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2009年06月 アーカイブ

2009年06月14日

毎年恒例の 豚丸→遠刈田大道芸フェスティバル

皆様こんにちは。

1. 豚丸

ここ何年か私的には、八重山・沖縄→豚丸→遠刈田大道芸という流れがすっかり定着してきたようです。

このブログを以前からご覧になっている皆さんは、「豚丸」というのは何のことかお分かりかと思います。
「サンバと豚の丸焼きの宴」というのが正式名称で、群馬県片品村で温泉民宿を何軒か借り切って行なわれるそのイベントは、文字通りの内容で、毎年毎年参加者が増えています。
今年も新宿発の貸切観光バスで、要は大人の遠足なのです。

豚の丸焼きなどというものは、普通は1年に1回、このイベントでしか食べることが出来ないので、いかに美味しくかつ無駄なく楽しく食するか、かゆいところに手の届く準備の周到さには頭が下がります。
もちろんライブがあるので、音楽を楽しみながら、食べ、飲み、温泉入り放題と、楽しいこと以外はこの場には無い贅沢さ。

豚を焼いています。
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(昼)手打ちうどん+釜焼きピザ、(夕刻)豚の丸焼き+付け合せの野菜、(夜食)スーラータンスープ、(深夜)おでん屋台開店、(翌朝)各人宿泊先の民宿の朝食、(昼)残りの豚を使ったトン汁スイトン入り、この間飲み放題。

会場のレイアウト、ちょっとした飾りつけや進行のスムーズさは幹事さんたちのセンスの良さが存分に発揮されていて、参加者はとことん楽しむことが出来ます。

会場の様子
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夜になるとおでん屋になります。
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釜揚げうどん
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ピザ釜
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ライブです。
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ただ、この季節、少々天候に不安があり、昨年に続き今年も多少雨にたたられはしましたが、そこはこれだけの企画をするスタッフ達ですから雨対策も周到で、あまり影響も無く楽しむことが出来ました。
また、今年は、ゴミを減らそうとのかけ声の下、マイ食器を持参するという新しい試みも行なわれ、皆どのような食器が軽くて効率的か頭を働かせたようです。
小生は、弁当箱。
これは結構便利でした。
確実にゴミは減ったとのことでした。

焼きあがった豚を切り分けます。
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夜のライブ、雨が降っています。
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このイベントで特徴的なのは、幹事さんたちの場の作り方の巧みさです。
例えば、深夜になると、おでん屋台が開店します。
こうなると、BGMは演歌。カウンターでは日頃の愚痴を垂れ合うおじさんやおねえさんで賑わって、ママやマスターが客相手に説教の一つでも垂れようかという場面が予想できます。
酒は当然熱燗で。

開店したおでん屋の前に佇む。
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繁盛しているおでん屋
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この理想的ともいうべき昭和30年代風おでん屋台の発想はとても素敵です。
おでん屋の小道具にもこだわって味を出しています。
こういう場を発想して作ってしまうことは巧みさを象徴しています。
小生的には、このおでん屋がとても楽しみなのです。
こういう場にあってもよいのは「流し」です。
去年はサンバの流しが来ましたが、今年は二人組みの演歌の流しが来てお客さんの涙と笑いを誘ったようでした。
お客さんも、例えば、上司と部下とか不倫カップルとか失業中とか浪人生とか誇大妄想気味の大学教授とか売れない作家とか閉店後のバーのママさんとか等々、役を割り振って皆で演じてしまうなんてのも面白いだろうな。

この広い会場を提供してくださる民宿のご主人Hさんもとても楽しまれているようで、ありがたいことです。
毎年のことながら、前日から入って準備をしてくださる幹事さん、スタッフの方々、ご苦労様でした。
来年も同時期に開催予定です。
が、今年秋にも縮小版を開催しようかという噂もあります。

ご主人Hさんによる閉会の挨拶
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集合写真
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2. 遠刈田大道芸フェスティバル

さて、翌週6日、7日はこれも毎年恒例の宮城県は蔵王町の「遠刈田大道芸フェスティバル」。
遠刈田温泉商店街の青年会を中心とした実行委員会主催で、毎年6月の第一土、日に開催されます。
今年で13回。
業者は一切入れず、町の人達だけで運営されている完全手作りイベントです。

小生は、ほぼ最初から参加していますが、初めは芸人さんたちをどう呼ぶかとか、運営をどうするかとか初歩的なことから苦労されていました。
実行委員会の面々は野毛大道芸を勉強しにも来ていました。
それが、町の人達の熱意と実行委員会の努力で、今では日本で有数の大道芸フェスティバルに成長しました。
大道芸人の質も高いし、運営もとてもスムーズです。

梅雨時で雨の確率は低くは無いのですが、今まで雨に当たったことはありませんでした。
が、今年は予報もかなり雨の確率が高い。

土曜日、栃木県辺りは晴れ間ものぞくこともありましたが、福島県辺りから雨がち、宮城県はどしゃ降り。
ついに始めて、土曜日の宵祭は中止になってしまいました。

本来なら、夕方から夜にかけて車通行止めにして、サウーヂのサンバショーとか、ジャグリングとか、夜に映える演目を行なうのですが、残念。
小生も、Teruyoさんとのベリーダンスのコラボがあったのですが、残念でした。
あれは夜のライティングにとても映えるんです。
その代わり、室内で軽くデモ演技を行ないました。

宵祭は中止になってしまいましたが、毎年恒例の土曜日の打ち上げ(芸人、スタッフ等一堂に会して)が近所の公民館で時間を繰り上げて行なわれました。
日曜日は終了後、帰り時間が早いので、土曜日にやってしまうのが恒例になっています。
例年ですと、宵祭が終わってからですから、22時半頃スタートで、翌日も早いので24時半頃には終了するものの、大道芸人の裏芸満載の中味がものすごく濃いものになります。
これが今年は、19時スタートのロングバージョン豪華版。
時間がたっぷりあるので、飲んだ量もたっぷりで、裏芸も超満載の豪華絢爛、抱腹絶倒、驚天動地。
芸人さんたちも今夜できなかったので、力が余っていたのでしょう。

終了後、小生は恒例の喫茶「キャロル」でのゆんたくパゴーヂで過ごします。
秋田のSさんも加わってゆったりとした演奏で過ごしました。

翌日は、晴れはしなかったものの何とか最後まで出来そうな天気。

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小生もベリーダンスのコラボとパゴーヂと2回、野外での演奏。

Teruyoさんのベリーダンスとのコラボは、鳩間島で一回あるのですが、ギターソロによるものは今回初めてでした。
アラブ風の曲はレパートリーに無いので既成の曲を2曲、オリジナルを2曲用意してみました。
彼女にとっては大変だったと思います。
スローな三拍子、ミディアムのジャズワルツ、8分の6拍子のミディアムファスト、あとはチック・コリアのスペインをモチーフとしたもの。
リハーサルする時間も無かったし、打合せ程度で始めてしまう即興のダンスだったし、曲も出かける前に聴いてはもらったけれど、知らない曲だったと思うので、いつもとは相当に勝手が違ったと思います。
それにも拘らず、充実した踊りを披露してくれました。
弾き手としての課題はまだ一杯あるなあと感じましたが、とてもいい瞬間もあったし、こういう試みも面白いと思いました。
機会があればまたやりたいです。
やはり、昨日は中止になってしまったけれど、夜のライティングでやってみたかったですね。
あと、贅沢かもしれませんが、周りが静かな環境でやってみたいですね。

大道芸フェスティバルの最後は、恒例、サウーヂによるサンバのジスフィーレ。
これを楽しみに来て下さるお客様も沢山いらっしゃいます。
サウーヂの面々も昨日出来なかった想いをぶつけるとてもよい演技でした。

バテリア
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ポル・メス
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ダンサー
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遠刈田名物、佐藤商会
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遠刈田名物? ピエロ
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いつもながらの町の皆さんの手作りのおもてなしを受けて、本当に楽しませていただきました。
土曜日が雨で中止になったのは残念でしたけれど、野外イベントというのはそういうリスクも織り込み済み。
今年はその分打ち上げも長かったし、みんなとゆっくり話も出来たし、また来年頑張りましょうということです。
お疲れ様でした。
ではでは

2009年06月29日

大多喜町・ハーブガーデン

皆様、今晩は。
6月23日、24日の両日、千葉県は大多喜町、「風薫る丘ハーブガーデン」で演奏してきました。
相方は、今回始めての顔合わせ、三四郎さん(as.ss.fl.vo.)です。
三四郎さんは、バークレー出身の東京ではストリートミュージッシャンの草分けのような方です。
東京都のヘブンアーティストでもあります。

小生も千葉県に住んでいるのですが、大多喜町というのは房総半島の中心部よりやや東南の方向にある場所。
列車で行こうとするとかなり不便なところなのです。
小生の住んでいる習志野市は、東京のベッドタウンと言ってもいい場所。
房総半島には位置していないので、大多喜町まではかなりの距離があります。
千葉県はかなり広い。
東方向と南方向に広がっているので、同じ県内でも移動は大変です。
同じような印象は、静岡県でも感じたことがあります。

鉄道で行くと不便なところですし、現場も駅から遠いので車を利用したのですが、この列車というのが、小湊鉄道というローカル線好きにはたまらない路線です。
まだ気動車です。しかも日中は1両編成。
キハ200系という1970年代から製作されている趣のある気動車が走っています。
東京近郊では、赤と黄土色のツートンカラーの気動車が走っている場所は殆ど無いんじゃないでしょうか。
八高線も変わってしまいましたし。

佇んでみたい無人駅多数。
小湊鉄道は、終点でいすみ鉄道に乗り換えなければ大多喜には辿り着けませんが、車で行くと、良い雰囲気の小湊鉄道の線路や駅と並行して走る区間が多いのです。
周りは田んぼと低い丘の田園地帯。
この時期、青々とした田んぼの中を行くレールを見ていると、なんだか想像力をかきたてられます。

市原インターから約40分程で目的地の「風薫る丘ハーブガーデン」に到着。
自然の丘を利用した広大な施設で、様々なハーブが育成され、広い庭園を構成し、この時期は花も溢れています。

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近隣は里山が広がっています。
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あまり日本的ではない風景
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園内には、レストランやフランスから移築したという、趣のあるホテル、ショップやチャペル、ペットホテルまであります。

園内のホテル
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ペットホテル、なんとペットの運動場もあります。
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チャペル
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イベントは、招待客で構成されるオープニングセレモニーのようなものでした。
一日目は、良い天気になったので野外での演奏。
ただの野外ではなく、ハーブの香りに包まれた大きな木の下での演奏はとても気持ちのよいものです。

野外の演奏場所
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お客様の感じを見ながら、普段あまり演奏をしたことがない映画音楽なども演奏していきますが、大体ボサノバ中心。
一日目は3回の演奏でした。
この日は、30分ほどかけて茂原まで移動して宿泊。
翌日は、予報が的中して朝から雨。
レストランでの室内演奏になりました。
このレストランも都会では考えられない広いスペースで、野外レストランやハーブの温室とつながっていて、吹き抜けの二階には、おそらくチェーンソーで製作したと思われる彫刻などがあり、散策するだけでも面白い。

レストラン
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レストラン内部、今日はビュッフェ形式です。
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チェーンソー彫刻(と思われる。)の熊さん
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ハーブの温室に入ると、一気に温度が上がり、むせ返るようなハーブの香りで一杯です。
昼頃からは雨も上がって来ましたが、この日は残念ながら野外での演奏はありませんでした。

二日間、平日にも拘らず、イベントということでご招待のお客様で一杯だったようですが、決して交通の便がよいとはいえない場所ですから、普段はどうなんだろうと気になってしまいます。
アクアラインを使えば東京からあまり遠くないし、行き帰りの車もそんなに混まない場所ですから、自然に溢れた環境を余り時間をかけずに味わえるのは良いのかもしれません。
ただ、いくら施設が広いとは言え、よほどハーブに興味がある人ならいざ知らず、2時間もあれば食事も混みで楽しめてしまうので、例えば付近の里山の風景とか、小湊鉄道、いすみ鉄道の沿線風景とか、近場の外房勝浦漁港とか抱き合わせて一日楽しめる非日常の観光スポットを構成できれば楽しいかもしれません。
個人的には、キャンプ場なんか併設されていればいいなあと思いました。
数百メートルの近さにベジタブルガーデンなんてのもあったので(定休日でした。)、そちらにも興味を惹かれます。
普段あまり行ったことのない場所でしたので、興味深い二日間でした。
こういう印象を抱くこと自体、その場所や地域があまり知られていないということなんでしょう。
手軽に里の自然を感じられる穴場といえますね。
興味のある方はいかがですか。
施設の詳細はwww.herbisland.jpです。
ではでは

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