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2014年03月 アーカイブ

2014年03月05日

ムアンゴイからルアンパバーンへ・2014.2

7. ムアンゴイからルアンパバーン

2月8日
昨日あれだけ飲んだのにさわやかに目覚める。
二日酔いはない。

今日はノーンキヤウ経由でルアンパバーンに戻る。
冬の朝の気候、パンケーキとコーヒーで質素な朝食を済ませてメイン通りを散歩すると朝食専門のビュッフェというか屋台というか何軒か出ている。

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なかなか興味を惹かれるものがあるが朝食は済ませているので見送った。
全く素泊まりでも過ごせるわけだ。
観光客に手厚い村だ。

自給自足でもやっていけるのだろうが現代文明の恩恵にあずかるためには現金がいる。
現金を獲得する主な手段が観光なのだろう。
昨日現金を使わずに飲み食いした小生のような観光客はあまりよろしくないということになるが、その先は考えないことにする。

船は9時半出発ということなのでチケットを買っておこうとチケット売り場に行くと昨日のメンバーがチケットを売っていた。
昨日は楽しかったね、ありがとうということでブラジル式挨拶を交わす。

よく見ると昨日のメンバーはホテルの主人だったり商店主だったりしていて昨日のお礼の挨拶を交わす。
いつも朝から飲んでいるわけではないんだ。安心した。
してみると昨日は一体何だったんだろう。
かなりの人数、村の人口からすれば結構な割合の連中が日の高い時間帯から飲んでいた。
そういえば学齢の子供たちもいたな。
何かの休日だったのかあるいはお祝い事の日だったのかもしれない。

ともかく、異邦人の小生を違和感なく受け入れてくれて、あまつさえ男子禁制的な厨房へまで入れてくれて一緒に遊んでくれたムアンゴイ村の人々のおおらかさ、優しさに本当に感謝したい。
ラオスに対する好感度が一体何倍増したことか。

船でしか行けないアクセス、朝から飲む、ウェルカムの体制、一応みな昼の顔もある、これらの状況からすると極めて鳩間島に似ている。
これで音楽祭でもあれば完璧だ。
よくよくこういう状況に縁があるのだろうか。

さすがに「鳩間の港」は流れずに船は出発した。

朝の桟橋
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不発弾を使ったモニュメントだろうか。
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今度は川下りなので行きより速い。
40分位でノーンキヤウの例の橋が見えてきた。
船着き場に到着、トゥクトゥクが待っているが場所は分かっているので歩いてバスターミナルへ。既に真夏の気候。

バスの出発は11時と書いてはあるが、これは適当。
この辺がラオスの交通事情なのだ。
客をあれこれ配置し直したりしていてなかなか配車が決まらない。
なかなか出そうにないし腹も減ってきたが食事をしに行ったりするとその間に出発してしまいそうなので待つ。
現金の手持ちも少ないし。

やっとのことで出発した12人乗りのバスはラオスの歌謡曲を流しながら(長い時間聴いていると結構うるさいものだ。)、あっちへ寄ったりこっちへ寄ったり、はたまた引き返したり。
これは何かの用足しを運ちゃんが個人的にやっているのだろうと思われるが、このあたり全く客のことは考えていない。
ほこりっぽい悪路を約4時間、ルアンパバーンのターミナル着。
途中、「SUMIDA EXPRESS」とか「東運輸」なんて書いてあるトラックを結構見たのは面白い。

ターミナルから本日のホテル近くまでトゥクトゥク20000kipでほぼ現金枯渇。
だが数日前に来ていて地理や街中の様子がわかっているので余裕がある。
荷物を置いて早速ATMへ。
とにかく腹が減ってのどが渇いた。
ここはバインミー屋台しかないと決めていたので直行。
とりわけ美味に感じられたが本当に美味いのだ。

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一息ついた後、例によって川沿いでビール。

夕食は屋台村も覗いてみたが、やっぱり混んでいる。
手前の朝市をやる通りで大がかりな屋台があってビュッフェ形式10000kip(100jpy)。
欧米人観光客で賑わっている。

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ここで食べていたら脇の方で「ドヨーン」とチューニングの狂ったギターで地元の女の子たちがキャッキャッ言って遊んでいる。
帰り際にどれどれという感じでチューニングを直してあげて、とは言ってもチューナーはないので適当だし、正解まで上げてスチール弦を切っては悪いので(弦を張っていくうちにキャーッなんて言っているから過去に怖い思い出があるのだろう。)、甘いチューニングにしておいて少し弾いてあげたら大喜び。

彼女たち
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そのうち食事を終った欧米人観光客も聴衆になったりして、偶然のブラジル音楽路上ライブになってしまった。

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ひょんなことから楽しい時間を過ごして、ナイトマーケットでお土産を物色。
何が何でも買わせようという態度はあまり感じられないし、値段を聞くと必ずディスカウントを提案してくるので買いやすい雰囲気。
特に女性が愛想よく応対してくれるとついつい買ってしまうのだ。

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しかし、大きな商店や企業ではなく一般庶民に現金を回すということはこの国では特に大事なことのように思える。

気のせいかもしれないが、ムアンゴイ村でもここでもちょっと積極的な態度に出たことが楽しい結果につながっていた。

昨日はたっぷり飲んでいるので今日はあまり飲まずに寝ることにする。

本日のホテル
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2014年03月09日

ルアンパバーンからハノイ経由日本へ・2014.2

8. ルアンパバーンからハノイ経由日本へ

2月9日
今日は帰国の日。
ルアンパバーン発が19時25分と遅いので、チェックアウト後も荷物をおいたまま17時半ごろまでゆっくり散策するつもりだ。
例によって朝は寒い。
でも早起きなのでまた托鉢を見ようと思って、まだ暗いうちから外出。

早朝の寺院
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このホテルの前が托鉢のコースになっている。
前回の時より撮影する観光客が少なく感じられる。
この寒い時間帯にこの衣装は修業とはいえ大変だろう。
日中はちょうど良いかも。

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朝食は前に行ってとてもおいしかったおかゆの屋台へ行く。
やっていた。よかった。
今朝は揚げパン(1個約10jpy)も食べてみる。
相変わらずおいしい。

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シャワーを浴びてから散策に出かける。
まずは朝市を見て、真夏の暑さになる前に街の全部が見渡せる寺院に登ることにする。

朝の市場はとてもたくさんの店が出ていて活気があって楽しい。
沖縄の農連市場の雰囲気に似ている。
野菜、肉、魚、もち米、雑貨等々何でもありそう。
直売所マニアの小生には全く退屈しない場所だ。

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これは仏様へのお供え物
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中にはなんでこんなものを売っているのかわからない店も。
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メイン通り屋台村から階段を上がって更に登って行く丘、Phousi Hillへ登ってみる。
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頂上にはお寺があり、ここからルアンパバーンの全景が見渡せる。遠くに山々も臨める。

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なかなかの絶景ポイントだ。
メコン川、カーン川に挟まれた街だということが良く分かる。

メコン川
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カーン川
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下に降りると真夏の太陽。
上から見たメコン川、カーン川との合流地点、即ち旧市街地の一番外れに行ってみる。

合流地点
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茶色いメコン川と緑色のカーン川が合流している辺り、カーン川にとても粗末な木の橋がかかっている。

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有料らしいが増水したら一発で流されてしまいそうな代物だ。
地図を見ると乾期オンリー、つまり今の時期だけということらしい。
ということは雨期になって増水したら流されてしまってまた毎年作るのか??
この川を渡らないと空港へ行けないのでちゃんとした橋はちょっと上流にある。
メコン川にかかる橋はなく、対岸へは渡し船だ。
木造船だが、車を乗せられるフェリー的なものもある。

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寺院
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ブラジル的ー西洋風ーな街並み
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これはたぶん洗濯した僧衣を干しているのだろう。
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リバービューの高級そうなレストランの芝の庭でお掃除ロボットならぬ芝刈りロボットが動いていた。

午後ホテルへ戻ってコーヒーなど飲んでいるうちに、5時に頼んだお迎えのトゥクトゥクが随分前にやってくる。
この国に来て時間前に来る交通機関は初めてだ。
空港まで50000kip。行きのタクシーと同じ料金だった。

日が傾いてきて秋の気候になってくる。重ね着を準備する。
今日の空港は客が多いような気がする。
だからかもしれないが、行きと違って今日はジェット機。
「I love Laos!!」と言って空港職員と抱き合っている白人がいたりする。
気持ちはわかる。
きっと楽しい経験をしたのだろう。
ここまで日本人と会うこともなく、日本語を聞いたこともなかった。

夕暮れのルアンパバーン国際空港
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ジェット機
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1時間ほどでハノイ・ノイバイ空港着。
機から降りると・・・・・・・寒い!!!
トランジットの客はほとんどいない。
今日のハノイの係官の女性は美人で感じが良い。
0時半頃の成田行きだから、ここで4時間ほど過ごさねばならない。

退屈な時間。

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4階でネットや読書をしたりして過ごす。
ここは空いていていいのだが寒い。
適当な時間に搭乗口のある3階へ降りていくと嘘のようにごった返している。
搭乗が立て込んでいるらしい。
日本人団体観光客の日本語がわーっと聞こえてくると何だかがっかりしてしまう。
この空港の搭乗案内の訳の分らなさも相変わらずで、気をつけていないと逃しそうだ。
今夜は中部空港行きと成田空港行きがほぼ同じ時間帯にあるらしく、しかも遅れているらしくややこしい。
遅れているとのアナウンスなどはない。

ベトナム航空、約5時間半のフライトで成田空港着は2月10日朝。
これが1日早かったら大雪で道路も閉鎖、電車もストップで成田空港で足止めだったということだ。
運が良かった。

ラオスという国は行くまでは全く印象がわかない国だった。
実際に行ってみて特に産業といった産業はない農業国で、観光が重要な産業である印象を受けた。
経済的には貧しい印象だが、人々はのんびりしていて人なつっこくて優しかった。
隣国ベトナムの経済的活況、それを下支えする人々の経済的積極性とは対極にあるように思えた。
社会主義体制だがそれが表立って出てくることはないし、体制にかかわらず仏教に対して信仰の厚い国でもある。

今回、ルアンパバーンからノーンキヤウ、最終目的地のムアンゴイまで行って帰ってきたわけだが、一番印象に残っていることと言えば、何といってもムアンゴイ村での宴会の一日だ。

よそ者しかも外国人を暖かく迎え入れてくれた村人達の度量の広さには恐れ入るし、優しさには感謝だ。

あの一日を境にラオスという国に対する印象が大きく変わった。

それは民族とか体制とか経済とか宗教とかではなく人間に対する印象だ。
もしも民族とか体制とか経済とか宗教の違いで国がぶつかり合うことがあるとすれば、直接にぶつかり合わなければならないのはこういう人達とだ。
それはいやだ。
難しい形而上的な対立も最終的にはこういう生の感情に直面して簡単な答えが出る。
しかしこの答えは重要だと思う。
民族、体制、歴史、経済とか宗教は事前に勉強できても、実際に行ってみて分ったことは人だった。

何だかムアンゴイ村での宴会を最終目的として行ったみたいになってしまった。
してみると、日本→ルアンパバーン→ノーンキヤウ→ムアンゴイの道程は東京→那覇→石垣→鳩間とよく似ている。
しかも最後は船でしか行けない。
というわけで、思わぬところに思わぬ出会いがあった今回の旅だった。
ラオスがとても好きになった。

2014年03月18日

松田の桜

先週、静岡へ演奏へ行ってきました。

翌日は、夜茅ヶ崎で演奏なので、夕方の入りの時間まで暇な時間ができました。
小生以外のメンバーは沼津あたりでお昼を食べるという予定にしたらしいのですが、小生は沼津から御殿場線を経由して行ってみることにしました。

御殿場線というとこの季節、梅というイメージがあってどこかで見れればいいなという感じで。

御殿場駅はJR東海とJR東日本の境界の駅で、またがってsuicaを使うと精算が面倒くさそうなので昼食がてら一旦降りてみます。
楽器も持っているし徒歩なのでそう遠出はできず、眼前にそびえる富士山を楽しむくらいでした。

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で、ここから松田駅まで行けば確か小田急に乗り換えられるはずで、厚木か海老名まで行って相模線で茅ヶ崎へ行こうという気になりました。

時間があるときの適当な旅感覚はとても楽しい。
日本の交通網は発達しているし正確だし、海外だったらとてもこうはいかない。
あまり考えず気の向くままにぶらぶらできます。
とても天気が良くて暖かい。

再び御殿場線に乗って松田駅に降りると正面に見える山がピンク色に染まっている。
梅かなと思ったら「松田さくら祭り」と看板が出ていて結構人も出ている。

少々早いけれど桜なんですね。

幸いにして駅前からシャトルバスが出ていたので山の上まではこれを利用。
山頂付近からは富士山やら相模湾等が一望できます。

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うっすらと見えるのは伊豆大島だろう。
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結構起伏の多い園内でこれが大人の交通手段としても機能しているらしい。大人の方がいっぱい乗っている。
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去っていく姿にも趣がある。
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桜のピンクと菜の花の黄色と青空のコントラストがとてもきれいでした。

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帰りは下り坂なので徒歩で小田急の新松田駅まで。
途中猿回しなんかも出ていたりしてなかなか楽しい。

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竹馬ごとジャンプしているのだが足しか撮れなかった。
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得意になっている。
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厚木からは一時間に3本程の相模線でちょうど良い時間に茅ヶ崎着。
楽しい小旅行でした。

余談

春の選抜甲子園に小生の卒業した都立小山台高校が出場することになりました。
21世紀枠で。
もちろん初出場。
都立は選抜で初めてらしいですね。
1日目の第三試合、すなわち今週の金曜日。
楽しみです。

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