ハノイからルアンパバーンへ・2014.2
旅の記録(日本→ベトナム→ラオス→日本)2014.2.
1.日本からハノイへ
今回の旅は、今の時期乾期でおそらくあまり雨が降らないであろうラオスを訪れるというものだ。
ラオスを選択したのは、何となく国のイメージがわかないから行ってみたいということと、昨年訪れたベトナムと同じように表向きは社会主義体制をとっている国だからというのが主な理由だ。
ラオスへの日本からの直行便はないので、昨年訪れたことのあるハノイを経由することにした。
あの殺風景なノイバイ空港で何時間も待つのは嫌なので、一旦ベトナムへ入国して翌日ラオスへ向かうことにした。
行きも帰りもベトナム航空。
ハノイ行きは空いている。一人で二席取れるから快適だ。しかし機体は古そうだ。サービスも食事もまあまあ。前面のプロジェクターは壊れている。ま、映画は見なければいいだけの話だ。
午前10時に成田を出て約6時間でハノイ、ノイバイ空港着。
昨年来ているせいかターミナルビルの屋根の形が懐かしく感じられる。
機内はサービスが行き届いているが、機を出た途端にいきなり無愛想な空間に放り出された印象を受ける。このギャップがすごい。
明日出国してしまうわけだからあまり多くない1000000vndをATMで引き出す(約5000jpy)。
さて、ここからハノイ中心部へどうやって行くかがまず問題。結構距離があるのだ。
選択肢は三つ。
①はタクシー、②は空港専用バス、③は路線バス。
通常だと安い②を使うわけで昨年もそうしたのだが、これがぎゅう詰めのミニバンで、終点のベトナム航空オフィスで降ろされてから群がるバイクタクシー運ちゃんを振り切ってホテルにたどり着くまでえらく苦労した。
③は在住者でない限り無理。
ボラれないようにすれば①が最も楽。要は金額をはじめに決めてしまえばいいのだ。35で交渉。35とは350000vdnのこと。この国では0を三つとらないと買い物できない。約1500jpy。これでとてもごちゃついたホテルの前まで行ってもらえたから正解。
日本が寒かったからもあるのかもしれないが、暑い。
今日は日曜のせいだろうか昨年来た時より車が少なく感じられるし、クラクションの音も少ない。シャッターが閉まった店舗も多いようだ。見覚えのある花市場は今日は休みのようだ。
ホテルはホアン・キェム湖のすぐ近く。繁華街の入り組んだ路地にある。部屋は広くWifiはフリー、
窓もあるし上等々。
暑いのでエアコンをつけるが何故か机の上に電熱器が。
もうすでに午後4時頃。だが外の日差しは強い。日本との時差が2時間あるので食事の時間が空いてしまって腹が減っている。
とりあえず何か食べようと外へ。
日曜のホアン・キェム湖周辺はすごい人出だ。
北側の大きな交差点前のバインミーの屋台で購入。30000vnd。
湖のほとりで遅いランチ。うまい。
湖周辺は散策する人たちですごい賑わい。天気も良く温度も高くてとても良い休日なのだろう。
今回はバイク・車の流れを楽に横断できる。スリ対策もできているし。
去年は道には迷うし、道路の横断も命がけ、この辺でスリに財布をすられるし、頭からは流血するし大変だったなあなどと余裕を感じてはいるが、油断は禁物なのだ。
湖周辺を散策して、ビアハノイ2本、30000vndを買ってホテルへ。
ハノイは乗り換えだけで観光する気はない。
ホテルでビールを飲みながらテレビなどを見てみる。
間もなく訪れる旧正月の特集番組だろうか、なかなか良さげな番組をやっている。日本の民放なんかよりずーっと良い。普通にCMもやっているし、いつも思うのだが社会主義国の顔は表にはなかなか出てこない。
日が落ちてくると何だか涼しくなってくる。
机の上の電熱器をつけてみる。快適だ。こういうことなんだ。
暗くなってから夕食をとりに外出。
選択肢はものすごくあるが、やっぱり大衆食堂が好き。オープンエアの食堂で鶏肉のフォーとビールで65000vnd。
いつも感じることだがベトナムの食事は美味しい。味付けが日本人に合うのだろうか。
気になっていたホテルの横の屋台で豚まんと黒糖まんを買って帰った。
部屋は結構冷えている。冷房なんてとんでもない。
明日は10時頃にはタクシーが迎えに来るはずだ。
繁華街なので外は賑やかそうだが寝てしまう。
2.ハノイからルアンパバーン(ラオス)へ
ホテルの朝食はメニューから選ぶ方式。
またフォーをいただく。これもおいしい。
タクシーでノイバイ空港へ。
ホテル契約タクシーでホテルへ料金を払ってしまうと23で行ってしまった。えらく安い。
午後1時の出発時間までちょっとある。タクシーが安くてvndがあまりそうなので空港4階で生春巻きを食べてみる。さすがに上品な味だしなかないい値段だ。
メニューには「Spring Roll」と書いてある。
ノイバイ空港の4階というのが空いていてWifiもつながるし結構穴場だということを発見。帰りはここで夜4時間ほど待たなければいけないので4階を使うかなどと考える。
ノイバイ空港は巨大空港ターミナルを建設中。アジアのハブ空港化したいのだろう。
ベトナムの経済発展の勢いが見て取れる。
ただ、巨大空港にふさわしいサービスを充実させるには時間がかかりそうだ。
さて、時間になりバスで沖停めのベトナム航空・ルアンパバーン行きへ向かう。
100人乗り位のプロペラ機。
客は小生以外は全員白人。それも中高年。
機体を見て「Oh,my God!」なんて声も聞こえるのだ。
しかしこれがなかなか乗り心地がいい。
陸地の上だけを約1時間飛んでルアンパバーン着。
この機内で初めて入国カードを書いた。
ルアンパバーン国際空港は山に囲まれた新しげで空いていてきれいで小さい空港だ。
歩いてターミナルビルへ向かう。機を出ると強い日差しとすごい暑さ。温度差がすごいとは聞いていたがこれほど暑いとは。
空港内はがらんとしていてのんびりしたムードが漂っている。
日本人の入国審査は早い。
空港内のATMを探しているうちに白人たちはどこかに行ってしまった。
とりあえず500000kipを引き出す(約5000jpy)。0を二つとると円に近くなるのだ。
人が少ない。群がってくる運ちゃんもいない。強烈な真夏の日差し。どこか懐かしいような風景。
とりあえず空港タクシーでホテル近くまで50000kipで。
ホテルはほぼ中心街に位置している。
部屋は狭いのだがベッドがやたら広くてテレビとティッシュがある。ティッシュなんてのはきっと珍しいよ。
メイン通り
お経がPAを通して流れている。
荷物を降ろして真夏バージョンに着替えて散策へ出かける。
ルアンパバーン中心街はメコン川とナムカーン川に挟まれている。
メインの大通りがあってそこを中心に考えると分かりやすい地理だ。
人、バイク、車が少ない。通りを渡るのも楽勝。
タクシーに代わってトゥクトゥクという一体何人乗せるのかわからない三輪車が近場の公共交通として一般的なようだ。
この国には鉄道というものは存在しない。
トゥクトゥク
午後3時頃、日は高いが既にメイン通りではナイトマーケットの準備が始まっているようだ。
とにかく腹が減った。のどが渇いた。メコン川沿いのレストランでとりあえずビール。ビアラオだ。
大瓶で10000kip(約100円)という安さ。
これが旨い。
どこで飲んでも土地のビールはうまい。
メコン川
茶色いメコン川を見ながらのビールですっかりリラックスしてしまった。
ベトナムのようにうるさく声をかけられることもないし、目線を感じることもない。のんびりした雰囲気だ。
ここでは食事はせず、メイン通り沿いの公園にある屋台村のようなところにあるバインミー屋台でバインミーと生ジュース。
これは種類が豊富で味付けも程よくボリュームたっぷりで安くてうまくて全く言うことなし。
ベトナムのそれより美味しいと見た。
カップの中に入っている果物がそのままジュースになるという分りやすさ。
ナイトフードマーケットの準備も始まっていて、狭い路地ににおいや煙や活気があふれ始めている。
夕食はここにしようかなと思ったりする。
直売所マニアの血を騒がせる食材の屋台
金色を中心とした派手な装飾の寺院が至る所にあり、白人や中国人の観光客が多い観光の街だ。
24時間営業のATMも何か所もある。
これから奥地の方へ向かうわけでこれからはそうはいかないだろう。
ホテルの隣にツーリストがあるので明日の目的地、ノーンキヤウへのバスの様子を聞いてみる。
ホテルへの迎え込みで75000(約750円)だという。
予想より高かったし、この先ルアンパバーンに戻ってくるまでATMはなさそうなので200000kipを余計引き出す。とは言っても数千円の世界の話で感覚が狂ってくるのだ。
ホテルはまあまあだが、中国人の声がやたらうるさい。いつも集団で行動しているからか中国語のせいなのか、大声でけんか腰に聞こえるのだ。ベトナム語もラオス語も中国語系列なのにこうならないのは何故だろう。
午後6時を過ぎて暗くなってきた。と同時に肌寒くなってくる。昼間の真夏の太陽がうそのようだ。フリースを羽織る。一日の温度差20°というのはこういうことなんだ。
そして外出するとナイトマーケットが始まっている。
メイン通りを歩行者天国にして大がかりなマーケットだ。毎日やっているのだろうか。
衣類、工芸品、乾き物食品あたりが中心となっている。
しつこい売り方はしていない。なんだかすごく気持ちの良い売り方だ。
先があるので、今晩はTシャツを買うにとどめる。
そして、食品はナイトフードマーケット!!
これが実にすごい。
10000kip(約100jpy)バイキング
沖縄と似ているようだがもっと混沌としている。
10000kipバイキングなんておいしそうなんだが混みまくり。
テーブルを用意してあるところは混んでいて、座れたとしても寛いで食べれる雰囲気ではない。
ならば、気になっていた揚げ春巻き屋台で揚げ春巻きとフォーのつけ麺バージョンをお持ち帰りで買う。これとビアラオを買ってホテルの外テーブルで食べようという魂胆だ。
ただ、お持ち帰りが縁日の金魚みたいなビニール袋なのでこれは持って帰っても食べれないなあということでプラケースもお願いしてしまった。
これが正解。
ホテルは中国人団体客は外出中らしくて静かだ。
部屋の外テーブルでゆっくり食事。
これがとてもおいしい。
猫どもが遊びまくっている。
犬もそうだが逃げないのだ。
激安夕食に大満足。
これでゆっくり寝れるかなと思ってベッドに入ったら、外からクラブ的な大音量。
寝れないことはないけれど、あれはいったい何なんだ。
明日は8時30分に迎えが来ることになっているので早く寝てしまおう。