2011年のブタ丸
皆様、今晩は。
去る6月18日と19日、今年も恒例の「サンバと豚の丸焼きの宴」略して「ブタ丸」が開催されました。
しかし今年は3・11の震災があったためにここまでこぎつけるのが大変だったとのことでした。
一つには、この時期にこういうお祭り騒ぎをやっていいのかという点。
しかしこれに関しては、節電等、理由のある自粛ならいざ知らず、理由のない過剰自粛は人々から覇気を奪い、生活意欲を減退させる等の世論が大半を占めてきたこと、またブタ丸開催地の群馬県片品村からも、震災以後観光客が殆ど来なくなってしまったので、是非開催してほしいとの強い希望があったことから、この点に関しては積極的な姿勢になりました。
むしろ、片品村は震災後早い時期から福島県からの避難者が相当人数避難しており、会場近辺の民宿にも分宿していることから、この辺をどう配慮すべきかという点が問題になったらしいです。
でも、避難している方もご招待すればいいではないかというスタンスでこの点も積極的な姿勢になりました。
ただ、こう言葉で表現するのはたやすいのですが、実際は開催の決定をするまでは色々と大変なご苦労があったようです。
前日入りして準備したり、当日の進行、皆が引き上げた後の後片付け等、例年の仕事はそれらを楽しむことができるから慣れてしまえば楽しいものですが、今回のような開催自体に関する特殊事情との調整というのは、疲れるだけでとても楽しむことはできなかったと思います。
ご苦労様でした。
さて、6月18日、前日名古屋からバスで帰ってきた小生は、同じ場所に早朝集合することになりました。
参加者は89名
新宿発のバスに乗り込むのはそのうち30名ほどです。
このバスの前面に貼り出されたタイトル「サンバと豚の丸焼きの宴」は、道すがら世間の注目を浴びることもあります。
天気は何時振り出してもおかしくない曇天。
梅雨ですからね。
そこは、雨天の経験も何度もありますので備えも万全でした。
お昼ごろの豚の状態
主さんの星野さんと豚
一番手のイタ・イ・カズ・ゴリの演奏
踊り出したい
地元名物となったアルプホルンの演奏
アルプホルンの演奏体験
そして、この頃の豚の焼け具合
本格手作りピザ釜、これで焼くピザは絶品
演奏のほかにも、今年はKAZU氏自作自演の紙芝居があって、これはなかなかのものでした。絵にも味があります。
登場キャラクターのモデルの予想が付くので尚更面白かった。
紙芝居「おスルドさまとカモメ」の上演風景
紙芝居の絵だけざっと見てみましょう(これが全部ではありません。)。
雨は降ったり止んだり、時折強く降ったりしますがスタッフ達の万全の備えで殆ど影響なく過ごせます。
近田ゆうきさんのライブ
食す直前の豚の焼け具合
しかし、さすがに高原、日が落ちると気温がぐっと下がってきてかなり寒くなってきました。
幹事バンド、タッタルーガの演奏
今やこのイベントには欠かせない、ムトー・スーパースターの演奏
今回初登場の二胡の演奏
しかし寒くなると、夜の大釜で炊く酸辣湯やおでん酒場が、誠にかゆいところに手が届く企画であることが良く分かります。
これもスタッフの長年の経験の賜物ですね。
おでん酒場や会場での宴は深夜まで続きます。
翌日はうって変わった晴天。温度もどんどん上がってきます。
川沿いのトレッキングに行きたい気持ちもやまやまなのですが、めったに無い朝酒の誘惑に負けてしまいます。
さ、それからはどんどん進みます。
各民宿で朝食を済ませた後、昼食である筈の残りのブタを全て投入した最高のトン汁しかもすいとん入りまで、皆、三々五々過ごします。
トン汁しかもすいとん入
配給の後、福島県から避難してきている方々の片品村に対するお礼の一品、箸袋しかも押し花入りをいただきました。
昨日は楽しんでくれたでしょうか。
箸袋の配布
ま、何はともあれ今年も例年のとおりやれたということは、実はとても喜ばしいことだったんだと再認識したのでした。
日常というものはとても大事なものだなあと。
スタッフの皆さんの周到な準備、運営と、今年は特に頭を痛めたであろう調整、結果として優しさと暖かさにあふれたとても良いイベントに育っていることに対して感謝と拍手を送りたいと思います。
ではでは