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2017年03月 アーカイブ

2017年03月30日

2017南インド・スリランカの旅 第1章 2/24(金)~2/25(土) 出国・ベンガルール

すっかり春めいてきました。
毎年この時期になると行きたくなってくる、海外の旅、紀行文を掲載します。
今回は、2月24日~3月9日まで南インド・スリランカを旅してきました。
回数を分けて掲載していきます。
お楽しみ、また参考にしていただければ幸いです。

第1章 2/24(金)~2/25(土) 出国・ベンガルール

まずは、21時40分成田空港発のマレーシア航空でマレーシア・クアラルンプール空港へ。ここで乗り換えてインド・ベンガルール空港へ向かう。
今回は、プライオリティパスというものを手に入れたので、空港ラウンジを何ヶ所か利用してみようと考えている。

インド入国にはビザが必要で、これの取得がなかなか大変だった。
とにかく記入事項が細かいのだ。
自分の両親の出身地など入国にどうかかわるのだろうか。
これに対してスリランカは楽だった。
これならビザなどいらないのではないかと思える簡略ぶり。

クアラルンプール行きはわりと空いていて隣の席が空いているので楽は楽。
しかし例によってあまり寝れない。
現地時間の5時頃に到着した。

最近何かと騒がしくなっているKLIA(クアラルンプール国際空港)、巨大空港だ。ターミナル間は無人電車が走っている。
ベンガルール行きは6時40分頃にはゲートが開くというので、ラウンジに行く時間はないし、場所も分らない。
外の温度は26~7度あるようだが、空港内は例によって冷房が効きすぎていて寒い。
ダウンジャケットが役に立つ。

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今回の旅は、夜間の移動とか待ち時間がとても長い等の特徴があって、そこをどう調整するのかが難しい。
帰ってからも予定が詰まっているので、最後のKLIAの乗り継ぎ17時間でマレーシアに入国するのか、あるいは帰国後に備えて空港内ホテルで休養するかなどもまだ決めていない。
まだ2週間近く先の事なので近くなったら考えよう。
とりあえず今日はベンガルールの交通の中心、マジェスティックまで移動、24時間制のホテルを探してチェックイン、ホスペット行きの夜行バスを見つけるということが課題だ。

KLIAは至る所に横になれる椅子があったりして過ごしやすい空港だ。空港野宿がし易いかもしれない。
ただし寒さに対する備えは必要だ。
KLIAからはいつもジェットスターで乗っているようなエアバスの座席が3-3の機体で、これで4時間のフライトは少々長い。

ベンガルール空港も広くて近代的な空港だ。

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客引きやら勧誘やらいろいろとしつこいとは聞いていたが、全くそれはない。
どうもチケットを持っている人しか空港内へ入れないようなのだ。
ATMが見当たらなかったので空港内で両替。
10,000Rsに手数料1,000Rsは高すぎると思うのだが、仕方がない。
1Rs(インドルピー)=1.8円の相場だ。

空港から外へ出るとやはり暑い。
しかし、半袖とかTシャツの人があまりいない。
マジェスティック行きのバスはすぐにみつかった。
上等なエアコン付きのバスで、運賃は234Rsとやたら安い。1時間半近くは乗るらしいのだ。
右ハンドル、左側通行は日本と同じ。
運転は乱暴だ。ベトナムよりやや良いくらいだろうか。

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マジェスティック・バスターミナルは思ったより混沌としている。
バスが渦巻いていることと一部工事中なのもそれに拍車をかけている。

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このバスの渦の外に出るのが大変だ。しかも暑い。
この近辺で夜まで過ごすホテルを見つけるのだ。
周囲にはホテルが星の数ほどあると聞いているが、なかなか適当なホテルを探すのは難しい。
あまりにぼろそうなホテルは嫌なので、路地の一角にある新しそうなホテルに入ってみる。
24時間1,000RsですぐにチェックインOK.。

英語の発音が良く分からないのは困る。慣れていかないと。
あと、インドでは肯定をするときに首を横に振るので、首を縦に振る日本人には否定のように見えてしまうのがややこしい。これにも慣れないと。
ホスペット行きのバスのことを相談すると、いくらかのやり取りがあった上で、結局ここでブッキングしてくれるとのことだ。
スリーパーバスで、シングル、500Rs。
安いのか高いのかわからないが、8時間近く乗ってしかも寝台バス。
空港からここまでが234だからかなり安いようだ。

話がまとまったので、荷物を降ろして付近を散策してみる。
この辺りは下町っぽい雰囲気で、とても賑やかだ。
交通はやはり混沌としているが、横断はそれほど難しくはない。
道はゴミだらけ、つばは吐き放題、埃っぽいのはネパールと似ている。
ただ、そんなに危険というか視線を感じることはない。
油断は禁物だが。

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マジェスティック周辺を散策しているうちに海外の感覚がだんだんよみがえってくる。
ちょっとサルバドール的な感覚もある。
ランチはホテルへ出前のチキンカレー。
タッパーみたいな容器に入ったライスにビニール袋に入ったカレー状ペーストとやはりビニール袋に入った白い液体と紫玉葱のかけら。
これらがお盆に乗っている。

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これは全部混ぜて手で食えということなんだろうな。
右手をうまくまとめないとライスがボロボロこぼれてしまうので、そこはおそらく慣れが必要だ。
ライスにはチキンが炒めてあって、カレーをかけなくてもとても美味しい。
カレーをかければ当然更にうまい。
白い液体はどうやらヨーグルトだろう。
紫玉葱とも全部かけて手で貪り食う。
チキンカレー弁当サラダ、ジュース付きというようなメニューだろう。

トイレにはよくある手動式ウォシュレット的ホースが付いているが紙はない。
この手動式ウォシュレットは使えるようにはなったのだが、紙がないということはどうやって乾かしているのか。
僕は芯抜きのトイレットペーパーを持っているので問題はないのだが。

バスが22時30分発で22時に送ってくれるとのことなので段取りが着いて一安心。
昨日のフライトは殆ど眠れなかったので休養することに努める。
しかし、初めての街で天気も良いのにホテルで寝ているというのは退屈なものだし、不本意だ。
午後4時頃になると暑さも少し収まってきたようなので、買い物とか夕食もあるし、街を散策することにした。

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ゴミと下水と小便と香辛料と排気ガスが入り混じったような匂い、喧噪、人いきれ。
まさしく混沌としているが、僕はこの雰囲気は嫌いではない。
ただ、道にたっぷり落ちているゴミに何が入っているか分からないのでサンダルで歩くのはためらわれる。
このあたりから少し東へ行ったMGロード周辺は欧米的に洗練されているらしいが、あまり興味はない。
ごちゃごちゃで楽しい街を歩いて白シャツ購入。150Rs。
どうも宗教施設を訪問する際は白系統が望ましいらしいのだ。

夕食はホテル近くのレストランでカレー。
バナナの葉が敷いてある地元的なスタイルで、手で食べようかと思ったら店員さんがスプーンを勧めてくれた。
これもライスがちゃんと炒めてあって、これだけでも美味い。
カレーとヨーグルトと生の紫玉ねぎ。
食べきれないほどあって、味も良くてしかもおかわりもある。
飲み物にビールはない。しかたなくこコーラ。

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そういえば、酒を売っている店というものは見当たらなかった。
だからホテルへ到着して冷えたビールをグッとやることはできなかった。
これだけ店があるのに見当たらないということは、ヒンドゥー教でも酒はご法度なのだろうか。
ま、そこは我慢することにして、戻って夜の出発に備える。
特にトイレに関しては注意が必要だ。
コンディションは上々。

22時になり、送ってくれるというのは、ボーイ君が荷物を担いで歩いて連れて行ってやるということだった。
バスは立派なもので上下二段の寝台が片側に5機並ぶもので、横になって完全に足を伸ばせる。
上下段それぞれに窓が付いているから寝ながら外の景色が見れるし、通路側はカーテンで完全に仕切られるのでプライバシーが保たれる。
これでトイレがあれば完璧なのだが。そういうものはない。

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22時30分頃バスは出発。市内各所で客を乗せながらホスペットへ向かう。
夜だが街中は景色が面白いので横になって外を見ていた。
寝っ転がって外の景色を見れるというのは、子供の頃、寝台列車に乗った記憶がよみがえってきて、とても楽しい気分になってきた。
トイレも済ませてきたし、途中で2回くらいは休憩するだろうと思っていた。

しかし幸福な状態はいつまでも続かないものだ。
いつまでたっても止まる気配がない。
平穏だった状態も徐々に状況に変化が現れる。
休憩所らしきところで止まりそうなこともあるが、無慈悲にも速度を上げて走り出す。

小は最悪持っている携帯トイレで済ませることができるが、それ以上だと悲惨なことになる。
ギブアップ寸前の3時半頃、ようやく止まった。
暗い場所にうずくまっている汚い小屋がトイレらしい。
駆け込んだ。
危機一髪で生還した。
5時間もノンストップだったのだ。
一体他の客はどうしているのだろうか。
こういうあたりがきちんとしていれば快適なのにと思ってしまうが、これは日本人の感覚なのだろう。
その後は平穏。

更にバスはとばす。
追い越してとばしていくのはモロッコのバスを思い出す。
周りの砂が白く雪のように見えるのはシェフシャウエンへの道を思い出す。
徐々に明るくなってきた。
到着したら、ホテルまで行って荷物を預けてハンピ村へ向かおうと思っている。
バスで行けるとのことだが、オートリキシャ(トゥクトゥクのことだ。こちらでもこう呼んでいる。)を雇った方が効率的かなと思い始めた。

バスは7時過ぎにホスペットに到着した。
随分時間がかかった。
8時間半だ。その間休憩1回。
到着と共にトゥクトゥクドライバーらしき人達が群がってきた。

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まずは知らんぷりをして歩き始める。
で、最後までしぶとくついてきたドライバーと交渉する。
どのみち、ホテルまで歩いて行くことはできないのだ。
とりあえず、ホテルまでの交渉はまとまった。
バスで熟睡できたわけではないが、眠気はあまり感じない。

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