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2010年07月 アーカイブ

2010年07月25日

福井・大阪・尾道・高松

皆様、こんにちは。
大変ご無沙汰いたしました。

さて、今回は7月17日~22日までの福井・大阪・尾道・高松の旅の模様を記してみます。

この週の前半は不安定な天候が続いていて涼しかったりした日もあったんですが、出かける前日あたりからは突然暑くなってきて、福井へ着いたら関西、北陸、関東甲信越まで梅雨明け。日中は36度の猛暑です。

福井は結婚式の仕事二題。

本日の会場、ポルトガル料理のお店「バスコ・ダ・ガマ」
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珍しいポルトガルのグリーンワイン、スパークリングですがシャンパンより美味しいかも
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最近、ボサギ道場で取り上げる曲も結婚式ではNGか否か考えてしまいます。
これが結構面白い。
ボサノバは軟派な歌詞が多いですね。
あまり気にしなくて大丈夫。
サンバは大変。
惚れた分かれた生きるの死ぬの・・・・生の感情が吐露された歌詞が多い。
ただ、メロディの雰囲気と歌詞の内容はかなり異なっていて、歌詞さえ(当然題名もですが)知らなければ非常に美しい曲がいっぱいあります。
ギターでメロディだけ奏でるのであれば曲調でOK。
例えば、Triste(悲しみ)、曲調は始めから最後まで明るい。
Tristeza(悲しみ)、これも曲調は始めから最後まで明るい。
Felicidade(幸せ)、題名に反して、悲しみは終わらないが幸福感はすぐに終わってしまうという歌詞が冒頭にきます。曲調は7-3で明るい。
一例ですけれど、こんな見方も結構面白い。

18日の披露宴は人前婚から続くフォーマルな披露宴。
それなりに選曲します。

本日の会場
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最後、新郎新婦がご両親に花束を渡してお礼の言葉を述べてから、打ち揃ってお客様に挨拶しお客様御退出の場面の演奏は選曲とも任されていたのですが、最後に演奏せずに残っていた、ブラジリアンクラシックギターの名曲、Joao PernambucoのSons de Carrilhoesを演奏しました。
演奏していた本人がびっくり。
場の雰囲気が一変して、まさしく「お開き」という雰囲気になってきます。
こんなに「お開き」にぴったりの曲だったんだ。
Sons de Carrilhoes の意味も鐘の音という、まさしく教会の鐘の音をイメージするメロディで場にもぴったり。
場に合わせて、はしょったりして終われてしまう、しかも荘厳な感じで、というところが演奏者からしてはおいしいですね。

というわけで、福井の仕事二題も無事完了。

小松までは飛行機での移動でしたが、次の大阪、尾道、高松はプチ・てっちゃんとしては当然各駅停車の旅です。

19日、本日の大阪・肥後橋駅着が15時頃指定。福井発は10時過ぎ。各駅にしても多少調整は必要です。
敦賀で途中下車、お昼にカツ丼、当たり前のソースカツ丼を食べます。美味しい。

敦賀駅
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10分弱も走行している北陸トンネルもよかったね。

敦賀からは、速いですね。姫路行きの新快速湖西線経由で大阪まで真っ直ぐ。
猛暑日なので琵琶湖が湖水浴場になっていてすごい人出。
しかし、流れ込む川が結構濁ったりしているのは大丈夫なんですかね。

琵琶湖
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大阪、久し振りのChove Chuva。

本日は、毎週月曜恒例のRoda de Choro に合わせてのソロライブ。

ソロ・ギター
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大阪の濃い聴き手を意識しながらマニアックな曲を選曲します。
演奏者としては、テクニック的には難しいのですが、実はこれが一番やりたかったプログラム。緊張します。
でもこの緊張をほぐしてくれるのはやはりお客様なんですね。
聴き手の気持ちが直に伝わってくるような感じがすると後押しされます。
一人で聴き手と対峙するというのは、真剣勝負という面もありますが、小生にとっては聴き手と一緒に音楽空間を創り上げていくという感が強いです。
今晩もお客様に随分助けられて充実した演奏をすることが出来ました。
楽しかった。

後半はセッションも
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Roda de Choroの様子 
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翌20日は、尾道へ移動なので、古くからのサンバの先輩、鳩間ライフの後輩Iさんと昼から梅田で串揚げ&ビールなど。

本日、20日もピーカンの猛暑。
今日は尾道へ移動です。
今日の移動はちと長いけれど、17時頃に会おうと指定されているので余裕はあります。
大阪から相生、相生から岡山、岡山から尾道と乗り換えて尾道着。
本日の目的地は、とても楽しみにしていた尾道は妙宣寺。
山陽本線は尾道付近になると景色が変わってきます。
右手が山肌、左手が瀬戸内の海というよりは造船所の景色。

尾道駅前
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本日は、今後のライブ会場になろうかという妙宣寺の下見も兼ねています。
などと言うとおこがましいのですが、知人に紹介していただいた音楽好きの住職のいる古刹
です。
尾道は初めてなのでとても楽しみにしていました。
前評判どおり坂と階段が多く、古くからの町並みが残されている美しい街でした。

尾道の町並み
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時計屋さんの看板が面白かったので
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でも一番印象に残ったのは、妙宣寺の住職(正式には副住職ということですが住職の方が分かり易いのでこの呼称にしましょう。)のKさんでした。
八重山や沖縄に行ってもこのパターンは多いですね。
まずは、K住職お勧めの尾道ラーメン。

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休日には行列を作って食べているとのことですが、そんなもんじゃあないだろとおっしゃっておりましたが、行列嫌いの小生としては全く同感。
そしてやはりK住職お勧めの銭湯。
この銭湯は昭和30年頃の小生が生まれた頃の雰囲気全てが(つまり良くも悪しくも)そのまま普通に残っていて、感涙ものでした。

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そして妙宣寺。

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小生が泊ったのはここ。お賽銭を投げられて仏様になってしまいました。

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で、本堂はグランドピアノが常設しており、そこでのコンサートが可能です。

本堂
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たまたま本日はK住職が主催する篠笛の会が本堂隣の大広間で開催されておりました。
本日は20名くらいの参加ということで、会の後、妙齢の女性2名と小生、住職とで合コンと相成りました。
住職が明日の朝が5時30分から用事があるということで、それでも24時過ぎまで飲んで、一旦大広間へ引き上げてセッション開催。
というのは、住職はミュージッシャンでもありまして、篠笛もその一環で、お寺は文化の発信地たるべしという考え方の持ち主。
本堂でも時々コンサートをやっているとのことです。
で、本人は、ロックギターなんだよねということで、小生のギターに絡んで楽しいセッションでした。
そういえばこの大広間を見てみると、生ビールサーバーが置いてあるし、焼酎やら何やら寝袋だとかすぐに合宿できる状態です。
で、住職は、本日―もう昨日か―出会ってから今までずっとお坊さんの衣装のまま(もちろん居酒屋でも)というのもとても良かった。
特にお坊さんの衣装でロックギターを弾く(相当うまいと思う。)なんてえのは粋ですね。
本堂は、エアコンがないので、閉めきって丁度良い状態の秋が良いかなあということで、是非コンサートをやりましょうということになりました。
さすがに本堂では飲めないけれど、生ビールサーバーが置いてある大広間は戸を開ければ隣ですから、芝居の幕間の感じで飲み食いできますね。
これは相当に面白いと思います。

さて、翌21日は高松へ移動です。
尾道は駅周辺はアーケードが長くて、早朝からの過酷な陽射を随分と和らげてくれました。
それにしても、駅方向からの通勤・通学の自転車の群れは凄かった。
しかし高松の自転車の群れはもっと凄かった。
ということで、本日は高松へ移動、市内でライブです。

お勧めの宇高連絡フェリーに乗るために、岡山から直通で1時間弱で高松に着くところを宇野経由で3時間かけるスローな旅です。
宇野線は超ローカル線という雰囲気がとてもよかった。
宇野駅は線路止めがある文字通り終着駅。
ここから猛暑の中、国道フェリーの乗り場まで徒歩10分。あつーーーーい!!!!!!
フェリーの所要時間は1時間。
景色もよく、空いているのでのんびりと楽しむことが出来ます。
料金も390円と安い。

宇高国道フェリーから
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高松の町が見えます
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高松港では今回のライブをプロデュースしてくれたOさんがレンタサイクルを用意して待っていてくれました。

有名人Oさん
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高松では自転車が重要な交通手段だとかで、確かに走ってみると自転車がやたら多い。
しかも流れがスムーズ。車が遠慮している感じ。これはいいですね。
高松は、おわんを逆にかぶせたような山々が周りを取り囲んでいる、日本昔話のような景色ののんびりした街でした。

高松のライブ会場はカレー屋・六ろく

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もう20年近く前にサウーヂで一緒だったブラジル人のRさんが在高松ということで駆けつけてくれたり、おなじみ在高松のユーイチ君も加わって、前半はリラックス系のソロギター、後半はサンバセッションを楽しみました。

旧友Rさん
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ソロ・ギター
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最後は皆で楽しみます。
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さすがに高松、到着してからうどんしか口にしていません。
夜食もうどん、しかもカレーうどん。そして翌日も。
しかし噂に聞くうどんの国、高松のうどんは美味しいですね。
「腰のある麺」と表現される麺がうどん・そばとも単に固いだけでちっとも美味しくないとの印象しか今までなかったので、「腰のある麺」という陳腐な表現を使ってほしくないです。
もっちりとしていて麺にほのかな味があるとでも言うのでしょうか。
確かにこれなら毎食いける。しかも安い。

帰りは、高松空港から羽田まで1時間でした。
短い旅でしたが、夏らしい天気と面白い人々との出会いも会って楽しい時間を過ごせました。
またこのルートで演奏旅行をしたいものです。

ではでは

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