最近は・・・・・
皆様、今晩は。
前回のブログからすっかりご無沙汰してしまいました。
忙しいわけではないんですがね。
最近は、昨年からはまり始めたブラジリアン・クラシック・ソロギターとでも言うのでしょうか、このスタイルの練習に浸っています。
昨年来、ガロートの作品を練習しているのですが、以前にも書いたようにこの作家の作品は、モダンショーロとでも言える不思議な香りを漂わせています。
1955年没ということですから、ボサノバ誕生の頃には他界しているのですが、その誕生に影響を与えたと言われることもうなずけます。
ギターテクニック的にはかなり難しい部類に属するものと思います。
で、この流れから、最近はHeitor Villa Lobosの作品に興味が出てきて、譜面や音源の収集、練習に時間を割いています。
Heitor Villa Lobosは、ブラジルのバッハとも言われる大作曲家。
1959年没ですから現代作曲家と言えるかと思います。
クラシックギターの要素が強いので指使いとか姿勢とかが正しくないと弾きこなせない部分が多くあり、またこれが一番重要だと思ったのは、曲を全て覚えないと弾き切れないのではないかということです。
テンポが遅い曲であれば譜面を見る余裕はあるのですが、ミディアムテンポ以上の曲になると譜面を見る暇がない。
ただ、練習に時間がかかるので1曲仕上がるまでには大体全部覚えてしまうようではありますが。
テクニックとか色々と難しい要素はあるのですが、一番難しいと思ったのは最後まで集中力を途切れさせないというメンタルなことですね。
ソロでやっていると補完し合うという事ができないので、最後まで楽曲を完成させるという集中力をいかに保つかということが難しい。
ミスをしないということでは必ずしもないと思うのですが、この辺りもどうなんでしょ。
バンドでやっていてアドリブの多いスタイルであれば、ミスはミスでなくすることもできます。(明らかなものでない限り。)。
ソロ演奏でも、即興スタイルであれば同様です。
また、意外なところから新しい展開がでてくるのは即興の面白さであるし醍醐味であるともいえます。
即興演奏が、ミスをせず譜面を忠実になぞっていくクラシック音楽のアンチテーゼとして位置づけられているのも、クラシック音楽の息苦しさ、ストレス等々からの脱却だったと考えられてもいますね。
更に、フリージャズでは、テーマ、コード進行からも脱却しようとしました。
こんなことを考えると、何で今更緊張を強いる音楽スタイルをやるのかとも思うのですが、ギター的にものすごく美しい音楽だからということは言えると思います。
バンドやソロで即興的なスタイルで演奏しているときは、スポーツでチームプレイを楽しんでいる、会話を楽しんでいる、あるいは自己表現を楽しんでいると言った心持ち。
緊張や集中を継続させるクラシック的な演奏をしているときは作品を完成させるための持続感の維持。
クラシック音楽の会場では客席が静まり返っている、固唾を呑んで見守っているというのは演奏者の集中力を妨げないためということもよく分かります。
しかし、即興の場合はお客様の反応はすごく大事ですから、反応があったほうが嬉しいわけですし、良い演奏も出来ます。
なかなか言葉で表現するのは難しいのですが、今後はライブでもこういうスタイルの演奏を取り入れて行きたいと思います。
ま、多少のミスは大目に見てやってください。
ではでは