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2019年04月04日

2019・トルコの旅 第1章 3/10 (日)~3/11(土) 出国・イスタンブール 

第1章 3/10(日)~3/11(月) 出国・イスタンブール

今年の冬も海外へ出かけてみたい。

海外へ出たときのあのわくわく感を味わいたいのは、もう病気みたいなものだ。
去年、一昨年と連続してスリランカを旅したので、今年はどこか違う国へ行ってみたいと考えて、トルコへ行ってみることにした。
初トルコである。

トルコといえば、シリアの隣国として、一時期はI.S.参加希望者のシリア入国の玄関口として話題になったり、イラン、イラクと国境を接していて紛争の影響を受けたり、国を持たない最大の民族、クルド人の問題を抱える一方、個性的で剛腕の印象のあるエルドアン大統領を抱え自国の政治体制は、安定しているものの隣国との影響で、時々テロが発生したりしている状況だ。
エルドアンはUSAとも様々な問題をめぐって仲違いしている関係上、現地通貨・トルコリラ(TL)が安くなっており経済的に若干不安のある状況だ。

だが、観光客的には、ボスポラス海峡を挟んで、文字通りアジアとヨーロッパの懸け橋となる国であり、歴史的な遺産も興味深いものを沢山有している。
一度は行ってみたい国だった。

仕事の都合で連続して不在にできるのが10日ほどであることと、国土がとても広いことを考えて、訪問先をある程度絞ることにした。
イスタンブール―カッパドキア―パムッカレという超メジャーなコースである。
移動時間節約のため、イスタンブール―カッパドキア、パムッカレ―イスタンブール間は国内航空線を使うことにした。
バスを使うと10時間ほどかかるところを1時間弱で、値段も数千円ととても安い。
しかし、それでもカッパドキア―パムッカレ間は10時間程かかる夜行バスを利用しなければならない。

イスタンブールという都市は、ヨーロッパとアジアにまたがっていて、文化的にもとても興味深い場所だ。ここに時間をたっぷりと取りたい。

昨年、一昨年と、トランジットに長い時間を要する安い航空券にしたのに、結局、体調を崩してトランジットホテルに泊まって、却って高くついたという苦い経験もあるので、今回は直行便を探してみた。
幸いにもホテル付きでトルコ航空の直行便を手ごろな値段で確保することができた。
出発は、本日21時25分、約13時間かけてイスタンブール着は午前4時10分。
13時間は長いと思うが、トルコ航空の評判は悪くないので楽しみなフライトではある。

出発が早まることもあると聞いていたので、時間に余裕をもって成田空港着。
今の出国審査は、機会による顔認証でスタンプを押さない。
スタンプマニアには気の毒だが―もちろん、頼めば押してくれるが―、実にあっけなく終わる。
イスタンブール行きは満席だが、直行便なので日本人客が多く静かだ。団体客も結構いる。
20分遅れくらいで出発した。13時間のフライトだ。

日本を出るまでが揺れた。
確か今晩から明日にかけて日本は天気が悪くなると言っていたな。
後はスムーズ。
食事は2回、評判のトルコ航空の機内食はとても美味しかった。
なにせ、シェフが乗っているらしいのだ。

夕食
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朝食
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映画を2本見て、ちょっとうつらうつらして、あまり寝ていないように思えるのはいつものことだ。
足をまっすぐ伸ばせるビジネスクラスだとぐっすり眠れるのだろうか。

明け方着なので、そのままチェックインできるようにホテルは前日の10日から予約してある。
空港へのピックアップサービスも予約した。
予定時刻より若干早くアタテュルク国際空港へ到着。
4月からは新装なった巨大なイスタンブール空港へ全面移転する予定らしい。
今はもう古くなってしまったアタテュルク国際空港。
しかし、やたら広い。歩く距離が長い。
入国審査官の態度がでかい。

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早めに手続きが終わり、荷物もすんなり出てきたのは良いのだが、約束したはずのピックアップサービスが来ていない。
何回探してもいない。
ホテルにはメールで何度か確認してあった筈だが、どうも反応の遅いのが気にはなっていたが案の定か。
24時間オープンのフロントなのでチェックインはOKだと確認を取ってはあったが、これではあてにならない。

選択肢は2つ。
地下鉄の動く時間まで待つか、タクシーを使うか。
朝の4時過ぎはまだ真っ暗。
制限エリア外で2,3時間待つのはつらい。
ここは止むを得ず安全を買うつもりでタクシーを雇うことにする。
この値段が60€。何というぼったくり値段。
ホテルのピックアップサービスが25€と聞いていたので2倍以上だ。
空港ロビーに事務所を構えるタクシー業者はまともなところが多かったのだが、これは空港内事務所だがぼったくりだろう。
無駄な出費に腹が立つ。
しかし止むを得ない。
安全を買ったと考えよう。

ホテルの事務所らしきところにはたどり着いたが、表玄関は閉まっていて誰もいない。
タクシードライバーが裏口に回ってドアを叩いてようやく係員が出てきた。
係員はいるにはいるが、フロントは24時間開いてなどいないのだ。
気温は日本とそう変わらない。つまり冬の寒さだ。
路頭に迷うことなく何とか部屋に入ることができた。
しかし、この係員はアルバイトで、ピックアップサービスが来なかった不手際は、明日11時頃マネジャーが来るからその人に言ってくれという。

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ホテルは事務所から徒歩で約2~3分のアパートメント。
まぁとにかく休みたいので部屋に入って、部屋の鍵の調子を試していたら、全く鍵が開かずに部屋に入れなくなってしまった。
外国のホテルでは難しい鍵はよくあるのだが、これは何回トライしても開かないのだ。
ついに再び事務所に行って係員を呼び出した。
馬鹿な呼び出しかと思ったかもしれないが、快く応じてくれた。
学生アルバイトだと言っていた。
彼の対応は好感が持てた。

アパートメントなので、部屋には冷蔵庫や食器等も揃っていて広さもそこそこだが、通りに面していて、人通りの多い通りではないのだが、カーテンを開けていると外から丸見えの感じで、これは眺望がどうのという問題外だ。
まあ、男性だからその辺りはあまり気にはしないのだが。
所詮、航空券に付いてくるホテルはこんなものなのか。

まずは、一休みして、明るくなった8時頃、朝食を兼ねて付近の散策に出た。
グーグルマップによると、イスタンブールの象徴ともいうべきスルタンアフメットジャーミーが近そうだ。

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今日はとても良い天気だ。
おそらくあれがそうであろうスルタンアフメットジャーミー(別名ブルーモスクともいうが)の巨大な青いモスクの丸屋根が見えてきた。

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何となくそこへ向かう表参道的な広い道路沿いの食堂でオムレツの朝食。
パンが美味しい。

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天気も良いし、既にモスクの青い屋根も近くに見えているので、このままスルタンアフメットジャーミーへ行ってみることにした。

坂を登って行くと広い公園に出た。
トラムヴァイ―路面電車―が走っている。

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スルタンアフメットジャーミー、通称ブルーモスクはその通称が示すように外観が薄い青色の印象の巨大建築物だ。
複数のドームと6本の尖塔を持つ巨大モスクで、イスタンブールを代表する建築物だ。
入場は無料、モスクなので肌を露出した服装はNG、靴を脱ぎ、脱帽、女性はスカーフで髪の毛を覆う、スカーフが無ければ貸してくれる仕組みだ。
朝早めだが、既に観光客が多数。

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内部はイスラム建築様式の特徴である細かいモザイクタイルによって美しい装飾が施されていて、壁から天井まで見飽きることがない。
ただ、所々足場を組んで作業員が出入りしていて改修工事中らしい。

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コーランを無料配布していて、各国語版があるのだが日本語版だけがない。
せっかくだからポルトガル語版をもらってきた。

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ここを見学後は近くにある地下宮殿へ。
ここは有料だ。
確かに地下にアーチ型の柱が林立し宮殿の様相を呈しているが、4世紀から6世紀にかけて作られた地下の貯水池らしい。
今でも水が貯まっている。
幻想的な景色が広がっているが、暗くて全貌が良く分からない。

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外へ出るとかなり温度が上がっている。
時折冷たい風が吹くが、むしろそれが心地よい。
焼きトウモロコシや焼き栗の屋台が出ていて、公園は花が咲き乱れ、のんびりした雰囲気に包まれて、とても良いウォーキングだ。

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日本語で話しかけてくる若者からおじさんまで結構いるが、話を続けているとどうも自分の商売方向へ持っていく感じだ。
このスルタンアフメットジャーミー付近で日本語で話しかけてくる人は、全員商売人だという話を聞いていたが多分そのようだ。
自分は日本語の勉強をしたいので無料でガイドをするからなどと言う若者もいる。
トルコは親日国家として有名だし、本当なら協力したいが、どこまで本当か分からない。
日本人のメンタリティーをくすぐる巧みな技術だ。
何か信用できる機関の証明でもあればよいのにとは思う。
そうそうしつこくはないのだが、声をかけられないということはまずなさそうだ。
適当に話を切り上げてつれなくさよならする。

もうダウンは暑くなってきた。
一旦ホテルへ引き上げて、昼前にマネージャーと会う。
今朝のピックアップサービスが来なかったことに文句を言うが、もうしょうがない。
13日の送迎サービスは朝4時半とのこと。
25€、これはチップを含めて既に30€支払ってある。
色々と市内のツアーやらカッパドキアのツアーやら持ちかけてくるが、お断りだ。
約束不履行に対して謝りの言葉もないうえ、さらに商売を助けてやる必要など全くない。
このS.A.S.A.というホテルは、アパートメントで部屋が使いやすいことと、スルタンアフメットジャーミーに近いこと以外、取柄はない。

気を取り直して、昼からは北方向にあるグランドバザールにへ出かけてみる。
おそらくそちらに色々ありそうだからそっちで昼ごはんにしてみよう。
多分暑くなりそうだから、Tシャツにダウンの軽装で行く。

グーグルを頼りにスルタンアフメットジャーミーとは反対方向へ歩いて行く。
渋滞がひどい。
大体、変な駐車方法とすれ違いに原因があるようだ。

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適当な辺りで北へ曲がって坂を登って行くとトラムヴァイの駅に出た。
向こう側へ渡ればグランドバザールがある筈だ。
どうせトラムヴァイやメトロを利用することになるのだから、イスタンブールカードというSUICAのようなカードを買ってみようかと思ったが、この時点では10TL札がないと買えないと思っていたので、後にした。しかし、後になって分かったのだが20TL札でも残額が自動的にチャージされるので、別に10TL札にこだわらなくてよかったのだ。
ただ、イスタンブールカードの自販機はトルコ語しか対応していないので、なかなか大変だが、一旦使い方を覚えてしまうととても便利で重宝した。

お昼時も過ぎて、朝も早かったので空腹になってきた。
結局、屋外席のケバブ屋さんでドネルケバブとコーラ。

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これが結構なボリュームで美味い。
日本に数多あるケバブ屋さんもこうなのだろうか。
一度試してみよう。

グランドバザールは、絶対に迷うと紹介されていたが、ゲート5から入って10分後にはどこにいるのか分からなくなった。

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那覇のマチャグヮーの超拡大版のようなもの、マラケシュやフェズの市場と規模は似ているが、さらに巨大なようだ。
あちらは空が見えていたが、ここは巨大な建物になっている。

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テロ警戒なんだろう、空港にあるような金属探査機を通り外側からだが、荷物のチェックがある。
入城したゲートは、ガラスや貴金属、灯り系の商品が多い辺りで、かなりのきらびやかさだ。
これだけ広いのにかなりの人口密度だ。
何でも揃うので買い物を楽しむのも良いが、数千件の店舗があるといわれるグランドバザールの存在自体が見所になっている。
このバザールの他に、エジプシャンバザールというのも有名だ。
やはり東西南北の交易の中心地ならではということだろう。

まだ、着いて初日、国内線の荷物の重量制限もあるし、先も長いので、土産は終盤のイスタンブール滞在時に買おうと決めていたから、今日は見るだけ。
それでも十分に楽しめた。
ここに来るツアーの観光客はガイドから絶対にはぐれてしまうと思うのだがどうなんだろうと、余計な心配をしてしまう。

一旦ホテルへ戻る。
実は、来るときに酒屋をみつけていたので、そこでエフェスとワインを購入。
緩いとはいえ、イスラム国家だから、酒は何となく控えめに恥ずかしそうに売っている。
観光用でない地元用食堂でも酒は供していないようだ。
だが、酒屋はあるし、鉄格子を介して売っているというわけではない。でも袋は必ず黒い。
帰ってみたらホテルから約30mのところにも酒屋があった。
戻ってエフェスを飲む。
やはり地元のビールは美味い。
500ml缶で約210円。ワインは大体400円くらいからと値段も安い。

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一休みして、午後はトラムヴァイに乗ってガラタ橋へ行ってみることにした。
トラムヴァイは4,5両編成の立派な路面電車で、専用軌道のみではなく自動車、歩行者とも道を共有しているが、とてもスムーズに走るエコな乗り物だ。乗り心地もとても良い。
ひっきりなしに走っているが、車や歩行者との関係は何となくいい加減だ。
モダンな車両なので外につかまって乗る輩はいないが、そのいい加減さは日本ではまず考えられない。

ガラタ橋は金角湾にかかる橋で観光名所でもある。
終点のエミノニュ駅で降りた途端、日本でもお馴染みの焼きサバの匂いが立ち込めている。
これが名物サバサンドの匂いか。

初めてだから、ガラタ橋をトラムヴァイで渡って1駅目、対岸のカラキョイ駅で降りてガラタ橋を歩いて戻ってみる。
大した長さではないが、両岸の景色がとても美しい。

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平日の昼間なのに、橋上には釣りをするおじさんであふれている。
みんな暇なのかな。
見ると、釣れている人は結構釣れている。

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天気が良く暖かい日差しに包まれてとてものんびりした雰囲気に包まれている。
こういう雰囲気はとてもリラックスする。

エミノニュ側に渡り終えてサバサンドの屋台を探したが見当たらない。
それにしてもすごく混雑している。
多分、アジア側のカドキョイ行きの船に乗り降りする乗客たちなのだろう。

ガラタ橋は二層構造になっていて、道路兼線路の下は全て食堂街になっている。
どうも匂いの原因はそこにあるらしいと見当をつけて行ってみると、案の定、レストランの店先、大きい鉄板で沢山のサバを焼いている。
早速食べてみた。
小ぶりの脂ののっていないサバを玉ねぎとかレタスとかの野菜とバケットに包んで食べる。
適宜、レモン汁とか塩とかで味を調整しつつ。
味は、ん――――― 微妙。
普段、脂ののったサバを食べている日本人なのでこういう印象になるが、日本で作ったらどうなるか興味はある。

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帰りもスルタンアフメットジャーミー前駅までトラムヴァイに乗って帰った。
スルタンアフメットジャーミーを中心として、大体の地理は分かってきた。
帰りもこの近辺では例の商売人的な人達から日本語で話しかけられること多数。
うっとうしいが、なるべく失礼にならないように、かつ日本人の印象を悪くしないようにお別れするのに骨が折れる。

公園に沢山出ている屋台で焼き栗を買って帰る。
部屋に戻って、焼き栗をアテにビールとワインを飲んでいたら満足してしまった。
夕方食べたサバサンドのボリュームも結構あったし。
昨日から今日の時差もあるし、おそらく殆ど寝てない筈なので猛烈に眠くなってくる。

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明日は朝から雨で温度も低い予報が出ている。
夜になって冷えてきた。
エアコンを入れる。
もう夕食には行かずに寝てしまおう。

2019年04月16日

2019・トルコの旅 第2章 3/12 (火)・イスタンブール 

第2章 3/12(火) イスタンブール

今日は朝から一日中雨の予報が出ていたが、朝はまだ降っていない。
曇り空で寒い。
時折吹く風が冷たい。

今日は、午前中にトプカプ宮殿に行く予定だ。
トプカプ宮殿は、オスマントルコの支配者が居城とした大建築物だ。
スルタンアフメットジャーミー、アヤソフィアの後ろに控えている。

朝食を食べに昨日のカフェへ。
一旦ホテルへ戻る。

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もっと早く気が付いても良かったのだが、ホテルのトイレにウォシュレットが付いていることを発見した。
至極原始的なものだ。
便座の奥に出べそのようなものがあり、脇の蛇口をひねると、そこから上向きに水が飛び出すという仕組みだ。
動かないから位置の調整はできない、温水などは望むべくもない。
しかし、あるとないとでは大違い。
この先ずっとこうだと有難いのだが。

風が冷たいので、今日は暖かい格好でトプカプ宮殿へ向かった。
まだ雨は降っていないが日差しがないので寒い。

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地理が分かってしまうと、このアパートメントはスルタンアフメットジャーミーから本当に近い。
その近辺にある見所もとても近いということになる。
ただし、メトロの駅からは離れているようだ。
トラムヴァイに乗ってどこかで乗り換えなくてはいけないようだ。
こういうことも今日は試してみたい。

迷わずにトプカプ宮殿へ行ったは良いが、休館日だった。

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桜のようなのだが。
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機関銃を持った警官が入り口を固めていた。
残念。
トプカプ宮殿見学は後半のイスタンブール滞在の時にしようと予定変更。
昨日、行ってなかったアヤソフィア見学にする。

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ここは、スルタンアフメットジャーミーとトプカプ宮殿に挟まれた位置に建つ巨大建築物で、元々は4世紀ビザンツ時代に建設されたギリシア正教の総本山だが、オスマン帝国の時代にイスラム教のモスクに変えられた建造物で、現在は建物全体が博物館として公開されている。
入場料は60TLと比較的高め。
モスクではないので、靴は履いたままで、女性のスカーフもなしでOK。

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ここも目を見張るような構造物が多数ある。
モスクなのだが、洗礼者ヨハネと聖母マリアに囲まれているイエスキリストの壁画とか、ギリシア正教時代の名残りも多数あって、イスラム教とキリスト教が同居している感もある。

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中国人観光客多数。
団体で、非常に図々しく写真を撮っているのと声が大きいのですぐわかる。
内部の改修工事もしていて、巨大な足場を組んで作業員が上り下りしている。
4世紀には一体どうやって建築したのだろうか。

外へ出るとまだ雨は降っていない。
また、おじさんや若者に日本語で話しかけられる。
このうち一体何人が本物なのだろうか。

そのうちの一人が勧めていたモザイク博物館へ行ってみた。
こちらは、スルタンアフメットジャーミーやアヤソフィアに比べて超地味。
この辺りで発掘されたモザイクを復元して展示している。

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観光客も殆どいなくて落ち着いて見学することができて良かった。

出口はアラスタバザールという、とてものんびりしたバザールに抜けられる。

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モザイク博物館見学の後には寄ってくれと勧められた絨毯屋には行かなかった。

一旦ホテルへ戻って近所で昼食。
ちょっと気になっていた店があったので行ってみた。
豆のスープと、ケバブ、パン―パンは日本の定食のご飯のように必ず付いてくる―で24TL。

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安くて美味くて近い。夕食もここにしよう
マネージャーに明日午前4時の送迎を確認してから、ホテルで一休み。

午後からはエジプシャンバザールへ行ってみることにした。
うまくいけばメトロにも乗ってみたい。

風が強まり温度もかなり低くなってきた。
スルタンアフメットジャーミー駅からバザールの近くであろうシルケジ駅までトラムヴァイに乗ろうかとも思ったが、シルケジ駅まではたった2駅、まだ雨も降っていない。
沿線は面白そうな店が満載だし下り坂、歩いて行くことにした。

スルタンアフメットジャーミー地区は、日本の浅草のようだ。
表参道があって、仲見世のようなバザールがあり、モスク―寺院―が多数ある。
浅草を観光している外国人は、今の僕と同じような気持ちで観光しているのかもしれない。

シルケジ国鉄駅
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シルケジ駅を右手に見て直進していくとエジプシャンバザールらしき建物があった。
この付近はビルが立ち並ぶ都会だ。

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エジプシャンバザールは十字型をしているので、グランドバザールよりは分かりやすい。
昔、エジプトからの貢物を集めて商いをしたところからこう名付けられているらしい。
香辛料や香料、お茶等を中心に興味深いものが多数ある。
市場マニアにとってバザールほど興味深いものはない。
色鮮やかな香辛料には目を奪われ、様々な匂いが、それも良い香りが嗅覚を刺激する。

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ついうまく乗せられてザクロ茶なるものを買ってしまった。
1kgというから、まだ旅の始まりなので500gにした。
結構よい値段だったし、ここでは買わないつもりだったので失敗だったかなと思ったが、日本へ帰ってから、家の奥さんにとても珍重された。

ザクロ茶
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色々と試飲させてくれた中で、喉に良いというミントやらショウガやらを調合したお茶も強烈だった。
喉へ氷塊が落っこちて行くような感覚だ。

そうこうしているうちに、ついに雨が降って来た。結構強い雨だ。
風も出てきた。
屋根があるバザールに避難してくる人多数で、バザール内は混雑してくる。
海が見える方の出口へ進んでみると、昨日行ってみたエミノニュの港はもう目と鼻の先。
こんなに近かったんだ。

小降りになったころを見計らってバザールを出る。
勿論、傘の用意はしてあるが、再び冷たい雨が強くなってきた。しかも横殴り。

ゴマパン売りの像
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2駅だけだがトラムヴァイを使う。
服も濡れてしまったのでホテルへ戻った方が良さそうだ。

いつものスルタンアフメットジャーミー前駅で降りたのだが、雨で景色が変わってしまったからだろうか、方向が分からない。
モスクが似て見えるので判断がつかなくなってしまうのか。
しばし呆然とするが、しょうがないのでグーグル先生の助けを借りることにする。

雨の中をしばらく歩くと、見覚えのある風景が見えてきた。
宿へ戻って濡れたものを乾かす。
もう4時半頃、雨も止みそうにないので外出はしないことにしてビールを飲んでしまう。
一休みしたらもう8時。

夕食は昼と同じ食堂へ。歩いて2分。

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かぼちゃのスープかと思ったら、レンズ豆のスープだった。味が似ている。
ラムのケバブ、バターライス、サラダにパンで21TLの安さ。
店内は満席で人気があるみたいだった。

宿へ戻ってワインを寝酒に早めに寝ることにする。
明日は午前3時起き、カッパドキアが楽しみだ。

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