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2009年10月 アーカイブ

2009年10月09日

2009年、恒例秋の沖縄・八重山の旅

皆様、こんばんは

久々の筆者近影
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ここのところ偶然に旅づいていて、豊橋から帰ってきてすぐに沖縄・八重山行きです。
もっとも、この時期の沖縄・八重山行きはもう十数年続いていて小生の中では外せないもので、沖縄・八重山との出会いの原点みたいなものです。

今回は、ソロギターでの演奏旅行にとばらーま大会と鳩間島行きがテーマ。
とばらーま大会は旧暦八月の十三夜と決まっているため、台風シーズンのこの時期に行くことになります。

始まりは那覇は桜坂の「サクレ」でライブ。
昨年までは東町にあった、グランドピアノが入ったクラブでしたが、今年から桜坂に移転。規模をうんと小さくしてBARになりました。野毛の「タイム」に似たとてもよい雰囲気です。
普段はジャズがかかっています。
P.A.なしの生ギター一本で演奏するのには演奏者にとってもお客様にとっても丁度よい環境です。
ママの美可さんはとっても狭いからと心配してくれていましたが、「タイム」で慣れているので、とても気持ちよく演奏できました。

この距離感
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美可さんの唄も相変わらず雰囲気があって素敵です。

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何時も思うのですが、経験的にも東京にこんな魅力的なボーカリストはあまりいないと感じています。
多くの人に聴いてもらう機会があればいいなあ。
ソロ演奏は、ごまかしが効かない反面、ごまかしが効く部分もあるわけで、つまり創造的な展開に持っていってしまえば、ミスっても共演者がいないので上手く展開できる可能性もあるのですが、ある部分が抜け落ちたりすると怖い。よく、真っ白になるなんて言いますけど、一人の場合はそれが怖い。
もっともそういうことを恐れていては、難しい曲は何時までたっても人前で演奏することは出来ないので、どんどん行くしかないわけです。
今回は、バーデン・パウエルの作品、ガロートの作品、ショーロの有名曲、ボサノバの有名曲、皆で乗れるサンバの曲とある程度絞り込んで演奏してみました。
約2時間ほどの演奏でした。

翌日は、おなじみの玉城は玉々庵。
お客さんには民泊中の修学旅行生も。
春にお会いできなかった陶芸家でサックス奏者のテツオ氏も参上。
アフターアワーセッションもいつもどおり楽しかった。

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ユラリンという不思議な楽器、余韻が響く。
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テツオ氏の作品も小生宅に着実に増殖しています。
とても家族に受けがよいのであります。
特にシーサーのマスコット的な作品の顔が本人を彷彿とさせてとてもよい。

そして翌日は石垣島へ。
このあたりから、台風17号、18号がはるか彼方に発生します。
ステラにて再会を祝して飲みます。
翌29日に鳩間島へ。

鳩間の朝日
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まずは、皆さん元気にやっていることを確認。
ただ、小学生1名、中学生1名でやっていた鳩間校の中学生1名が小生の乗ってきた船で帰ってしまうということで、この先の鳩間校がとても心配されます。
そして、明るいニュースは「特定非営利活動法人 南の島々・守り隊」というNPOを立ち上げて、ゴミ処理施設を中森のちょっと先に建設し、ゴミの分別回収、発泡スチロール等の再資源化に取り組んでいることです。

処理施設
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焼却炉
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発泡スチロール等の分別
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随分前から、ゴミは穴を掘って捨てるということを繰り返していては将来ゴミの島になってしまうと議論していたので、とても素晴らしいことだと思います。
きれいな道路や立派な体育館よりこういう施設の方がよほど望まれる施設だと思います。
ゴミは以前のように学校による回収ではなく、NPOによる分別回収に切り替えられました。
今後軌道に乗せていって欲しいものです。

そういえば、あのバラス島が今は見えません。なくなっちゃった。

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何処にいったんでしょ。
そのうち出てくるだろうとのことですが、去年初バラス島ライブをやった者としてはちと寂しいし、あそこを中心としてダイビング案内をしている人達は困るでしょうね。
しょうがないですがね。

島の浮き桟橋の周りは、今、ミジュン(カタクチイワシ)の群れで黒くなっています。
群れが移動するところを追いかけて釣る(餌はいりません。)のに島人は夢中。
10cmほどの体長ですがとてもよく釣れる。
へたくそな小生でも釣れるくらい。
刺身、てんぷら、酢の物とこれがとても美味しいのです。
暇があれば、釣竿にバケツです。
なにせ「気持ち悪くなるくらいいる」(K.U.氏の表現)んだから、ぼーっとしているよりはおかず獲りに精を出します。
夜は相変わらず、母屋で飲み会+童謡・唱歌大会。
おじいの伴奏をつとめますが、歌集を忘れてしまったので歌詞が続きませんね。
友人のM.H.棟梁も仕事で在島しているので一緒に飲みましょね。

二日間は晴れたり降ったりでこの季節にしては涼しい感じがします。
二つの台風の影響が徐々に出てきているようです。

春は十分にコラボできなかったピアニスト、ターキーも元気で、主人一時不在のソバ屋の切り盛りと付属の「ターキーズ・バー」なるスペースを営んでいます。
夕方になると下に行ってピアノを弾きます。
何かそんな動物いたような気がする。

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10月1日のとばらーま大会は見たいので、1日の夕方の船で石垣に渡って2日のライブを終えてからまた戻ってきて、3日の十五夜を鳩間で過ごしたいし、4日の結願祭も体験したいなと思っていましたが、台風17号の影響が出てきて、明日からしばらく欠航になるだろうとの予想。
島人のこういう予想はまず間違いなく当たるので、一旦は荷物を石垣に引き上げます。
船も上げ始めて、台風の準備も徐々に進んでいます。
M.H.棟梁も仕事を中途で片付けて石垣へ引き上げです。

10月1日のとばらーま大会は、晴天。
十三夜の月の下、真栄里公園の野外ステージで行なわれました。
ここは二年前から始まった場所で、広くてとても気持ちがよいのです。
出場者23名。
知り合いのH.H.氏は優秀賞でした。

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10月2日のパパビゴーヂのソロライブはお客様の都合もあって、三部構成。
一部はバーデン・パウエルの作品、ガロートの作品、二部はショーロの有名曲、ボサノバの有名曲を中心に、そして三部は石垣のサンバチームの仲間をバテリアに加えて皆で乗れるサンバの曲と。
お客様も満員で、最後はノリノリのステージになりました。

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ソロも続けてやってくると慣れてくるもので、また逆にここがまずい、ここが練習不足だという部分もはっきりと見えてきます。
必ずしも、事前に予測していたことと違うものが見えてくるのが面白いですね。
そして翌日は、案の定欠航。しばらくは欠航だろうということで鳩間へ戻ることは残念ながら断念しました。

いい天気なので伊原間のたいらファミリーや野底に移住したTさん宅を訪れたりします。
偶然同じ宿に泊っていたのが、古くからの音楽仲間である鈴木亜紀さん。
十年ぶりくらいの再会でしょうか。
彼女は、4日にスケアクロでライブがあるのです。
今晩、十五夜の夜は台風の影響で天気が悪く、月は出ませんが、それでも各家庭や地区で月祭り・観月会が催されます。
定番行事ですから。
いつもお世話になる、T校長先生のお誘いで白保の棒術を亜紀さんと見学に白保地区へ。
これは神様に奉納する神事で無形文化財になっており、2名1組で10組登場しました。
棒だけでなく鎌なんかも使いますが、型とはいえ二者がかなり接近して演じられているので間違えば当たってしまうし怪我もするでしょうからとても真剣です。
一から四の演技まであり、三、四は集団で演じられるもので、見ていて飽きない流れが感じられました。
個々の出し物から段々激しくなっていき最後はクライマックスから収束に至る、変な例えかもしれませんが、花火大会を思い出してしまいました。

入場
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さて、神事の後はぶがりなおしですが、これが公民館に付属している豪華野外ステージでの十五夜のど自慢大会。

上等なステージ
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飲みながらの流れですから、無礼講。
亜紀さんと小生も参加、仲良く鐘二つの賞品はボックスティッシュ3箱、台所洗剤、大根でありました。
演目は二人とも当然演歌ですよ。
ぱらぱらときますが追い風方向の大きいフクギを背にしているのでたいしたことはないし、地元の人に言わせると「タコの小便」というすぐ止む雨です。
同じグループで飲んでいたTさんが最優秀賞に輝き、更にお祝いするために皆でTさん宅へ。

最優秀
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おうちでも各自唄を披露します。

T校長の鳩間中森
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亜紀さんもアカペラでオリジナルを披露。皆を魅了しました。

ピンボケでごめんね。
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夜半、帰り道は大雨。これはもろに台風の影響でしょうね。
明け方雷注意報が出て、翌日曜日に予定されていた運動会は中止になったところが多かったようです。

その日曜日、昼間はいい天気。
午後からばんな公園で行なわれた石垣サンバチームの練習へ。
とても広い空間なので思い切り叩けます。
着実にメンバーの質・料とも高めていきましょう
そして鳩間でブレイクしましょうね。
次はあそこの芝生を行進してみたいですね。

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こやつらもすぐに活躍出来ると思います。
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夜は、亜紀さんのライブを聴きにスケアクロへ。
昔はブラジルものもやっていた時期があって、その頃からオリジナル指向だったと思いますが、今はオリジナル一本、立派なものです。
唄もメロもとても面白いもので、特に歌詞が大人の女の心情を語っていていいですね。
内向きな陰々としたものでないところがいい。
小生は自虐的で自己愛的な歌詞はきらいなので、好感が持てました。

翌朝亜紀さんと小生だけがお気に入りのGにて朝食。
彼女は翌日から那覇・鹿児島・宮崎の旅を続けていくとのこと。
よい旅を続けてください。
また会いましょね。

さて、八重山にもそろそろ台風の影響が出てきて微妙な感じです。
17号は相変わらず台湾の南に停滞し、波の高さに影響を及ぼしています。上原・鳩間は今日も欠航。
小生の戻りのチケットは6日の火曜日ですが、18号の影響がそろそろ心配になってきます。
まだ動きは遅いようで、7日あたりから空の影響が出そう。
ということで、5日の夜はお世話になったパパビゴーヂで最後の乾杯を。
来年の春の鳩間島音楽祭に向けて石垣チームも頑張ろうということになりました。
6日の航空機は問題なく運行しました。

その後、これを書いている時点では18号は大変な台風になりましたね。
でも実は明日から18号が上陸したルートに近い豊橋・中部天竜第二段なのです。

今年も、無事に秋の八重山・沖縄行きを楽しむことが出来ました。
お世話になった皆様、ありがとうございました。
特に、一週間もお世話になった楽天屋の皆さん、本当にありがとうございました。
お庭のパパヤー、とても美味しくいただきました。

2009年10月16日

JR飯田線と佐久間レールパーク・完結編

皆様、こんばんは

10月10日~12日のJR飯田線・佐久間レールパークツアーを終えました。
これで9月からやってきた全日程を終了です。

この三連休は行楽日和の好天に恵まれました。
お客様も相当に来場されました。
11月1日が閉園なので、徐々にお客様も増えているようです。

石垣にいたとき、台風17号、18号が日本に近づきつつあり、18号の影響が本土に及ぶ前に帰ってきたのですが、その1日後、18号は愛知県に上陸、丁度飯田線沿いを北上し、飯田を通って本土縦断ルートをたどりました。

大丈夫だったのかな。土砂崩れや架線切断で不通になっていたりしないのかなと思っていましたが、その旨の連絡もないので無事だったんだなと。
そういえば、佐久間ダムに行ったとき、この辺りは地盤が固いので工事に大変苦労したことを聞かされていましたので、地盤の固さもあるのかななどと推測したり。

さて、三連休は、絵に描いたような秋晴れ。
温度も上がって日中は暑かった。
9月に5日間やっているので、要領は得ています。
駅名も結構覚えたし、景色のイメージもわきます。

ピアノの形をした店舗、楽器屋さんでしょうね。車窓から。
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10日と12日の相方はfl.の石井幸枝さん、11日はtb.の堂阪智之さん。
お二人ともイベントの趣旨をよく理解してくださって、お互い楽しく演奏できたと思います。

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台風の影響と言えば、レールパークのステージの屋根が飛んでしまってなくなっちゃったことと、ついでにステージにしている平台も飛んでいってガラスを割ったとか。
どこのガラスだったのかな。
列車かしら。
屋根は、あまり日除けの効果はないのかなと思っていましたが、あるのとないのではかなり違いました。
炎天下、真夏のような暑さでした。
聞けば、この中部天竜という土地は、暑さ、寒さが極端なのだそうで、それもうなずけます。
特に11日の日曜日は暑かった。
この日だけで来場したお客様も4800名と賑わいました。

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この連休は、レールパーク1号2号の他に更に臨時列車のレールパーク91号92号も出ています。
自由席は立ってるし。
お子様連れの方、家族連れの方も多いのですが、いかにもマニアという感じの方も多々いらっしゃいます。
3日間いらっしゃるので顔を覚えちゃいますよ。
9月にもいたような気もするし・・・・・・・。

しかし、マニアの方というのは奥が深いですね。
車輛の写真を撮るのはよく分かるのですが、車輛のビスの写真ばかりを撮っている方もいらっしゃいます。
これはどういうコレクションあるいはこだわりなんでしょうか。

10月になると乗れる公開展示車両(車内に入れるということです。)が変わり、実はこれも楽しみだったのですが、モハ52形という戦前、京都・大阪間を36分で走ったという当時の代表的高速電車です。
フロントがとても優美な曲線を描いていて、モダンなデザインですね。

モハ52形
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車内も落ち着いた感じ。

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モハ52形の運転室。ここには入れません。
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お昼休み等の空き時間は涼しく寛げる空間を求めて、付近を散歩したりしていましたが、結局この車両の中が風が通ってとても気持ちが良くて、座席に座ってついうとうととしたりしていました。
年配の方が座席でにんまり。なんだかとても良い表情をしていたのが印象的でした。

涼しい空間、近所の吊橋。通学路になっています。
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吊橋から川を臨む。
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鮎目当ての釣り人もいっぱいいます。
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吊橋の上からでも見える魚。この大きさは鯉ですかね。
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相変わらず、JR東海の職員の方は大車輪の活躍で、本当にお疲れ様です。
11月1日の閉園までは土日祝日は泊り込みで仕事だそうですから頭が下がります。
応対や案内も丁寧で、なんだかJRの職員を見直したなあ。失礼・・・・・

鉄道に特に興味のなかった石井幸枝さんの感想が印象に残りました。
「今まで全然意識していなかった駅員さんとか鉄道の人達の一人ひとりの顔に注目するようになっちゃった。」

わかります。
どんどん合理化、機械化され、コンピューターによる制御がますます進んでいく鉄道にあっても、これを動かしているのは伝統を受け継いでいる鉄道マン、人間なんですよね。

そんな鉄道マン根性を体感できた貴重な体験でもありました。
参加いただいたミュージッシャンの方々、そしてJR東海の方々、ありがとうございました。

豊橋のホテルからの夕焼け。あまりにきれいだったので。
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