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2012年11月 アーカイブ

2012年11月06日

2012年秋の大阪・尾道・高松・京都・名古屋

皆様、こんにちは

10月26日から10月31日まで関西、中国、四国、中部地方の旅でした。
大阪・尾道・高松・京都・名古屋と続きます。
今回は、五日間移動しながら毎日演奏するパターンです。
こういう時一番肝心なのが体調管理。
具体的に言うと、飲みすぎ厳禁ということです。
ついつい打ち上げ等で調子に乗って度を過ごして痛い目にあったことがあるので、これは注意しています。
毎日、ライブが続くというのでは尚更です。

まずは、大阪の「ショビ・シュバ」で石井幸枝さんとデュオ。

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ここは随分前からライブをやらせていただいているところですが、筋金入りのブラジル音楽ファンの集う処として有名。
選曲も玄人向けの渋い選曲になります。
テンションが高まってとてもやりがいのある場所です。
二人とか三人とかの編成が最近は多くて、そういえばベースが入った編成はしばらくやっていないような気がします。
少人数だとギターの役割は非常に大きくなります。

さて、翌日は広島県尾道市に移動。
お馴染みになったような気がする妙宣寺本堂でのコンサート、ブラジルものと昭和歌謡の二本立て。
大阪から尾道までの各駅停車の旅というのも最近は慣れてきましたが、乗り換えが多い。
列車も速くて長いものから、遅くて短いものに徐々に移行していきます。
この変化が楽しい。
特に好きなのが東尾道駅を過ぎてから尾道駅到着前の瀬戸内の景色です。
対岸の島や造船所や古い町並みと瀬戸内海の風景が一体となっていきなり広がってくるという印象でとても好きです。

妙宣寺は、この土曜日はコンサート、翌日曜日は門前市と賑やかです。

門前市のポスター
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本堂でのコンサート会場はこのような状態でとても厳かな感じなのですが、その音の良さにはびっくりしました。

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このご本尊様の左側にグランドピアノが置いてあって、以前はそちら側で演奏したのですが、今回はピアニストが不在のため、ご本尊様を背後にしています。
どうもこの向きの方が音が良いようで。
P.A.を通しても実に自然な響きが得られて、もちろん環境を熟知する加藤副住職がP.A.を担当しているからということもあるのですが、それにしても、お寺というのは究極のコンサートホールだと感じます。
もっとも加藤副住職によれば、昔からお寺というのは、コンサートホールであり集会所であり学校であったり病院であったりと、いわば地域のコアなので、コンサートをやったり門前市をやったりというのも当然のことかもしれません。

後半は千草さんの昭和歌謡。

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これは小生がギターアレンジを施しているのですが、日本人ですから歌詞に感じ入るものがあるし、曲想にあったアレンジを考え演奏するというのはとても楽しいことです。
もっともブラジルものも同じスタンスでないとね。

本堂コンサートの後、大広間にて打ち上げ。

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このお寺の賄いというのが、大雑把ではありますが絶品です。
この日は鰤、鳥、を中心とした料理。
大人数の賄いに慣れているので手際はいいし、料理の種類、味、栄養にとても優れていて、それにとてもリーズナブル。
賄いにこの点は重要だと思いますよ。
で、このまま大広間で寝てしまうという極楽往生。

ゆるキャラ
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翌日曜日は、天気もなんとか回復して門前市です。

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お世話になった加藤副住職に福山のバス停まで送ってもらって、高速バスで高松まで移動。これがなかなか快適。

バスから瀬戸内海を見る。
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今夜は「カレー屋ろく六」。
カレー屋ではありますが、高松のブラジル音楽の拠点になりつつある場所です。
店の醸し出す雰囲気がブラジル音楽に合っているような気がします。
演奏者とお客さんが一体となって音楽を楽しむ雰囲気ができているんですね。
だから、ここで演奏するときはいつも熱くなります。
ここからゲーリー杉田さんが加わってサンバ度が濃密になったこともあって、盛り上がりました。果てることなく続く狂騒もいいのですが、やはり飲みすぎ厳禁。
適当に引き上げます。

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翌日も良い天気。
土曜日の夜から日曜の朝にかけてちょっと雨が降ったくらいで概ね好天が続いています。
今日は、京都へ移動。
これも恒例なのですが6時前には起きてうどん屋へ。
京都までちょっと距離があるので早目に出発したはいいけれど琴電瓦町駅で乗り場をミスって20分も待つ羽目に。
この琴電瓦町駅というのはなかなか分かりにくい駅で、何本か枝状に路線が発着しているので踏切の位置とか乗り場とか混乱することも時々あります。
余裕で乗れる筈だったJRは滑り込みセーフ。
乗ってしまえば、どこでお昼を食べようかななどとのんびりしています。

京都の宿は市役所の近辺。
ライブ会場も歩いて約10分の距離。
京都は北の方から二、三、四・・・条と道が分かりやすくて、いつもながらの落ち着いた街並み。歴史があって戦争で焼けていない(応仁の乱とは違います。)というところは尾道と似ていますが、雰囲気は全然違います。
京都の街並みは隙がないという印象ですね。
尾道は隙だらけという感じ。

本日のライブは3名にゲストに地元のボーカリスト、林寛子さんを加えて昨日とは打って変わって落ち着いた雰囲気で進んで行きました。
これはこれで悪くない。

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翌日は、名古屋へ移動。
今日の移動は2時間もあれば着いてしまうので、天気も良かったので荷物を預けて昼過ぎまで散策。

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40年ほど前に行ったことのあるジャズ喫茶「YAMATOYA」の看板(というより行き先表示みたいな)を熊野神社交差点あたりに見つけて、まだあるのかとびっくりして探したら、どうやら看板だけみたいでちょいとがっかり。

京都からは米原・大垣・名古屋と乗り継ぎます。
この米原・大垣間というのも好きな景色の一つです。
関ヶ原があるところ。
昔から変わらないような鄙びた景色が続くのです。
ここが、関西と中部の文化的分水嶺のような気がしますね。

さて、今日の名古屋は名古屋駅から二駅の金山。
ここは大ターミナル駅で普通の都会です。
老舗のジャズ・ライブハウスが本日の会場です。
ピアニスト鈴木厚志氏も加わって4名の演奏。
途中ブラジル人達の演奏もあったりして、充実した一夜でした。

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ゲストのブラジル人達
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打ち上げ会場の怪しい雰囲気
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翌日は、帰るだけ。
豊橋・浜松・静岡・熱海・新橋と乗り換えの各駅停車の旅。
毎度のことですが、お世話になった皆様、ありがとうございました。
ではでは

2012年11月13日

スタジオライブの映像です

皆様、こんばんは。

10月20日に演奏した、茅ヶ崎でのスタジオライブ、以下のURLにてご覧いただけます。
小生とボーカルの斎藤みゆきさんのデュオです。
もしよろしかったらどうぞ。

http://www.ustream.tv/channel/%E3%81%8B%E3%81%9A%E3%81%8A%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%AD%E3%82%8B1#/recorded/26302514

2012年11月30日

兵庫県加西市から鳥取、各駅停車の旅

皆様、こんにちは

今回の旅は、最近多い関西方面です。
演奏場所は、兵庫県加西市。
地図で見ると、瀬戸内海側と日本海側の中間くらいに位置する山あいの町という感じ。
列車で行くとなると、加古川線から第三セクターの北条線に乗り換えなければならず、結構大変かなあと思っていたところが、主催者側で姫路に宿を用意してくれていて、姫路まで迎えに来てくれて送ってくれるというありがたいパターンなのです。

最近関西が多いといっても瀬戸内側ばかりで北側にはほとんど行ったことがないので、ついでにちょっと回ってこようかと、せっかく姫路にいるのだから山陰方面、鳥取まで足を伸ばして一泊、翌日は山陰本線各駅停車の旅で京都まで来て、夜行バスで帰ってくるという計画です。

加西市は、地図で見ると距離がありそうなのですが、車で行くと、高速が便利なので小一時間で到着しました。

本日の会場はレストラン「West」。
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鄙びた山間地にあるお店ですが、過去には、ローランド・ハナ、渡辺香津美等そうそうたるミュージッシャンが演奏に訪れている場所だということです。
店のご主人がミュージッシャンを招致するのにとても熱心だということです。

本日のメンバーは秋山ゆりみ(vo)、ゲーリー杉田(per,vo)、角田浩(p)、小生(g)。

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対バンがあって、梅永恭さん(vo)と神戸、姫路サンバチーム選抜しかもダンサー付きです。
満員のお客様は殆ど地元のお客様でしょう。
ピアノの角田さんは、ジャズピアニストで全くの初対面でしたが、ブラジル音楽好きなんでしょう、うまくコラボできました。
慣れていないとこれが結構難しいのです。

最後のステージはパシスタを加えてのサンバショー。
ガラス張りなので外からよく見えそう。
周りが真っ暗で野中の一軒家に見えるレストランでの華やかなサンバの宴。
道路沿いなので通りの車からはどう見えたかちょっと興味深い。

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ダンサー登場
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チビッコダンサー。メンバーのお子さんたちでしょうか。動きがすごくよかった。
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集合写真
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サンバショーも含めて3ステージ、時間も内容もたっぷりのショーでした。

日曜日の夜でしたし、姫路へ帰るともう遅い時間です。軽く部屋で飲んで寝てしまいました。

翌日、少々雨がちですが大したことはない。
早起きできたので、姫路から特急の鳥取行きではなく各駅停車の旅を迷わず選択。
特急で行けば直通で1時間30分で着くところを4時間かけて行く各駅停車の旅です。

姫路から新快速で相生まで、相生乗り換えで上郡まで行きます。
最近は関西の新快速の安い速いにもすっかり慣れて乗り換えもスムーズに行くし、簡易自動ドアにも戸惑うことはなくなりました。

上郡から第三セクターの智頭急行という路線で終点の智頭というところまで行きます。
これが一両編成、単線、非電化という実に良い佇まいで、発車した際は乗客5、6名、一時間半ほどの旅程なのですが途中乗ってきた人は2名、終着駅に近くなる頃は小生の貸切という贅沢な列車でした。

上郡駅のホームの先にぽつんとある智頭急行の乗り場
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一両編成の車両
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雨がちの景色も風情があります。山に霧がかかるというのではなく、雲が地面すれすれまで落ちてきている佇まいです。

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ゆっくり走っていて、列車交換の時間もたっぷりとありローカル線を堪能することができます。一両編成ですから前面展望もとても良い。
特急にしなくて大正解でした。

こんな駅もあります。
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終点の智頭で昼食。
ここも山間のまちで静かな佇まいです。

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この終点駅というのはなんだか興味が湧きますね。
先の関西の新快速で言えば、とても長い距離を走っていて京都、大阪、神戸と大都会を経由して行くのですが、終点は変哲もない駅(大都会と比べれば)であることが多いようです。
例えば、播州赤穂行き、西明石行き、網干行き、野洲行き、長浜行き。
大都市行きは当たり前という感じですが、長い距離を走って着く変哲もない駅というのは興味を起こさせます。
秘境駅マニアがいるのだから、変哲もない終着駅マニアというのがいても良いのではないかと。

智頭からはJR因美線で鳥取へ。
これもまた一両編成、単線、非電化で、景色抜群、乗客わずか。
智頭急行もJRからの直通特急は編成も長く乗客も多そうですが、各駅停車は時間がかかるので観光客は敬遠するのでしょう。四国のJRも確かそんな感じでしたね。

鳥取は雨、風が少し強くなってきています。こちらは関東と違って西の方から天気が変わっていくという感じではないみたいです。
鳥取に来たからには砂丘を見なくてはと思って、雨風が強くなる中出かけてみました。
砂丘センターで長靴を貸してくれるのですが、砂丘まで行くと風で傘は役に立たず、上下のレインコートがなければずっと先の方に行くのはこの天候では無理。

砂丘
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ま、見たからいいやと夕食を食べに市街地へ。
散策してから夕食兼軽く飲み。
これが意外と美味しかった。

鳥取市内
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こんな居酒屋ですが。
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この時期旬のカニ
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仕上げはごはんセット、350円也。
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翌日も雨がちですが、冬場の山陰の天気はこんな感じらしいです。
今日は、山陰本線を京都まで各駅停車の旅。

まずは、浜坂行きで浜坂乗り換えで豊岡行き。
単線、非電化は変わらず、二両編成に格上げ。
この区間は日本海沿いを走って行きます。
陸側はほとんど山で、山沿いを走っていくため地面との標高差が相当ありそう。
日本で最も標高差がある余部鉄橋もこの区間です。
日本海は荒れていて寒そう。

余部鉄橋上から日本海
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やはりこの鳥取・豊岡間の単線、非電化区間の景色がよろしいようで。
豊岡からは電化されていて、関西快速電車の車両です。
スピードが違う。
福知山行きで福知山から園部行き、段々と車両数も増え乗客も多くなっていく、こういう変化も面白い。
園部からは快速京都行き、ここはもう大都市近郊列車になります。
京都着はもう夕方だったので、どこへも行きませんが、この時期京都は観光シーズン。
嵯峨嵐山駅は観光客が多いようでした。
23時40分発の夜行バスで翌朝6時30分には東京駅着。

関西横断と山陰は初めてだったので良い旅でした。
やはり各駅停車を選択したのが良かったということです。
18切符シーズンだともっと安くあげられますね。

ではでは

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