3月11日
皆様、こんにちは
3月12日と3月13日のライブは中止になりました。
申し訳ありませんが、11日の大震災の影響です。
止むを得ません。
11日の金曜日の午後、ここを境に我々を取り巻く状況は変わってしまいました。
その日は、ライブの狭間で自宅(千葉県内)にいたのですが、揺れが来た瞬間は偶然にも自室で休憩中、軽い読書をしておりました。
徐々に横揺れが強くなり、建物(RC造)の揺れる音が強くなり、棚やら何やら上に積み上がっている物が倒れてくる、あるいは倒れない物は載っている物が放り出されてくる、まったく無秩序に部屋の中がかき回されているような状態でした。
そのときは倒れそうなものを押さえていたわけですが、今考えると怖いですね。
ついに来たかという印象がありました。
音と揺れで冷静に対処することはなかなかできないですね。
主に、書籍、CD、いまやほとんど使わなくなったカセットやMDやVHSテープやらで部屋の中は埋まってしまいました。
また、台所では備えが甘かった食器棚から食器が飛び出して割れるもの多数、ガラスの破片が飛散してとても危険な状態に。
たまたまその日は、子供が定期試験中ということで早くに帰宅していたので、揺れが収まったところで無事なことを確認、幸いにして火は使っていません。
まずは足元を確保するためにスリッパを履いて避難路を確認。ドアが開くことを確認。
そこへまた第二波のかなり強い揺れ、以後しばらくは強い余震が続きました。
TVでかなりの地震であることを知ります。
そのときになって、眼鏡をかけていないことに気づきました。
落下物の山の中のどこかに埋もれてしまったのか。
果たしてケースに入っていたのかどうか、無事なのか気になりました。
仕方なく既に使わなくなり、しまってあった眼鏡を使って片付け始めたら、運よく一つはゴミ箱の中から無傷で、もう一つは落下物の山の中から見つかったのですが、これは以前に誤って7階から下に落としたことがあって、それでも無事だったこともあるもので、さすがに無事。一安心。
眼鏡は必ずケースに入れて手元に置かないといけないなあとあらためて思いました。
また、続いている余震に際しても携帯電話の緊急地震速報は役に立っています。
少なくとも、精神的、物理的に備える若干の時間があります。
電気はつくし、水も出る、トイレは若干の水漏れはあるが損傷は無く、安全に留意して片付ければ何とかすみそうなので、子供と二人でとにかく端から片付けにかかりました。
しばらくしてTV画面を見て戦慄が走りました。
あのような光景を見たことは無かったので。
石垣島に、明和の大津波で陸地に打ち上げられた大岩というものがあったように記憶しているのですが、どうしてそのようなことになったか初めて分かりました。
どうやら遠くから火の手が上がり、煙も出ているようですが直接には影響はなさそうです。
しかし相変わらず余震は続いています。
片付けていて思ったのは、まずは親子とも無事だったことが良かったということと、楽器が偶然にもケースに入っていたことが幸いしたということです。もし何台も出しっ放しだったら無傷では済みませんね。
このときは練習用の楽器が一本出ていたのですが、いつもはもう一本くらいは出ています。
とっさの対処は難しい。
奥さんは、都内の会社で無事を確認、交通機関が全て止まっているので無理に帰るのはやめたほうがいいという判断になりました。
帰宅時間帯の出来事であったらこうはいかなかったし、全体的にはもっと混乱していたことでしょう。
ともあれ、夕食を作れるところまで片付けて、冷蔵庫の中で割れてしまった卵で卵料理を作りました。
その後、報道で全体の被害が明らかになってくるにつれ、慄然とするし、尋常でないことが起こりつつあるんだということを認識しました。
宮城県特に仙台方面には友人が多数いますので心配しましたが、これを書いている時点で無事とのことでとりあえずはほっとしました。ただ、犠牲になった方々のことを考えると素直には喜べない気分です。
影響で今週のライブは殆ど中止です。
お客様の安全確保を考えると止むを得ないでしょう。
いまだに余震が続いているし。
計画停電も始まり節電も呼びかけられています。
物資の買いだめに走ったりする傾向からしても、昭和40年代のオイルショックの時代を思い出します。
もっと冷静になって今までの生活を見直す必要があると思います。色々な意味で。
千葉県は死者も出ているという報道で心配してくれたのでしょう、鳩間島から何回か大丈夫かの電話がありました。
八重山・沖縄は津波警報は出ていたものの、殆ど影響は無かったとのことでした。
あの人達は電気やものに頼らない生活は強いだろうな。
来月は何とか元気で彼らの元に行きたいです。
あの日からライブやリハも中止になって、仲間と顔を合わせていません。
早く普通に演奏したいです。
ではでは