お別れ二題
皆様、今晩は。
今週は、お別れ二題。
と言ってもそれ程シリアスなものではないのですけれど。
また会うことができるという意味では・・・・・。
まず一つは、横浜は野毛の「浜幸」の現在の建物。
老朽化により今月から改装に入りました。
「浜幸」とは、野毛の居酒屋でエスコーラ・ヂ・サンバ・サウーヂの拠点。
CDのジャケットの表の写真にも使わさせていただきました。
小生も20年ほど前からここでサンバのイロハを教わってきました。
元々は、数年前に他界されたご主人がジャズ・サンバ好きで自然とエスコーラのメンバーになり、それからはここを拠点にサウーヂの活動が活発になっていくのです。
建物はまさしく、昭和の居酒屋そのもので、はやりものとチェーン店嫌いの小生にとっては理想に近い場所でした。
もっとも野毛地区自体、昭和の香りがぷんぷんとしていて大好きな場所。
なにかあったらここで飲んでパゴーヂをして、二階に泊ったりして。
皆と飲んでそのまま泊った翌朝、扉を開けたら昨夜までの長――い梅雨が明けていたなんてこともありました。
昔々はここでライブをやったこともあったんじゃあないかな。
楽しかったことが殆どでしたが、苦かったこともありました。
その際たるものがご主人の他界でした。
その後、親族の方がお店を継続してきましたが、現建物とはお別れです。
7月3日に催されたサウーヂのお別れ会では、もう誰かのお葬式でしか会えないような懐かしい顔ぶれがいっぱいでした。
お互いの年輪が刻まれたことにも気付かされました。
願わくば、今の雰囲気が残るような改築にして欲しいですね。
自分の人生が変わっていった想い出がたっぷり詰まった建物ともお別れです。
二階でのお別れ会
ここの二階、本当にお世話になりました。
こんなことが続いた頃もあったなあ。
一階は昭和の匂いが充満
これは是非残して欲しい、とても愉快なたぬきの看板です。
ありがとうございました。
そして二つ目は、屋久島のyakutomさんと奥様との日本からのお別れ。
yakutomさんが東京から屋久島へ引っ越して、彼の地に沢山の音楽好きの友達を作って、そのことで我々はあの美しい島でライブを重ねることが出来ました。
そしてyakutomさんは、しばしの休息にピリオドを打ち、来月からスイスでの仕事に入るとのこと。
どんな人ともすぐ友達になれて、活動的で人懐こくって音楽が大好きで、そしてとても知的な人です。
屋久島に2年しかいないというのが信じられないくらい島では彼のことは有名です。
ライブをやるとなるとその度にフライヤーを島中にまいてくれたり、買い物に行ったスーパーにも貼ってありました。
屋久島の夏、永田川で。変な写真でごめんなさい。
ギターも上手かった。
彼を介して屋久島の素敵な友人たちとも知り合いになれました。
彼が離れても島の人達とは関係を続けたいものです。
彼はたぶんスイスで重要な仕事に就くのでしょうけれど、島にいたときは色んな話をしましたね。
音楽だけじゃあなくて、政治、歴史、文化、民族、そして彼の専門である外交、法律の話も。
今にして思えば、プロフェッショナルである彼に相当大胆な議論を吹っかけたこともあったし、逆にオフレコの話しもしたし・・・・・。
奥様もとっても気さくで愉快な方で、東京では知り合い、屋久島で友達になれたと思っています。
そろそろヨーロッパはyakutomさんの登場を期待しているということでしょう。
物的な面でも精神的な面でも影響を与えてくれてありがとうございました。
また会いましょうね。