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2010年10月 アーカイブ

2010年10月01日

2010年秋の八重山→沖縄

皆様、こんばんは

この時期は大体八重山・沖縄行きです。
もう何年になるでしょう。
沖縄に行き始めた原点がこの時期の沖縄行きだったし、台風と重なる時期ではありますが、天気が良いときは月がきれいで、とても静かな時期です。

とばらーま大会に合わせるというのが恒例となっています。

今年は、9月20日、去年より十日ほど早い。
旧暦八月の十三夜と決まっているので、毎年新暦上は日が動きます。
例年とは異なって八重山―沖縄コースを辿ります。

さて石垣島、台風11号は去りましたが、残念ながら野外ではなく市民会館での開催。
雰囲気は真栄里公園の方が何倍も良いのですが仕方ないですね。

歌詞特別賞を取った大浜中学校の生徒さんたちによる演奏が特に耳に残りました。

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十三夜の月はきれいに輝いていました。

お馴染み登野城ステラの新装屋台
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翌日からは鳩間島。

三泊しか滞在しないので、持参の食料は米3合のみ。
米盛さんの「瑠璃」は、奥様が那覇の子供のところへ行っており、勝おじい一人で色々とやっています。
でも奥様がいないと予約の電話は皆断ってますね。ここは最近大層人気があります。

着いたその日の朝、敬老会に引き続いて秋の音楽祭をやろうということに決定。

一昨年でしたか、やはりこの時期に来ていた早稲田大学の離島交流プロジェクト(サークルです。)が来ていて、週末に帰る彼らと一緒にということでしょう。

一昨年もそうでしたが、彼らは島の掃除やら学校の手伝いやら、この時期の貴重な若い労働力になっています。特に台風シーズンは尚更。今回も11号の後片付けに奮闘したようです。

公民館前広場で敬老会―音楽祭。

長老の挨拶
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小中校生徒による演技
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小生も演奏。
で、早稲田大学の校歌をステージ上でやるということで、小生もOBなので参加。
まさか鳩間で都の西北とか紺碧の空をやるとは思いませんでしたね。
しかもターキーが早稲田大学校歌の伴奏をできるようになってるし。
さすが。

看板は5月の音楽祭のものです。
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フィナーレ
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この晩、更に月が明るく輝いています。
明日は、やはりここで観月会をやりましょうとのことです。

ここのところ毎日良い天気。
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この前方の切り株が山羊に見えてしょうがない。
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日中の温度も32度位はありそうですが、さすがに秋の風、北東の風が吹いてきています(たぶんミーニシ(新北風)でしょう。)。日陰は涼しく感じられます。

今夜は十五夜。
米盛家でも月祭の準備です。

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二年前にご一緒したことがあり、その前は浦崎家での月祭に参加させていただいておりました。

奥様は不在ですが、勝おじいが刺身を作ったり、石垣からオードブルを取り寄せたりと色々と準備は進んで、東の空から月が出始める午後七時に宴開催。
月とご先祖様に向かってお供えは、ススキの葉っぱに砂を持った茶碗、八重山のこの時期にしか食べない小豆を全体にぺたぺたと貼り付けた餅と本日のご馳走、砂に挿す線香の本数も決まっているとのことです。
月に向かって各自お祈りをしてから宴を始めます。
日本の家庭で失われつつある古い習慣がここでは現実のものとして生きています。
メインは、勝おじいによる鳩間中森、鳩間口説、千鳥節の鳩間島伝統の三曲。
相変わらず、いい声が出ています。
三味線も味があります。

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午後八時からは公民館前広場でいわば公的観月会。
本日はP.A.無で出し物が進みます。

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何か月に関係する曲をやれということで、何年か前にやはり秋の音楽祭でやったことのある「りんご追分」を演奏。この曲、今回の旅では随分演奏しましたね。

更に今夜は、U崎Y弘氏も来ているので、例によってU崎氏宅で何でもありの宴。
三味線、キーボード、ギター、笛に唄と踊りであります。
U崎氏の三味線はオールジャンルで来ます。今夜はベンチャーズから安来節まで。
相変わらずここの宴は音楽中心で楽しいですね。
ここで出し惜しみしていては楽しさ半減。
興味がありそうな観光客の皆さんも加わって真昼間(まぴろーま)のような十五夜の月の下、宴は続きました。

安来節の舞
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毎度御馴染み
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鳩間は船便が便利になったせいもあって観光客が増えているようでした。
島内の民宿も満杯。
ただ、いまだに島内を上半身裸の水着で歩くような不調法な観光客もいるようですね。

木曜日は、勝おじいとしばしの別れの宴。その歌声に、同席した民謡を勉強しているNさん(相当にやっている。)の目が点になってしまったのが面白かった。
かなりの衝撃を受けたようでした。
小生も覚えあります。

民謡についてゆんたくもしました。

民謡についての一説

土地で生まれた民謡はその土地で歌い継がれていくのが本来の形ではあるが、広められるためには紙に書いて教育していく形が必要になる。おじいが若かりし頃は九九四は無くて、対面で覚えた。紙に書いて教育すれば伝わり易い形になって広まるだろうが、紙に書けない野性味や本来の面白さは薄れていく。お行儀が良くなってしまう。
ただ、広まっている何とか流が違うという話ではなく、その土地の唄い方だとこういう唄い方もあるのだということを知ってほしい。

そういえば、ヨーロッパのクラシック音楽も本来は即興やら何やら色々ありで面白いものだったそうで、教科書で教わるものはお行儀良くて退屈でつまらないし、ジャズの分厚い理論の本を読破してもアドリブはたぶん一小節も出来ないと思うし、サンバは学校で教わるものではないという歌詞もあるし・・・・・・てなゆんたくだったかな。
印象に残った内容です。

ただ、彼らがいつも言っている「音楽は人を造る」という言葉の意味をはっきりと理解するまでにはもう少し時間がかかりそうです。

こんな話をある朝の恒例になっている勝おじいとK次さんのゆんたくに小生が加わって。

普通は朝の茶飲み話ですが、彼らの場合は朝の酒飲み話。

年配者はこうやって情報を交換し健康を確認しあうことが大事だということで、奥さんが不在だからそろそろ飯が尽きるのではないかと長老から案ずる電話がかかってきたりと、本土の都会で問題になっている高齢化の諸問題はここでは昔から直面してきたので普通の生活の中に消化しているようです。

何かと人気の出てきている鳩間島、来年の音楽祭前後の宿はもうほぼ一杯みたいです。

特にイベントとか意識しないで来てもやっぱり鳩間島は面白い。
音楽好きには退屈することがありません。

金曜日は石垣・大川のおなじみパパ・ビゴーヂでソロライブ。

新作楽器
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本当に毎日良い天気が続いて、毎晩月がきれい。

土曜日は那覇に移動。
この日は、予定していたライブがキャンセルになって暇。
明日からのライブ関係者達と飲んだりゆんたくしたり。

何だか沖縄本島にも飲み仲間やら音楽仲間が増えたとつくづく感じます。
普通にうちなーんちゅと思われているみたいだし。
顔も変わってきたのかな。
以前はそうは言われなかったから。

日曜日はおなじみ、南城市玉城の「玉々庵」でのライブですが、今回は、今年5月に座間味へ行ったメンバー+per.によるジャズライブ。
小生は別としてかなり豪華メンバーです。
ボーカルナンバーはわりと入念なリハをします。
インストは全くぶっつけ。

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座間味でも感じたのですが、このメンバーでのジャズは何て楽しいんだろう。
お客さんと一緒に楽しもうという姿勢が徹底していることもあるし、自分としてはベースの西川勲さんという強力な重石があるので自由になれるという意識もあります。

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お互いの音も良く分かるし、本当に楽しいバンドです。
レギュラーで沖縄で出来たらすごいね。
それは無理としてもこれからも機会を作ってやっていきたいです。

アフターアワーのセッションは、民謡中心。
ボーカリストの雅さんの踊り、さすがうちなーんちゅですね、良かった。

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「玉々庵」的にはメンバーも多いし冒険をしたとは思いますが、とても良いライブでした。
実は「玉々庵」って、本当はお家なんです。
でも、こういう形でのライブは極めてうちなー的であります。
主催のOさん、Cさん本当にありがとうございました。

月曜日は、休み。
南城市玉城でゆっくりと過ごします。
しかしほんとに天気いいなあ。

火曜日はいつもとは逆ルートの那覇は桜坂「サクレ」でソロ。
ソロとはいっても今回は、「サクレ」ママの美可さんのジャズボーカルとたっぷりジョイントしたかったので、当日リハもしてしまいました。

正解でした。

数えればもう数年一緒に演奏している女性ボーカルで、小生にとっての日本人ベストワンジャズボーカリストである美可さん(沖縄から外に出そうにありませんね。)とのコラボ。
リハをしたことによってかなり理解し合えたような気がします。

例えば、彼女の好きなボサノバの曲はオリジナルの歌詞の意味をアドバイスしたり、サンバ風の伴奏に馴染んでもらったり、4beatナンバーは、お互いにこんな風にしたりするといいかねなどと色々と試したり。

狭いお店ですので、結構混みあったりしましたが、お客様は楽しんでいただけたと思います。
個人的には、DUOとして固めていけるという強い印象を持った楽しいライブでした。

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アフターアワー、ムードありますね。
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10日間という短期間でしたが、八重山・沖縄、楽しくて、勉強させていただいて、感動させてもらって、自分の音楽生活の原点のような旅でした。

ふこーらさー
にーふぇゆー
にーふぇーでーびる

ではでは

2010年10月13日

空気の澄んだ朝

皆様、こんにちは。

この時期には珍しく空気の澄んだ朝、自宅からのショット。
建設中のスカイツリーが見えます。
これは今後富士山と並んで空気の澄み具合の目安になりそうです。
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雲のかかっているところが富士山
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沖縄から帰ってきて約二週間くらい経ちますが、鳩間島で煙草を切らし(あそこは煙草は売っていない)かつライターも壊れてしまったことだし、値上げにもなるし、何時かは止めなければいけないなと思っていた喫煙をここで一気に止めてしまいました。
最後に吸ったのはパパビゴーヂのライブ終了後、もらい煙草を一本。
あまり美味しく感じませんでした。

深酒した翌朝、煙草がすごく不味く感じられ、なおかつ胸がむかつくような感じもすることがあることを知っていらっしゃる方もいると思いますが、あの感じを頭の中にイメージとして固定化してしまったわけです。

それ以前から少しづつ本数は減らしてきたものの、お酒を飲んだりライブの後なんかは相変わらず吸っていましたが、不味さとむかつく感じがイメージできるようになってからは、吸おうと思わなくなりました。
吸いたいのを我慢しているわけではないのですね。
煙草の味が、もはや「不味さとむかつき感」しか喚起させない。
ある日を境に突然一本も吸わなくなるわけですから、かなり乱暴かつ強引な手段ではあります。

このご時世、煙草をやめるのも色々と方法があるようで、それを商売にしている方々もいるようですが、こういう方法はなんと言うのでしょうか、自己暗示?

喫煙は単なる習慣ですから、やはり代替策というものは必要で、これもガムをかんだり、間食をしたりと人それぞれのようですが、小生は間食をしないので、冷やしたお茶を飲むようになりました。
これも色々と種類を変えてみると面白そう、かつ体調の維持にも良さそうで。

30年近く喫煙してきて、止めてまだ20日くらいですからこの先どうなるかは分かりませんが、お酒を飲んで自制心が弱くなっても吸おうという気は起きていないので、自己暗示も結構強力だなと思っています。

こういうことは公表してしまった方がいいようですね。

で、これは玉城の陶芸家の友人作、結構大きい器。
中央は、ヤモリのつがい。縁起が良いそうです。
こんなものを背負って帰ってくるから荷物が重くなる。
でも卒煙記念には良いかも。
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ではでは

2010年10月31日

2010 秋の房総キャンプ

皆様、こんばんは

今年も恒例、シマ部の秋の房総キャンプです。
場所は去年に引き続き千葉県の大房岬。
房総半島の南、館山の少し北に突き出した岬が大房岬。
岬というよりは半島の半島といった感じで結構面積があり、その部分だけ房総半島から分かれているような印象を受けます。
岬全体が自然公園になっているようで起伏もあり、散策の穴場かもしれません。

千葉県立の自然公園なので、キャンプ設備もしっかりしていて、施設の使い勝手、清潔さ(元々キャンプなので細かいことは問いませんが、トイレの状況、普段から清掃がなされているか等が留意点です。)、駐車場、器具のレンタル、料金、景色の良さ、広さ等のロケーション、などなど総合的に見て文句なく★★★★★だと思います。

キャンプサイト
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この日は、見事な晴天で絶好の行楽日和。
さすがに若干混んでいました。
一週間後の今だったら台風で大変でした。
もっとも、過去に台風でも強行した経験はありますが(たしかこのブログに掲載してあります。)。

例によって、保田漁港の「番屋」に集合。
人数は幼児も含め20人弱。
毎度のことながら、ここは大人数で行くほど得。
なぜなら、色々の種類の魚料理が楽しめるからです。
一品の量が多いので、少人数だと多くの種類は食べきれないのですが、大人数だと人数分の種類を一品づつ頼めば、全部を楽しめるわけです。
もっとも、一個10円のプラケースで好きなだけお持ち帰りが出来ます。
今回はこれを利用して、刺身で出てきた残りの、いつももったいないと思っていた、飾りとして付いている頭から尾までと骨、その周りの肉をお持ち帰りにしてキャンプ鍋の出汁にしてしまいました。

正解でした。
良い出汁が出ました。

東京FMのインタビューが偶然入ったのですが、「どういうご関係の集まりですか?」という質問には答えに窮してしまいます。
組織も職業も年齢も趣味も居住地も関係ないし、一言で説明するのはとても難しい。

さて、今回は調理道具等をほとんど準備してこなかったので、料理は簡単に作れるものでいこうということになりました。

料理用かまど
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そこで、夏に写真家で野外料理研究家のOさん宅を訪問したときに教わった、野菜を一切皮を剥かず、切らずにアルミホイールでくるんで炭火に投入する方法を試してみました。
例えば、玉葱は皮を剥かずにそのままアルミホイールでくるむ、あとは、人参、茄子、じゃがいも、サツマイモ、今になって気付いたけど、この季節、カブもやればよかったなあ。
これがものすごく美味しい。
子供から大人まで大好評でした。
野外料理研究家の行き着いた究極の料理法というのはシンプルでいて奥が深い。

一見、簡単そうには見えますが、炭火でじっくりというところがみそで、これが家庭の厨房ではなかなか難しい。
たぶん家庭でもやる方法はあるのでしょうが、色々と難しい技術が必要なのではないかと思ったりします。
その点、野外料理の場合は、炭火さえ良い状態になれば、あまり失敗はありません。

存在を忘れて、取り出したら表面が炭状に硬くなってしまった茄子や真っ黒けになってしまった人参でもナイフでちょっと表面を削ると中はホクホクの旨さ。
炭火で長時間ゆっくりと加熱されること、しかも皮を剥かないことで旨味が中味に凝縮されるようです。
この「炭火で長時間加熱」という点が現代生活では贅沢といえば贅沢かも。

あともとにかくシンプルに、大鍋に豚汁番屋出汁仕立てとか簡単焼肉とか、これで酒があれば何の文句もないのです。

一段落したところで、キャンプといえばキャンプファイアー。
このキャンプ場は、テントサイトから離れたところにキャンプファイアー施設があって、常識的な時間の範囲で常識的に音を出すのであれば周りに迷惑がかからないので、非常に便利であります。
酒を飲んで唄って発散させて疲れてよく眠るというのが翌朝の快適な目覚めにつながります。

翌朝は、炭を前夜全部使ってしまったので、まずは枯れ枝を集めて火を熾すというところから初めて、前夜の残り物で朝食。
焼きそば、残った肉と野菜を焼いて卵でとじて鍋で炊いたご飯にかけるとか豚汁の残りを増量、ビールの缶で飯を炊くなんてこともやりましたね。
それぞれ美味しいものです。
金をかけたグルメ何とかとは対極の世界。

帰りは銭湯に入ったり、お土産を買いながらなどしてゆっくり帰りますが、渋滞にかからないように昼過ぎには出発するのが正解みたいです。

今回はあまり入念な準備とかはしなかったようですが、その分無駄もなくてシンプルでとても良いキャンプでした。

幹事の方、ご苦労様でした。

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