小旅行ー銚子電鉄
梅雨が明けたとはいえ、まとまった雨も降らず渇水が心配な最近の関東地方です。
カラッと晴れあがった日、日帰りの小旅行へ行ってみたくなる時期です。
思い立った時に行くというのは意外に楽しくて、日帰りできる範囲なので、何の準備もいらないというメリットがあります。
車でしか行けない場所は仕方がないですが、やはり、昼ごはんにビールなんてのは旅先では格別ですから、列車の旅が一番です。
行こうと決めたら、なるべく朝は早く出かけるのが肝心ですが、今は便利ですね。ネットですぐに最短到達時間が調べられる。
無駄に早い出発をする必要がない。
というわけで、今回は房総半島の東端、千葉県銚子市に行ってきました。
もう何十年も前にニ三回行ったことがあるだけで、ほとんど記憶にありません。
やってみたいことは二点。
一つは、魚市場を覗いて魚を食べること、二つ目は銚子電鉄に乗ることです。
最安・最短ルートは、京成線で成田まで行きJR成田線で銚子駅まで行くという所要時間2時間の旅。
京成線も船橋市、習志野市あたりまでは市街地の景色ですが、佐倉市に入ったあたりからは緑色の田んぼが車窓に広がってきます。
この時期、田んぼは一面の緑色で見ていて目に優しい感じがします。
成田でJR成田線に乗り換えるともうずっと田んぼ。
佐原を過ぎると利根川の向こう岸に鹿島臨海工業地帯の煙突群が見えてきて異様な感じがします。
11時頃に銚子駅に到着しました。
銚子電鉄に乗り降りし放題の切符を買っても良いのですが、1時間に一本しかないので、なかなか乗り降りし放題というわけにもいきません。
まずは、魚市場へ行ってみようかということにしたのですが、本物は朝しかやらないわけなので、ウオッセ21という観光用の市場へ行ってみることにしました。
幸い、これも1時間に一本しかないバスがありました。
歩いて行くにはちょっと距離があるし、銚子電鉄の駅からも遠すぎる。
やはり、産地だけあって安い。
内房より安い感じがしました。
休日はきっと混むのでしょうが、平日は空いています。
ここでお昼を済ませて、バスで再び銚子駅へ戻って、銚子電鉄に乗ることにします。
乗り場はJR駅構内のホームの端にあるので、JR駅員にことわってからホームへ行くということになります。
これは楽しそうなイベントではないですか。
終点までの往復切符を買いますが、一つ手前の犬吠駅で降りて犬吠埼灯台へ行ってみることにします。
全長6.4km、ランニングだと30分で着ける距離。保有車両は6両。
本日の車両は2000系、元々は京王電鉄の車両だったと思われます。
途中の車両基地では地下鉄丸ノ内線カラーに塗られた車両もあったりして楽しい。
ワンマンの表示はありますが、女性の車掌さんが乗っていて、切符を売ったり案内をしたりと奮闘していてます。
いつも経営危機にさらされている鉄道で、駅名命名権の売却だとか、ぬれ煎餅だとか、イベント列車だとか、涙ぐましい努力をして現在運行していて、それはサービスに現れているし、地元に愛されている存在だということは何となく分ります。
それにしても今日は日差しが強烈で暑い。
犬吠駅
犬吠駅下車徒歩およそ10分で犬吠埼灯台に着くことができます。
東映映画の冒頭の社名が出てくる、いわゆる荒磯に波という映像はこの辺りで撮影されたらしいですね。
白い灯台と青い空のコントラストがきれいでした。
ちょっと、沖縄的でもあります。
何故か白いポスト
帰りも同様のルートを使って、17時半頃には帰宅。
何も決めず、何も準備しない小旅行も良いものです。