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2009年05月 アーカイブ

2009年05月12日

2009年春の八重山・沖縄ツアー・その1

皆様こんばんは。

筆者近影
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今年も恒例、春の八重山・沖縄ツアーを終えて無事に戻ってまいりました。

今年の沖縄はこの時期にしてはとても涼しかった、というより朝、夕は肌寒かったです。
布団もかけて寝たし、シャワーもお湯を使ったし。風も北東の風。
ただ、湿度が低く、いつものこの時期のようにじとっとしてはいなくて過ごしやすかったです。

長くなると思いますので、日記風に書いていこうかなと思います。

4月25日(土)
那覇着
既に約一週間前から奄美の仕事を経て沖縄入りしているATUXIと合流。
今夜は、桜坂のJazz Bar、R-Greenで演奏です。

こんなお店です。
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ここは北海道出身のテナーサックス奏者、千葉さんのお店です。
入り口が多少分かりにくいですが(桜坂劇場から公設市場寄りに坂を下りた途中の左手の階段を登ります。)、誰でも入りやすいとてもいい店です。
後半は千葉さんもt.s.で参加。
ボーカルのMさんも参加してとても楽しいセッションになりました。
場所も便利ですし、那覇の拠点になりそう。
ここで、偶然、以前座間味島で演奏したときお世話になったMさんと再会、次回は八重山に渡る前に是非、座間味でも演奏しましょうねーと。
終了後は、アフターセッションのお誘いがあったので、開南のJazz Bar 、Bun Note http://bunnote.ti-da.net/ へ。
ここのご主人もt.s.奏者、もう一人いたやはりt.s.奏者とセッションです。
いいですねー。とてもスイングしました。
沖縄のジャズマンは、民謡的なことまで出来るのが普通ですが、今夜は正統派モダンジャズスタイルでのセッションになりました。この狭い範囲に本格的なジャズ・スポットが二軒もあるというのは、やはり沖縄ではジャズが盛んなのでしょうね。
というわけで、明日は石垣です。

4月26日(日)
石垣着
やはり涼しい風が吹いています。
例年と違うなあ。
バスの終点がいつものターミナルでないのは、今日は石垣トライアスロンレースの日だからです。
屋久島の友人Yakutomさんも今頃頑張っているかな。
この後合流することになります。
宿は、いつもの楽天屋。
築100年以上の古民家。
ご主人夫妻もミュージッシャンで友達なので、気心が知れていてとても寛げます。
ここの息子さんは、高校生ながら凄みを感じさせるブルースミュージッシャンです。
練習している音が何時も聞こえているんですが、高校生にして渋い選曲とテクニックにはびっくりさせられます。
いつかセッションしたいですね。
琉球古民家というのは、風が入りやすい構造になっていて、とても涼しく夜は肌寒いくらい。
今夜は、登野城のSTELLAでライブです。

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トライアスロンを終えた方々も来てくれました。
お店のご家族もサンバチームの一員として鳩間島に渡ります。
前哨戦みたいに盛り上りました。
先は長い。
ここでバカスカ飲んで盛り上っていては体が持たないというのは、過去の痛い経験から学んでいるので打ち上げも常識の範囲内で。

4月27日(月)
散歩したり、練習したりでのんびり過ごします。
ここ楽天屋はNet環境が良く、PC.つなぎ放題なので、夜は酒を飲みながら昭和歌謡の映像を楽しみました。
特に、クレイジーキャッツとザ・ピーナッツ。
なまのビッグバンドの音が懐かしいと共に合成音では決して出せないゴージャスさとスイング感に宿の奥様と一緒に深夜まで盛り上ってしまいました。
このあたりは見ていると、結構、曲のアレンジとかアイディアが触発されたりするんです。

4月28日(火)
この日は、少々環境を変えるべく、T先生から車を借りて、県立少年自然の家へ宿泊場所を変えます。
去年も泊りましたけれど、前勢岳の麓にある広大な研修施設です。散歩でもジョギングでも山登りでもし放題。
例によって、宿泊団体は我々だけ。広大な施設に我々二人。一人当たり畳12畳の割り当て。これからのことを考えると贅沢すぎ。
ただこの状況って結構怖いかも。
怪談話もあるそうで。
こういうシテュエーションのホラー映画ってよくありますね。
小生は大好きですが。
しかし、我々は正義の「ボランティア楽団」(ここではそういう通り名になっています。)、怪談話などなんのその。
市街地からはかなり距離があるので、食事は弁当やらつまみやらを買い込んでおとなしく済ませました。

4月29日(水)
ああ、それなのにそれなのに、何故か今日は朝から絶不調。今日はパパ・ビゴーヂでのライブの日なのに。
昨夜は、二人で3合瓶1本しか空けていないのだから二日酔いになるわけないし、夕方まで食欲無しで、ライブ前にようやくサンドウィッチを少々食べることが出来ました。
ライブは、今日から合流した肝今日調とKinちゃんのパーカッションも入って楽しく演奏できました。

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打ち上げのスケア・クロでは深夜のBarでオレンジジュースとアイスティーを飲むという、酒飲みには許しがたい醜態をさらしてしまい、リベンジの念に燃えたのでした。
密室状態で同じものを飲み食いして、かたやATUXIはぴんぴんしている、この違いは一体何なんだと推理した結果、違ったものは弁当の種類だけだから、小生の弁当に入っていた揚げ物がいけなかったのではないかと推理。
楽天屋の夫妻に話したら、あんたが買った弁当は、台にただおいてあるだけだから、普通は午後1時までに買って食すことが寛容なのだ。コンビニのように冷蔵庫に陳列してあるものは心配ないんだけれどねとのこと。
確かに、5時頃買って7時頃食べた気もするな。
ま、必ずしも悪くなっているというわけではないのですが、食べ合わせが悪いとか、その日の体調とかで運悪くということなんでしょう。
でも、平置きの弁当は安くて旨そうで実にそそられます。
これからはお昼までに買いましょう。
全く懲りていない。
さて、翌日は鳩間島に渡ります。

2009年05月16日

第12回鳩間島音楽祭・春の八重山・沖縄ツアーその2

皆様こんばんは。

その2、第12回鳩間島音楽祭を中心とした鳩間島の日々です。

4月30日(木)
昨日は酒を一滴も飲まなくて正解でした。
すこぶる体調が良い。
STELLAで教えてもらった朝粥定食を食べて、鳩間島へ渡ります。

今年高速船用の浮桟橋が竣工して、今までとは違って船の横から降りられるようになりました。
鳩間港も随分立派になったものです。

立派な浮桟橋と待合室
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いつもの横断幕
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民宿のご主人、米盛さんをはじめ、島の皆さんと再会を喜びあいます。
今日は、小生とATUXIの二人だけ。
明日からは人数が増えて賑やかになってくるので、つかの間の静寂。

鳩間も例年と比べて涼しくて過ごしやすい感じです。
今日からの鳩間島の生活は自炊生活です。
米、味噌、メン、調味料の類は予め送ってあり、生鮮食料品は石垣で買ってくるのですが、この時期は人数も多いし、その都度差し入れやら買い足しもきくので楽ではあります。
それにも増して嬉しいのは、米盛さんからの新鮮で美味しい料理の差し入れや島の友人達からの誠に新鮮な魚の差し入れとか、とにかく色々とあって、市街地にいるより食は豊かで新鮮です。
ここにいると、一軒だけの商店から必要最小限のものしか買わず、労働力や作りすぎた食材やらと交換したりするので、金銭を使うということから段々離れていくのです。
石垣に戻ると、お金を出して刺身やてんぷらを食べる気がしなくなってる。

さて、米盛さん方は喪中ということもあって、母屋で放歌高吟は出来ません。昨年大受けだったおじいとの共演も今年は自粛ということで、今年は勝手が違うのかなあと思っていたら、民宿の前の庭(食卓です。)では構わないからどんどん音を出しなさい、と。おじいご本人も毎晩お付き合いいただきました。ありがたいことです。
今夜は、明日の小中校の授業の打合せと称する飲み会が、校長を始め教職員殆どが来訪して行われました。

今年5名がめでたく卒業し、現在は小学校2名、中学校2名の生徒計4名、教職員8名の全部で12名の学校です。
毎年音楽祭には、全員で演奏するので、この時期は演奏の指導と我々の演奏の披露を兼ねて一時限を受け持ちます。
今年は、校歌と島人ぬ宝(これは去年もやって慣れています。)と新たな試みとして、リコーダー合奏があるということで、中学、高校とリコーダーを専門的にやっていたATUXIの目が輝きます。
明日の授業が楽しみです。
奥様から差し入れてもらったパパイアと貝の酢の物、お刺身、うまかったなあ。

5月1日(金)
ずーっと天気は良いですね。
今日も晴れ。
今日から、友人達が徐々に増えてきます。
昨日、同宿で一緒に飲んだ広島のKさんは、宿が取れないので、一旦西表へ渡り、音楽祭当日はまた来るとのこと。
船から降りてくる人も増えてきます。
なにしろ、ここ「瑠璃」は、入島する人は全員この前を通る場所。
出入りが全部チェックできます。
明かりが灯ってからのここの庭は外からはオープンな飲み屋さんに見えるんじゃないかな。

さて、今日は午後一で学校の特別授業。

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子供達も我々のことを良く覚えていてくれて、再会を喜び合います。
校歌や島人ぬ宝は元気があってよいとして、特に去年一年生だったSちゃんはより声も大きくでるようになり、楽器もトライアングルから鉄琴に進歩して(音数が多いですから。)みんなを引っ張っていきます。
問題のリコーダーについては、ATUXIが普段の練習方法を含めて、細かい指導をしていきます。
曲は「Country Road」なのですが、譜面をもらったときから?????満載。

ピアノアレンジに原曲のノリはないし、無意味な代理コード満載で、最後の講評でのやりとりから、アレンジを変えてしまおうということになり、リズム重視の原曲を尊重したアレンジに変えてしまいました。結果的にはこれが良かったと思います。本番でお客さんの手拍子ももらえたし。
一般に、学校教材には、現場からすれば?????満載のアレンジが結構あるようで、あれじゃあ演奏していて楽しくないだろうなと二人で首をひねることしきりでした。
結局、次の時限の本番リハーサルまで連続して授業を行ないました。
内容も結構濃かったし、子供達もとても元気。教職員達との関係もとてもよさそうでした。
校長先生は、昨年秋にお会いしたときは色白で真面目そうな方という印象でしたが、今では真っ黒に日焼けしてよく笑う、すっかり島人になっていました。お酒も随分と飲めるようになったらしいです。

今夜も飲み会です。
「あんた、お名前は?」「ゆーいちです」「そーか、飲め」「で、あんたお名前は?」「ゆーいちです」「そーか、飲め」「で、・・」・・・・・・と去年もあった永遠に続くループのようなやりとりは、ひょっとしたらおじいが楽しんでいるんじゃないかしら。
Yakutomさんはとーまさんでイタリア人になりました。当間さんって沖縄にある名前じゃないかな。

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おなじみ童謡、唱歌を中心に静かな夜です。
こういうのも実にいいもんで。

5月2日(土)
今日も晴れ。
今日は、石垣からサンバチーム20数名やってきて瑠璃と隣のくしけー家に分宿することになっており、瑠璃も15名ほど収容し、家族連れは母屋にも宿泊と大変な混雑が予想されます。
しかし、そこはさすが地元、子供達が帰省していた米盛家孫と同級生だったりして田舎に帰省してきた様な雰囲気に。子供らはすぐ仲良くなって釣りだとか何だか遊びまわっています。

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食材もおにぎりを二升、おかず山ほど、ワイン6リッターにおつまみセットに何やかやで足りそうだし、後は寝るところですね。
六畳二間と台所(荷物置き場になっている)に15名ほど寝るというのは、はじめは立って寝るのかと言われました。ま、何とかなるものです。

賑やかな食卓
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寛ぐ
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この日は前夜祭ですが、やらなければならない重要なことは、本番のリハーサル、この日以外合わせられないのです。
午後、炎天下の西の浜へ全員集合してリハーサル。
石垣チームのこの日まで毎週練習してきた頑張りとヂレトールのKanさん(ゆーいち)の適切な棒振りもあって、スムーズに進みました。

西浜での練習ー暑い
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夕食まで、皆三々五々好きなことをやって過ごします。
ここで、STELLAの母娘のハワイアンデュオ、エプロンシスターズのハーモニーの美しさにうっとりし、すかさず前夜祭のエントリーを決めました。
我が方からはTERUちゃんのベリーダンスとエプロンシスターズの二組のエントリーです。
小生は今日は演奏しないので飲み、OK。

エプロンシスターズ
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ベリーダンス
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前夜祭での二組ともとても良かったです。
特にベリーダンスは夜のライトに映えますね。
妖艶な動きは男共の視線釘付け。
エプロンシスターズも来年は衣装を持参しようねとのこと。
もっとも、エプロンだけらしいのですが。
一つだけ残念だったのは、洋上のピアニスト、ターキーが事情があって不在なこと。
前夜祭、音楽祭、後夜祭を通してあのピアノが聴けないのはちと寂しい。
もっとも、5月5日は伊原間で待ってるよーと言い残して石垣へ渡っていったので、あちらでの再会を期待しましょう。
誰も外にあぶれることなく無事に寝床に着けたようでした。

5月3日(日)
今日は特に良い天気。
今までの北東の風が南風に変わっています。
こりゃ今日は暑くなるな。
朝から続々到着する船で、沢山のお客さんがやってきています。
米盛家でも、親戚の家族が庭でアーサーのてんぷらやハンバーグ丼やら何やかやを売り始めました。
子供の営業力がすごいのだ。

さて、音楽祭に先立って、宮良長包「鳩間節」歌碑の除幕式が行なわれました。

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これは、2月に行なった大阪、東京公演の成果の一部に基づくもので、西表を背景に立派な碑が出来ました。
そして、いよいよ学校の演奏です。
生徒は全然緊張していないようで、先生方の方が緊張しているようでした。
特に最年少、Sちゃんの声が大きくてとても良かった。
昨日アレンジしなおした「Country Road」も直して正解。
お客様の手拍子も入りやすかった。
学校の仲良くやっている雰囲気がお客様に伝わる心暖まる演奏でした。
上手い下手は関係なし、気持ちが十分に伝われば。

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リコーダー合奏
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島人ぬ宝
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さて、古謡に続いて開催宣言、実行委員長挨拶の後は一番手、いきなり我々の出番です。
今年は、「イタ・スズ・サンバチーム」と紹介されます。
今回、常連のボーカル、KAZUが出演できないとのことで、内容について色々と考えたのですが、石垣サンバチーム(RIO GRANDEと命名。パパビゴーヂの所在が字大川だから。)の出演とスルドが初上陸ということで、踊らせるサンバに絞って組み立ててみました。
ボーカルはとても花がある千草ちゃん。
そして腕に覚えがあるゆーいちとATUXIです。
バテリアの人数がいるので、エンヘードっぽくまとめてみました。
とにかくお客様を乗せる、盛り上げる、後に続く演奏でも立ちやすくするというつもりでやりました。

初めは小生とATUXI二人から始まって、徐々にバテリアが入ってくるという形、ギターのP.A.に少少難があったものの、そんなことはよくあることですからどんどん行きます。

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乗せどころからのお客様の反応は早かったですね。まるで待っていたかのように前の方からどんどん立ち上がって踊ってくれました。
こちらは汗だくの演奏でしたが、お客様が楽しんでいただいているという気持ちが伝わってくるようなステージでとても楽しかった。
どうもお客さまも待っていたようですね。
今までで一番お客様の反応が良かったんじゃないかな。
石垣チームも楽しんでくれたようでした。
このパフォーマンスは彼ら抜きには考えられないもので、感謝です。
この楽しさに味を占めてどんどん活動を活発にしていって欲しいです。
鳩間島音楽祭のサンバを近隣地元石垣島のサンバチームが中心となって出来るようになっていって欲しいと思うのです。
また、即席合同バテリアを上手くまとめ上げたゆーいちの手腕も特筆すべきものでしょう。
炎天下の全力疾走で皆完全燃焼。

お疲れ様でした。
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後は港での見送りまでそれぞれの楽しみ方で音楽祭を堪能しました。

おなじみ、わったー(我が)ちょーでーぐゎーバンド、久葉ぬ子ーズ
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ターキーはいないけれど、数年前に病に倒れ、病床にあった「鳩間の豊年祭」(今では鳩間の港と並んで島の定番ナンバーになっています。)の作者、タカ坊が復帰して久葉ぬ子ーズのステージに立て、再会できたということも嬉しかった。

今年は、出演者のキャンセルもあったりして、比較的出演者が少なかったように思えます。したがって、持ち時間が長かった。
帰りの船も4時には港に着いていて、いつもは5時なんですが、早い方の船は見送りの「鳩間の港」が間に合わなかったりして、桟橋が新しくなって出入りがスムーズになった影響なのでしょうか。見送りはちょっと物足りなかったですね。

見送り
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石垣チームの何名かは余韻を味わいたく、予定を変更してもう一泊。
この余韻が実にいいんですよ。
見送りが終わると急に風が北東に変わって肌寒くなってきました。
私的には、もっとジャンルが増えればいいなと思います。
例えば、最初に本格的なジャズバンドを持ってくるとか。
全体的には好天に恵まれて良い音楽祭だったと思います。
お客様も楽しそうでした。

後夜祭まで、のんびり過ごします。
米盛家、庭では売れ残ったアーサーてんぷら(それでも相当売れた。)をあてに打ち上げやらが始まって。
後夜祭は、雨が降ってきたので公民館で開催。
我が方からは、TERUちゃんのベリーダンス、Hさんのとても渋い選曲の歌唱、Aさんのジャズボーカルと多芸なところを見せます。

Hさんのボーカル
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Aさんのボーカル
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今日は、夜遅くまで騒いでいてもいい雰囲気ですから、あっち行ったりこっち行ったりして交流しながら力尽きるまで飲みました。

5月4日(月)
昨日の夜はちょっと雨が降りましたが、今日はまたまた良い天気。
朝8時から音楽祭会場の後片付け。
小生は一応サンバ一門の代表として参加。
筋トレを継続しているせいか、材木運びが楽に感じられます。
ただ、ステージ前のサバニの人手による運搬は結構きつかった。
あれって結構重いんです。
昔は、あれを担いで石垣の伊原間(陸地が一番狭くなっているところ)を東の海から西の海に抜けたんでしょうか。
昔の人の苦労が偲ばれる。
公民館倉庫も掃除して終了。

終了後は公民館前でぶがりなおし(打ち上げ)。
あては、大量の焼きそば(沖縄では、焼きそばと言えば沖縄そばを使ったもので、これが実に美味いし、出汁がなくてもすぐに調理できる優れものです。)と本日獲れた大量のかつおの刺身。
傍から見ると朝から飲んでいるように見えますが、このようにちゃんと理由があって飲んでいるのであって、何て酒ばかり飲んでいるやつらだと思われると心外なのであります・・・・・・・そうでもないか。
ま、色々と飲まねばならない機会はあるわけで、島の人達にとっては、こんなにみんなが来て下さる機会に、一緒に飲まないのはとてももったいない、きれいな海は年中あるけれどみんな集まる機会はそうそうない、飲みましょうねとなるんでしょう。
全部付き合っていたら、ひっくり返ってしまうので、そこはうまくやります。
このあたりの加減を習得するまでに随分時間がかかりましたね。

昼間、米盛さんと建次さんと付き合ってから、北の海へ散歩。
時間はゆったりと流れています。
今夜は最後の夜だから、前でどんどん鳴らしなさいとのおじいのありがたいお言葉。
でも10時までにしましょうね。
5月6日のパパビゴーヂのテーブルパゴーヂを意識しつつ、恒例となった瑠璃の食卓パゴーヂ。
この空間で音を出すのは何時も思うのですが、本当に最高。
雰囲気もあるけれど、自然で優しい音がするのです。風も心地よい。
千草ちゃんの芭蕉布に何を思うか、勝おじいの目に涙。
今夜も静かになった優しい鳩間の夜は更けていきました。

夕暮
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今年も色々な方々にお世話になりました。
特に、いつも素泊まりとは思えないほど色々なお料理を差し入れてくださる奥様静江さん、何時も感謝しております。
そして飲んだり唄ったり議論したり、何時も刺激を与えてくださる島人の皆さんありがとうございます。
そして、石垣サンバチーム、Rio Grande!!
今年のパフォーマンスが出来たのはあなた達のおかげです。
来年もさらにグレードアップして楽しみましょう。

明日は石垣へ移動です。

のんびり
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2009年05月28日

2009、春の八重山・沖縄ツアーその3

皆様こんばんは。

その3 沖縄・八重山編最終回です

5月5日(火)

鳩間島を出発して石垣へ。
天気は良いのですが北東の風が吹いていて、高速船はかなり揺れます。
鳩間島を囲むリーフを出て上原海峡を抜けるまでがポイントです。
時間にして約20分。
久し振りに揺れる安栄に乗りました。
初めての人はかなりびっくりするようです。
揺れの少ない外部後部座席で油の匂いを我慢するか、匂いは無いけれど揺れの激しい前部座席か。お好み次第。

石垣離島ターミナルでは「鳩間島音楽祭展」という展示をしていて、1年か2年前の我々のステージがビデオで上映されていました。
サンバもこの時期の鳩間島名物になりつつありますね

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さて、今日はすっかり5月5日の恒例になった感のある石垣市伊原間のたいらファミリーでのコンサートです。地元のバンドも色々出演するので、これが大きな楽しみです。
再びT先生の車を借りて、忘れ物を返しがてら昼食をSTELLAでとって、伊原間へ。

伊原間は、石垣島で東西の幅が一番狭くなる辺りで、高いところからは太平洋と東シナ海が一望に見渡せます。

伊原間太平洋側の海岸
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たいらファミリーの入り口の発泡スチロールで作った面白いオブジェが何だか増えているような気がします。
おじい、おばあ、ご主人、奥様、息子さん、お嫁さん、そしてひ孫のMちゃん、みんな変わりなく元気でした。

ファミリーの隣の草地には何故か馬が二頭。去年まではいなかったな。
隣のおうちが飼っているとのことで、与那国馬だそうです。
親子だそうですが、これ以上大きくならないのと前足が太いのが特徴です。
とてもおとなしい。
犬を飼うのは普通ですが、馬を飼っているというのは面白い。

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昨年のような雨の心配も無く、夕暮れ時6時頃から三々五々お客様が集まり始めます。
ここの夕暮れの空は実にきれいで、夕暮れ時から夜にかけての野外コンサートというのはとても素敵な時間です。

最初は、DUAS INTENCOESと途中からパーカッションのkan・kinが加わって、今までここで演奏する機会のなかったようなインストのナンバーも演奏します。

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何時も担当してくださるP.A.の宮良さんはとても腕のいい人.で、何時も安心して演奏することが出来ます。
ちょっと本音を言うと、鳩間もこの人がP.A.を担当してくれたらなあ。

さて、次はご当地名物のたいらファミリーバンド。

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Mちゃんの踊りもおなじみ、オリオンビール。
小学生になってちょっと恥じらいが出てきた様が伺えました。

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そして、竹富から来たKさんと民謡酒場「浜辺」のHさん。
Kさんはとばらーま大会で最優秀賞を取ったことがある方で、素晴らしい唄声でした。
奥様のリクエスト、とても月がきれいだからと唄った「月ぬかいしゃ」が印象に残りました。

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たいらファミリー奥様飛び入り
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今年の沖縄はやはり涼しい。
夜になると半袖では寒いくらいです。
で、お待ちかね、ターキーが入ったこのバンドの名前は何だろ、浦崎一門バンド。
鳩間でもおなじみ、局長と比嘉盛雄さんをメインボーカルに、鳩間から来ていた鉦雄さんも加わって快調な音を聴かせてくれます。

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お待ちかね、ターキー
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そして、この夜一番受けたと思われるteruちゃんのベリーダンス。
ステージから客席へと縦横無尽に動き、お客様の視線を釘付け。

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最後は、六調節でもーやーにしようと決めていたので、我々のサンバ、浦崎一門バンドの順番で午後10時終了。

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お約束のターキーのHappy Birthdayもケーキは無いけれど、5月5日の日付が変わらないうちに出来ました。
いつもは鳩間でターキーと楽しい時間をずっと過ごすのに、今回は残念ながらだったのがここへ来て一緒になれてよかったよかった。
さすがに連日の疲れが出たのか、早めに就寝です。

5月6日(水)

来年も必ずと約束して伊原間を発って、今日は大川「パパ・ビゴーヂ」のツアー2回目のライブ。
去年、ひょんなことからやってみてとても面白かったテーブルパゴーヂ形式投銭ライブです。
時間があるので、平久保灯台なんか行ってみたりして東回りで市街地を目指します。

途中、野底の比嘉盛雄さんの友人で、東京・鳩間でもご一緒した新潟から野底に移住したTさんご夫妻のお宅に呼ばれました。
移住して半年、小生とは鳩間東京公演のときに知り合ったのですが、野底まーぺーが正面に見えるとても素敵なおうちに住んでいらっしゃいます。
庭も広いしパパヤーや芭蕉も植わってるし、その庭を突き抜けていくと東シナ海に出てしまうのです。釣り船も出せる。なんとも羨ましい。
屋上テラスからは東シナ海が臨めます。
特筆すべきは、盛雄氏作成の東屋。
鳩間の雰囲気がぷんぷんして、心地よいことこの上なし。
ここで飲みながらゆんたくしたり、演奏したりは気持ちよいでしょう。
Tさんは移住半年にして、地元の良い仲間と知り合いになれてとてもラッキーですね。これからも楽しく暮らしていけるでしょう。

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そんなこんなでのんびりと約一週間ぶりに楽天屋に帰って来ました。
今日は、東京から来た仲間達も石垣に滞在しているし、このツアー、八重山最後のライブだからおもいっきり楽しみましょう。
テーブルパゴーヂ形式ですから、テーブルを囲んで、出演者皆で歌い継いでいきます。

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最後はやっぱり踊れるサンバ。
鳩間島で友人になった方達も来てくれました。
ありがとうございました。
みなさんお疲れ様でした。
明日は沖縄だ。

5月7日(木)

長らくお世話になった楽天屋さんを発って沖縄へ。
その前に、今回はまだ行っていなかった小生お気に入りのGへ朝食を食べに。
ここが好きというと、皆、えーーーという反応を示すのですが、なんでかね。
小生にとっては居心地がいいのです。
観光客受けするおしゃれな店とは対極にあるお店。
秘密の花園なのでお教えすることは出来ません。悪しからず。
楽天屋さんは、いつもまるで我が家のように使わせていただいて、本当に感謝です。
これからもお世話になりますよーーー。
よろしくお願いします。

ツアー最終日は恒例、現南城市、玉城「たまたま庵」にてライブ。
持ち込み大歓迎の超寛ぎライブ。

今回は、お客様が随分多くて盛り上りました。
ゲストの方もとても良かった。

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ここは、聴く気満々のお客様です。
盛り上がり方も若干異なります。
何というか、踊って盛り上がるというよりは、ジャズコンサートのような盛り上がり方というのでしょうか、プレイの内容に共感を得ていくという感じ。

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ちょっと残念だったのは、いつもセッションが楽しみなサックスプレイヤーで陶芸家のTさんが旅行中で来れなかった事。
でも、彼の店には何時も顔を出します。
うちは彼の作品がどんどん増殖中です。
そして、今回は、近所のフォーク居酒屋!!!のご夫婦が来ており、アフターアワーズはそのお店に皆で繰り出します。
カラオケではなく、生伴奏でべたな唄をとことんやりました。
そして、裏芸が無かった小生も、ここでついに裏芸を一つ見つけました。
これを唄うと後が無い。最終歌謡でしょうか。
ATUXIが前奏から伴奏から間奏まで覚えてしまったので、彼の前奏が始まると自動的にモードが変わる。
これ以上は言えません。
あまりに・・・・・・・・・・で。
明日の朝は午前中の便で帰京。
楽しかった時間は早く過ぎ去ってしまいます。

5月8日(金)

長いようで短かった約2週間。
今回も色々な想いでと感動とやるせなさやら抱いて、サウダーヂを感じながら沖縄を後にします。
最近は、いつまでこれを続けていけるのか、ふと不安になることもあります。
しかし、沖縄や八重山に対する気持ちが変わらない限り、おそらく変わることはありません、どんな形であれ続けていこうと思います。
もっと色々なミュージッシャンにも来て欲しいし、ジャンルも広げたいし、グレードも上げたい。
島に住む人達、沖縄に住む人達と同じ思いを抱いて、これからも活動していきましょうね。
お世話になった方々、どうもありがとうございました。
ではでは

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