第一回伊原間音楽祭
皆様、こんばんは。
筆者近影
今回は、今年の4月~5月にかけて行われた恒例の八重山・沖縄ツアー(石垣島、鳩間島、沖縄本島の演奏旅行のことです。)の中で、今年初めて開催した、石垣市伊原間地区でのコンサートについて触れてみたいと思います。
このツアー(旅行会社のそれとは全く無関係です。)は、元々、鳩間島音楽祭出演が中心となるもので、その前後に色々と仕事をくっつけようと、ここ数年、演奏の範囲が広がってきています。
石垣市伊原間地区というのは、石垣島北部、島が一番くびれた辺りの場所で、自然豊かな大らかな環境で、石垣港周辺の市街地とは趣を異にしています。
何故ここで我々(板垣武志(g)、石山和男(vo)、鈴木厚志(p))がコンサートを行うことになったかということですが、以前から知り合いであった伊原間中学校のT先生に、今年1月に小生と鈴木厚志の学校公演を企画していただき、その際に寄ったT先生のなじみのそば屋「たいらファミリー」で意気投合し、うち(「たいらファミリー」)を中心としてコンサートを企画しようと盛り上がったことがきっかけです。
沖縄のみならず、コンサートのきっかけというものは、おおよそ、この盛り上がりが大事ですね。
T先生の明石の宿舎(伊原間地区の隣の地区です。)で、地区の音楽好きの方達と飲み、演奏し、唄い、開催に向けて盛り上がったのでした。
さて、開催5月6日当日、午前中は雨天でしたが、午後になって天気はどんどん回復していきました。
そば屋「たいらファミリー」の広い中庭には、屋根付き常設ステージがしつらえてあり、お客様の聴くスペースや踊るスペースも十分にあります。
午前中に石垣市街地から到着してのんびりとお昼を食べている小生達一行を尻目に、どんどん準備が進んでいきます。その手際のよいことといったらありません。
聞けば、スタッフの主要メンバーは八重山高校でBEGINのメンバーや大島安克さん、新良幸人さん達と同級で、現在は石垣島の大きなコンサートの企画、運営を手がけているとのこと。
まあ彼らプロのスタッフの手際のよさは当たり前と言えば当たり前なのですが、それにも増して手際のよいのが、「たいらファミリー」のスタッフ(何と親子四代でやっています。)と公民館を中心とした地区の方々です。
あっという間に場外席まで設営してしまいます。
合宿していた野球少年団のための演奏をイントロにしてコンサートは開催されたのでした。
暮れなずんでいく空の色がとても美しかった。
石田うーさん撮影
このコンサートを開催するにあたって、小生の希望は地元の方々の演奏とコラボレートするということでした。
T先生や、やはり以前からの知り合いで、鳩間・石垣の唄者M.H.さん(この人とのつながりも実に面白いのですが、そのうちぼちぼちと)と相談していました。
M.H.さんのソロになるのかなと思っていましたが、図らずも美崎町の老舗民謡酒場「浜辺」の主要メンバーに加え、前日鳩間島で一緒だった、やはり鳩間・石垣の唄者、Y.U.さんも加わわりました。
このメンバーは、かつて「浜辺」で歌っていたことがあるOB達で、今ではなかなか聴くことのできない豪華メンバーでした。
彼らの演奏、その佇まい、とても感動しました。
中締めの後は、我々も胸襟を開いて、ジャズナンバーやオリジナルサンバ歌謡(これも後々説明いたしましょう。)や童謡やらどんどん佳境に突入していきました。
最後はやはりカチャーシーで閉めます。
今回、石垣市北部で演奏できたことは実に画期的なことでした。全てT先生や「たいらファミリー」、地元スタッフの皆さんのおかげです。
小生は、八重山・沖縄で地元の皆さんの音楽と共演できることを無上の幸せと感じているので、本当に楽しかった。
音楽をやってきて良かったと思えるのはいつもこの瞬間です。
手作りフェスティバルの原点を見た思いでした。
そして、来年も第二回伊原間音楽祭を実現させようと皆で誓い合ったのでした。
翌日、「たいらファミリー」のご主人の案内で、日本とは思えない牧場の風景を堪能させていただきました。ありがとうございました。
皆さんも機会がありましたら、石垣市伊原間の「たいらファミリー」をご訪問されたらいかがでしょう。
県道沿い、面白く目立つのでいやでも分かります。
ではでは