第13章 3/5 リスボンからポルト
今日はポルトガルの北部の古い街、ポルトへ移動する予定だ。
昨日、何回か行ったアルファマ地区のサンタアポローニャ駅から11:30発のインテルシダーデに乗る予定で準備をする。
チェックアウトの連絡をすると部屋の主、フェリペが大きい登山用のリュックを担いでやってきた。
どこかへ旅行していたのかと聞くとシーツとか毛布とか掃除機とか、要は掃除道具を担いできて掃除をするとのことだった。
話してみると、彼はブラジル生まれで、母親が日本の神道に傾倒していて、なおかつ生け花をやっているという。
来年は日本に行くそうだ。
このアパートは初めこそ探すのを苦労したが、広くてきれいで外出にも便利、とても快適に過ごせた。
またリスボンに来る機会があれば利用したい。
サンタアポローニャ駅まではメトロ。
国鉄駅には改札がない。出入り自由だ。
ファロからリスボンまでもインテル・シダーデだった。
あの時は3両編成で客車も地味だったが、今日は8両編成で客車もきれいだ。


特急アルファペンデューラも停まっている。

定刻に出発。
電気機関車牽引の客車列車だが速い。
スピードが出る区間では180kmくらい出しているような気がする。
ただし減速するときのがくがく来る揺れは相変わらずで、乗り心地はそんなに良いとは言えない。
車窓は時々現れる石造りの農家の建物と田園風景。
コインブラB駅を経てポルトに近づくと大西洋の海岸線を走る。


そして大きな川にかかる橋を渡ってポルト・カンパーニャ駅到着。
外は冷たい雨が降っている。
ここはポルトの中心街ではなく中心街の駅は一つ先のサンベント駅。
長距離列車は全てカンパーニャ駅が終点なので、国鉄でサンベント駅まで行くにはここで乗り換えなくてはいけない。
今回は、宿近くのトリンダーデ・メトロ駅まで行くのでメトロのカンパーニャ駅を探す。
国鉄の駅を出なくてはいけないようだが、よく見ると国鉄駅ホームから外へ出ずに行けたようだ。
改札が存在しないから却って分りにくい。
事前に調べた感じではチケットの買い方がちょっと旅行者には分りにくいようだ。
andanteというカードがチケットになっているのだが、ゾーン制でチャージ制だ。

アンダンテを買ってゾーンごとに異なる現金を払わなくてはいけないような説明だったので、カードを買ってチャージしたのに、なぜこの上現金を払わなくてはいけないのか疑問だったが、実はそんな面倒なことはなく、カードをそこここに立っている、日本でいえば路上駐車チケット販売機のようなものにピッと触れればOKなのだ。
改札はないし、車内でのチェックもない。
券売機付近に係員がいたのでスムーズに買うことができた。
ポルトのメトロは5路線あってリスボンのように色分けされている。
緑、赤、オレンジ、紫、青だ。
メトロとは言うものの殆ど地上を走るライトレールのようだ。

5つの路線がすべて通っているトリンダーデ駅で下車。
宿はここから近いはず。
グーグルは大通りからちょいと入った裏道を示している。
例によってホテルのホの字もないのだが、今回は住居番号が分かっている。
何やら工事の人達が大声でしゃべっているところに、おばさんがドアから顔を覗かせている。
まさにそこだった。
宿のある裏通り


今度は普通の家のようだ。
部屋は広くて天井がやたらに高い。
奥はダイニングキッチンで二階にも部屋はあるようだが、家族が住んでいるようだ。
気に入った。


いつも自分でやるウエルカムドリンク

荷物を降ろして早速近所の散策へ。
大通りへ出てみると建築物が何というか荘厳な風景とでも言おうか、全体的に黒っぽい落ち着いた色彩が中心で、古そうで凝った建築物が並んでいる。
そこに青タイル、アズレージョの装飾が所々に施されている。
原色の色彩はあまり見られず青と黒、灰色、白が目に着く街だ。













このオブジェは何だろう。

アズレージョで有名な国鉄サンベント駅も近い。
駅構内に入ると噂通りの素晴らしいアズレージョに目を奪われる。




暗くなってからのサンベント駅のライトアップした様子もとても美しい。


この街もセビージャやリスボンにひけを取らない美しい街と見た。
どこをとっても絵になる。
裏通りにある宿は中心街にとても近いことが分かった。
ミニスーパーでワインを買って帰る。
1.5€。水並みに安い。でもそこそこに美味しい。
宿に置いてあったパンフに食事、ファドの演奏が付いて23€という近所のレストランが紹介されていたので、夕食はそこに行ってみた。
ところが今日はライブは休み。
仕方ないので食事のみ。
Francesinhaという不思議なメニューを頼む。

出てきたものは四角くて白い箱のような物体の上に目玉焼きが乗っている。
食べてみるとハムとか肉とかジャガイモとかをサンドイッチにして焼いてその上からとろとろのチーズをコーティングして頂上に目玉焼きを乗せたものだった。
カロリーが高そうだ。
後で調べてみたらポルトで生まれて、はやっているB級グルメだとのこと。
これがなかなか美味しくて、とても印象に残った一品だった。
Francesinha(直訳:フランス娘)の説明

帰ってワインを楽しんでから寝ようと思ったら、このコルク栓が開かない。
原始的な栓抜きしかないので、力任せにやっていると手が痛くなってくる。
こんなに開かないのは安いからかと思ってみたりしたが、そうなのか。
15分位格闘して、いっそ押し込むかと思ったあたりでようやく抜けた。
栓抜きで汗をかくなんてのは珍しい。
苦労した分美味しいかも。

何はともあれ美味しく味わって就寝。

