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2009年02月 アーカイブ

2009年02月12日

第三回ボサギ道場冬合宿

皆様、こんばんは

今年も恒例の「ボサギ道場」冬の合宿が、去る2月7日、8日と開催されました。
場所もすっかりおなじみになった、千葉県岩井の小池荘。
キャンプも含めて、房総半島方面に行くときは必ず集合場所となるのが、保田の漁協直営の食堂、番屋です。ここで食事をするのも楽しみの一つです。
いつも思うのですが、普段なかなか食することが出来ないような高級魚を含めて、これでもかと頼みまくり食べまくり魚料理を堪能しきって満腹になって、今回は一人1,800円というのは一体どういう計算なのか。酒を殆ど呑んでいないということもありますが、あまりに安い。
料理の質、量、配膳の手際の良さ等、全く申し分ないのですが、一つだけリクエストがあるとすれば、刺身が供される際に一緒に盛り付けられてくる三枚におろされた残りの本体、生きが良いので平目なんかまだ動いたりするのですが、これを魚汁にしたり、から揚げにしたりして食べたいですね。無駄がまったくないし、この部分は美味しいはずです。鳩間島でよくやりましたね。
魚は、満腹になっても不思議ともたれたりすることはありません。

というわけで、小池荘へ。
ここも例年通り、1棟貸し切り。音楽スタジオ24時間使い放題。
合宿用民宿なので、当日夜と翌日朝、昼と3食付で当日午後から翌日夕方まで一日半びっしりと活動できる仕組みです。
「ボサギ道場」発表会が、3月1日でこのための集中練習が目的なので、各自の演奏する曲を一人づつアドバイスしていきます。十数名参加しているので、一人づつ順番にやると待ち時間ばかり長くなりそうですが、曲は共有していて皆の前でやるので、他人に対するアドバイスを自分のものとしてしまうのが肝心でしょうね。
今年は、例年より何か皆さん真剣なように思えます。
気迫が伝わってきます。

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夕食前に終えて、ATUXI先生による発声練習が行なわれます。

まずは、恒例ATUXI先生による生演奏ラジオ体操第一と思いきや、自分も体操したいので、着いた途端に、電気ピアノを弾いて録音して自動ピアノ化してしまったのですね。

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普段なかなかこのような発声練習は出来ないのですが、やる前と後では明らかに声の出が違います。発生は筋肉によるものですから鍛えないと衰えるそうで、発声練習は即効的な効き目はあるのですが、継続しないと元に戻ってしまうので続けることが肝心というのは、ATUXI先生の弁。
なかなか難しいですけれどね。

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体育館のような食堂の夕食後は、部屋飲み会とスタジオでセッションを繰り返します。
お持込歓迎の宿なので。

これもいつも大きな楽しみです。

何時までやっていてもいいのですから、まるで天国のような状況だ。
でも、セッション1回目、2回目、3回目と段々酒が進んでくるわけですから、セッションの内容も段々と裏芸的なものに移行していくのはやぶさかではありません。

この、スタジオに寝っ転がってライブを聴くという状況はなんと天国的な状況でありましょう。
飲食喫煙はNGですが、うとうとするのも良いし、踊りだしても良いし。
恒例ATUXI先生による裏芸は、まだ皆にあまり知られていない「江戸弁講座」というものが大受け。
この「講座」ものは、教育テレビ的なピアノ伴奏とMCと構成にはちゃめちゃが同居するという落差が面白いわけです。
例えばこういうものは、大道芸に誠にふさわしいと思うのですが、これが受けてしまうと、たぶん受けるに決まっています、裏芸が表芸化してしまうというリスクもあるわけで。
ま、そういう芸人もあまたいますわね。

三々五々就寝します。
スタジオに布団を持ち込んだり、気に入った個室で、1棟貸し切りの贅沢です。

朝は、徒歩2、3分の海岸へ散歩。

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今年は昨日から雲ひとつ無い好天に恵まれ、しかも暖かくとても快適でさわやかな朝です。
どこかのサンバチームも合宿に来ているらしく、海岸ではヘピやパンデイロの音がしています。

午前中は、昨日の演奏指導の続き。
昼食(いつもカレーライスと決まっています。)を挟んで、発声練習、歌唱指導、ポルトゲースの発音指導と続いて、最後は、一人づつステージを想定しての演奏。
ここは、敢えて発表会と異なる出し物でもよいということになりました。
昨日から同じ曲をしつこくやってきているので、ステージは目立ってもらおうと。
これが皆さん個性噴出でなかなかに面白かった。

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夕方4時頃にめでたく終了です。

1日半、ずっとギターを弾いている、音楽について考えている機会などというものは(懇親会、お楽しみライブもありますが)、日常生活の中ではあまり考えられないので、こういう機会は貴重ですね。
特に今年は、時間に無駄が無く、皆さん真剣で充実した時間が過ごせました。
修了証書でも授与したい雰囲気でした。
それも面白いかもしれない。
いつもそうですが、指導する側もとても楽しめる機会を作っていただけた皆さんに感謝いたします。
ご苦労様でした。

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3月1日(日)の発表会は大塚のエスペートブラジル(http://espetobrasil.hp.infoseek.co.jp/)で午後1時から。
セッションの時間もたっぷり用意してありますから、演奏したい、唄いたいという方々、ボサギ道場のメンバーでなくとも歓迎です。
お気軽にいらしてください。入場料は500円となっております。
ではでは

2009年02月19日

野毛ー御徒町ー鳩間島チャリティ公演

皆様、今晩は。

13日は、横浜野毛のザ・タイムでのライブ。
今回は相棒のATUXIが不在のため、年末にライブをご一緒した青木タイセイさん(tb.fl.鍵ハモ)とのデュオでした。

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青木さんは人気ビッグバンド「熱帯ジャズ楽団」でtb.と編曲を手がけています。
ブラジル音楽が好きということで意気投合して、今宵のライブとなりました。
tb.はスライドが突き出るので、この場所ですからお客さんに当たらないかなとちょっと心配しましたが(ま、それはそれで面白いかもしれません。)、事なきを経てとても楽しい一夜になりました。
いつも思うのですが、弦楽器は生音が気持ちよい。
多少窮屈くらいの大きさの現場こそ、生音が生きてくるのですね。
お客様も間近でタイセイさんのプレイをたっぷりと堪能できた贅沢な一夜でした。
彼とは、3月21日、新宿「J」でのクインテットでまたプレイします。
こちらも楽しいです。是非お出でください。

さて、2月16日の鳩間島文化遺産保存チャリティコンサート東京公演に向けて、14日の大阪公演を成功させて、一行が15日に上京してきました。

15日は、offでもったいないので、何手かに分かれて都内でライブです。
小生は比嘉M雄さんと浦崎Tさんのライブを聴きに急遽、御徒町(東上野)へ。

ライブ会場へ着く前に、御徒町界隈で買い物を楽しんだのですが、何と楽しげな街ではありませんか。
丁度、アメ横からJRの線路を挟んだ東側になりますね、小生の好きな外まではみ出している飲み屋とか、激安店、JR線路高架下の細かい店舗とか、何を売っているのか分からないようなお店とか、那覇の市場通りに雰囲気が似ています。
ちょっと飲んでいきたいなと後ろ髪を引かれつつライブ会場へ。

もう予約でいっぱいではありませんか。
そこはM雄さんの友達ということで、強引に割り込ませていただき、同席したM雄さんの隣に住んでいるという、ということはわざわざ石垣は野底から来られているT巻さんご一行と同席。一緒に盛り上がりました。

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お店は「なごみ」という名前で、小さいながらも感じがよいお店です。
白百合も置いてあるし、
この夜は、白百合と唄でとことん酔わせていただきました。
帰りに御徒町の気になっていた立ち飲み屋にも行きましたね。
ただこの辺りから記憶が怪しくなってきて・・・・・・・。

翌16日はイベント当日、二日酔い気味の頭を引きずりながら朝から練馬文化センターへ。

千数百席のキャパの立派なホールです。
これは、ある程度お客様が入ってくれないとしらけるだろうなとちょっと心配。
いつもは島でしか会わない連中と再会して喜び合います。

東(アン)と西(イン)の旗頭
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小生の役割は舞台に付いて、出演者の待ちの確認と登場の指示。
リハのときとは異なり、本番中は暗いことと余計な音を出せないこと(ナレーションが近いので)に気を使いました。
特に出の指示が結構難しかったですね。

さて、心配されたお客様の入りは、一階席がほぼ満杯で、たぶん800名近く入ったのではないかしら。
本当にほっとしました。

開演前未だ五分ほどの入り
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1月の新年会の時点で前売りがまだ百数十枚しか売れていないということで、心配していまし
たが、皆様のおかげでどうやら当初の目的を達成することが出来そうです。
ありがとうございました。

さあ、内容は、一部は伝統芸能。
地方・ぢかた(演奏担当者のことです。)はステージ袖に隠して、踊りや演技が中心です。
豊年祭や結願祭で披露される出し物が中心で、これほどの仕掛けで島外で披露されることはまず無い演目です。
単なる観光用沖縄民謡や観光芸能ではない本物の八重山の伝統芸能です。
お客様は東京に居ながらにして貴重な体験を出来たのではないかと思います。

演出も島の雰囲気をよく出していました。

化粧中
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ミルク行列から中森、古謡、長刃、タイコーマ、棒術と豊年祭の出し物が続きます。
これだけの仕掛けで島外で演じることは殆ど無いので、貴重な体験です。
なかでも小生が感動したのは、浦崎K氏による狂言「ピラ」。
動きも軽やかで、声にも張りがあって素晴らしい出来でした。
これは結願祭で演じられるものですね。

「ぴら」の演者
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音楽祭でも演じられる鳩間千鳥節が一部の最後です。
一部は、出演者が入れ替わり立ち代りなので結構気を使いました。

二部は、バンドが板付きなので、あまりやることも無く演奏を楽しんでいました。
踊り手が出て行くときだけ気をつければいい訳で。

K.I.氏によるとばらーまは、月が出てくる演出もあって、石垣の市民会館のとばらーま大会を思い出してしまいました。
鳩間島のことを唄ったオリジナルの歌詞でとても良かった。

フィナーレは、鳩間の港から六調節のもーやーへ、会場全体で盛り上がりました。
7割ほど立って踊ってましたね。
アンコールがあってもよかったのですが、荷物の発送の時間が20分後に迫っていたので、そ
んな暇も無くばたばたと片付け。

午前中から殆ど立ちっぱなしだったので少々疲れました。
でも、心配されたお客さんの入りも良くてほっとしました。
収益が無いと、チャリティとしての意味を成さず、やる意味がなかったので成功裡に終わって本当に良かった。
鳩間島の伝統芸能や普段島人が楽しんでいる音楽を、観光ものではなく、島人の手でなされる本物を体験できた貴重な機会だったと思います。
こちらに居ると、あまりに??????な沖縄ものが横行しているので・・・・。

ご協力していただいた皆様、本当にありがとうございました。

月曜の夜は特に冷え込んでいたのですが、連中はこの寒さを楽しみながら、温度差20度の島へ帰って行きました。
今度はやいまで会いましょう。

ではでは

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