ムアンゴイからルアンパバーンへ・2014.2
7. ムアンゴイからルアンパバーン
2月8日
昨日あれだけ飲んだのにさわやかに目覚める。
二日酔いはない。
今日はノーンキヤウ経由でルアンパバーンに戻る。
冬の朝の気候、パンケーキとコーヒーで質素な朝食を済ませてメイン通りを散歩すると朝食専門のビュッフェというか屋台というか何軒か出ている。
なかなか興味を惹かれるものがあるが朝食は済ませているので見送った。
全く素泊まりでも過ごせるわけだ。
観光客に手厚い村だ。
自給自足でもやっていけるのだろうが現代文明の恩恵にあずかるためには現金がいる。
現金を獲得する主な手段が観光なのだろう。
昨日現金を使わずに飲み食いした小生のような観光客はあまりよろしくないということになるが、その先は考えないことにする。
船は9時半出発ということなのでチケットを買っておこうとチケット売り場に行くと昨日のメンバーがチケットを売っていた。
昨日は楽しかったね、ありがとうということでブラジル式挨拶を交わす。
よく見ると昨日のメンバーはホテルの主人だったり商店主だったりしていて昨日のお礼の挨拶を交わす。
いつも朝から飲んでいるわけではないんだ。安心した。
してみると昨日は一体何だったんだろう。
かなりの人数、村の人口からすれば結構な割合の連中が日の高い時間帯から飲んでいた。
そういえば学齢の子供たちもいたな。
何かの休日だったのかあるいはお祝い事の日だったのかもしれない。
ともかく、異邦人の小生を違和感なく受け入れてくれて、あまつさえ男子禁制的な厨房へまで入れてくれて一緒に遊んでくれたムアンゴイ村の人々のおおらかさ、優しさに本当に感謝したい。
ラオスに対する好感度が一体何倍増したことか。
船でしか行けないアクセス、朝から飲む、ウェルカムの体制、一応みな昼の顔もある、これらの状況からすると極めて鳩間島に似ている。
これで音楽祭でもあれば完璧だ。
よくよくこういう状況に縁があるのだろうか。
さすがに「鳩間の港」は流れずに船は出発した。
朝の桟橋
不発弾を使ったモニュメントだろうか。
今度は川下りなので行きより速い。
40分位でノーンキヤウの例の橋が見えてきた。
船着き場に到着、トゥクトゥクが待っているが場所は分かっているので歩いてバスターミナルへ。既に真夏の気候。
バスの出発は11時と書いてはあるが、これは適当。
この辺がラオスの交通事情なのだ。
客をあれこれ配置し直したりしていてなかなか配車が決まらない。
なかなか出そうにないし腹も減ってきたが食事をしに行ったりするとその間に出発してしまいそうなので待つ。
現金の手持ちも少ないし。
やっとのことで出発した12人乗りのバスはラオスの歌謡曲を流しながら(長い時間聴いていると結構うるさいものだ。)、あっちへ寄ったりこっちへ寄ったり、はたまた引き返したり。
これは何かの用足しを運ちゃんが個人的にやっているのだろうと思われるが、このあたり全く客のことは考えていない。
ほこりっぽい悪路を約4時間、ルアンパバーンのターミナル着。
途中、「SUMIDA EXPRESS」とか「東運輸」なんて書いてあるトラックを結構見たのは面白い。
ターミナルから本日のホテル近くまでトゥクトゥク20000kipでほぼ現金枯渇。
だが数日前に来ていて地理や街中の様子がわかっているので余裕がある。
荷物を置いて早速ATMへ。
とにかく腹が減ってのどが渇いた。
ここはバインミー屋台しかないと決めていたので直行。
とりわけ美味に感じられたが本当に美味いのだ。
一息ついた後、例によって川沿いでビール。
夕食は屋台村も覗いてみたが、やっぱり混んでいる。
手前の朝市をやる通りで大がかりな屋台があってビュッフェ形式10000kip(100jpy)。
欧米人観光客で賑わっている。
ここで食べていたら脇の方で「ドヨーン」とチューニングの狂ったギターで地元の女の子たちがキャッキャッ言って遊んでいる。
帰り際にどれどれという感じでチューニングを直してあげて、とは言ってもチューナーはないので適当だし、正解まで上げてスチール弦を切っては悪いので(弦を張っていくうちにキャーッなんて言っているから過去に怖い思い出があるのだろう。)、甘いチューニングにしておいて少し弾いてあげたら大喜び。
彼女たち
そのうち食事を終った欧米人観光客も聴衆になったりして、偶然のブラジル音楽路上ライブになってしまった。
ひょんなことから楽しい時間を過ごして、ナイトマーケットでお土産を物色。
何が何でも買わせようという態度はあまり感じられないし、値段を聞くと必ずディスカウントを提案してくるので買いやすい雰囲気。
特に女性が愛想よく応対してくれるとついつい買ってしまうのだ。
しかし、大きな商店や企業ではなく一般庶民に現金を回すということはこの国では特に大事なことのように思える。
気のせいかもしれないが、ムアンゴイ村でもここでもちょっと積極的な態度に出たことが楽しい結果につながっていた。
昨日はたっぷり飲んでいるので今日はあまり飲まずに寝ることにする。
本日のホテル
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