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2019年08月 アーカイブ

2019年08月13日

2019・トルコの旅 第8章 3/18 (日)・再びイスタンブール 2

第8章 3/18(日) ・再びイスタンブール 2

今日は午前中に前回定休日で行けなかったトプカプ宮殿を観光する。
午後からはボスポラス海峡クルーズが良いかなと考えている。
今日も天気は良い。暑くなりそうだ。

朝のタクスィン広場
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朝食は近所のパン屋。
美味いのだが、量が多い。
明日は持ち帰りにしてもらおう。
トルコ語しか通じないみたいだが。

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トプカプ宮殿の最寄り駅であるスルタンアフメットジャーミー駅は、トラムヴァイのT1。
T1に乗るためにはタクスィン広場からフニキュレル(F1と表記。)という1駅しかない地下ケーブルカーに乗って終点のカバタシュ駅で乗り換えるのだ。

F1の駅がメトロM2のタクスィン駅と同じところにあるのかちょっと不安だったが、行ってみるとF1の表示が出ていた。
同じ場所なのだ。
F1は一駅だけの地下ケーブルカーだ。

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ケーブルカーの動力
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駅も車輌も近代的な装いだが、経費がかかりそうだ。
確かにイスタンブールは海辺の坂の多い街だが、コストのかかりそうな乗り物を一駅だけ運行させるというのはどういう理由があるのだろうか。
カバタシュまでは約1分。すぐに着いてしまう。
カバタシュの駅を出ると目の前にT1が走っていて分かりやすい。
逆にF1の駅を見つけるのは少し難しいかなと感じた。

さすがに2回目の滞在だから交通にも慣れてくる。
イスタンブールは地下鉄、路面電車、バス、専用軌道バス、ケーブルカー等々様々な交通手段が網羅されていてとても便利な街だ。
元々、シルクロードの終点、オリエント急行の終点であり、アジアとヨーロッパの結節点という交通の要衝の街なのだ。

T1でスルタンアフメットジャーミー駅に到着、トプカプ宮殿はこのエリアにある。
多分混んでくるだろうから9時半くらいには着くように来た。
人も増え始めてきた。

それ自体が城のような門から入ると広い庭園があり色々な建物が配置されている。
有名なハレムもある。

最初の門・皇帝の門
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送迎の門
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桜が咲いていた。
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トプカプ宮殿は、15世紀から約400年オスマン朝の支配者の居城として政治、文化の中心だった場所で、広大な規模なのでぼやぼやしていると迷ってしまう。

イスラム建築の特徴である細かいタイルによる装飾はどこを見ても素晴らしい。

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支配者であるスルタンが住んでいたので、食事、勉強する場所、台所、風呂、トイレ等々の生活様式の展示や武器庫、ハレム等の権力の象徴の展示等、見どころは満載。
とりわけ、食事に対するこだわりは結構面白い。
豪華な食器や厨房、食堂、東西から様々なものが集まる交易の中心地だったから、色々な食材が集まったのだろう。

スルタン勉強中の様子
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食器
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皇帝の間
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アタテュルクが亡くなった時間で止まっている時計
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もちろん食材だけではなくお宝もその質、量ともに凄いものがある。
英語の説明があるので助かるが、とにかく広い。
見学するのに相当時間がかかる。
今日は時間に制約もないので3時間くらいかけてゆっくりと見学した。

宮殿から金角湾を臨む。
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金角湾とボスポラス海峡
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見学を済ませ外へ出るとやはり暑くなっていた。
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午後はボスポラス海峡へ行ってみることにした。

トプカプ宮殿まで来てると、エミノニュの港まではT1の駅へ戻るより歩いた方が早そうだ。
どうせ下り坂だし。
で、Tシャツ1枚姿で歩くことにした。

例によってこの辺りは日本語で話しかけてくるうるさい勧誘もいるが、スィルケジ周辺は色々な店があって歩くにはとても楽しい場所だ。
このあたりのホテルもなかなかに興味深い。
昼は船屋台のサバサンドにしてみようと思った。
船屋台は先日行ったエミノニュ側とは橋を挟んで反対側にいるのだ。

カバタ橋をくぐるトンネルを抜けるといたいた。
派手な装飾を施したデコ船が3隻。
固定されて動かないものと思われるが、それぞれ陸地に食堂を持っている。

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サバサンド
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何故か先日ガラタ橋下の食堂で食べたサバサンドより美味しい。
先日の物はサバのパサり具合が微妙だったし味もイマイチだった。
ここのは美味い。
サバと野菜のトッピングがとても良いのだ。
これならいける。日本に帰ったら作ってみようという気になる。

こちら側からは周遊船も出る。
所要時間1時間半くらいの周遊船に乗ってみる。
13時出発で12時40分位に乗船したら眺望の良い席はほぼ埋まっていた。
しかし、眺望の良い場所であるはずの場所に透明なビニールシートが貼ってあるのか謎だ。
そこには人がいないのだ。

クルーズは、ボスポラス大橋をくぐってもう一つ先のファーティフ・スルタン・メフメット大橋まで行って戻ってくるというものだ。
途中、アジア側のユスキュダルという街へ寄って乗降する客もいる。

ボスポラス大橋
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ヨーロッパとアジアの境目、アジア側からはここが終点、ヨーロッパ側からはここが出発点、そういう視点で見ると結構感動ものだ。

ヨーロッパ側
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ルメリ・ヒサル(要塞)
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ファーティフ・スルタン・メフメット大橋
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アジア側
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アジア側のユスキュダル港
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乙女の塔・レストランになっている。
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アジアとヨーロッパから色々なものが集まる交易と交通の中心地だからこそ全ての物が揃うのだ。
トプカプ宮殿のアニメ的モニター解説にもそのようなものがあったな。
布、米、スパイス、染料、武器、香料、オイル等々およそ中世に世界中にあるものがここに集まってきたのだ。
ボスポラス海峡はその結節点と考えるととても興味深い。

海上は多少冷えるが、降りるとまた暑い。
エミノニュ駅からT1に乗ってカバタシュ駅、F1でタクシン駅へ戻る。
行きと逆コース。
時々イスタンブールカードの残額をチェックして、チャージもしておく。
1回乗ると2.8TLくらい引かれるらしいのだがえらく安いのだ。

夕方のタクスィン広場
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夕方のイスティクラール通り
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夜のタクスィン広場
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夕食のケバブ
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さて、明日は最終日。
本来だったら10時にチエックアウトして翌日の午前2時という出発時間まで拠点なく観光をして過ごさなければいけないわけだが、それではきつい。
で、チェックアウトは明後日にしてある。
つまり、昼間一杯過ごして、戻ってきてシャワーでも済ませて、夜になってから空港に移動してフライトに備えれば良いわけで、とても余裕がある。
というわけで、今夜もゆっくりと飲める。

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2019年08月23日

2019・トルコの旅 最終章 3/19(月)、3/20(火) ・再びイスタンブール 3・帰国

最終章 3/19(月)、3/20(火) ・再びイスタンブール 3・帰国

今日はこの旅行の最終日だ。

本来なら午前中にチェックアウトするところなのだが、成田行きの飛行機は日付が変わった午前2時発。
なので、チェックアウトを翌日にしてある。
1日ゆっくり過ごしてから、夜になって空港へ向かえばよいので肉体的にも精神的にもとても楽だ。

午前中は、新市街の名物的なガラタ塔へ行ってみることにした。
大した距離ではない。
午後はお土産のショッピングをすることにした。

朝食は昨日のパン屋へ。
今日はちゃんとお持ち帰りしようと思って、トルコ語で「パケットヤパルムスヌーズ」とやったら通じた。
「パケット」といった時点で持ち帰りと通じたようだった。

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今日も良い天気だ。
多分午後は暑くなる筈だ。
ガラタ塔はノスタルジックトラムで終点のトュネル駅まで行って、南の方向にある。
トュネル駅までは十分に歩ける距離というか昨日までも歩いていたが、ノスタルジックトラムに1回は乗ってみたいと思っていたので乗ることにする。

乗り場はタクスィン広場の目立たないところにあった。
トラムは毎日24時間歩行者天国のイスティクラール通りを下って行く。
殆ど歩く速度と同じくらいだ。

ノスタルジックトラム
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車内
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終点のトュネル駅に降りると、M2のタクスィン駅の次の駅シシハーネ駅が目の前にある。
ここから南の方角にある筈だが、塔というから見えるのかと思ったが、それらしいものはない。
南はものすごい下り坂になっていて、到達できずにこれをまた登ってくるのはしんどいと思いつつどんどん南方向へ下る。
相変わらずそれらしきものは見当たらず、下って行くうちにT1のカラキョイ駅まで来てしまった。
これは明らかに行き過ぎた。

暑くなって来たし、土産を買うついでに聞いてみたらすぐ近くにあった。
塔と言っても高さは70m弱しかないので高さ的にはあまり目立たないのだろうが、その姿形はとても目立つ。
中世ヨーロッパ世界を思わせる姿形だ。

牢獄として使われていたこともあったあるが、うなずける。
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7階までエレベーターで昇り、9階までは階段だ。
9階の外側にテラスがあり外に出ることができる。
結構混雑していたが、ボスポラス海峡と金角湾を一望することができた。
70m弱と大した高さではないのだが高い場所に建っているので眺望が良いのだ。
家(自宅)と同じだな。

金閣湾の奥の方
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ガラタ橋
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鉄道橋とアタテュルク橋
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金角湾とボスポラス海峡の境目
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ボスポラス海峡とアジア側
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ガラタ塔最上階レストラン
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帰りはシシハーネ駅から1駅だけどメトロで帰って来た。
イスタンブールカードというものはとても重宝する。
これでほとんど何でも乗れるのだ。しかも安い。

一旦ホテルへ戻って、午後はイスティクラール通りを中心にお土産を買いに行く。
まだTLも結構持っているのでどこまで有効な買い物ができるか。
今回は現金取引が多くてカードはあまり使っていない。

タクスィン広場の東側には大きい公園がある。
日比谷公園のような印象がある。
周囲はビジネス仕様のような大型ホテルが立ち並び、この辺りも日比谷界隈と似ている。

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ボスポラス海峡を臨むカフェなんかもあって落ち着いた雰囲気を作っている。
僕が逗留しているホテルの周囲の下町的雰囲気とは対照的だ。

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タクスィン広場の方に戻ってくると、一昨日にホテルの場所を探すのに手伝ってもらったおじさんに再び会うことができた。
一昨日とほとんど同じ場所にいて特に何をするといったふうでもない。
覚えていてくれて、感謝の挨拶をした。
とても日本びいきだということが良く分かる。

昼過ぎからはイスティクラール通りをのんびりと土産物買いに行き来する。
食料品や日用品関係は近所の24時間営業らしい激安スーパーにしようと決めてある。

ランチはやっぱりドネルケバブ
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イスティクラール通りは平日でもすごく賑やかだ。

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名物のムール貝、米も入っている。
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スパイスも欲しかったので目をつけていた店に行くと、10種類ほどのスパイスが詰め込まれたスパイスセットがお得と勧められ即決定。

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この通りは、表通りと横丁のバランスがとても良くて本当に楽しめる。
表通りも高級そうな店から激安衣料品店までバラエティーに富んでいて色々と選択できる。

これから戻って21時を目途に出発すればよい。
夕食は空港のラウンジで済ませれば良いから、かんたんに屋台の栗とゴマパンを買って、宿でビールとワインで一休みする。

近所の激安スーパーで日用品関係や食料品のお土産を思いっきり買う。
アルコール以外は何でも揃っていて安いし、その上日本人にとっては結構珍しいものが多いのでので、こういうところでたっぷりと買い物をするのはとても楽しい。

お世話になった激安スーパー
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21時頃出発しようと思っていたが、何だかんだあるといけないから20時過ぎには出発。
支払は終わっているのでこのまま出ていけば良い。
こういうチェックアウトの仕方は気楽だ。

空港まではメトロで1回乗り換えるだけ。安い。
行きの60€は一体何だったのだ。
未明といえボりすぎではないか。
空港内に事務所を構えているとはいえ、空港タクシーは高い。

そもそも約束していたホテルからの迎えが来ないことが悪いのだ。
25€で行けたはずなのに倍以上かかってしまった。
件のホテルは眺望というものは無いに等しかったし、迎えが来なかったことに対しての謝罪も反省も無いし、部屋がまあまあだったということとロケーションが良かったに対して星一つだな。
エアチケットに付いてきたホテルというのはこんなものだろうか。

後のホテルは、ギヨレメ、デニズリ、ここイスタンブールのタクスィンも皆とても良かった。
特にデニズリはもう何泊かしたくなる魅力的な街だったのが、意外な拾い物だった。
ギヨレメはホテルの存在感とサービスが抜群だったし、タクスィンの下町的情緒とロケーションの良さ、部屋の快適さもとても良かった。

アタテュルク空港駅で荷物のチェックを受ける。
中味まで見られた。
やはりテロの可能性が高い場所なのだろう。
都会では、スーパー、バザール、メトロ、観光施設、ジャーミー等々どこでもチェックが厳重だった。
駅から長い連絡通路を通って空港施設に着く。

もうチェックインが始まっている。
自動チェックイン機を使おうと思ってやり方を聞こうとしたら、訳知り顔のおじさんが、日本行きなら俺が全部やってやるから任せろと、空いているカウンターへ案内された。
他のカウンターはあんなに並んでいるから大変だよなどと言いながら、座席の指定から何から何までやってくれた。
何故かここだけ待っている人がいない荷物預けカウンターで荷物も預けた。
土産を随分買ったつもりだったが預け荷物の重量は15kgとかなり余裕。
親切な係員だなと思っていたら、50TLだと。
200TL以上余っていたのでチップのつもりで良しとしたが、初めから言ってくれよ。
あのおじさんは何なんだろうか。
カウンターの職員ともツーカーのようだったし、トルコ航空の職員なのだろうか。
だとしたら、金を受け取ることは許されるのだろうか。
是非、トルコ航空に聞いてみたい。

ま、何はともあれチェックインを無事に済ませて、ラウンジでゆったりと食事と休憩。
いつも思うのだが、ラウンジは本当に重宝する。

11時間30分ほどの空路、ほぼ定刻の翌火曜日19時20分成田空港到着。
なかなか荷物が出てこない。
あのおじさんだったしなと少し不安になるが、ここは日本だ。
無事に荷物も出てきた。
入国は顔認証のみでスタンプ省略だが、係員が暇そうなので押してもらう。
こういうところは日本のサービスはさすがだ。
係員の感じも良いし。

今回はどこも痛くならずに帰ってくることができた。
やはり直行便を使うとか、余裕のあるスケジュールを立てたことが幸いしたのだろうか。

機内食2題
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東と西が交わる街、東西南からの交易の中心地、イスタンブール、イスラム教とキリスト教遺産が同居している国、古代、中世の歴史の残滓がそこら中に転がっているトルコ中部、食事は美味しいし、親日本人的。
勉強にもなったし、勉強する気にもなったし、新しい視点が拓けたような気がする。
トルコという国を好きになったし、イスラム教のことをもっと知りたいという気にもなった。
とても有意義な旅だった。

心残りはメフテル軍楽隊の演奏を聴くことができなかったこと。
次は絶対に聴いてみたい。

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