6. ムアンゴイ
2月7日、今朝も「ホットコーヒー!!!」の連呼だ。
土地が変わっても聞こえ方は同じ。日本へ帰って聞いたらどうなるのか。
やはり朝は寒くて霧がかかっている。

パンとコーヒーのみの質素な朝食を済ませて庭へ出ると、ホテルのおじさんだろうか、たき火をしている。

朝は寒いのでたき火に当たる。
そのうちに川で獲れた魚だろうか結構大きいのを焼きだした。



木に挟んで器用に焼いている。面白そうなので見ているとおじさんはどこかへ行ってしまった。
しょうがないので火の番などをしているうちにまた戻ってきて魚醤を塗りだした。

魚醤は壺から出す。

何だか二人で魚を焼いているような雰囲気になっているうちにテーブルを出して来て、いい感じに魚が焼けてきたあたりで村のお歴々が登場。
魚をあてに一杯やろうということらしい。
お前も入れということでご相伴にあずかることにした。
まだちょっと緊張気味。


昨晩食堂で少し飲んだラオラオという米焼酎を飲む。
まだ朝の10時頃だ。
各自小さいグラスを渡されて年長者だろうか、注ぐ人は決まっていてみなに注いで乾杯した後は飲み干さなければいけないルールらしい。
これを間段なく繰り返していたら15分でぶっ倒れてしまいそうだが、そこは水やお茶を飲んだり食べたりおしゃべりをしたりで、注ぐ間隔は結構あくわけで何とかなる。
今までに覚えたラオス語は2つ。「サバイディー」(こんにちは)、「コプチャウ」(ありがとう)だが今朝「トプチョウ」(乾杯)が加わった。
こちらも「かんぱい」などと教えたりする。
そのうちメンバーが増え6名ほどになる。

英語のできる人が少しいて意思疎通はできる。
例えば、「ビアラオを飲むと↓だけどラオラオを飲むと↑だ。おかげで俺は子供が7人いる。お前も飲め飲め。」などのばか話。
今度は魚の頭だけを焼きだした。
魚醤とにんにくを入念にすりこんでいる。


菜園の野菜を摘んできて生で食べる。
レタスのような大きい葉物にねぎだのにらだのパクチーだの包み込んで魚醤あるいは味噌のようなものに浸けて食べる。
魚も包んで見たりする。
何故か日本製の「わさび」のチューブを出して来てびゅーっとものすごい量を魚醤に入れたりしている。
どうもみんな練りワサビが好きらしい。辛くないのかよと思ったら案の定辛い。

アルファルファのような小さな葉物を食べろというから食べた。

すーっぱい、という顔をしたらみな面白がっている。
これは外人に梅干を食わせる逆バージョンだな。
しかしこれを他の野菜と魚を包んで食べると美味いのだ。
骨なんかの食べかすはその辺を歩いている犬のエサだ。犬も心得ているらしくて待っている。こういうリサイクルもあるわけだ。そういえば鳩間島ではカニのエサになっていたな。

ラオラオは大きな瓶から三合瓶のような瓶に小分けして注ぎやすくする。シマ酒と同じ流儀だ。
段々盛り上がってきて気温も真夏になってきた。
どこかの子供

家の中からパワードスピーカーを出して来てラオスの歌謡曲を大音量で流し始めた。
途中、ノーンキヤウまで帰る人がいた。船はあるのかと聞いたら、どうもプライベートなバスがあるらしい。陸路もあるらしいのだ。
昼を過ぎていい加減みな出来上がってきてそろそろお開きかな、昼寝できるなと思っていたら、昼寝なんか駄目だよ、これから皆でどこかへ行くからお前も来いということになってしまった。
とりあえず集合写真


メイン通りを流す酔っぱらいのおじさんたち。

途中、子供に絡まれたりー村の子供は人懐っこいー何故か子供の勉強を見たりしながら船着場方向へのんびり歩く。
勉強を見ている。








右に曲がったら大きな家がありここでは更に大規模な宴会の最中。

庭の手前に大きいテーブルがセットされ飲み食いしている。

奥の方は女性陣が固まって肉をさばいたりしている。

肉をさばく。


ここは店なのか民家なのか。
店で宴会をしているということらしい。
6~70人はいそうだ。
ここへ参入。新たなメンバーも加わってまたまた始まるラオラオによる「トプチョウ」(乾杯)。

乾杯の準備

しかしこんなに朝から飲んでいていいのかと余計な心配もしてしまう。
ここで出てくるあては、庭の野菜ではなく菜花のスープとか川海苔そしてもち米。

川海苔

またまたパワードスピーカーを出して来て大音量でラオスの歌謡曲。
こういうのが好きなんだ。

人々








途中中国人の女性観光客(単独は珍しい。)なんかも加わる。

奥の方の女性陣は鼻歌なんかを唄いながら実に楽しそうに作業をしている。
覗かせてもらった。
肉をつぶしてひき肉を作っているらしい。




一段落。

厨房の中は広い。

煮炊きは薪を使ったかまどでしている。

見ているうちにやることになった。
たらい一杯のひき肉をすりこぎで更に細かくつぶす作業。
コツをつかめば割と簡単


酔った勢いで掃除までしてしまった。
男性はあまり厨房には入らないようだ。




ビールやるかい?

ラオス式トイレ

人々






なんやかんやで気が付いたらもう5時頃だ。
お開き

メンバーも三々五々引きあげたようだし、最後の方はあまり記憶がない。
船でしか行けない小さい集落、メイン通り一本、朝からの地元飲み会、ラオス語の分らなさは鳩間語と同じだから鳩間島と同じ状況なのだ。
夕方のメイン通り


今日は洞窟へ行ってみようとかテラスで読書とか考えていたが、宴会で一日が終わった。
夜になってから性懲りもなく、また昨日の食堂へ行ってビールと春巻き。
どこかで転んだのかお尻に擦り傷。
もう夜の記憶は飛び飛び。
思うに、この閉鎖的な環境でよそ者、しかも外国人でラオス語は喋れない人間を簡単に受け入れて、他の宴会まで連れて行ってしまうというおおらかさはすごい。
おかげで楽しい一日だった。

