3.ルアンパバーンからノーンキヤウへ
2月4日、まだ暗いうちに起きる。
早朝行われる托鉢を見に行くつもりだ。
それにしても寒い。日中の暑さがうそのよう。日中は短パン、Tシャツでちょうどよかったのだ。おそらく今の気温が12度くらいじゃあないだろうか。
ベトナムではこれほどの寒さは感じなかったが、標高が高いせいもあるのだろう。
寒い中をオレンジ色の薄い僧衣をまとったお坊さんたちが一列になって歩いてくる。裸足だ。
年配の人から小学生くらいの子供まで年齢は多彩。
市民は座って待っていて、お坊さんの持っている壺にそれぞれのざるのような入れ物からもち米やら何やらを入れていく。
撮影する観光客多数。
夜がすっかり明けきるまで托鉢は続いた。




朝食は付いていないので何か温かいものが食べたいと思っていたら屋台のおかゆ屋さんが目についた。
ゆで卵なんかが入っていてすごく美味しかった。約100円。


朝市

これで8時半に迎えが来て9時のバスに乗れると順調なわけだが、そううまくはいかない。
約束の時間前からホテルの前で待っているが待てど暮せも迎えなど来ない。
昨日チケットを買ったツーリストの兄ちゃんがいたので、どうなっているんだと聞いたらここで待っていてくれと言ったままどこかへ行ってしまう。もう9時になりそう。
このあたり、ベトナムは妙に時間に正確だった。
まあ今日中に着けばいいわけだしと腹を決めて待っていると、客満載のトゥクトゥクがやってきてあんたかと聞く。体を押し込んでこれでいっぱいだろうと思ったら途中で更に白人を二人乗せた。いったい何人乗れるのだろう。
約10分ほどでバスターミナルに着いて昨日買ったチケットを見せてノーンキヤウ行きのミニバスに乗り込む。
12名乗りの乗用車、定員いっぱいになるまで発車しない。
バスターミナルの様子

要は時間は適当なのだ。
客がいなければ時間が来ても出ないし、いれば時間前でも出てしまう。
でもひょっとしたらツーリストの兄ちゃんが連絡を取っておいてくれたのかもしれないし、この辺りは結果良しとしよう。
ミニバスは決して乗り心地が良いとは言えないし、道も凸凹、所要時間は約3時間半と長い。小生の他は全員白人の客は我慢。
途中トイレ休憩1回。変哲もない道端に停まって用を足す。女性もそうだから一応隠れやすいポイントを選んで停まっているようだ。しかし体調が悪かったらたまらないだろうなと想像してしまう。幸いにしてそういう客はいないようだ。
トイレ休憩

山間の、舗装はされているが所々凸凹道を進み、町やら集落やらを通り過ぎ、唐突に終点のノーンキヤウに着いた。
目の前は岩の壁。

ダイナミックな景色の中、一本道がある。そこを行くまでもなく道を渡ったすぐの場所に本日のホテルはあった。バスターミナルとは目と鼻の先だがあとは何もない。おそらく町の中心部は一本道を進んだ先にあるのだろう。
ホテルは独立したコテージ風で一棟に二部屋しかない。
広くて清潔、コーヒーセットもあるしwifiも問題ない。


食堂がナムウー川に面していて絶景である。
マイトウゼの川版高級バージョンといったところか。
この食堂でビールは絶対に気持ち良いはずだ。
食堂からの景色


案の定、朝からはイメージできないほどの暑さ。
お昼も過ぎているので早速真夏バージョンに着替えて散策&昼食に出かける。
真夏の一本道を東へ向かって歩く。


学校

車はほとんどいない。時々バイクと自転車。それにもまして道にいるのは、犬、ニワトリ、時々アヒル。人が近づいても逃げない。
民家、商店、建築中の家、学校佇む人々等々。ものすごくのんびりした雰囲気。
昭和30年代の日本の地方都市から電車で1時間くらい行った田舎の風景とでもいおうか。
ゆっくり15分ほど歩くとナムウー川にかかる橋に行きついた。

ここは絶景スポットで、この町はこの橋を中心に考えればまず迷うことはない。この近辺に橋はここしかないのだ。
橋の前後は賑やかで、川沿いにゲストハウス多数、食堂や商店もある。ATMは1個あったが使えないやつだ。
川沿いのゲストハウス

橋上からの景色は趣がある。
高さはこちらの方がずっとあるけれど、何だか郡上八幡の長良川にかかる橋からの景色を思い起こさせる。
水遊びをしている子供たちがいる。船が行きかっている。
ナムウー川はメコン川と違って普通の緑色の川だ。

船着き場方向を臨む。


昼時も過ぎているので腹が減った。
わりと選択肢はあるが、DEENSというカレー屋さんがあったので入ってみる。インド人がやっているらしい。


メニューは豊富で安い。
オーソドックスにチキンカレーとナンを頼む。
チキンはいつも家で鍋に入れている骨付きのもので柔らかく煮込んである。関節まで食べられるやつである。
日本で食べるインド人のカレー屋さんより日本的な味がする。
美味しい。
ここまで食事に全くはずれがないのがうれしい。
いつものように関節までみな食べてしまったら日本人はカレーの食べ方が旨いと感心される。
帰りがけに船着き場の様子を見に行く。
チケット売り場と土産物屋、案内小屋みたいな建物が並んでいる。

ノーンキヤウは今日、明日と二泊の予定なのでゆっくり過ごすことができる。
ホテルの庭


ホテルに戻って洗濯などしているうちに夕方になって涼しくなってくる。
日が落ちると冷え込んできて冬バージョンに着替え。
ここはルアンパバーンより標高が高いので更に温度差が激しいようだ。
8時近くなって夕食時、外は真っ暗。これから橋あたりの食堂へ行くのも面倒だなとは思いつつ東へ歩いていくと、何やら足元に灯りがついている。導かれて行くと唐突にこじゃれたレストラン出現。白人男女がワインなんかを飲んでいる。ここじゃあないなと思い、後にする。
ホテルのすぐ隣に商店のような食堂のようなものがあったなと思い出し、試しに行ってみる。
打ちっ放しの土間には家族、親戚、友人、近所の人らしき人々が集まっておしゃべりしたりテレビを見たりしている。

食堂の雰囲気はあるので何かできますかと聞いたら、スープならできると言っている。フォーかと聞いたらそうだというのでここに決めた。
で出てきたのがこれ。

麺はきしめん状に平たい。フーという。
野菜は、レタスに似た野菜とミント、パクチー、青レモン、唐辛子など。
これを混ぜ合わせて食べる。
美味い。
とても気に入った。ビールも飲んで300円弱。
ベトナムのフォーとほぼ同じだが麺が平たいので食感がこちらのほうがもちもちしている感じだ。
とても優しい味付けで飽きが来ない感じ。
やっぱり大衆食堂が性に合う。
隣がホテルだし、明日の夜もここだな。

