2012年秋の大阪・尾道・高松・京都・名古屋
皆様、こんにちは
10月26日から10月31日まで関西、中国、四国、中部地方の旅でした。
大阪・尾道・高松・京都・名古屋と続きます。
今回は、五日間移動しながら毎日演奏するパターンです。
こういう時一番肝心なのが体調管理。
具体的に言うと、飲みすぎ厳禁ということです。
ついつい打ち上げ等で調子に乗って度を過ごして痛い目にあったことがあるので、これは注意しています。
毎日、ライブが続くというのでは尚更です。
まずは、大阪の「ショビ・シュバ」で石井幸枝さんとデュオ。
ここは随分前からライブをやらせていただいているところですが、筋金入りのブラジル音楽ファンの集う処として有名。
選曲も玄人向けの渋い選曲になります。
テンションが高まってとてもやりがいのある場所です。
二人とか三人とかの編成が最近は多くて、そういえばベースが入った編成はしばらくやっていないような気がします。
少人数だとギターの役割は非常に大きくなります。
さて、翌日は広島県尾道市に移動。
お馴染みになったような気がする妙宣寺本堂でのコンサート、ブラジルものと昭和歌謡の二本立て。
大阪から尾道までの各駅停車の旅というのも最近は慣れてきましたが、乗り換えが多い。
列車も速くて長いものから、遅くて短いものに徐々に移行していきます。
この変化が楽しい。
特に好きなのが東尾道駅を過ぎてから尾道駅到着前の瀬戸内の景色です。
対岸の島や造船所や古い町並みと瀬戸内海の風景が一体となっていきなり広がってくるという印象でとても好きです。
妙宣寺は、この土曜日はコンサート、翌日曜日は門前市と賑やかです。
門前市のポスター
本堂でのコンサート会場はこのような状態でとても厳かな感じなのですが、その音の良さにはびっくりしました。
このご本尊様の左側にグランドピアノが置いてあって、以前はそちら側で演奏したのですが、今回はピアニストが不在のため、ご本尊様を背後にしています。
どうもこの向きの方が音が良いようで。
P.A.を通しても実に自然な響きが得られて、もちろん環境を熟知する加藤副住職がP.A.を担当しているからということもあるのですが、それにしても、お寺というのは究極のコンサートホールだと感じます。
もっとも加藤副住職によれば、昔からお寺というのは、コンサートホールであり集会所であり学校であったり病院であったりと、いわば地域のコアなので、コンサートをやったり門前市をやったりというのも当然のことかもしれません。
後半は千草さんの昭和歌謡。
これは小生がギターアレンジを施しているのですが、日本人ですから歌詞に感じ入るものがあるし、曲想にあったアレンジを考え演奏するというのはとても楽しいことです。
もっともブラジルものも同じスタンスでないとね。
本堂コンサートの後、大広間にて打ち上げ。
このお寺の賄いというのが、大雑把ではありますが絶品です。
この日は鰤、鳥、を中心とした料理。
大人数の賄いに慣れているので手際はいいし、料理の種類、味、栄養にとても優れていて、それにとてもリーズナブル。
賄いにこの点は重要だと思いますよ。
で、このまま大広間で寝てしまうという極楽往生。
ゆるキャラ
翌日曜日は、天気もなんとか回復して門前市です。
お世話になった加藤副住職に福山のバス停まで送ってもらって、高速バスで高松まで移動。これがなかなか快適。
バスから瀬戸内海を見る。
今夜は「カレー屋ろく六」。
カレー屋ではありますが、高松のブラジル音楽の拠点になりつつある場所です。
店の醸し出す雰囲気がブラジル音楽に合っているような気がします。
演奏者とお客さんが一体となって音楽を楽しむ雰囲気ができているんですね。
だから、ここで演奏するときはいつも熱くなります。
ここからゲーリー杉田さんが加わってサンバ度が濃密になったこともあって、盛り上がりました。果てることなく続く狂騒もいいのですが、やはり飲みすぎ厳禁。
適当に引き上げます。
翌日も良い天気。
土曜日の夜から日曜の朝にかけてちょっと雨が降ったくらいで概ね好天が続いています。
今日は、京都へ移動。
これも恒例なのですが6時前には起きてうどん屋へ。
京都までちょっと距離があるので早目に出発したはいいけれど琴電瓦町駅で乗り場をミスって20分も待つ羽目に。
この琴電瓦町駅というのはなかなか分かりにくい駅で、何本か枝状に路線が発着しているので踏切の位置とか乗り場とか混乱することも時々あります。
余裕で乗れる筈だったJRは滑り込みセーフ。
乗ってしまえば、どこでお昼を食べようかななどとのんびりしています。
京都の宿は市役所の近辺。
ライブ会場も歩いて約10分の距離。
京都は北の方から二、三、四・・・条と道が分かりやすくて、いつもながらの落ち着いた街並み。歴史があって戦争で焼けていない(応仁の乱とは違います。)というところは尾道と似ていますが、雰囲気は全然違います。
京都の街並みは隙がないという印象ですね。
尾道は隙だらけという感じ。
本日のライブは3名にゲストに地元のボーカリスト、林寛子さんを加えて昨日とは打って変わって落ち着いた雰囲気で進んで行きました。
これはこれで悪くない。
翌日は、名古屋へ移動。
今日の移動は2時間もあれば着いてしまうので、天気も良かったので荷物を預けて昼過ぎまで散策。
40年ほど前に行ったことのあるジャズ喫茶「YAMATOYA」の看板(というより行き先表示みたいな)を熊野神社交差点あたりに見つけて、まだあるのかとびっくりして探したら、どうやら看板だけみたいでちょいとがっかり。
京都からは米原・大垣・名古屋と乗り継ぎます。
この米原・大垣間というのも好きな景色の一つです。
関ヶ原があるところ。
昔から変わらないような鄙びた景色が続くのです。
ここが、関西と中部の文化的分水嶺のような気がしますね。
さて、今日の名古屋は名古屋駅から二駅の金山。
ここは大ターミナル駅で普通の都会です。
老舗のジャズ・ライブハウスが本日の会場です。
ピアニスト鈴木厚志氏も加わって4名の演奏。
途中ブラジル人達の演奏もあったりして、充実した一夜でした。
ゲストのブラジル人達
打ち上げ会場の怪しい雰囲気
翌日は、帰るだけ。
豊橋・浜松・静岡・熱海・新橋と乗り換えの各駅停車の旅。
毎度のことですが、お世話になった皆様、ありがとうございました。
ではでは