・4月1日
月曜日、サルバドール滞在も早いもので、残すところ今日明日の二日。
今日は遠出をせずに歩いて行ける範囲で教会や街を探索することにする。
ペロウリーニョ広場を下って坂を登ったところにあるカルモ教会。
朝食の時、尖塔が見える教会だ。




カルモ通り坂下からペロウリーニョ広場を臨む。

そして黄金の教会とも呼ばれるサンフランシスコ教会。
教会の内外、目に映るものすべてが美術品に見えてとても新鮮だ。







昼はセー広場に面したColiseuへ。
ここは落ち着けて美味しい。

昨日あたりから自分の体臭が変わってきたように感じる。
ココナッツ臭というか表現するのは難しいが、色彩で言うと黄色っぽいオレンジ色みたいな、ブラジルの街中に降り立って初めて嗅いだあの匂いとでも言おうか。
やはり食べ物の影響だろう。
午後からも街を歩いて、夕食は一昨日のムケッカが美味しかったPonto Vitalへ。休み。残念。
もう一回行きたかったのに。
二三日前に行った魚が美味しかったレストランへ。
またもや同じものを頼んでしまう。

気になる明日の予定を考えてみる。
正午にホテルをチェックアウトしてRecife行きのフライトは午後10時過ぎ。
約1時間で到着してからホテルへ移動という、初めての土地に降り立つ者にとっては深夜の若干リスキーなスケジュール。
ホテルは確認が取れているので締め出されて宿無しということはないだろうから、いや、ここはブラジルだから油断はできないぞ。
ま、明日はまだ暗くならないうちに空港行きのバスに乗ることにしようなどとあれこれ考える。
気が付くとサンバの音が聞こえてくる。
向かいのミゲル・サンタナ劇場でショーが始まったらしい。

明日でこの街を離れるとなると何だか寂しい気分になる。
ペロウリーニョ近辺の地理は歩き回って大体つかんだし、バスの乗り方も分かったし、近所のおいしい店も大体理解したし、イザイアスやホベルト達の友達も出来たし、多分これから腰を据えてじっくりサルバドールを堪能できるとっかかりの時期なんだろう。
やはりそこまでたっぷり1週間はかかるのだ。
そこで移動なんだから心残りはある。
サルバドールの街並みはここへ来る前にオーロプレットという極端な異国情緒を味わったのでそれ程びっくりはしなかったが、人が違う。
黒人のエネルギーが渦巻いている感じで、なんというか街全体が踊っているような感じがする。
どこかから聞こえてくる重低音、打楽器の音、歌声、呼び声、物売りの声、叫び声、酔っぱらいの嬌声、街の匂い、突き抜けるような青空と強烈な太陽、引き込まれそうな海・・・・・・・・すべてが混沌として渦巻いているようで街並みと一緒になって虜にしようとするのだ。
Terra felicidade,Que beleza!!
また必ず戻ってきたい。
・4月2日
思い出深いサルバドール出発の日。
今日も晴天。暑くなりそうだ。
ゆっくり朝食をとる。このホテルの朝食も充実していた。
パン、フルーツ、いも、ドリンクが基本で時々謎の食材があったりした。
ホテルペロウリーニョは古いホテルだが、部屋は広くて眺めがよくてとても満足した。
従業員も親切だったし便利な場所にあったし、毎日イザイアスと顔を合わせることもできた。
幸運な選択だったと思う。
ホベルトは午前中の勤務だからここでお別れ。
イザイアスのところでお土産を物色したりして午前中はのんびり過ごす。
荷物をホテルに預けて、昼はPonto Vitalに行ってみる。
ラッキーなことに営業中。
例によって客は僕一人。
カニのムケッカをビール、ワインなどとゆーっくりと楽しむ。
カニの身の量が半端ではない。濃厚な味でワインが進んでしまう。

カニのムケッカ

可愛いモレーナ達

後ろの肖像画はカエターノ・ヴェローゾのお母さんではないか。

すっかりお気に入りの場所になったセー広場の見晴らしがいい場所でしばしの休憩。



時々現れるサル。人っぽい顔つきをしている。なんというサルなんだろう。

刺青兼インターネット屋へ。
ここも世話になった。
ここがあったおかげで本当に助かった。
不機嫌顔のお姉さんに丁寧にお礼を言う。
ここのところは不機嫌顔ではなく笑顔を見せてくれる。
イザイアスにお礼を言う。

「イザイアスさんは日本に来ることはないの。」
「いや、俺なんかもっともっと働かないと。お前だって働いて働いてブラジルへ来たんだろ。俺なんかまだまだだ。」
大半を占めるブラジルの庶民にとっての現実は確かにそうかもしれないな。
いろいろとお土産も頂いた。
セー広場からバスに乗るため5時半頃出発。
さらばペロウリーニョ。
さて、空港行きのバスはラッシュ。エアコンなし。
しかも海岸通り大渋滞。
Ondinaを過ぎてもまだ詰まっている。
かれこれ1時間。
暑い。子供が泣き出す。
こういう状況は久しぶりだ。じっと乗っているブラジル人は案外我慢強いと思った。
あたりはすっかり暗くなって時間はどんどん過ぎていく。
早めに出たのが正解だった。渋滞でも余裕があるのだ。
海岸線を離れてからは車が流れ出す。
終点の空港へ着く前にほとんどの人は降りてしまう。結局空港までの所要時間は2時間。
2.8R$でこれだけ乗れたんだから良しとしよう。
サルバドール国際空港は深夜でもかなりの人出。
昼間のムケッカが効いているせいか、腹はあまり減っていない。ただ喉が無性に渇いている。
セルベージャが美味い。
飛行機が若干遅れてRecifeグアララペス国際空港へは午前0時頃到着。
ここからホテルのチェックインまでが肝心なところなのだ。
しかし国際空港だけあって空港タクシーもまだ営業中で、ホテルまで31R$で行ける。
これはラッキーだ。
Inter Hotelは日本で言うならば空港から近い産業道路沿いのビジネスホテル。
もしもチェックインできなかったらという不安があるのでタクシーに待ってもらってホテルへと思ったら運ちゃんも着いて来た。
俺は確かにこのお客さんを届けたからよろしく頼むぜと確認してくれる。
ありがとう。
このホテルはホテル探索サイト上で評判が悪く最悪みたいな意見が出ていた。
部屋が狭くて窓が小さい、薄暗い、冷蔵庫はないしシャワールームはぶっきらぼう。近所には何もない。
多分このあたりが不評の理由なんだろう。
しかしフロントは親切だし、部屋によく効くエアコンがある、シャワールームだって部屋にあるのだから上等、wifiもあるし、ベッドは広い、飲み物はフロントに言えば制服を着た黒人少年が部屋まで持ってきてくれるのだ。
空港から近い産業道路沿いのビジネスホテルに贅沢を言えばきりがないのだ。
ホテル探索サイト上の意見は勘違い旅行者の間違った評価だと思う。
ホテルにとってはいい迷惑だろう。
あまり治安も良さそうでない深夜の街で近場には見当たらない食堂を探しに行く気にはなれず、セルベージャを3本程飲んだところで寝てしまうことにした。

