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2017年04月 アーカイブ

2017年04月01日

2017年ボサギ発表会

今年も恒例のボサギ道場発表会が、3/26に開催されました。

毎年1回この時期にやっていて、もう10年以上は続いているのは確実なのですが、正確には何回目か分らなくなってしまいました。

最近は、なるべく月に1回開催している集団レッスンのボサギ道場だけではなく、小生の個人レッスンの受講者さん達が参入してきて、とても賑やかになってきています。

発表会は出演者の一族郎党友人で満員の盛況。
出演者への激励と温かい拍手か飛び交いました。

今回は出演者が多く、11組、17曲の演目です。

日曜日の午後、前半は発表というか出演者の演奏、後半はセッションタイムです。
セッションも出演者で盛り上がるので、特別なゲストはお呼びしていません。

皆さんの演奏の様子と小生の感想を記させていただきます。

K氏
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彼はおそらく第1回から出演していると思います。通常のセッションでは唄のみですが発表会ではギター弾き語りです。毎年だんだん演奏する曲が難しくなってきているような気がします。ハードルを上げていくという意欲はなかなかのものです。今年は先陣を切ってくれました。

バンダ・コンチグ
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1年にこの時期しか結成されないというデュオですが、息の合った演奏を聴かせてくれました。
もっとやればいいのに。

Cさん
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何と今年は弾き語りスタイルで登場。短期間で仕上げたとは思えないギターです。今後が期待されます。

Hさん
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いつもは先頭バッターですが今回は4番に。達者なギターですが、今回はあっさりと1曲。濃いやつをもう1曲聴きたかった所ではあります。

Tさん
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唄もギターも安定していて安心して聴けます。貫禄すら漂わせます。選曲も良い。

Uさん
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オリジナル曲で参入。元々唄のベテランでリズムもしっかりしているので、まだ弾き始めて約半年のギターも上達するのは早いと思います。今後が期待されます。

Iさん
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始めて7年。思い出が色々ありますね。彼女はここ数年でものすごく上達しました。サンバに向いている感じです。やってて楽しいでしょうね。だから聴いてる方も楽しいです。

Kさん
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ギターソロを中心に演奏しています。覚えが早くてテクニックがある人です。本人は否定するかもしれませんが、結構度胸があります。

Eさん
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始めて1年。何より60代後半になって初めて楽器を手にするという意欲が素晴らしい。元々ブラジル音楽が好きなので音楽の知識はあります。進み方は遅いかもしれませんが必ず弾けるようになりますよ。

Kさん
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演奏暦ン十年の大ベテランです。上級者なので講師になっていただきたいくらいです。

OKIトリオ
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演奏暦ン十年の大ベテラン揃いのトリオ。貫禄の演奏です。最近は進み方が早くなってきて講師としては選曲が大変です。ブラジル音楽はとても新鮮な印象のようです。

最後に出演者の集合写真です。
ン十年やってきてこれは初めての試みというのは意外でした。

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そして、セッションの風景です。
見覚えのある方が。
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E.Iさんは突然の御指名でしたが度胸で演奏しましたね。
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そしてお土産までいただきました。

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皆さんのご健闘と言ったら変かもしれませんが、楽しい演奏を讃えたいとともに、暖かい声援と拍手を送ってくれたお客様に感謝したいと思います。

どうもありがとうございました。

また来年もやりましょう。

2017年04月07日

2017南インド・スリランカの旅 第2章 2/26(日) ハンピ村、ホスペット

第2章 2/26(日) ハンピ村、ホスペット

トゥクトゥクドライバーは若いようだ。
これからハンピ遺跡へ行くということを話したら乗り気になってきた。
程なく本日のホテル、オーキッドに到着。
門から車寄せまで距離がある。
ホスペットでも一、二を争う高級ホテルらしい。
ロビーには大きな吹き抜けがあり、二基のエレベーターが上下している。
午前9時頃なので当然チェックインはできないが、荷物は快く預かってくれた。

待たせていたトゥクトゥクに乗り込んでハンピ村に向かう途中で交渉を開始する。

今日、明日の二日間、ガイドもするしバスチケットの紹介、明日のバス乗り場まで送るところまでやるということで話をまとめていく。
歩いて回れる範囲ではなさそうだし、その都度トゥクトゥクを頼んでいては効率的でないし、明日の深夜出発のバスまで過ごす手立ても必要だ。
相談に乗ってくれるということで全部で5,000Rsでまとまった。
安いか高いか分からないが、丸二日間これだけのサービスを提供してくれることに対して自分としては常識的な範囲と考えた値段だ。
ドライバーとしては上客をつかまえたというところかもしれない。何しろ苦労して客を探さなくても良いのだから。
ここは需要と供給のバランスが合ったというところだろう。

ドライバーの名前は、ゲグアー君、25歳、若い!!
ハンピ村へ行くために夜行バスの往復、ベンガルール空港一時閉鎖の影響もあるが、この次のケーララ州コーチンへの到着が深夜になるというハードなスケジュールになったが、その分ハンピ遺跡への期待が高い。

ハンピ村へ行く途中に踏切がある。
列車が通過するらしく遮断機が下りている。
しかしこれが一編成の列車を通すために5分位は開かない。
当然すべての車両やそれ以外が集まってくるわけで混沌としてくる。
通過していく列車は長い編成の客車列車で人々がぎっしり乗車しているようだ。
寝台もある。
さすがに屋根に人は乗っていないが通路までぎっしりといった感じに見える。
当初はベンガルールからこれで行こうかとも考えていたけれど、これはトイレどころじゃあないぞ、バスで正解だったと思った。

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遮断機が空いたとたんにすべての車両やそれ以外が殺到する。順番なんて関係ない。
牛やら何やらもいてそれはすごい騒ぎだ。

道は片側一車線の左側通行だが、例によって三車線あるいは一方通行状態になっている。
これで事故をあまり見かけないのがー実際にはあるのだろうけれどー不思議だ。

ホスペットの街もベンガルールのような都会から比べればかなり田舎だが、ハンピ村は観光と巡礼だけが産業というとても素朴な村らしい。
ゲグアー君によれば、今日は入場無料の遺跡を回って、明日は共通チケットで回れる遺跡に行くというプランだ。
地元民のプランにお任せした。ただ、今日の午後にはヘーマクータの丘に登りたいというリクエストはしておいた。

トゥクトゥクをとばして約20分、岩山群が見えてきた。
ハンピ遺跡だ。

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ハンピ村は14~16世紀にかけて南インドを治めた王朝の都。
現在は岩山に囲まれた自然が豊かな観光地であるとともに寺院が現役で機能している巡礼の地でもある。
そして、なんと言うかこれまでに経験したことのないような活気のある田舎町なのだ。

人間と動物、家畜が共生している。

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牛、ヤギ、ブタ、サル、リス等々。
犬や猫は当たり前として、彼らが普通にそのあたりに佇んでいる。
ヤギはヤギ使いがいて飼われていることがわかるが、その辺りに佇んでいる牛はどうなんだろう。
動力として車を引っぱっている牛もいるが、ただ佇んでいるだけというものもいる。
ヒンドゥーは牛は聖なる生き物だからということは分かるが、ではブタはどうなんだろう。
おそらく飼われているのだろうが、犬のようにそこらを歩き回っている。しかも子ブタ付きだ。
サルとリスもそこら中にいる。サルは大きい。
不思議と馬とロバがいない。

これは失礼しましたと言うか、シャッターを押した瞬間にこのようなことになってしまったもので、路上で行うというのがほほえましい。

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ハンピバザールという所がこの村の中心部で、土産物店、食堂、ゲストハウス等がひしめいている。

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独特の雰囲気がある。緩い雰囲気だ。
色々な人種の観光客、一日中そこに佇む老人、乞食、顔を極彩色に塗った行者らしき人々、どこにでもいる何をしているのかわからない人々・・・・・・・
古い言葉だが、ヒッピーがしっくりくる雰囲気、マリファナが似合いそうな雰囲気とでも言おうか。
ゲストハウスには何日も滞在している旅行者がいそうだし、ここでの長期滞在はおそらく楽しいだろうが、現実からかけ離れそうだ。社会復帰が難しいだろう。

まずは、朝食ということでゲグアー君のお馴染みらしい川沿いのレストラン、チルアウトへ。

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ここはとても気持ちの良い風が吹いてくる。
寝そべれる席もあって、またまた緩い雰囲気に満ちている。
ただし下水臭いのだが。
だが、これはどこでも同じだ。牛のふんとかゴミとか色々と道には満載でサンダルで歩く気にはなれない。
地元の人達は裸足でも平気なようだ。
トイレの床が常に濡れていることを考えれば面倒がなくて良いのだろうけれど、ちょっと無理だ。

さて、朝食を済ませてから遺跡巡りを始める。
今日は無料で行けるところばかりで、最後に特に行ってみたかったマータンガヒルへ登るというのは外せないのだ。
遺跡間は結構距離があるので徒歩で回るのは無理がある。トゥクトゥクか最低でもレンタサイクルは必要だろう。
しかし、一人だと道が分からない。ここはガイドがいた方が良い。

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石でできた巨大建築物が遺跡の殆どで、寺院と王宮が多くを占める。
色彩感には欠けるが細工が細かいのと、いったいどうやって作ったのかと思えるものが多くて面白い。
復元したものも多いのだが、現実に礼拝が行われているところもある。
不気味な格好をした行者のような人達もいるが、写真を撮らせたり寄付をねだったりの金目当ての輩もいるようだ。

途中、ハンピバザールが見渡せるヘーマクータの丘へ登ると、下の寺院の方から打楽器と笛による音楽が聞こえてきた。打楽器はタブラだろうか。
場の雰囲気に溶け込んでいてしばらく聞き入ってしまった。

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ガネーシャ神

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遅いランチは例のチルアウトへ。
今度はサンドイッチにしてみた。これがとても美味い。
キングフイッシャーがあるよという。つまりビールだ。メニューにはないのだが。
当然飲む。美味い。やっぱりこれだよな。
ヒンドゥーも飲酒の習慣はあまり好まないということで、大っぴらには飲酒しないらしい。

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このあと待望のマータンガヒルへ。
岩山を登ること40~50分。
地元らしき若者たちはサンダルで登ったりしているようだが、足を滑らせたら転落して死亡だ。何せ岩山なのだ。

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登るにつれてハンピ遺跡の全貌が見えてくる。
頂上には礼拝をするのだろうか、石の小屋がある。
そういえば去年の今頃はサハラ砂漠の砂山を登っていたな。
頂上に他に人はいない。
一人で30分位リラックスしていたのはサハラ砂漠の時と一緒だ。
この風景も日本で見ることはあり得ないだろう。
親子連れらしい人達が登ってきた。
下界でゲグアー君との待ち合わせの時間もある。
今日はここまでにしてホテルへ戻ってチェックインすることにしよう。

本日のホテル、「ロイヤル・オーキッド」はホスペットでも高級ホテルのようで楽しみの一つだ。
案の定、フロントの対応もしっかりしているし、吹き抜けにエレベーターだ。
案内された部屋は広くて、カーテンを開けたら地平線まで見えるほどの眺望の良さ。

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左手に川が見える。
ここでビールを飲みたい。
日本だったらホテル内でも気軽に買えるのだが、ここではそうでもないようだ。
荷物を置いて鉄道駅方向へ歩いてみる。

ベンガルールに比べれば、車も人も少ない。
ホテル前の鉄道駅への通りはメインストリートなのだろう、店も結構ある。
とりあえず駅でATMを見つけて現金を調達するが、大きい札しか出てこない。
これは結構困るのだ。
おつりがないという事態になってしまうのだ。
この先、うまく両替していかなければならない。

おじさんたちが隠れて飲んでいるような立ち飲み屋と言うよりは酒屋をようやくみつけて、やっとキングフィッシャーを購入した。
早速ホテルへ戻ってシャワーの後に飲む。
最高だ。
余裕が出てくると、もっと強い酒が欲しくなる。
先程の酒屋を再度訪問。ウイスキーを買ってきた。

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改めて見てみると、酒屋自体が目立たない雰囲気だし、ここで飲んでる連中もいるが、何となく恥ずかしそうにひっそりと飲んでいる。
背徳的なのだ。

夕日が沈むのを見ながらゆっくり飲むのは、サルバドールの時のようだなと思ったりする。

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夕方の川沿いを散歩している人達がいる。
列車の汽笛の音が聞こえてくる最高のロケーションですっかり気持ち良く飲んでしまった。

夕食は、当初は外で食べようと思っていたが、どうも近場には適当な食堂がなさそうなのでホテルのレストランで食べてみることにした。
豪華な雰囲気だ。
従業員の動きもきびきびしている。
量が多い。カレーがかなり辛い。
昨日までのカレーはもっと穏やかだったような気がする。
雰囲気は豪華だが味はイマイチというところか。
お客さんは欧米人観光客が多いようだ。

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部屋ではWifiが楽につながるので、何だかんだしていると眠くなってきた。
今日は昨日の夜行バスのようなトイレの心配がないのでゆっくりと飲める。
明日はゲグアー君と10時にホテル門前で待ち合わせ。
ホテルはチェックアウトして荷物は引きあげてしまう算段だ。
昨日からあまり寝ていない。
今日はゆっくりと休もう。

2017年04月19日

2017南インド・スリランカの旅 第3章 2/27(月) ハンピ村

第3章 2/27(月) ハンピ村

今日はゲグアー君と10時にホテル前で待ち合わせだ。
7時から朝食のブッフェが始まる。
こっちの方が昨晩のディナーより良いような気がする。

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昨日ハンピ村のツーリストオフィスで今夜のベンガルール行きの夜行バスのチケットを買った。
23時発でRs900。
行きはRs500だったのだが何故だろう。
そもそもRs500というのが安すぎたと思うのだが。

荷物をどうにかして、尚かつ日が暮れてから23時頃までどうするか、昨日ゲグアー君と相談した。
ホテルをチェックアウトして、荷物を昨日のベースになったチルアウトへ預けてしまう。
ハンピ遺跡を見て回ってランチ、ディナーをチルアウトで済ませて、そのまま22時頃まで寝っ転がったりして過ごして22時にホスペットのバス停まで移動するというプランだ。

夜になると少しは涼しくなるようだが日中は30度越え。暑い。
また今夜も夜行寝台バスだから体調にも気を配らねばならない。
さて、とても快適だったロイヤルオーキッドホテルを10時にチェックアウトしてハンピ村へ向かう。

またもや踏切渋滞に当たってしまい通過するのに大騒ぎ。
何故一編成をを通すのに5分も閉まっているのだろう。
ホスペットからハンピ村までの間にもいくつか村がある。
牛もヤギもブタも犬もいる。
観光とは関係のない生活がある。

村ではなくキャンプに暮らしている人達がいる。テント村だ。
ハンピ村のバス停付近には昨日も見かけたツーリストバスが何台も停車している。
インド各地から巡礼に来た人達だろうか。
サリーが干してあったり、バスの周りには敷物が敷かれてあったりで、そこで暮らしている感満載。
トイレはどうも日本なんかよりは超寛大らしく、男女問わず皆そこらへんで済ませているようだ。
これにも慣れるべきだろうか。
時々手にぶら下げている金物の円筒形の容器にはその際に使用する水が入っているようなのだが、確かめてみたわけではない。

本日は、有料のスポットを訪れる予定だ。
最初は出土品博物館へ。

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三か所共通チケットを買って、とにかく夜まで時間はたっぷりとあるのだからゆっくりと見て回ることにする。
客はほとんどいない。
ハンピ村をかたどった箱庭というにはあまりに大きいのだが模型が興味深かった。
整備された庭があり、そこにも出土品の神々が安置されており木陰でしばし寛ぐ。

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次はヴィッタラ寺院に向かう。
入り口から寺院まで約1km、電動カートで移動する。
15世紀建立の広い寺院で、境内にはさまざまな建築物が建っている。
昼前だが相当暑くなってきた。

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有料三か所目はロータスマハル、エレファンツステイプルという建造物を中心とした王宮地区。
ここは寺院ではなく王宮の暮らしの遺跡だ。

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王宮の象が繋がれていた。それらしき形がうかがえる。
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かなりゆっくりと見て回ったつもりだが、移動がトゥクトゥクで速いのだ。
しかし、自転車で回るには広すぎるし、道が分からない。

この後は遅い昼食をチルアウトで済ませて、夕方までハンピバザールを徒歩で回って、17時頃からサンセットを見るのに絶好なスポットへ行くという。
サンセットやサンライズはどこへ行っても見れるけれど、地元の人が勧めるスポットはそれなりの理由があるもので言われるままに行った方が良いのだ。

昼食はサンドウィッチとキングフィッシャーで済ませる。

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ここで飲むキングフィッシャーは実に美味い。
チルアウトは欧米人観光客が多いようだ。
Wifiがつながれば文句なしなのだが。

一休みしてからハンピバザール周辺を歩いて回る。
動物が行き交う素朴な村でも、子供たちはスマホでテレビを見ている。
さすが、IT大国だ。

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この辺りで一際目立つヴィルパークシャ寺院を訪ねる。
ハンピバザールから小さな橋を渡って行くのだが、昨日橋の上に佇んでいた牛はやはり佇んでいた。

ヴィルパークシャ寺院に入る塔門は細かく細工された建築物でとても不思議な雰囲気だ。
ここは遺跡ではなく現役の寺院、巡礼の人達も多い。
寺院に入るには履き物は脱がなくてはいけないし、被り物はご法度、肌の露出などもってのほかだ。
夕方も近くなっているが、まだ日差しはきつい。
沖縄のように日影が人気スポットになっている。

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ハンピバザールは、あまり広くはない。
30分もぶらぶらすれば大体地理は飲み込める。
牛が行き交っていて、その排泄物もあまたあるので若干の注意も必要だ。
土産物屋や食堂、ゲストハウスなど多数あって、ここに滞在するのも楽しそうだ。
1970年代のヒッピームーブメントのにおいがプンプンする。
一週間もいたらハマってしまいそうだ。

17時頃からサンセット見物へ出発した。
着いたところはやはり寺院だが結婚式場だともいう。
野外でとり行っていたのだろう、今まで式をやっていて、まさに撤収作業の真っ最中。
寺院ではパーカッションとお経のライブが続いている。
これもとても興味深く聴き入ってしまったがサンセット見物があるので帰りにまた覗いてみよう。
寺院を通り過ぎて行くと、そこは突然岩山の頂上付近だった。
そこがビュースポットだ。

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微妙にバランスを保ったまま倒れない岩、奇岩、そこからは360°の大パノラマ。
有名なサンセットビュースポットであることとデートスポットであるらしく、カップルの観光客多数。
高いところというのは下界の音がことのほか良く聞こえるのだ。
帰り道らしいヤギの群れが道を塞いでいるようで、車のクラクションの音が聞こえてくる。
日が暮れてきた。

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夕陽はもちろんきれいだが、沈んだ後の残照も美しいのだ。
昨年の今頃、サハラ砂漠で夕陽と朝日を見た。
あの美しさも壮絶だったけれど、今日のもなかなかのものだ。
だが陽が沈んでからの空の複雑な色彩の変化は我が家のものにかなわないんじゃあないかと大胆にも思ってしまう。
サンセットタイムが終わると皆引き上げる。
暗くなってこんなところにいたら命はない。
空気が涼しく感じられる。
我々もチルアウトに引き上げる。

ここで夕食をとってスタートの22時頃まで3時間近く時間をつぶすのだ。
基本的には横になっていればよいのだが、退屈なので本を読み始めた。
この店は暗くなると非常に怪しい雰囲気になる。
そもそも照明が読書できるような明るさではない。ヘッドライト使用だ。
また、怪しげな欧米人もやってくる。
近くの席の白人男性カップルから漂ってくる煙の臭い。
まあ、余計な詮索はしない方が良い。
トランスミュージックがずーっとかかりっぱなしだし、この照明の暗さも怪しい雰囲気に拍車をかけているようだ。
こういう場所では酒をガンガン飲むというのは似合わない。
沈思黙考が似合うのだ。

テラス席で談笑していた一段の中にターバンを巻いた男性がいた。
楽しく談笑していたように見えたのだが、何故か彼一人がこちら側の寝そべり席へやってきて読書中の僕に話しかけてきた。
こちらに来てから英語の発音が聞き取れず苦労しているが、彼の英語はよく分かる。

初めはどこから来たとか当たり障りのない話をしていたが、僕がギターの教師もしているという話題から音楽の話になると身を乗り出してきた。
日本の音楽を聴きたいという。
今の流行の曲は知らないというと伝統的な曲が聴きたいと言う。
ここはやるしかないだろう。
何にしようかと迷っている暇はない。
何故か「月の砂漠」を一席うなってしまった。
キーが低すぎたような気もするが歌詞もちゃんと出た。
気に入ったらしく、そこから音楽の話題になり、音階の話になったら、彼が色々な音階を唄って僕が後を追いかけたり・・・・・・何だか去年のサハラ砂漠で経験した状況と似ている。
彼が提示した5音階が沖縄の音階とそっくりだったり、ラーガの複雑さについて語ったり、とても楽しい時間が流れていった。
彼はインド人、パンジャブから来ていてインド人アーティストのために作詩をしていて、本職は医者だということだ。
互いの連絡先を交換し合った。
ギターがなくても何とかなるもんだ。
楽しい時間は過ぎるのが速い。
スタートの22時がやってきた。

寝そべって長時間寛いで荷物も置いてもらっても代金は飲食代のみという明朗さ。
このあたりのゲストハウスに逗留していたら毎日行きそうな場所だ。

ゲグアー君にホスペットのバス発着所ーバス会社の建物の前に人が集まっているだけなのだがーまで送ってもらって2日間付き合ってくれたお礼を言いギャラを支払う。
2日間で5000Rsは彼にとっては良い仕事だったと思うがこちらも相当助かった。
ホテルに入れない時間をどう過ごすかがここでの課題だったからうまくいったと思う。
大企業に支払うよりも仕事をしている地元の若者に支払う方がよほど有意義と思うのだ。

バスオフィスにトイレがあったので待ち時間に何回かトイレを済ませておく。
行きのこともあったが、こうなるともう気持ちの問題なのだ。
バスは予定の23時過ぎに到着し少し遅れて出発した。
900Rsと行きの倍近い値段だが違いはあまりない。
この辺はあまり気にしない方が良いのだ。
行きと違ってホスペットを出発したら他の客を拾うことがないので快調にとばし始めた。
明朝6時頃ベンガルールに到着するらしい。

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