2016・秋のブタ丸
恒例、豚の丸焼きとサンバの宴は、今年は10月8、9日の開催となりました。
毎年、5月から6月にかけての開催ですが、今年は諸般の事情で初めての秋開催です。
天気予報は怒涛の雨予報。
土曜日の朝、貸し切りバスに乗るため集合した新宿駅も微妙な天気。
ところが、高速に乗って北へ行くにつれて晴れ間も出てきて、結局、片品村は晴れていました。
しかも無風に近く暖かい。
この季節だから相当に冷え込むだろうとの予想は良い方へ覆されました。
春開催と違うところは、村周辺の景色が若干異なっていることです。
リンゴ畑がたくさんあって、柿や栗といった秋の果物もあちこちで見受けられて、空気の清涼感も感じられ、秋の開催もまた格別です。
会場
うどん
もうこの催しも20回近くになるとのことで、その歴史がバスの中で語られましたが年々進化しているようで、特に豚を美味しく焼く工夫というのには感心させられました。
火に直接当てると、油が落ちて火が強くなって焦げてしまう。
火から離して遠赤外線で調理するようなイメージで焼くと美味く焼きあがるという話には感心させられます。
そこに至るまでにかなりの試行錯誤があったということです。
単にワイルドに焼けばいいというものではなくて、繊細な加減が必要だということですね。
付け合わせや味のつけ方も何種類も準備されているのも進化なんでしょう。
サイドメニュー、いや最早サイドメニューとは言えないかもしれない、おでん屋、酸辣湯そして翌日昼のトン汁すいとんについては、成り立ちを聞く機会はなかったけれど、きっと色々な経緯があるのでしょう。
焼きあがるまで一日かかるので、その時間をどうするかで、音楽を楽しもうということになったということも初めて聞きました。
小生は音楽を聴かせる側としての参加からだったのですが、多分10年くらいは参加していると思います。
パゴーヂを楽しむ。
ピザ窯
ダンス講習
バンド
秋の開催は、日が落ちるのが速い。
我々のライブが始まったときはまだ日があったのに、秋の日はつるべ落とし。
ライブ終了後間もなく始まる豚のサーブの時間は既に薄暗くなってきて、まさに夕食になりました。
今年の焼き加減や味もとても素晴らしいものでした。
もう本当に満腹になるまで堪能するのですが、さらにこの後お楽しみの時間が長いわけですから、酒は最後まで楽しめるようなペースでいただきます。
ゲストの臼田道成さん
8時になると名物のおでん屋が開店して、これも大きな楽しみの一つです。
日本酒、燗酒、演歌・・・・・・日本人ならではのお楽しみ。
怪しげなメニュー
カウンターの中に入る人は、何となく適当に決まってくるのですが、今年のママさんのAさんは秀逸でした。
客あしらいが半端ではないうまさ。
客が入ってくるとぱっと目が輝く。
客をうまくあしらって、ついでに自分もごちそうになってしまうという名人芸です。
小生はおでんの火を見ているうちに何となくカウンターに入ってしまい、マスター役を演じることに。
マスターといっても名前だけで、そこは立派なママさんがいるので、マスターは酒を注ぐだけ、しかも何となく居ついてしまった流れ者なので、客に酒を勧めながら隙を見ては自分も飲んだりします。
いつの間にか、なかなか行きたくないぼったくりおでん屋という設定になってしまいました。
がんもが5000円、バクダン8000円、箸が3000円・・・・・・!!!
払えない場合は会社まで取り立てに行くという恐ろしさ。
酸辣湯のサービスは隣のライバル店に見立ててしまいました。
これは実際にあったらいやだけれど、架空の世界で味わってみたいという好奇心をくすぐるようで、大いに受けました。
この設定を基にして広がる展開も大爆笑もので、今年のおでん屋は大人気。
日本酒が売り切れてしまいました。
居候のマスターも隙を見て飲んでいたので、0時過ぎには酔っ払ってしまいました。
お客さんも酒が進んで、めでたく蛍の光を歌って閉店となりました。
それにしても暖かい夜です。
翌日は午前中は雨がちでしたが、昼から天気が良くなってきました。
どうやら、我々が寝ている時だけ雨だったようです。
強運です。
ただ、前日とは異なって風ががあって寒い。
まあ、これが本来の秋の片品村の気候なのでしょう。
例によって昼のトン汁すいとんを無事にこなして、全員による後片付け。
これも、もし雨が降っていたらとても難儀だった筈で、つくづく晴れ男女に感謝です。
というわけで、今年も大人の遠足は無事に開催出来ました。
毎度のことながらスタッフの皆さんに大いなる感謝の気持ちと敬意を表したいと思います。
ありがとうございました。