第9章 3/1 シェフシャウエンからセビージャ・・・・さらばモロッコ
6:45のバスに乗るべく早朝に起床。
昨夜買っておいたパンで朝食。
ハエがたかっていたけれど、別に気にならない。
とても美味しい。

今日の移動は、アフリカ大陸のスペイン領、セウタで国境越え、地中海を渡ってスペイン入国後、バスでセビージャまで行くというかなり長い移動で、しかもかなり評判の悪いモロッコ出国とあてにならないと言われるフェリーの時刻等、関門の多そうな移動だ。
計画の段階では、セビージャ到着が真夜中になる可能性もあった。
とにかく、なるべく早く国境に着くことが肝心だ。
まだ明けやらないシェフシャウエンの街を広場に向かって歩く。
プチタクシーを見つけてバスステーションまで20dh。約5分。
まだ余裕だ。
ここで偶然、ハシラビト村で一緒だった卒業旅行のT君と遭遇。
CTMでカサブランカまで行くとのこと。
かなり時間がかかる筈だ。
僕の乗るバスは民間バス。
ティトゥアンまで乗せたり降ろしたりしながら、山間の道を約一時間半。
ティトゥアン到着。結構大きいバスターミナルだ。
バスはまだ先へ行くようだが、ここでひともめ。
払った運賃が安すぎると思ってはいたのだが、どうも係員が間違えていたらしい。
もう面倒くさいと思ったようだ。そのまま。
ここからは、グランタクシーでセウタ国境まで行けとのことだった。
グランタクシー乗り場はすぐみつかったのだが、乗り合いのメンツが集まらない。
通常の料金は20dhということだが、一人でもいいよということでボロボロのベンツのタクシーへ。
とばしにとばして、しかも高速に乗ったりして約1時間。
これはなんだろう。右側の車線が大渋滞。何時間もかかりそうだ。
これを尻目にタクシーはすいすいと国境に到着。
1時間も乗って、しかも高速料金も払っているし、これで20dhはマズいだろうと思って50を出すと、違うと言う。100だと言ってくる。
この仕事に対しそれはそうだろうと納得。
それにしても、タクシー乗り場のやりとりは何だったのか。
やはりある程度現金を残しておいて正解だった。
国境付近は色々な人がたむろしていて異様な雰囲気だ。
まず出国カード売りと代書屋の押し売りが多いと聞いている。
実は、モロッコに向かうエミレーツでモロッコ入国カードを何枚かもらっていた。
書き間違えたと言えば何枚もくれる。
で、よく見ると入国カード兼出国カードなのだ。
だから、予め出国カード作成しておいた。
これが大正解。
国境付近ではどこでカードの交付を受けるのか分らないし、記入するスペースもないし、この辺がトラブルの始まりになるらしい。
予め書いておいたカードで出国審査を通るか若干の不安を抱きつつ審査へ。
すんなり通った。
モロッコ入国・出国カードは機内で複数枚もらっておくことを是非お勧めします。
このあと3重くらいのチェックを受ける。
帰されるモロッコ人多数。
そして、一向に進まない車の大渋滞は、車で国境を超えようとする人達の大行列だったのだ。
一体あの渋滞はいつ終わるのだろうか。
歩いて国境を超える。
さらば、モロッコ。
懸念していた国境越えはすんなりといった。
そして、国境付近には闇カンビオ(両替屋)が多数いて、dhをユーロに替えてくれる。
dhはモロッコ国外では一切使えないので、ここでユーロに交換する。
電卓を持っていて意外と細かく計算している。
まあ無理に使い切ることはないということだ。
無事に国境を超えたのは良いが、ここからセウタ港フェリー乗り場まで結構な距離がある筈だ。
バスが停まっているので、港に行くか聞いてみる。
英語が通じない!!
ここはスペインだった。
スペイン語で「港」ってなんだったか。
とにかく、セントロを通るというバスに乗ってセントロまで行ってみる。
セウタはアフリカなのに飛び地のスペイン領。
確実に空気や街並みが変わる。
はっきり分かるのが交通マナー。
車の運転が穏やか。
歩行者を認めると車は必ず停まってくれるし、交差点では停止線の前できちんと停車する。
本国でもそうなのだろうか。
セウタの街

港

セントロのバス停からフェリー乗り場まではなかなか分りにくい。
キオスクで聞いても分らないし、というか英語が通じないのだ。
モロッコではこういうことはなかった。
まあ海がすぐそこなのでそれらしき方向を目指していく。
時間もまだ早いし、晴天で暑くなってきた。
まだ余裕はある。
これも国境越えがすんなりいったおかげだ。
そうこうしているうちにフェリーのチケット売り場を発見。
そこからは案内人もいてすんなりといく。
この時点で10時。
出航は12時だからまだ時間はあるなと思っていたら、早くも乗船の列。
出航まで1時間以上もあるのに、既にエンジンはスタンバイしている。
もしやと思ったら、案の定、ここは地続きなのにマドリッド時間。1時間の時差があるのだ。
何だか変な話だが早めの対応をしておいて良かった。
マドリッド時間の12時に出航。

船内

さらば、アフリカ大陸。

大きくて豪華な高速フェリーで約1時間。もうアルヘシラス港に着いてしまった。
きちんと整備された街並み、石畳、古い建物、まぶしい陽光、ヨーロッパだ。
港から出た景色がどこかの港に似ている。
鹿児島港だ。


港から長距離バスターミナルはとても簡単に行けた。直進しただけ。
鉄道駅も近い。
昨日の予想では、ここに夕方着いてセビージャ着は深夜になると踏んでいたけれど、まだ13時。
セビージャ行きのバスは14:30発なのでまだ明るいうちに着けそうだ。
バスターミナル併設のBarで昼食。
セルベッサをぐいっといきたいところだが、セビージャまでバス3時間。
今までの経験上からここは我慢。

バスターミナル

ゆったりしたバスはアンダルシアの農村、畑、地平線、風力発電、高圧線鉄塔等の長閑な風景の中を時折現れる街に停車しながら走っていく。
快適な運転だ。
眠くなってくる。



高速道路もタダらしい。
17:30頃セビージャ到着。
まだ真昼間。


街のすべてが歴史的建造物のような初めての風景に何だか気分が高揚してくる。
セビージャ大学前の歩道はBarと化していて、まだ日は高いのにみなワインやビールをガンガンやっている。
とにかく荷物をホテルへ置いてからだ。
天気も良いし景色も良い。
オフラインでも役に立つグーグルマップを見ながらゆっくりとホテルを目指す。


闘牛場


大きい通りは路面電車が通ったりしていて比較的真直ぐなので分りやすいのだが、大通りから中に入ると迷路状態。
まあこういうことにも慣れた。
街の西側に流れる大きな川、カテドラル、サルバドール教会を目印にするとすんなり着けそうだ。
ホテルはとても良さげな路地を入ったところにあった。
グーグルマップのおかげですんなり到着。

入り口こそ狭いけれど、中はとても広い。
部屋もツインで、広く天井が高くゆったりしていてエアコン完備、たっぷりのホットシャワーでとても快適だ。


ひと汗流してから、まだまだ明るいので近所の街歩きへ。
朝食場所も兼ねている向かいのBarで久しぶりのセルベッサ
うまい!!!
久しぶりのアルコールは、酔いを早くするような気がする。
外国人が京都の町を歩くとこんな感じなのだろう、全ての街並みが絵になるような気がする。
気軽に酒を買えるような店がなかなか見当たらない。
ホテル近くに中国系のミニスーパーがあったので、そこでようやく買えた。
赤ワインが500円しない。
とても安い。
夕食は、まずはBarへ行ってタパス料理とセルベッサを楽しむ。
これで結構お腹ができてくる。


仕上げはホテル向かいのBarで。

ホテルへ戻ってワインを楽しむ。
赤は冷やさなくても良いし、開栓しても却って味がまろやかで旨くなるような気がして気楽で良い。

今日は、予定では一番過酷な移動になる筈だったのだが、関門をすんなりクリアできたおかげで、明るいうちにセビージャに着けて本当にラッキーだった。
ただ、朝は5時起きで、何キロくらい移動したのだろうか。
さすがに疲れた。
明日は、このために一泊するフラメンコを見聞しに行く。
明日がとても楽しみになってきた。

