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2009年09月 アーカイブ

2009年09月02日

2009年浅草のサウーヂ

皆様、こんばんは

今年も恒例、浅草サンバカーニバルです。
我がサウーヂ(小生が所属しているチームです。阿波踊りの連と同じと考えればよいでしょう。)は昨年、スタートと同時に豪雨に見舞われ、始まってから10秒でずぶ濡れ、衣装は崩壊するわP.A.は飛ぶわ等々の散々な目にあいましたが、今年は好天。
夏の蒸し暑さもカーニバル気分を盛り上げてくれました。
涼しいこともあるのですが、いまいち気分が盛り上りません。
やはり暑くないとね。

今年のサウーヂのテーマ(エンヘードと言います。)は「横浜開港150周年を讃える」です。
サウーヂは横浜のチーム(エスコーラと言います。直訳すると「学校」という意味です。)ですから、今年はこのテーマになりました。
このテーマに即して曲が創られ、大道具、小道具、そして演者達(パート別に「アーラ」と称されます。)の衣装が決められ、お客様が定点から見、聴きしていてテーマを感じることが出来るような構成にしています。
つまり、動くミュージカルのようなものなのですね。

浅草サンバカーニバルは、規模、参加人数、スタイル等ブラジルのそれのコンセプトに最も近く、日本では最も本格的なものと言えるでしょう。

結構、「サンバカーニバル」と言うと勘違い的なイベントが全国に多々あるもので・・・・・・・。

ブラジルのそれは、リオのものが有名ですが、サンパウロとかサルバドールとか色々な街にそれぞれのカーニバルがあるのは、世界中の祭と同じです。

しかし、その準備に1年間をかけ、かつ生活の大半をカーニバルに供してしまうその情熱と熱気は尋常ではありません。

浅草に参加するチームも、特にサウーヂを含め大規模チームは、チーム体制の決定、テーマの決定から表現コンセプトの確立、全体像の創造、作詞、作曲、パレード細部の決定、制作、練習日程の作成、演出、人集めそして練習等々、ブラジルと同じくほぼ1年かけて行ないます。
目標が浅草だとしたら、ここにつぎ込む費用を捻出すべく営業活動も行ないます。
普通の社会人が行なっていくわけですから並大抵のことではありません。
本番直前になると目が血走ってくるものです。

そんな努力が結集されたものが浅草に集約されていると感じながら各チームのパフォーマンスを見ると、より総合芸術として感動できることと思います。
我がチームは昨年が天候に当たられて不運だったのに比べ、今年はトラブルもなく順調に演技することが出来ました。
小生は、楽器は担当せず「アルモニア」(ハーモニー、調和ですね。)と呼ばれる隊列の調整役でここ数年間は参加しています。
充実感のある、とてもよい約300名のパフォーマンスでした。

コンペにはなっているのですが、小生は順位にあまり興味がなく、悔いの残らない演技が出来たかどうかが、私的には毎年の指標になっています。

ま、写真をご覧あれ。
演技が始まってしまうと写真を撮る暇はありませんから、スタート前に限られています。

皆さん、ご苦労様。
本当にお疲れ様でした。

プシャドーリス。唄と弦楽器隊
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アレゴリア。いわゆる山車です。黒船のイメージです。
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アレゴリアを押す人々。縁の下の力持ちー別名:奴隷
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開港のコミッサゥン・ヂ・フレンチ。パレードの先頭を飾るアーラです。
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西洋文明発祥のアーラ
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ガス燈です。これは大変な被り物です。暑い。苦労が偲ばれます。
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馬車のアーラ。馬車道にちなんだのかな。
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写真機のアーラ。西洋文明でしょう。これも大変です。
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バイアーナ。中華風ですね。細かい細工を見てください。
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飲茶のアーラ。本当に中華になってきました。
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中華学院校友会。本格的な旧正月の演技。龍の舞。素晴らしかった。
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獅子(演技前なので上半身と下半身に別れていますが)の演技もとてもよかった。
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バテリア(打楽器)隊の勇姿
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ポルタバンデイラ(チームの象徴である旗を持つお姫様)とメストリサラ(相手役のナイト)
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2009年09月26日

さよなら佐久間レールパーク第一弾

皆様、こんにちは。

9月19日から23日までのJR飯田線・佐久間レールパーク閉園記念イベントの演奏第一弾に行ってきました。
まずは率直な感想を述べると、自分が抱いていた、東海道新幹線に代表される正確無比なJR東海という大企業のイメージとはかなりかけ離れた、手造りでゆるくほのぼのとしたイベントでした。
遠刈田大道芸フェスティバルや鳩間島音楽祭の手造り感にとても似ているような気がします。
JR東海の職員の方々や地元の皆さんの熱意が伝わってくるイベントです。
すなわち、小生的にはとても好ましいイベントで、楽しませていただきました。

豊橋発8時28分、臨時列車の佐久間レールパーク1号に今回の相方、ts. ss.奏者の浅川宏樹さん、JR東海のスタッフと乗り込みます。
この佐久間レールパーク1号という車輛が117系という、普段飯田線を走っていない車両で、しかも中央のラインがデビュー色の茶色に塗られているという珍しいもので、写真を撮る人達でいっぱいです。

佐久間レールパーク1号
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この列車内で豊橋・本長篠間の停車区間4箇所で演奏します。
1回につき2~3曲、列車交換のためドアが開かない場所が二箇所、停車駅でドアが開く箇所が二箇所です。
ドアが開かない場所というのは、お客様(満席です。)もちょっと退屈してしまうので演奏は喜ばれました。
子供達の反応がいいですね。
撮影者多数。

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約2時間かけて終着の中部天竜駅に着くのですが、演奏している間はあっという間。
演奏が終わると、列車は湯谷温泉駅からの山岳ルートに入っていきます。
鄙びたいい雰囲気の温泉街、天竜川支流のきれいなこと、見所がいっぱいあって、仕事でなければ、途中下車してのんびり過ごしてみたい駅多数。

長篠城跡
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車窓から天竜川の支流
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そうこうしているうちに終着の中部天竜駅に到着します。

中部天竜駅
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中部天竜駅とレールパーク号
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佐久間レールパーク
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10時30分頃、レールパークはお客様で賑わっています。
この列車に乗り込むこと、そしてレールパークにいることは、テッチャン全開でOKなのです。
誰にも遠慮することなく写真撮りまくり。
プチテッチャンを自認する小生(車輛系です。)には佐久間レールパークは本当に楽しめました。
実車が展示してある、しかも一部の車輛には入れるし、オハ35形という客車は、ピアノ演奏を楽しめる食堂になっていたりします。
小生は特にクモハ12形が大好きで、昔の省線電車と言われた車輛ですね。

クモハ12形
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無骨な茶色の姿はとても美しい。
この型は昔山手線を走っていました。
それから東京から離れていったのですね。
中に入ることが出来ました。

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基本的に内装は木で出来ているんです。
丸い照明、扇風機、油が塗られた床等が郷愁を誘います。
もちろん冷房はありませんね。
座席に座ってうつらうつらしていると、目を開けたら昭和30年代に戻っているんじゃないかとの幻想を抱かせてくれます。ありがちな設定ですが。
オハ35形の客車は、若かりし頃、上野駅から東北方面へ長距離で乗っていったタイプです。
座席の片方の下に缶を差し込んで寝やすいようにしたり。

オハ35形の客車内では新幹線の現役運転士によるピアノ演奏があって、お弁当を購入して聴くことができたり、夕方からはビールおつまみセットと混みで聴くことができます。
CDも出していたりするかなり上手い方です。

オハ35形の車内
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そういえば、あの頃の電気機関車の懐かしい警笛の音を117系(佐久間レールパーク1号です。)は出してくれるんです。懐かしかったなあ。
中部天竜駅での発射の合図音は、なんとSLの汽笛です。

他にも興味深い車輛が沢山あります。

ラッセル車が何故か展示してありますが、飯田線には使うことはなく、高山線と東海道線関が原近辺でしか使わないものを、わざわざこのイベントのために持ってきたそうで、これもファンの人気は高い。

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モハ52形
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キハ48000形
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119系デビュー色
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Nゲージ
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プラレール
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プチテッチャンの小生はとても楽しんでいますが、演奏をしなければいけませんね。
野外ステージで11時と13時30分の二回です。
P.A.はありませんが、十分に聴こえる環境です。
アンプでギターだけ若干増幅しました。
お昼を食べながら聴いているお客さんが殆どですが、真剣に聴いてくれるお客さんもいます。

3日目と4日目はJR東海のブラスバンドが対バンでした。
都市対抗野球の応援なんかに駆り出されるそうでチューバやバリトンサックスも入った本格的なものです。

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地元の方達による手造り料理も販売されていて、これが安くてとても美味しかった。
こんなところは遠刈田大道芸と似た雰囲気です。
全体的に好天に恵まれて、汗ばむ陽気でしたが、特に二日目の日曜日は朝から晩まで雲ひとつない快晴。
この日は、JR東海職員の計らいでレールパークに程近い佐久間ダムを見学させていただきました。
昭和30年代前半に出来た巨大ダムです。
この付近は岩盤がとても固く工事も難航したそうで、当時の苦労が偲ばれます。
ユンボやパワーシャベルも国産はなくて、輸入したそうだというので驚き。
絶景であります。

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ダムの上から
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ダム湖
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5日間、中部天竜と豊橋を往復し、すっかり駅の名前もなじんでしまい、車窓からの美しい眺め、平野部では刈り取り前の稲の美しさ、山間部ではダイナミックな川の景色等々堪能しました。
しかしこの区間の飯田線はほんの一部で、全線198km、駅数は94駅あるそうで、駅の表示にも全駅書ききれないようです。
中部天竜駅という昔ながらの駅の雰囲気を堪能して、JR東海職員の皆さんの熱意を強く感じた6日間でした。
JR東海職員の皆さん、ありがとうございました。
初めは、飽きるかなとも思っていたのですが、とても楽しくあっという間に過ぎた6日間でした。
最後に、豊橋名物という餃子を食べてから帰路に着きました。

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来月10日から12日までの3日間もやりますよ。
ではでは

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