皆様、こんばんは
2月6日(水)
今日は、市内を歩いてみます。
夜は、一度は見ておきたい水上人形劇場へ行ってみましょう。
まずは、ホーチミン廟へ。
午前中しか開いていないというので、8時過ぎには着くように出かけます。
この朝の通勤時間帯の交通の混沌もすごい。


誰も譲ったりはしない。隙あらばという感じです。
大きな交差点では警官が出て交通整理をしているようで一応流れはせき止められていたりはしますが、右折が遠慮ないのと大幅なフライングで油断できません。
さて、こんなことにも大分慣れてきてあまりびっくりしなくなり、しつこいバイクタクシー客引きも気にならなくなってきましたが、油断は大敵。
ボランティアアンケート紛いの寄付なんてのもあって、ひたすら無視。
ホーチミン廟というのは、基本的にはお墓であって、ホーチミン大統領の遺体が冷凍保存されている厳かな場所です。
この付近は、街中ですが交通が遮断されていて、広い広い(幅だけで100m以上ある。)通りは車もバイクも自転車もいません。
別世界。

まずはホーチミン博物館へ。



ここは有料とは言っても、25,000VNDだから112円。
とても立派な建物のわりには展示は大したことはない。
ただ、マルクス、レーニンはさすがに大切にされています。
こういったところでは、とにかくトイレを済ませておくことが肝心。
無料だし。
トイレットペーパーが個室に1個ではなく1トイレにつき1個というのが興味深い。
博物館を出ると、歩道に外国人観光客の長蛇の列を発見。
どうもこれがホーチミン廟の外国人観光客専用入口の列らしいので、行列が苦手な小生も参加。
でも進み方は早い。
白人の観光客が多い印象です。
行列から見た街

こんな店もあった



入場料は無し。
基本的にはお墓なので、露出した格好、帽子はNG、何故かペットボトルは全て回収されてしまいます。もちろん撮影は不可。ここだけでしたね、撮影が不可だったのは。
衛兵の指示でひんやりする廟内に入っていきます。
二列で整列して私語、立ち止まるのも不可。
すると、ありました。
冷凍保存されたホーチミン大統領の遺体。
上半身が白くなって、顔も髭もあのまま。
しかし、じっくり止まってみることはできないので、本物かどうかはなんとも言い難い。
ただ、これを広く一般観光客に開放しているところは政治姿勢の一端を伺わせます。
廟から出ると、大統領だった頃の官邸、公邸、私邸などが庭園などと一緒に佇んでいてかなり広い公園になっています。
官邸

公邸

使っていたベッドやデスクも公開されていますが、驚くほど質素です。


警備の衛兵


ここは、土産物屋やら売店等があって賑わっています。
公園内の一柱寺


休憩したり、公園を散策したりして廟の外へ。
広大な道路と言っていいのか。
興味を惹かれたのは、ベトナム国旗は当然のことながら、旧ソビエト連邦の国旗も一緒になってというか、盛大にはためいていたことです。
ロシアではなく旧ソビエト社会主義共和国連邦
社会主義国だということを認識させられます。



街の活気や緩さから従来の社会主義国に対して持っていたイメージとあまりにかけ離れてしまって忘れそうになっていました。
現在でも社会主義国だということを。
街中は商売の活気にあふれているし、外国資本の高級ホテルや企業、工業団地も進出してきているし、大規模な建築工事も頻繁に見かけられます。
街を歩いていて肌で感じるのは人々の活気ですね。これが反面油断も隙もないと感じさせることでもあるのですが。
あと、観光客、特に欧米系の白人が多く、これに対してとてもあけっぴろげな国の姿勢とでも言うのでしょうか、我々が幸せに暮らしているのをどうぞ見て下さい、の状態なんですね。
太平洋戦争、第一次インドシナ戦争、ベトナム戦争、第三次インドシナ戦争と、戦争に明け暮れて、戦後はボートピープル、貧困、大飢饉の末、ドイモイ政策で経済的に回復して、今は街の人々はとても幸せそうに暮らしているように見えました。
観光客の自由な受け入れは、国の宣伝にもなるし、外貨獲得のとても大きい手段になっていると感じます。
などと、周りが広くて静かだから色々と考えていられるわけで、公園から一歩出ると相変わらずバイクと車とクラクションの濁流。
バイクタクシーのうるさい客引きも相変わらず。油断していると道も間違えるので静かに考えながら歩く余裕はありません。
ちょっと足を伸ばしてハノイ市最大の湖、タイ湖へ行ってみます。


トイレを使おうと思ったのですが、何やらモップのようなものを抱えて番をしているおばさんは金を取るのだろうなと思って止め。
昨日の食堂街へ戻って遅い昼を食べて、夜のWater puppet theatre鑑賞に備えて昼寝でもしておこうと。
その前に、気になっていたハノイ駅へ寄ってみようとタイ湖を出発。
さすがに、もうあまり迷うことはありません。
いつも間違えるのは、ホテル近くの変則的に道路が7本ぐらい交差する変形交差点。
当然濁流が交じり合う混沌もすごくて慣れるまではじっくり対処する余裕もありませんでした。
今日は余裕だな・・・・
で、駅に近づいてくるのですが、気温が上がって暑くなってきました。
歩道は、バイクや車に占拠されてとても真っ直ぐには歩けません。
列車が到着した直後なのでしょうか、あまり広くない駅前が車、バイク等々でごった返していて、人々の騒ぎもすごく、どうも切符を持っていないと駅構内には入れない雰囲気なので、外から見ただけで退散しました。
ハノイ駅

鉄路の風景


線路上に線路をまたぐ形で門が付いていました。列車が来る時だけ開けるのでしょう
食堂街へ戻って遅い昼。

水上人形劇は18時30分から始まるので早めにホテルを出たのが正解でした。
ホァン・キェム湖周辺ですぐわかるだろうと思われた水上人形劇場が見つからない。
地図には大きく書いてあるのできっとそれらしい建築物が建っているのだろうなと思ったのですが、どうも見当たらない。
このままだと湖を1周してしまいそうなので、分かりやすいところへ戻って出直し。
全然それらしくない建築物でした。立体駐車場のような変な形の建物でこんなところに劇場が収まるのかなと思いましたが、中へ入ってみると広い。
入場料は100,000VND。
民話を題材として、水の上が舞台になって(水の上に舞台があるわけではありません。)、人形劇が進みます。音楽は生。英語の表示もされます。
魚の人形がまるで生きているように飛び跳ねるのは見事でした。



フィナーレは人形の使い手が登場します。

これが実際の人形

今度こそ迷わず帰って、意外なほどに近い食堂街で夕食。

オカズを指名する店ではなくてベトナム語のメニューしかなくて?????ですが、なんとか注文。
その点ビアは共通語。
焼きそばらしきものが出て、となりで食べているスープがとても美味しそうだったので、これこれと注文。
何を注文しても今のところハズレがないところがいい。
隣でぺちゃくちゃ談笑していたお姐さん2人も店を出ると濁流バイクの2人乗り。
ホーンを鳴らしまくって帰っていくようです。
今日がハノイ最後の夜。
歩き回ったのでよく寝れそうです。
2月7日(木)
ホテルの朝食は毎日同じメニュー。
目玉焼きにチャーハン、焼きそば、パン、インスタントコーヒー、バナナとスイカ、それにマンゴージュース。
1日に一回ですから別に飽きもしません。そんなことを言っていたら贅沢です。
なんせ一泊14US$。
チェックアウトは正午なので午前中に昨日行けなかった軍事博物館に行ってみます。
7時30分頃ホテルを出発。
既に通勤ラッシュの時間ですが、今までよりバイクが少ない気がするのは気のせいか。
慣れてしまったのかもしれません。
ベージュの制服を着た交通警官もいるようで、手で交通整理をしているのも見かけます。

なおかつバイクを捕まえているのも見かけましたが、あれは一体どういう基準で捕まえているのでしょう。
小生の目には半分以上は捕まえなければいけないようにも見えますが。
入国の時シリアスな印象だった緑色の軍服は警官なのかよく分からないのですが、街中のおっちゃんも着ているし、よく見ると店で売っていたりもします。
謎でした。
博物館の前の公園にはレーニンの銅像が健在ですが、銅像前の広場では若者がスケボーで遊んでいます。






米軍のヘリ。フロントの弾痕が生々しい。

軍事博物館は、第一次インドシナ戦争、ベトナム戦争が中心の展示で、特に実物の展示が多くて興味を惹かれました。
改めて思いました。
ベトナム国民は近代・現代の過酷な戦争の時代を勝ち抜いて、特にUSAに勝利した唯一の人々であると。
そして現在の平和を勝ち取った。
昼はまたまた食堂街で意外にも今日まで食べていなかったフォー。
スープの酸味が効いていてとても美味しかった。

帰りはノイバイ空港までホテルが呼んでくれたタクシー。
とてもきれいなトヨタの白タク。
これは快適だなと思ったら市街地を抜けるまで大渋滞。
どうやら幹線道路沿いに正月の花市場が立つらしいのです。
この金柑の鉢をバイクの荷台にくくりつけて運んでいるのをさんざん見ましたが、それと桃の花を置くのが正月の過ごし方らしいのです。

幹線道路沿いの花市場

この交通マナーで幹線道路沿いの市場の大渋滞。
それはちょっと戦慄するものがありました。
譲ることを知らずやった者勝ち。
これでよく喧嘩や事故が起きないものだと逆に感心。
いや、多分そういう状況に遭遇しなかっただけできっと日常茶飯事なんでしょうね。
空港は入国した時と同じく小さくて分かりにくい印象です。
残ったVNDでお土産を買ってとにかく残さないように使い切ります。
18時20分定刻通り出発、翌2月8日7時30分定刻通り成田空港着でした。
日本は寒い。
交通ルールがきちんとしてます。
社会主義国、ベトナムを訪れてみて人々の活気にとても驚かされたことと、国として今の状態が平和だからなんでしょう、とてもあけっぴろげなところが印象に残りました。
中学、高校時代、ベトナム戦争がリアルタイムで育った小生の目からすると人々はとても今の平和を楽しんでいるようでした。
ホーチミンという一人の英雄を讃えることは社会主義国家の常なのかもしれませんが、人々の表現も自由なようだし(実際、批判的、告発的な出版物もあるようで)、経済活動―今回は庶民のそればかりを見てきたわけですが―も活発で、あのかたくなな北朝鮮と基本的に同じ政治体制をとっているとはとても思えませんでした。
これからアジアでは発展していく国でしょうね。
ただ、間違って液体のナンプラーを機内に持ち込もうとして荷物の検査を受けた時は社会主義的問答無用さでした。
ではでは

