仙台・定禅寺ジャズフェスティバルとNASHでの再会
皆様、こんばんは。
9月11日、12日と仙台定禅寺ジャズフェスティバルに行ってきました。
ジャズフェスティバルとは銘打っていますが、基本的にはジャンル問わずのお祭です。
ただ、規模が大きい。
仙台市の中心街、青葉区、宮城野区で46ステージ、参加バンドは約750。
野外を中心にホール、室内まで二日間でこれだけやるのはすごいですね。
仙台というよりは、仙台のサンバ愛好者達とは古くから縁がありまして、元々はサウーヂに参加した頃から、サウーヂ自体が仙台サンバクラブと深い交流を持っていて、一時期は仙台サンバクラブが浅草にもバスをチャーターして参加した時期もありました。
もう20年近く前ですけれど。
当時、仙台のサンバ事情は東京より進んでいたように思われました。
その当時聴いたことがなかったようなサンバを意欲的にどんどん取り入れて演奏していました。
我々も随分刺激を受けて、サウーヂとして定禅寺ジャズフェスティバルに仙台サンバクラブと合同で参加したこともあったし、バンド単位でもITA e KAZUで仙台、白石へ演奏に行ったり、その度に、仙台の仲間達と親しく交流させていただきました。
その流れは、今でも遠刈田大道芸フェスティバルに脈々と受け継がれているわけです。
小生は、今年久し振りに仙台の仲間達とバンドで参加。
天候はいまいちでしたけれど、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
9月11日は、古い仲間達を中心とした「ベーリャ・仙台」のステージを楽しみました。
もう10年ぶりくらいに見る顔が元気にサンバを奏でています。
もちろんよく見る遠刈田の顔と一緒に。
以前、と言っては失礼ですね、今でも仙台の朝の顔である元東北放送の森さんのモリトーラが、美声でカルトーラを唄えば、古くからの仙台の名バテリア、フルチーニョが絶妙に絡んで、弦、コーラスも暖かく包んでいくという印象かな。
年輪を経たサンバはいいなあとしみじみ思いました。
音楽は、年輪を経たものもそれなりの味わいが出るというところがいいですね。
モリトーラの軽やかなボーカル
トークも絶妙
各メンバーも唄います
渾身のショーロ
エンディングは踊れるサンバで
ダンサーも登場
若い頃は、色々とやろうしたしやってみたけれど、色々とあって、年輪を経た今は出来ることと出来ないことはわかっているし、無理することが音楽ではないし、自分達が楽しんでいる音をお客さんに伝えてお客さんと一緒に楽しみたい、そんな無理のない姿勢が伝わってくるとても良いステージだったと思います。
その夜は、以前仙台に遊びに来ていた頃お世話になっていたZUTTOというお店で打ち上げライブ。
実はこのZUTTOは、以前一旦閉店して、マスターのOさんが世界放浪の旅に出て、最近また開店したというお店です。
規模はうんと小さくなったけれど、音楽的な匂いがするとても良いお店です。
ここで、小生のCD、「旅の終わり」特にタイトル曲の「旅の終わり」が受けているということを聞いてちょっとびっくり。特に50代の男性に受けているようです。
前半はソロで、後半はやっぱりパゴーヂで楽しみます。
再開なったZUTTOにて
翌12日は雨がちで一気に気温が下がりました。
思えば、7月末に福井、大阪、尾道、高松と旅した(このブログにもあります。)頃、福井で35度だったのを皮切りに、今までずーーーっとこんな調子の温度。
一気に20度というのはちょときつい。
バンドは、福田さんのバンドリン、ギター、齋藤よしえさんのボーカルに小生のギターで雨がちの中、楽しく終えました。
この顔ぶれも久し振り。
皆、音楽の楽しみ方を知っている楽しい仲間なので今後も何らかの形で続けて行きたいねということになりました。
雨がちでお客さんも大変です
仙台の仲間達、ありがとう。
これからも一緒に音楽をやっていきましょう。
長く音楽をやっていると出会い・別れ・再会と色々なことが音楽と共にやってきます。
仙台から帰ってきて翌13日。
新小金井NASHにて、小生、鈴木厚志(p)、石井幸枝(fl)のライブ。
後半はセッション型なのですが、ジャズギタリストの宮の上貴明さんが参加。
日本ではWes Montgomeryスタイルの第一人者です。
宮の上さんは、小生が25年位前、まだジャズをやっていた小僧っ子の時代に交流があった人。
当時から、彼は名手で憧れだった人です。
約25年ぶりくらいの再会。
一曲演奏してもらいました。
相変わらずの素晴らしいテクニックは圧倒されます。
今でも日本のジャズギター界を代表するプレイヤーであることは疑いありません。
当時から、一流なのに偉ぶらず、一緒に飲んだりしていましたが、今でもその気さくさは変わらず。
小生と二歳しか違わないのに、もう二人お孫さんがいるということで、本日もお孫さんとの遊園地の帰りだということでした。
思いがけず旧交を温められて本当に良かった。
こんなふうに、NASHもとても面白いですよ。
音楽も長くやっているといろんな出会いや別れがありますが、旧交を温められる、それも単に出会うだけでなく音を通して色々なことが甦ってくるというのは、音楽をやっていて良かったなあという瞬間の大きな一つです。
ではでは