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2009年03月 アーカイブ

2009年03月03日

2009年ボサギ道場・唄心の会・合同発表会

皆様、今晩は。

3月1日に、恒例のボサギ道場(小生監修)、唄心の会(ATUXI氏監修)の合同発表会が開催されました。
場所は、大塚の「エスペートブラジル」です。
今年で4回目。

毎月1曲づつこなしているから、全部できればレパートリーは48曲にもなるではありませんか。
ま、それはそれ。実際にはそんなにうまく行くわけはありませんね。

今年は10名がエントリーして、なおかつ後半のセッションタイムも十分に取ってあり、後半はお客様も交えてホーダ・ヂ・サンバあるいはボサのようになり、とても盛り上りました。

幹事のKさんがインドに出張になってしまい、急遽幹事を引き受けてくださったTさん、あのような滑らかな名司会が出来るとはとても思えなかった(失礼!)司会役のHさんをはじめ、参加者皆さんとお店のスタッフの共同作業でとても楽しい発表会になりました。

講師2名には「白百合古酒」という、なんとも嬉しいお土産をいただき・・・ここまで講師の好物を読めるというのは心にくいですな・・・・、ありがとうございました。

開演直前、夫々に練習に余念がない参加者

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さて、
Kさん

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スチール弦のエレアコにブルースハープという組み合わせです。
ギターの音色が良かったですね。
ジョルジュ・ベンジョールの曲はこういう組み合わせにはぴったりじゃあないですか。
唄もとても滑らかで聴いていて気持ちよかったです。
こういう路線でいくのも面白いでしょうね。

Hさん

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Chega de saudadeのBメロの唄が取りにくくて、合宿から苦労されていたようですが、この日はばっちりと決まり、大受け。
一番受けましたね。

Kさん

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元々、沖縄民謡をやっている方ですから、声は良く出ます。
この日は、準備段階から率先して発声練習をやってましたね。
声もよく出ていてとてもまとまった良い演奏だったと思います。

Tさん

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元々唄がうまい人です。ギターを弾きながら唄うのは未だ大変そうですが、女性らしい声の魅力があるのだから、ギターを工夫すればとても良くなりますね。工夫する方法をアドバイスするのは小生の役割ですね。

Eさん

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今回はインスト2曲で発表会初挑戦。曲も、ジャズ・スタンダード(Misty)と昭和歌謡(見上げてごらん、夜の星を)という最年少にもかかわらず、60代から70代の人が泣いて喜びそうなあまりにも渋すぎる選曲。親の因果が子に報いてしまったのか。
日ごろの練習の成果が良く出ていたと思います。
リズムに乗せることができれば何倍も良くなるでしょうね。

Tさん

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この人はダンスをやっていることもあるのでしょう、リズム感がいいですね。
こういう人はとても上達が早いです。
声も魅力があるし良い演奏でした。
ソロでやる場合、間奏を入れるとすると、その部分にテクニカルなものが要求されてしまいます。
こちらに比重をかけすぎると大変になってしまいます。
全体の中で唄が入っていない部分とだけ考えて、全体のバランスからこの部分を考えた方がいいのでしょうね。
このことはアドバイスする小生の課題でもあるわけです。

Pさん

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難しい曲2曲にチャレンジ。
好きな曲を唄っているんだなという気持ちが伝わってくる演奏ですね。
Tさんに書いたことと同じですけれど、全体のバランスを踏まえて間奏部分をアドバイスしたほうが良かったかなと思いました。
クラッシクギタリストのように上手に弾く必要は全くないと思います。
音楽を通して気持ちを伝えることが一番ですから。
唄が引き立つような間奏というのがいいんでしょうね。
アドバイスする側にとってもこれからの課題です。

Cさん

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唄心の会からのエントリーです。
貫禄さえ感じさせる唄いっぷりでした。
何時も感心させられる唄姫です。
ブラジル音楽と共に、これからも邦楽も大事にしていきましょうね。

Uさん

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ギターも唄も滑らかで、もうお一人でステージこなせますね。
特にギターの上手さには感服いたしました。

最終兵器のS木さん

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リズム感がとてもいいですね。
ギターのバチーダがばっちり決まっていて聴いていてとても気持ちが良い。
唄もうまいし、時々ミスってぼやくのも曲の一部にしてしまえば面白いですよ。
記憶がなくなった場合の常套コード進行を作っておいて、ぼやきを曲にしてしまう。
キャラクターがはっきりしているので気持ちも伝わりますよ。
オリジナル(日本語の)を創られたらどうですかね。
そのようなセンスがある方だと思います。

そして、ゲストの素晴らしい唄とギター

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聴き入る客席

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セッションタイムはサンバで盛り上ります。

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これは三次会。

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寒空の中、屋台のおでんの赤提灯に引き寄せられてしまうのであります。
冬の屋台で飲む熱燗、久々に堪能しましたね。

というわけで、皆様お疲れ様でした。
年々、皆で音楽を楽しもう、聴き手と音楽を共有しようという姿勢が形作られてきているのではないかなと思います。
上手く弾く必要はないと思います。
上手い演奏が必ずしも心に響く演奏ではないと小生は思っています。
と偉そうなことを言ってきましたが、皆様にアドバイスすることが小生にとってものすごく勉強になっているわけで、何時もありがたく感じております。
これからも楽しく音楽を共有していきましょう。
ではでは

2009年03月18日

春の鹿児島・屋久島

皆様、こんばんは。

3月13日から16日までの鹿児島・屋久島ツアーから戻ってまいりました。

13日は荒天でした。
鹿児島行きの航空機が宮崎で降りてしまうかもという条件付での運行。
幸いにして鹿児島に着いたものの雨・雨・雨・・・・です。

今回の鹿児島は初めてのお店「RECIFE」でのライブ。
イギリス人のRさんがやっている、こじんまりとしたとてもよい感じのお店です。
彼はブラジルに住んでいたこともあって、店の名前どおりとてもブラジル音楽に合う雰囲気のお店です。
奥様Nさんは日本人。
お家に泊めてくれたり、打合せも含めて大変お世話になりました。

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客席の様子
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木の造りなので音は良かった。
お客様は外人率70%、欧米人が多いようですが、ブラジル人もいました。
世が更けるにつれお客様が増えていきます。
カホーンで参加する方もいて盛り上りました。
鹿児島の拠点になりそうなお店です。
また、やりましょうねと約束して、今夜はRさん、Nさんのおうちにお泊り。

翌14日も荒天です。
しかも寒い。
前日と10度くらい差がある感じです。
屋久島行きの高速船は欠航。
でも、大型のフェリー、屋久島2は出るとのこと、
ホテルのようなフェリーです。サウナもありました。
しかし、鹿児島湾を抜け外洋に出てからは約2時間、屋久島へ着くまで、遊園地の魔法のじゅうたん状態。
寝ているしかありません。

屋久島・宮之浦港は、息も吸えないほどの強風。
島での我々のマネージャー、Tさんと奥様Dさんとの再会を喜び合います。
今夜は、このツアーの一番の楽しみでもある、島唯一の内陸集落、白川山公民館「やまびこかん」での演奏があります。
昨年訪れたときは、その静寂さと清冽さと山の深さに圧倒された場所です。
詩人、山尾三省氏ゆかりの場所ですね。

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準備
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開演の挨拶
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前日から島の人達によって入念な準備がなされたそうです。ありがたいことです。
飲食持込大歓迎の村イベント。
これって、石垣、鳩間の公民館イベントにそっくりではありませんか。
実際、雰囲気も似ていました。
我々を前から聴いている島の聴き手はこの雰囲気をちょっと心配したようでしたが、我々は八重山ですっかりなじんでいる雰囲気で、とてもリラックスして演奏できました。
皆さんの料理も素晴らしく美味しかった。
もちろん酒も。
老若男女、色々な方に楽しんでいただけたようでした。

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セッション
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さて、翌日は昼下がり午後1時からのコンサート。
すっかりおなじみになった安房の散歩亭です。
何時も夜にやっているので、午後のコンサートで大丈夫だろうかとお店も気をもんだようでしたが、天気も良かったこともあって、音楽の雰囲気が安房川沿いのお店の雰囲気にあって、とてもリラックスした良いコンサートになりました。
お店のスタッフもびっくり。
新しい発見でした。
次回は日曜の日没に丁度かかるように、sun setコンサートにしたいとまではまったようでした。
日曜日、宵の口に終わるというには、飲みすぎない、したがって時間もあるから明日に向かって休養できる、一日を有効に使えると、とても良いことと思います。

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セッションもあります。
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安房川を臨む店内
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我々も演奏を終えてから時間に余裕があるので、温泉へ。

尾乃間の海中温泉に向かいます。

海と殆ど同化していて、それでも結構熱い。
混浴露天しかも脱衣所なし。
でも、男女みな、堂々と入っておりますな。

男性は前を隠しても可。ただし湯船にはタオルを入れない。
女性はバスタオル湯船の中も可。
厳密なルールがあります。
そうは言っても、脱衣所はオープンエアだから。
思い切ってしまえばどうということはありませんね。

ここで、我々の聴き手である島のT病院の内科医であるI先生と遭遇。
雑談。
島での一番の疾患って何ですかね。
肉体労働が多いから怪我は多いですけれど、ダントツは便秘ですよ。
何故か。
屋久島は超軟水の島だからそうです。
軟水は肌を滑らかにさせたりしますが、極端なのも良し悪しだそうで。
便秘は放っておくと腸炎を引き起こしたり、大変なことになるそうです。

さて、今晩はツアーの最後の開放感もあって、永田集落の唯一の食堂(これが美味しい。)で夕食へ。

Tさん、Dさん、島の友人達も交えて食事から酒盛りへ。
隣の席で漁協の連中がカラオケを始めたのをよいことに我々もカラオケへ突入。
Dさんのnative中国語によるテレサ・テンとかATUXIの荒井由美(松任谷ではありませんね。)とかTさんのカーペンターズとか等々。
最近のカラオケって何でも出るんですね。
殆どやったことがないので結構びっくり。
試しに、探してみたらありました。
小生の必殺技、一節太郎の「浪曲子守唄」。
唸らせていただきました。
セリフもあるから嬉しいね。
その後は、中国・日本・沖縄と乱れていきます。
沖縄ものが随分唄えるようになっているのですね。
おうちへ帰ってからは、サルサのステップ講習。
楽しい一夜は更けて行きます。

翌日も好天です。
さすがにちょっと疲れました。
鹿児島行きの高速船はぐっすり。

今回は、鹿児島市内でライブが出来たことと、白川山集落でのとても暖かい雰囲気のイベントが出来たこと、散歩亭の昼のコンサートの雰囲気がとても良かったこと、そして何よりも、屋久島のTさんDさんご夫妻、屋久島の友達、鹿児島のRさんNさんご夫妻、皆さんと濃密な時間が過ごせたことがとても楽しくかつ収穫になりました。
皆に支えられてこそ旅のよさが成り立ちます。
ありがとうございました。

Tさん、お返しと言っては何ですが、来月は小生の地元(?)、石垣・鳩間でお世話してあげますからお楽しみに。
ではでは

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