてきた秋刀魚の刺身を肴に飲んでいます。
小生にも声がかかり、昨日は敬老会をやってその後音楽会をやったのだが、あんたは来なかった。
せっかく島に来ているんだから音楽会をやろうではないか、ちょうど島の片付けの手伝いに学生も来ていることだから、今晩公民館でやろう、俺が段取りをつけるからと音楽会開催即決です。
実に鳩間らしい決まり方。

1便でATUXIが石垣から渡ってきました。
天候はよいのですがひどく船が揺れたということでかなりへばっています。
今宵の音楽会は、公民館主催の交流会という名目でお客さんも数十名とかなりの賑わい。
我々の演奏と、ちょうど島に来ていたオーストラリアの原住民、アボリジンの民族楽器、ディジュリル(長い筒を地面に据えて長い音を息継ぎせずに噴出す楽器です。)との即興演奏、三味線の達者な観光客
の方の演奏、そしておなじみ加治工バンドの演奏と、楽しいコンサートになりました。

ディジュリル
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交流会の加治工バンド
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聴衆の皆さん
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やっぱり最後は鳩間の港
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今回は、滞在期間も短いので食料を予め送るということはしないで、石垣で調達したものと浦崎商店にあるものでしのごうと思っていました。
例えば着いた日の昼食はキャベツと魚肉ソーセージの炒め物にキャベツの味噌汁。夜は魚肉ソーセージと玉葱を使った焼き飯とキャベツの味噌汁。
翌朝は魚肉ソーセージと玉葱を具材にしたソーミンチャンプルーとナーベラーの味噌汁とか、似たようなものですがなかなか美味しく食べれます。
玉葱とじゃがいもは売っているし、たんぱく質系は魚肉ソーセージとポークを売っているし、スパゲッティやら何やらあるし、台風で畑の野菜は使えませんでしたが、あまり不自由に感じませんでした。
そして何よりも、米盛さんをはじめ色々と差し入れがあり、これがご馳走。
刺身、てんぷら、豆腐、焼き魚等々
昨年のように十五夜の月を拝むことは出来ませんでしたが、やっぱり鳩間は楽しいです。

北の海は荒れていてもぐることは出来ませんでしたが、野生の山羊の群れと遭遇。
ボスは大層立派な角を持っているオスで、さすがに迫力がありました。

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翌日は朝から晴れて暑くなりました。
午後から学校の特別授業をやることになっています。

校庭
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昨晩、教頭先生を初め音楽の先生らと、どのような授業を行なうかを議論して、ブラジル音楽、民族楽器ディジュリルとの即興演奏、そして身近にあるものを楽器にしてみようという体験型授業を企画しました。

講師
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ディジュリルは吹く楽器なので、塩ビパイプのような筒型のものなら同じような吹き方で音が出せます。
打楽器としては、筒、例えばトイレットペーパーの芯やラップの芯を使ったガンザとか、叩きものは、ゴミ箱、やかん、じょうろ、洗面器等々。
演奏しながら、世界地図を使って音楽の出所の説明をしながら楽器体験に進みます。
始めは恥ずかしがっていた子供達も、段々乗ってきて興味津々、最後は奪い合うように楽器に触り始めました。
そして、今授業でやっている「島人の宝」を皆で合唱します。

何だか5月のときよりも子供達はいっそう元気に、人懐っこくなっているように感じました。
我々のことを覚えていてくれて積極的に話しかけてきてくれます。

夕方からは、5月にも教えたY.H.君のギターの個人レッスン。
レッスン前に、島に来ている学生達のコーチによる陸上のクラブ活動(生徒全員参加です。)を見ていたのですが、みんな頑張る、頑張る。1000m走を何本もやったり、短距離走も全力で。
見学している小生の後ろで低学年のちびちゃんたちと女の先生がきゃっきゃやっていたりしますが、全ての子供達に皆の暖かい視線が向けられているのがよく分かります。
Y.H.君は長距離走の後、着替える時間も惜しんでそのまま音楽室でレッスンです。
5月に教えて以来、毎日熱心にギターを弾いているそうで、今回のレッスンもとても楽しみにしていてくれたそうで、日が落ちるまで1時間強、アルペジオを中心として、昼間皆で演奏した「島人の宝」を素材にレッスンを進めました。

鳩間小中校は現在、生徒数9名。そのうちY.H.君を含む4名は中三なので来年卒業して島を出て行きます。また中学に進学する1名も沖縄の学校に進学するということで来年度は生徒数が4名になってしまいます。
入学したいとの引き合いは結構あるらしいのですが、里親のなり手があまりなくなってきているとの問題があります。
里親を始めた人達が高齢になってきて、受け入れが難しいという問題があります。
山村留学センターのような機関があればなぁとは思います。
Y.H.君も来年は沖縄の高校に進学したいということで、将来はサッカーかギターをやりたいとのこと。
頑張れよ。ちばりよー(沖縄の方言で)。

夜は、教頭先生をはじめ先生方と打ち上げの酒をいただきました。
米盛家差し入れのご馳走が大変ありがたい。

北の海が荒れているので、対照的に全く静かな学校の外側の遊歩道の端から南の海へ入ってみましたが、以外に面白いことを発見しました。
北のように緊張することや痛い思いをすることは全く無く、300mほども泳げば、珊瑚もきれいで、魚も、北ほどではないにせよ色々と現れます。
この日は好天でしたが、北西の風が強く、上原航路は欠航でした。

翌日は、鳩間から石垣に渡ります。
鳩間は特に予定はないのですが、突然のイベントが入ったり、飲み会があったり何時も何だか忙しいのです。

時間があるから練習しようぜと、渡る前はATUXIと言っているのですが、行ってしまうと練習するような景色じゃなくなるんですね。
子供達が元気なこともよかったし、やっぱりここはいい。
一切の無駄を削ぎ落とした生活がおくれることと、情報ではなく、人と向き合った生活ができるということが魅力なのかな。

ここで、一つ報告を。
来年2月を目標に、鳩間島としての芸能公演を東京、大阪で開催することを企画中とのこと。
1000人規模のホールで、収益は島興しのための基金にしたいということで、着々と準備を進めています。
具体的な話になりましたら、皆様ご協力よろしくお願いいいたします。
とりあえず、第一話はここまでで。
ではでは

2008年10月18日

台風13号の八重山から戻って、その2

皆様、今晩は。

午前中の船で鳩間島を出発し、その日は石垣は美崎町の「S」というスナックで演奏するため、ミュージッシャンでもあるれんさん、ミヤコさんご夫婦が営む民宿「楽天屋」に投宿します。
石垣中心街にあるとてもスローな宿で、ミュージッシャン割引料金があるのがとても嬉しいのですが、それにも増してこの後、お二人には大変大変お世話になり感謝の言葉も無いくらいなのです。

まずは、美崎町の「S」。

5月に演奏して、良くも悪しくも想い出に残った場所なのですが、連絡の取れなかった店とやっと連絡が取れたと思ったら、なんとママさんが今北海道にいるとのこと。
なんでかねー。
お店は開けているものの現存するスタッフでは頼りなくて出来ないと。
それはないでしょとは思うのは当然ですが、だからと言ってどうなるものでもなく、急遽中止。
どうしましょ。今日はパパ・ビゴーヂも定休日だし。

そこで、れんさんに相談したところ、ライブが出来そうな場所に心当たりがあるとのお言葉。
登野城の「ステラ」を紹介してもらいました。
ここは、かのにんにく大王様もお気に入りの店。
マスター、ママも快く承諾していただいて今夜の投げ銭ライブが急遽決まりました。
さて、そこから予告も何もしていないので、関係者電話かけまくり。
おかげで盛況のうちにライブを終えることができました。
こじんまりとしたアット・ホームなお店で、音楽的な雰囲気がとてもあります。
お客様にもお店のスタッフにも大変喜んでいただけて、美崎町ではなく、却ってこっちの方でやれることになって良かったと思いました。
皆様に感謝です。
特に段取りをつけていただいて、またミキサーも務めていただいたれんさん、本当にありがとうございます。
来年春のツアーはここ「ステラ」でも必ずやりましょうと約束したのでした。

ステラ
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翌日はここ何日か続いているとても良い天気で暑い。しかもオフのよき日です。
二人とも自由行動。
ATUXIは、かねてから興味を抱いていたカヤックを経験しに、宮良川へ行く手配を早々に済ませています。
小生は、T先生の車を借りて5月にライブをやった伊原間のたいらファミリーを訪れてみることにしました。
5月のたいらファミリーのライブで見ることが出来た、石垣名物、交通安全おじさんの宮城さんが先月(8月)に亡くなられたとのことを鳩間で聞いてものすごくびっくりして、あのときのパフォーマンスが長いものとしては最後だったんだなぁと想ったこともあったのかもしれません。

在りし日の宮城さん
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たいらファミリーはいつものとおりのんびりした雰囲気です。
近くの浜へ潜りに行こうかなと思っていたところ、そこ(太平洋側―南側です。)は台風にやられて何も無いとの奥様の助言。
偶々お客さんがいて、主さんの正吉さんが船を出すとのことでそちらに便乗させていただくことが出来ました。

伊原間は、石垣島が南北で最も細くなっているところ。
ファミリーの近くの浜は太平洋側で、船が繋留してある港は北側の東シナ海側ですが、車で5分もかからないのです。
漁船に乗って約3時間。
リーフ内の静かな海で素潜り。
らくだ貝(くも貝とも言うらしい。)やら何やら収穫が結構ありました。
船の上では海人(うみんちゅ)の正吉さんが本当に頼りになります。
陸に上がったときとは比較しないでおきましょう。
よろしければ、たいらファミリーのボートエントリーもお勧めです。
安心して楽しめます。
本日の収穫をご馳走になって楽天屋に戻ります。

本日の収穫等々
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ここは外見も中味も田舎の家に帰ってきたような心持になれてとてもよい。
カヤックを楽しんできたATUXIも快く疲労したようで、二人とも今晩はどこへも行かずにバタンキューでした。

翌日は、近所のジャズのお店、「すけあくろ」でのライブ。
このツアーを始めてやっと二人でリハをしました。
今まで時間はたっぷりあったのに。
鳩間にいると、時間はあるのですがリハをしようという気持ちがどこかへ行ってしまいます。
言い訳ですが。

「すけあくろ」はジャズのお店ですから、多少その辺を意識した選曲になりました。
音響は5月にもお世話になったSさんで、とても気持ちよく演奏できました。

すけあくろ
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終了後、と言うよりはアフターアワーも第3部ということにして参加型セッションにしようかなと思っていたところ、酒と料理が到着。
お客様も一緒に打ち上げになだれ込んで行きました。
そしてこの場で、最終日の明日、台風で中止になったパパ・ビゴーヂのライブを投げ銭方式テーブルパゴーヂでリベンジしようぜとまたまた急遽決定しました。
我々の勝手なお願いに対して快諾していただいた、パパ・村上さん、ありがとうございました。

ところで、楽天屋は、家屋と一緒なので、ご家族の日々の暮らしとも一緒なのですが、昨日から、キーボードやらギターやら練習しているブルースの心地よい音色が聞こえてきます。
聴いている音源もとても渋いブルースやジャズブルースなど、れんさんがやっているのと聞いたら高校生の息子だとのこと。
ちょっとびっくり。
好みが渋すぎ。でも練習している音を聴くとうまいねーーー。
コンペでも相当なセンにいっているとのこと。
将来が楽しみですね。
さすが音楽家夫婦の子供。

一夜明けた今日は急遽決めてもらったパパ・ビゴーヂの投げ銭パゴーヂ。
宣伝も出来なかったのでお客様がどれくらい来てくださるのか、心配でしたが、結果的には、よいタイミングで混んで、よいタイミングで空いてもらえたというところでしょう。
空けばパパ・村上さんがパゴーヂに参加できますから。
パパ・村上さんありがとうございました。
そして、本日所要で来れなかった、白百合―池原酒造―コーイチーミュージッシャン、ありがとうございました。
いただいた白百合古酒、絶品の美味しさです。

白百合古酒
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来年5月のツアーでは、パパ・ビゴーヂライブと投げ銭パゴーヂ、両方やりましょうと話は早くも決まりました。

パパ・ビゴーヂ、なんだかリラックスしてます。
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石垣でも沢山の方々のお世話になり、何とかライブの本数も台風の影響で少し減らしただけで、終えることが出来ました。
石垣に戻ってきてからは、れんさん、ミヤコさんの全面的なバック・アップに甘えさせていただきました。
感謝の言葉に堪えません。
そして、パパ・村上さん、有り難うございました。
今回の旅は、人に支えられて台風もまた、よし・・・・というところでしょうか。
ではでは

2008年10月22日

10.18.in新宿J

皆様、こんばんは

去る10月18日は、新宿「J」で諸田富男(ds.)、畠義人(b.)、鈴木厚志(p.)とのカルテットの6月に続く二回目のライブでした。
沢山のお客様に来ていただき感謝の念に堪えません。
ありがとうございました。

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このブログにも書いていますが諸田さんは小生がバンド駆け出しの頃の30数年前からのバンドの師匠です。
当時は、ジャズをやっていたのですが、怒られてばかりでした。
うまくやってやろうとか、背伸びしていたんでしょうね。
バンド以外でも恥ずかしいことばかりでした。
今は、年も経たし、自分に出来ることは分かっているつもりなので、うまくできなくても出した音が自分の音と思って演奏します。
普段演奏しているサンバ、ボサノバのパーカッションとは異なる切り方で来るドラムスは、却って新鮮です。
決まった方法論に合わせて欲しいとか、ノリが違うんじゃないかとか、そういう一切の決め事は抜きにしました。
自分達の感じるグルーブでやりましょうと。
目指す一点は、ブラジル音楽が好きということをお客様に楽しんでもらいたいということです。

そういう意味では、今回、お客様と一緒に唄えて本当に良かった。
ITAeKAZUのときは当たり前のようですが、このメンバーでそのノリに持っていくのが面白い。
4ビートの曲を少しはさむのは、4ビート名人諸田さんのプレイをお客様に堪能して欲しいと思うからです。本人はやらなくていいよと言うのですが、小生が聴きたい。
皆様に支えられてこのバンドが出来るようになりました。

さて、次回はこのメンバーに、元デラルスで熱帯ジャズ楽団のトロンボーン奏者、青木タイセイさんを加えて、クインテットでお届けします。

・12月26日(金)
・吉祥寺「メグ」  www.meg-jazz.com
東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目31−3御園ビル
0422-21-1421
トロンボーンのサウンドがどう絡むのかとても楽しみです。
詳細は12月のライブ情報でお知らせします。

また、よろしくお願いします。

またやりますよ。
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2008年10月31日

恒例、秋の房総キャンプ2008

皆様、こんばんは

先週の土・日曜(10月25日~26日)に、恒例、房総キャンプが開催されました。
メンバーはシマ部、サウーヂ有志等々で約20名の大所帯。
毎年この時期に何かテーマを見つけて、と言うより強引にテーマをこじつけて行きます。

何年か前は海蛍鑑賞(道路ではなく本物の。)、去年は時期外れの台風が直撃したところで強引にバーベキューを強行したので、後から「嵐の中のバーベキュー」。
今年は、春に行なわれる「豚まる」に対抗したのか、「鴨まる」。
つまり、鴨に米やらハーブやら詰め込んでバーベキューで調理して食そうということがテーマになりました。

集合は、この方面に行くときはいつも、保田漁港の食堂「番屋」です。
相変わらず賑わっています。

人数が多いので、このときとばかりに普段は食することが出来ないような贅沢な食事をいただきます。
それでもここは単価が激安なのでいくらにもなりません。
それにしてもここの料理は出てくるのが何て早いんでしょ。しかも美味い。
全て魚料理ですが、こんなにお客さんがいるのに(ン百名規模です。)、面倒くさそうなものもすぐに出てくる。
都会の居酒屋だったら大混乱の感じなのに。
どうなってるんだろ。

給仕をしてくれるのは、おばちゃんやバイトのねーねーやにーにーから、どう見ても漁師としか思えない真っ黒に日焼けした長靴のおじいとかまちまちで。
さすが漁協直営ですね。
ここはいつ来ても素晴らしい。

さて、秋の日はつるべ落としと申しまして、ぼやぼやしているとすぐに日が暮れてしまいます。
夕食の準備とか細かい作業は日があるうちに済ませたほうが得策です。
適当に切り上げて目的地の「清和県民の森」キャンプ場へ。
小生は、番屋に来るときはいつも運転なので、一回もここで飲んだことがありません。
飲むのに最高な料理が山ほどあるのに・・・・・・(涙)。

「清和県民の森」は房総半島の南の真ん中辺りの山の中。
千葉県立の公園なので、設備がしっかりしていて利用料金は格安、反面、消灯時間等、規律は健全です。
このメンバーで大丈夫だろうか。

早速、テント設営では予め準備されているテントサイトのすのこを住みやすいように移動してしまいます。
テントの性能が良くなり設営が簡単になったとは言え、シマ部の皆さんのセッティングの素早さにはいつも脱帽です。

テント設営のミーティングか
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食材買出し組と料理及び住環境調整組に分かれて動きます。
小生は買出し組。
たっぷりの食材、酒等を抱えて帰ってきたら、もぬけのから。
う-----------ん。
しばらくして散策に行っていたということで集団で戻ってきました。

食材の一部
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さて、これだけ大人数ですと、全員が夕食の仕事に携わると却って邪魔になったりしますので、例えば、野菜を洗っている人達の傍に行って、力の抜けるようなウクレレを奏でてあげるとか、一生懸命火を熾している人たちの脇で小噺を一席とか、皆さんの替わりにお酒の味見をしてあげましょうとか、今宵のキャンプファイアーのステージを造ってあげたりとか、何の関係もなくコップ一杯のお湯を沸かすための極小個人用コンロに寄ってたかって改良していたり、それなりに盛り上げます。

調理しています
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食事かな
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明るい頃から現れていた猫がいます。
妙に人懐っこい、お客さんから餌をいつももらっているんでしょうね。
栄養がよいらしく、毛もつやつや。
子供達や猫好きの良き遊び相手になってくれていたようでした。
冷えた夜はテントまで入ってきたようでした。
ただ、どうも集会の時間が決まっているらしく、仲間の軍曹の招集で中座していました。

キャンプ場猫
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さて、鴨まる、出来上がりはこのようです。
美味い。

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殺到する
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このキャンプは、焚き火マスターのMさんがいるので、おおぶねです。
なんせ去年の嵐の中でも焚き火を熾した名人です。
彼の焚き火はまとまっていて美しい。
しかも確実に火力がある。
目的別に火が熾せる。
こういうことは、サバイバルに重要ですね。
充分に、特技といえるでしょう。
特技:焚き火
評価されるべきでしょうね。

火熾しの風景
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さて、食事の後は、キャンプファイヤー。
野外ライブです。

ライブ準備
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今回は、うちの子供(中三女子)も参戦。
普段の練習の成果を披露してもらいました。
行く前はやだと言っていたのですが、親が親だから・・・・・。

ライブパフォーマンス
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こういう規律の正しい場所というものは、過去の経験からいって、一回目、二回目の注意は軽く受け流し、最終的には警察が来たら終わりというのが普通です。
さすがに、良識のある人達ですから警察まではいきませんが、ま、適当なところでゆるい飲みに移行します。
天気は、晴れの予報でしたが、時々雨がぱらついても、ま、概ね良好です。

翌朝、早起きする人は早起き。
遅い人はそれなりに。
残りの食材で、朝食を作るのですが(なぜか小生が担当。)、焼きそば、野菜炒め、おかゆ、おかゆ、おかゆ・・・・・。
作っても作っても、この人数ですからあっという間に無くなります。
そういえば、昨晩も一口二口で無くなったなあ。

テントサイトは、テント持込で一泊一人あたま100円。
チェックアウトが早いので延長(つまりもう一泊分ですね。)しても一人あたま200円。
昼過ぎまでゆっくりしましょう。

帰路は、近所の道の駅、あれはどこなんだろう。鴨川市なのかな。
で、昼食やら、直売野菜の買い物や無料足湯など楽しんで、最後は再び番屋併設の温泉「番屋の湯」で一風呂浴びて解散です。

すっかり恒例になった秋の房総キャンプ・ライブ付き。
シマ部ベテランのおかげでどういう状況にも対応できることを学ばせてもらっています。
もしもの大地震が起きたときの避難生活とか、ホームレスになったときの路上生活とか、無人島でのサバイバル生活とか、応用が利きますね。
そうか。
こういうテーマでやってもいいんですね。
ではでは

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