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2018年05月 アーカイブ

2018年05月18日

2018年、第21回鳩間島音楽祭

もう今年で16回目になりました。
鳩間島音楽祭への出演。

最近は、フロントのボーカルが交代しながら、鳩間島音楽祭へブラジル音楽を提供し続けています。
毎年、準備をするのはとても大変なのですが、あの音楽祭をやり終えた達成感はとても大きく、島の生活と相まってとても重要な時間を過ごしているように感じます。

今年のボーカルは、日本サンバ界の重鎮、ゲーリー杉田さんが手を挙げてくれました。
今年は、今まで毎年来てくれていた人達に来れない人が多く、いつものような、とにかく乗せて踊らせるという方向からじっくり聴いてもらうという方向へ内容を変えようと思いました。
音楽祭自体も21回目ということで、内容を見直そうという動きがあるようです。

お約束の一杯だがこれから運転する予定があった。
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今回の我々の最初のライブは4月29日、石垣市民会館近くのお店です。
八重山に来るたびにお世話になっているT元校長先生の紹介の仕事です。
地元率100%。
小生とゲーリー杉田さんのデュオに、小生の古くからの友人である唄者、比嘉盛男さんの唄三線とのジョイント・ライブです。

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ブラジル音楽に関してはあまり聴いたことのないお客様が多いようだったので、分かりやすい演奏を心掛けました。
楽しいライブでした。

翌日、4月30日、良く晴れています。
今日の夜はパパビゴーヂでのライブ。
昼間は明日の鳩間島行きに備えて、食料の買い出しです。

竹富島を臨む。
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今年は、5月1日~5日までの滞在が4名と少ないので食料も抑えて買いました。
基本、米と調味料があれば何とかなる。

お馴染みのパパビゴーヂでのライブもとても楽しくできました。
ゲーリー杉田さんともだいぶ息があってきたようです。

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アフターアワーでのゲーリーさんの昔沖縄に住んでいた頃の話も面白かった。
復帰直後の話なのでいかにもエネルギッシュな内容でした。

翌、5月1日も良く晴れています。今日は鳩間島へ渡ります。
小生とゲーリーさんとK君は二便、ちょっと遅れて来るYさんは三便で、この4名が5月5日までのメンバーです。

船は全く揺れることなく鳩間島着。
民宿瑠璃の勝おじいもおばあも元気です。
約半年ぶりか。
早速5時からの飲み会の約束、その後はU家での歓迎会もあります。

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去年の秋、建設中だったステージ脇の楽屋と公民館に隣接したトイレも立派なものができ上っていました。
ただ、今までずっと良かった天気が3日は崩れる予想。
そのためなのか会場はかなりの広さに渡ってテントが張り巡らされています。
今のステージは屋根付きなので出演者が濡れることはありません。
客席スペースのほんの一部にも屋根はありますが、これを補おうとしているのでしょう。

ゲーリーさんとYさんは、初めての鳩間島なので島一週へ。
実は小生も島一週は久しぶり。
北の浜にも久しぶりに行きました。
今回は海へ入る準備―と言ってもシュノーケルだけなのですが―もしてきたので久しぶりに海に入ってみよう。

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外若(フカバカと読む。)の浜
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夜は飲み会なので夕飯は作りません。自炊は明日から。
U家の飲み会でUさんが明日の前夜祭は僕が司会をやるから出てくれとのことで、今年も例年通り前夜祭が開催されます。

勝おじいと夕方の宴
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U家での宴
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5月2日もとても良い天気。暑い。
明日が荒れた天気になるなんてとても信じられません。

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朝食は名物、ナーベラーチャンプルー。
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昼食はソーメン
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午前中に西表から着いたAさんをお迎えして、干潮時刻の昼過ぎに北の浜へ向かいます。
久しぶりなので外若(フカバカと読む。)の浜へ行ってみます。
ここは、かつてSおじいが追い込み漁をした浜。
当時、我々のメンバーが漁を手伝って海の中を走らされた良い思い出があります。

外若の浜、漂着ゴミだろう、都合の良いテーブルがある。
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今日は風もあまりなく、歩いて相当先まで行けます。
枝サンゴ群をやり過ごすとプール状の切れ目があることが分かっています。
その辺りから潜ると天然水族館。
切れ目に沿って潜っていくとリーフの端に出ることができます。その先は大海原。
通常は、この切れ目付近とリーフエッジ付近で遊びます。
ついつい楽しくなってリーフエッジから離れてしまうととても危険です。
こんなに天気が良くて穏やかな外若の浜は久しぶりでした。

屋良浜
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5/2の宴
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今夜は前夜祭があります。
現メンバー5名で対応すべく、ゲーリーさんの打楽器特訓が始まっています。
ステージ脇の楽屋は、エアコン完備で快適。

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P.A.もスタンバイしているので、天候も良く、適度な数のお客さんと、とても親密な前夜祭ができました。
時間もたっぷりあったので、ゲーリーさんのサンバ講座的進行に任せて曲を進めました。
これが分かりやすいということで、とても評判が良くて明日もこのセンで行こうかという気になっています。
今回は直前まで内容も決めていません。

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客席
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比嘉盛男さんの唄三線
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その後は、マイトウゼ客のお招きもあって交流会。
賑やかな夜になりました。
この時点で、風はまだ穏やかな南風。
明日の荒天が信じられませんが、早くも安栄・八重観は欠航を決めたとの話が。
まあ、なるようにしかなりません。

マイトウゼグループと。
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月の道
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さて、5月3日。
やはり予報は正しかった。
雨はそれほどでもありませんが、北風で温度が下がっています。
半袖で過ごすのは難儀なほどです。
やはり、安栄・八重観は欠航で我々のメンバーの石垣組が乗ってくる予定であった最後の頼みの綱だったプレミアムドリームも欠航。
全便欠航。
過去20回の音楽祭の歴史にも例がない筈です。
昔は高速船が来てなかったから様子は少し違いますが。

朝食は野菜ラーメン。
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もう準備は昨日で出来上がっているので、音楽祭は予定通り開催されます。
昨日の時点で出演者と出演準は分かっていましたが、船が走らないので変更必至。
石垣からの最少の人数は大原廻りで来ましたが、数十名の筈です。
ということは昨晩の前夜祭とほぼ同じ規模だということです。

何か昔の素朴だった鳩間島音楽祭を彷彿とさせるようでした。
当時は、ステージも仮設で、前日からみんなで作って、お客さんもまばらでした。
今は、立派な本建築のステージしかも楽屋付きですが、出演者も島関係者で、本土からの出演は我々だけでした。
悪天候が偶然に昔の素朴だった頃の鳩間島音楽祭を出現させたようでした。
もし天気が良かったらどうなったのかなとは思います。
昨年までの大物スターの出演はなく、ポスターに出演者の表示もないのでお客さんはどう受け止めたのかなとか。

小生としては、素朴な雰囲気に戻った音楽祭は好きです。
いつもは売り切れてしまって買えないTシャツも買えました。
船が走らないので、町のお偉いさん、その他の方々が来ることができず、したがって挨拶はなしで、我々の出番も予想通りどんどん早まって来て、演奏時間も長めで良いよということで、前夜祭の流れの延長でサンバの歴史をなぞった演奏をたっぷりと聴かせました。
石垣のメンバーが来れないので前夜祭のメンバーだけ。
前夜祭やっといて良かった。

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急ごしらえのバテリアも頑張った。
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各出演者もとても良いパフォーマンスで、いつもより落ち着いて楽しめた気がしました。

宮古民謡協会
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鳩間民俗芸能保存会
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鳩間小中学校
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西原君兄・妹
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西原君&比嘉君、ハーモニーが綺麗だったのが印象的でした。
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花城さん率いる浜辺民謡ショー
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那覇・民謡酒場「鳩間島」吉川さん
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久しぶりにクバヌファーズが登場して、盛男さんの変態的ギタープレーが聴けたのも嬉しかった。
前はこれにターキーのキーボードが絡んで余人には真似のできないサウンドを生み出していたものでした。

クバヌファーズ
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クバヌファーズ&タカ坊でおなじみの曲「鳩間の豊年祭」
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そんな中、今日中に戻る人は手を挙げなさいとのコール。
これは真剣です。
西表・上原からのバスに間に合わせるため、終演前に傭船を出さなければならないからです。
例年のような見送りパフォーマンスはありません。

明日の船が分からないのでAさんは石垣に戻ります。バイバイ。
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雨は気になるほど降りませんでした。傘もささなかったし。
ある意味、原点に戻ったような音楽祭で楽しかった。

ただ、石垣のメンバーが来れなかったことによって、おかずや酒が来なかったというのは想定外でした。
いつもは来ることを予想して食料の買い出しをするので、これは5日の朝食まで食料を使い切りそう。
ただ、米と調味料はあるので何とかなります。
石垣のメンバーは、渡れなかったおかずと酒を持ち寄ってパパビゴーヂで残念会をしたそうです。
それはそれで楽しそうだな。
来年に期待しましょう。

3日の夕食は定番のかれーらいすだ。
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で、翌5月4日はからっと晴れ上がりました。
船も通常運航。
ただ、一昨日よりは少し北風があって温度は真夏ではないような気もしますが、その分過ごしやすい。
今日は一日のんびりと島を楽しむ日ということになっています。

4日の海
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4日の朝食
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寛ぐ。
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実行委員長が来訪してねぎらいの乾杯
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4日の昼食
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また、干潮時刻あたりで北に出かけました。
今日は、Aさん(昨日戻ってしまいました。)が昨年感動したという立原の浜へ。
ここは、小生が20年くらい前に初めてこの島を訪れたときに来た浜だと思います。
ここもプール状の切れ目があるので、その辺りで遊ぶことはできます。

立原の浜
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屋良浜
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昔、島人に教えてもらったのは海に道があるということ。
よく島人は干潮時に釣竿を持ってリーフエッジ付近まで歩いて行って釣りをしていました。
リーフエッジ付近までサンゴをやり過ごす道があるというのです。
波の動き、海面の色をよく見ていると白っぽい道に見える部分があって、うまく辿っていくと、わりと楽に行き着くことができるようです。

ところで、今回目新しかったのが「鳩間島留学支援多目的施設 つばさ寮」ができたことです。
里親の高齢化等で従来の里親制度がうまくいかなくなっていて、補助金を受けずに単に子供を預かって学校へ行かせるような形態をもとらざるを得ない状況では、行政がこのような施設を作って子供たちの就学を支援するのはとても良いことだと思います。

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久高島にも山村留学センターというものがあったと思いますが同じような趣旨の施設だと思います。
ただ、関係者にもお話を聞いたのですが、施設を作るのは良いが運用は大変だと。
普通に登校できる子供たちばかりではないので、対応できる職員がいる必要があると。
確かに、この島に来れば普通に学校に通えるというのは必ずしもそうではないでしょう。
これは前々から議論されてきた問題ですが、少しかもしれませんが、こういう受け皿ができたということは良いことだと思います。

5時からは、おじいとのお別れ会です。
明日の朝もやろうかねととても名残惜しそう。
おじいの前では、みんなで童謡・唱歌を唄うのが一番です。
今はネットという便利なものがあって歌詞を見ることができるので、ここに泊まる人はレパートリーを増やしていきましょう。

今回最後の宴。どことなく寂しさが漂う。
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アオバト
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翌日も晴れ。通常運航。
あの5月3日の天気は何だったのでしょう。

残されたわずかな材料を駆使した5日の朝食。
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さよなら鳩間。
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今晩は、タニファでライブ。

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池原コーイチさんとジョイント。
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翌日は沖縄に移動して、ゲーリーさんは名古屋のラテンフェスティバル、小生は南城市の玉々庵で交流ソロライブです。
このライブも今回はソロでしたが、とてもいい雰囲気になりました。

お気に入りの具志頭ドライブイン食堂のカツカレー、500円なり。
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玉々庵での交流会ライブ。ボーカルもやりました。雰囲気がそうさせました。
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今回も最後はここで。玉城焼工房。
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今回も色々な人達のお世話になり感謝の念に堪えません。
ありがとうございました。
この音楽祭が今後どうなっていくのか、我々がどうなっていくのか分かりませんが、できる限り関わり続けていきたいと思っています。

2018年05月25日

2018・スリランカの旅 第5章 2/28(水) シギリヤからカンダラマ

第5章 2/28(水) シギリヤからカンダラマ

天気は晴れ。
昨日のような天気だったら急階段を登って行くのは嫌だろうなと思っていたのでラッキーだ。
昨日は到着したのが暗くなってからだったのでよく分からなかったが、このホテルは森の中のバンガローといった趣だ。

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クジャクがいる。
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午前7時にSupun氏が迎えに来た。
さすがドライバーだけあって時間に正確だ。
シギリヤロックは昼からは暑いので、午前中に登るのがねらい目なのだ。
ロックまでは約20分位か、結構近い。

車を降りてロック入り口に向かう。
ちょうどロックの向こう側から日が昇ってくる。
入山料は30US$とかなり高い。
観光立国のスリランカだから仕方がないところだ。

見事なガジュマル。
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帰りの待ち合わせ場所を決めて登り始める。
下から見上げれば当然のことながら垂直の壁だ。
高さ約200mのこの上に宮殿があったわけだから、一体昔の人はどうやって建設したのだろうか。

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まずは石の階段を登って行く。
これは序盤だが、それでも結構汗をかく。
これは上まで行ったらびしょ濡れだな。
巨大なライオンの足の部分がある。

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蜂に注意!!
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ここから壁画のシギリヤレディ、ミラーウォールを経てらせん階段が始まる。

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らせん階段は登るのにそんなに苦労しない。
太った欧米人も結構登っているが、本当に大変そうだ。
上に行くにつれて絶景が広がっていく。

わりとあっけなく頂上に着いた。
ゆっくり歩いて所要時間約40分。
東京タワーの大展望台まで階段を登って行くというのがあるが、あそこより約50mほど高いところまで階段を登って行くと言えば分かりやすいか。
平らな部分も結構あるのでゆったりと歩くことはできるし、途中の見どころもある。

頂上には何層かに分かれて遺跡が残っている。
しかし、こんなところに階段や通路を設置するのは今でも大変だと思うが、5世紀に宮殿を建築したというのは一体どのように建築したのだろうか。
発見されたのがイギリス統治下の1900年代というのだから、想像もつかない。


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何故か犬がいる。
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ここにも。
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頂上の雨水プール。
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頂上は周囲を遮るものは何もないので360°のパノラマ。
2年越しでやっと来れたのだから、ゆっくり頂上を楽しんでから降りる。
しかし、この状況で天候が悪化したら非常に恐ろしいだろうな。
逃げ場がない。
下りは30分もあれば到着してしまう。
上でゆっくりする時間をいれて2時間もあれば十分だった。

下から見るとほぼ垂直の壁。
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大汗をかいた後はエアコンが効いた車でバンガローへ戻ってシャワーと朝食。

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このバンガローは森の中にあって、静かでとても良い環境だ。
昨晩は隣の部屋の中国人観光客がうるさかったが。
設備も整っていてスタッフも親切でお勧めできる。
ただ、周りに何もない。
食事をできる店は歩いて20分くらいはかかるだろうか。雨の中はしんどい。
シギリヤロックもそうだが、この辺りは徒歩だけでの移動は不可能だ。
バスもトゥクトゥクもあまり見かけない。
ツーリストカーが正解だと思う。
遅めの朝食もしっかりと用意してくれた。

チェックアウトして次はSupun氏お奨めのアールユーベーダへ。
ハンバントッタという街に入った。
まず観光客は来ないであろう店構え。
第一何の店か分からないし、店であることがそもそも分からない。

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全身のオイルマッサージと温浴だという。
まず、全身オイルマッサージを約50分、入念に行う。
何だか顔がほてって来て、酒を一滴も飲んでいないのに飲んで気持ちが良くなったような心持になってくる。
これで足も完治するかなぁ。
その後の温浴は何かと思ったら、木でできたカプセルの床に葉っぱが敷いてあり、これを温めてその上に横になり首だけ出して蓋をするというものだ。
普段サウナに入っている身としてはそんなに大したことではない。
水は浴びずオイルを拭いただけで終了。

終了後はティータイム。
Supun氏とパウリーニョ・ダ・ヴィオラに似た医者だという男が僕の脈をとった後何かを議論しているが、シンハラ語なので何を言っているのかさっぱり分からない。
要は僕は調子が良いということらしい。
これで料金は4500RS。RSだとしても安いと思った。

何気に象ガメがいた。飼っているものではない。

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これでヘリタンスカンダラマに向かうちょうど良い時間になった。
ヘリタンスカンダラマは、スリランカの生んだ天才建築家といわれるジェフリー・バワが設計したホテルで、唯一内陸に存在するホテル。
五つ星ホテルでそれ自体が観光資源のような建築物だ。
今回、ナリン君が同行できなくなったのでアヌラーダプラ行きは止めて、ここに宿泊することをテーマの一つとして考えたみた。
いつかは行きたいと思っていたところなのでとても楽しみだ。

ダンブッラから街道沿いを30分くらい走って山道に入って行く。

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ただの田舎道で周りは何もない。
この先にあの大建築物があるのかという感じだ。
普通、豪華ホテルというとアクセス道路から周りとかけ離れた立派なものにしがちだが、全く異なる。
却って舗装もなくなり悪路になった。

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そして突如として玄関が現れた。
だが、全長1000mに渡る大建築物は森と岩に隠れていて全貌を見ることはできない。
玄関だけがポッカリと現れたかのようだ。

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だが、さすがに五つ星ホテル、荷物は当然のごとく放ったらかしでウェルカムドリンクをサロンでということになる。
サロンの先にはカンダラマレイクがプールとの境界が分からないような位置で存在する。
これがインフィニティプール(無限のプール)と呼ばれる様式なのだ。
さすがに五つ星ホテルはドライバーの部屋も用意されていてる。

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そして、部屋に案内される。
209号室で低層階なのだが眺望がすばらしい。
湖と森しか見えないのだ。
バスルーム(嬉しいことにバスタブ付きだ。)、トイレもガラス張りなのだが外からは全く見えない。

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部屋に至る廊下も実に興味深いもので、岩が廊下に食い込んでいたり、自然岩をくり抜いたトンネルだったりする。

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これはオブジェなのか。
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建物の外部は緑に覆われ森と同化していき、建物の内部は山に取り込まれてしまうイメージなのだろうか。
これは探検のしがいがある。

ミニバーがあるが高いのでアンタッチャブル、ミネラルとこちらへ来てすっかり気に入ってしまっていつも持ち歩いているウッドアップルジュース(高カロリー、高たんぱく、抗酸化作用のある優れものだが味に癖がある。)を冷やしておく。
今日はどうしてもビールをいただきたい。
サロンへ戻ってライオンラガーをいただく。
値段はそれなりに高いのだが、五つ星に宿泊して、そのようなことを気にするのは不粋というものである。

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周りには森と湖しかないので食事は全て館内で済ませることになる。
建物は鳥が羽を広げたような形になっている。
山の中腹が玄関でここが5階。
建物自体は7階まであり、6階にはレストランとか会議室とかのパブリックスペース諸々、5、6階にはジムやサロン、ショップのような多目的施設が揃っているようだ。
プールは5階の他に7階にもある。
その他、館内の色々な場所にあるオブジェも楽しいし、リスがそこら中にいる。
サルも多数見かける。鳥の鳴き声もすごい。

リス
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建物の全体は森に溶け込むような緑色で、館内に空間がとても多い。
そこに岩が入り込んだりしていて草木が建物を覆っている。
外から全体像が把握できないのだ。

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階段にも工夫が凝らしてあって、踊場からみる景色は絵画を見るように自然を切り取ったように見える。

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カンダラマレイク。彼方にシギリヤロックが見える。
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また、階段の所々にあるオブジェも不思議感満載。

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エレベーターはとても目立たないところに配置されていて、そもそも階段の風景が楽しくてエレベーターで移動するのがもったいないのだ。
ホテルの内外を探索しているうちに時間はどんどん経って、ディナーの時間がやってきた。

6階のレストランにはスマートカジュアルというドレスコードがある。
ま、長ズボン、襟付きシャツであればOKでしょう。
夜だから何も見えないが、多分見晴らしの良いであろうレストランのディナーはブッフェ形式で相当な種類の料理が並んでいる。
これは色々食べたいから少量づつサーブするのに限る。
全てとても美味しい。

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食べたいものはまだまだあるのに満腹になってしまう悲しさだ。
日本人が結構いる。団体のツアー客が入っているようだ。

大満足して部屋に帰る。
まだまだ休むにはもったいないのだが、夜中に探検するわけにもいかないからゆるゆると寝る。
明日は11時と遅い出発時間にしてあるので、明日またゆっくり探索してみよう。
今日は念願の二か所に行けたことでとても印象に残る一日だった。

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