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2008年05月 アーカイブ

2008年05月15日

2008八重山・沖縄ツアー・前編その1・第一回明石音楽祭

皆様、今晩は。
約2週間の八重山・沖縄ツアーから帰ってまいりました。
今回も色々なことが満載で、忘れないうちに書いておかねばと思います。
長くなりそうなので、到着から石垣を前編その1、その2、鳩間を中篇、石垣後半と沖縄を後編とします。
今回は、前編その1であります。

4月25日に石垣島到着。
ピアニストATUXIと合流。
貧乏なのできよふく泊で家飲みです。
彼は21日に石垣入り、キーボード持参なので、竹富、石垣辺りでぶいぶいいわせていたらしいです。
新たな知り合いも増えたとのこと。

さて、翌25日は晴天、前半ずっとお世話になるT校長の車を借りて、本日のイベント会場、明石公民館前広場へ。
石垣北部です。市街地から1時間ほどかかります。
途中、5月5日にお世話になる伊原間たいらファミリーで昼食。
島魚もりそば。
笑っちゃいました。

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会場となる公民館前は美しい芝生で広々としていて景色もよく素晴らしいロケーションです。
実は車を借りにT校長宅へ行ったとき、近所の鳩間S吉さん宅に浦崎Y先生もいて、今日はターキーも鳩間から来るよ、教頭も来るし、鳩間S吉さんも行くからねとのこと。
何だか大事になっているような予感が。
夕刻から、1時間で木組みの堅固で上等なステージができました。
ものすごい手際のよさ。
聞けば、エイサーをやっているし、他の地区にも貸し出しているとのこと。
入場料500円で飲み放題、明石公民館主催の音楽祭の始まりです。
夕陽が沈むのがとてもきれいだった。
最初は、明石の名物おじいのハーモニカ演奏。素朴で説得力がある演奏。

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そして、伊野田在住のフルーティストと急遽ATUXIとのデュオ。
野底在住の一人ベンチャーズ。
目を閉じて聴いているといいんだけど、見てしまうと、ちと寂しい。
そして我々。

ぶれててすみません
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気持ちよく演奏させてもらいました。
聴いている地区の方々もとても気持ちよさそう。
なんだか上品な野外コンサートのようですが、あまかった。
鳩間島組がごっそりやって来て、比嘉M、浦崎Y①、浦崎Y②、ターキー、田代Hその他からなるクバヌファーズがとりに控えます。
ステージから見ると、芝生の上のお客さんの背景は山、両側は海という絶好のシテュエーション。
客席から見ると、上等なステージの後ろは倉庫、しかも煌々と照らす蛍光灯の下でのクバヌファーズの連中の酒盛り丸見え状態。
このバランスの悪さがいいんだよな。
このクバヌファーズの演奏がすごかった。

ぶれてます
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浦崎Y①の正当派三味線と唄・笛に、比嘉Mの微妙にチューニングのおかしいギターが絡み、更に微妙にチューニングのおかしい田代Hの一期一会が絡み、浦崎Y②のバイオリンが不思議な旋律を奏で、ターキーを中心としてご機嫌にグルーブしていく。
たとえようの無い混沌不思議サウンドでした。

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途中から加治工勇さんも加わり、振り付けの先生も加わって鳩間の港です。

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初日からこんな盛り上がりになっちゃった。
終演後は公民館で打ち上げ。

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公民館の畳が余りに心地よいのでそのまま雑魚寝。
あるいはT校長のバイーア風住宅へ。
とても気持ちのよい音楽祭でした。
観光客率ゼロ%。
地区住民率80%.
是非第二回もやって欲しいです。

翌27日晴れ。
朝から鳩間から持って来たというやぎ汁です。
午前中ゆっくり休んで、午後からT校長の恩師の市内大浜の加川音楽スタジオ(アミスタと言います。)へ。
この日の昼に食べた、伊原間の新垣食堂の牛そばは大当たりでした。
きれいになった明石食堂に行列するのが全く理解できません。
そもそも行列が嫌いなので、行列を見ただけでパスです。
昨日の夕方行ったけれど、何でこれを行列して食べるの?
加川音楽スタジオは元教育関係者のご夫妻が作った手作り音楽スタジオ。
とてもきれいで、グランドピアノもあるし冷房もよく効いている。
昨日とまるっきり雰囲気が変わって、サロンコンサートの趣き、ご夫人のお客様が多い中で、とてもリッチな気分で演奏できました。

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昨日の伊野田在住のフルーティストの演奏もあって、小生も共演しました。
グランドピアノだったこともあって、アフターアワーズではATUXIの裏芸も炸裂。
とてもいい雰囲気でした。
ここでいただいた歌声喫茶ともしび(新宿ですよ。)監修の「うたの世界」という本が後々役に立つことになります。
第二回も是非やりたいとのことでした。
その夜の宿舎は、県立少年自然の家。
広大な施設に我々のみ。
余った食材を持ち込んで、やはりミュージシャンは家飲みです。
おやすみなさい。

2008年05月16日

八重山・沖縄ツアー前編その2

皆様、今晩は。
前編その2であります。

4月28日
曇り、広大な少年自然の家の庭を散歩します。自然観察教室に使われているような教育施設なのでとにかく広い。
T校長が朝の弁当を持ってやって来ました。
今日はこれから、白保中学校で音楽の特別授業です。
白保地区は市街地から約10kmほど、珊瑚礁で有名なところです。芸能も盛んで多くの音楽家を輩出している場所です。
校長によれば、うちの生徒はちょっとおとなしいねとのことですが、休み時間、元気に遊んでいる姿やきちんと挨拶する姿からは、普通に元気だなあとの印象を受けました。
そして、校歌のサンババージョンをやって欲しいとのリクエストが。
学校公演ではこの手のリクエストは多いので、何とかしましょう。
授業は、主にブラジル音楽の歴史と地歴についての語りを交えながら、演奏中心に約40分。
子供たちにガンザを持たせたりして楽しみました。
特に女子生徒は打楽器に興味を持っているようでした。
最後は感想の披露と花束贈呈。
ありがとう。

清清しい日中の後は今宵美崎町でのライブ。どうなることやら。
昨日とは逆に市街地の狭い宿。
6畳間に4人。
夕食後の休憩。校長のお呼びの声。
衣装を着て楽器を詰め込んで繁華街の見たことも無い現場へ。
これって、校長は手配師、我々は場末の芸人だな。
で、美崎町奥のスナック雑居ビル。
ところが、今夜の現場の「スリランカ」という看板がどこにも無いじゃあないですか。
よく聞くと蘭花に三で三蘭花をスリランカと読ませるそうな。
読めないよ、普通。
ま、それでもお店側は大歓迎で、音楽を聴きたそうなご婦人方のお客様も多数。
そこへ、「あーー、昨日見たよ。あんたはおんなじバンダナしてるね。あんたは同じシャツ着てるね。」ってことは昨日鹿川音楽教室にいたのかなこのビーチャー。でも全然覚えてないよ。
さ、演奏を始めましょと思ったら件のビーチャーがいきなりマイクを奪って、僕はこのバンドを昨日見ただのと演説が始まってしまいました。
何とかお席にお引取り願って演奏開始。
ATUXIの初公開ビーチャー駆除怒りのイパネマでビーチャー退散。聴きたいお客さんが前に来てくれました。
あとは、いたって気持ちよく演奏。
お客様とも交流しました。
終演後美崎町で打ち上げ。
ところが、小生の左後ろのお座敷に、件のビーチャーが。
気がつくなよとの思いは届かず、「どーーーーーーもーーーーーー。」
そのうち今夜来れなかった校長に対してなんのかんの言いはじめ、うちのメンバーが切れる寸前です。
ビーチャーに同伴していた女性にヘルプを求めたら、丸く収めてくれました。
こういうときは女性が頼りになりますね。
でも、彼からシマ1本もらったし、いやな気分にもさせていないはずなのでよしとしましょう。

4月29日
曇りがち
きよふく大部屋に集合の日です。
ここは3階だけが一戸建てのようなつくりになっていて大変快適なのですが、階段が段々狭くなってきて荷物を持っている場合はナックルを削ってしまいがちというところだけが難点です。
そういえば昨日の宿もそうだった。石垣式建築様式なのだろうか。
今日から徐々に我々関係者の人数が増えてゆくはずです。
さて、今夜はパパ・ビゴーヂのライブです。
しっとりと進めていって、サンバ歌謡をどのあたりでかますのか伺います。

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2ステージ半ばでぶちかまして池原コーイチさん(白百合の醸造もと、池原酒造の方でミュージシャンです。)や楽天屋のレンさんなど、つわもの客を巻き込んで大受け。
そして、新曲「オッブリガードな世界」を初披露。
調子のいい曲なので踊り出す人続出で大受けに受けました。
やっぱり日本語の曲は受けるんですね
このあとはサンバ・オン・パレードで、来る鳩間島音楽祭に向けて気勢を上げました。

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打ち上げは、例によって十八番街となんへ。
この店は大好きなんですが、後ろの若者達のいけいけがうるさかったなあ。
こういうのは大の苦手。
深夜、きよふくへ帰って、「あさですよーーー。」のコール。
ふらつきながら起きてきて付き合ってくれた人達ごめんなさい。
さあ、明日は鳩間へ渡る日だ。

2008年05月20日

八重山・沖縄ツアー中篇・鳩間島編その1・鳩間島音楽祭前夜祭

皆様、今日は。
今回は、中篇・鳩間島編その1です。

4月30日
今日は、鳩間島へ渡ります。
小生だけ、皆より一足早く午前中の船で渡ります。
しかし、昔に比べて一日に何便も高速船が出るなんて、なんて便利になったんでしょ。
鳩間島桟橋には、出来立ての立派な待合室、トイレ付きがありました。これで日陰、雨よけ、トイレの心配はなくなりました。来年には浮き桟橋も新設されます。
今年も、米盛さんの民宿にお世話になります。自炊ですが、なんやかんや差し入れてくれるし、これがまた美味しいものばかりでてんぷらとか刺身とか、食材は調達してあるのですが、あまり困ることはありません。それに今回はありがたいことに、うちの畑を使ってくださいと言われたので、ほうれん草とか葱、レタス等、野菜に困らないことが大きかったなあ。
この宿の食事場所兼飲み場所は、昼間は島で一番涼しいガジュマルの真下にあって(勿論外ですよ。)西表を臨む海を一望、夜、裸電球をつけているといい感じの飲み屋さんみたいになります。桟橋から一番初めの人家ですから、こちらから見ていると、誰が島に入ったか必ずチェックできます。
今宵は、夕食後、母屋で洋上のピアニスト、鳩間在住のターキーも交えて歓迎会。

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楽器を持ち出してきて、予想どおりの童謡・唱歌の大合唱です。このときは、鹿川音楽教室でもらった「うたの世界」が大いに役に立ちました。歌詞が分かるってありがたいね。
主さん、勝おじいの塩辛い声は健在で、鳩間の島人たちの特徴として、声が高いのと、こぶしが一瞬とても力強い裏声にひっくり返るのです。これで、「かーさん、おかたをたたきましょ」と唄ったときは面白かった。「たんとんたんとんたんとんとん」の「たん」がものすごい力強さでひっくり返る。「おじい、それじゃかーさん壊れちゃうよ。」。大爆笑。
穏やかな曲では、おじいの歌声にR子ちゃん涙ぐむ場面も。
いつも感じるのですが、米盛家の母屋での宴会はほのぼのとして、何だかとても懐かしい想いにかられるのです。自分達が小学生くらいの子供に戻った気分とでもいうのでしょうか。とても安心できて気持ちが安らかになるのです。
小生と同道する皆さんにはこれは本当にお勧めです。
ただし、いつもあるわけではありません。
楽しく静かな夜は更けていきました。

5月1日
雨がちの天気です。
止むのを待って、ATUXIはR子さんの手によって、出家僧のアタマとなりました。TV番組当時の川嶋美容室(単なるガジュマルの下ですが。本当はもう1本右のガジュマルだったらしいね)で。

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以降、芸術家から生臭坊主、あるいは悪徳和尚のようなキャラクターに微妙に変化していったと思うのは小生だけでしょうか。
さて、この日は、ユニ(バラス島のことを島ではこう呼びます。)でライブをやるという計画が持ち上がっていました。構想6年、天候の都合で今まで一度も実現していません。
そもそも、ユニは、珊瑚の残骸で出来上がった島で幅約10m長さ約200mくらいしかなく、当然木も1本もなく日陰、逃げ場一切無しの島というよりは突起物のような場所です。

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ここに渡って、ライブをやろうというのが、通事剛さん、加治工勇さんを中心に計画されていて、出演者は、加治工勇バンドと板&カズ、あつしなのであります。

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雨がちだから、中止かなと思っていたら、4時頃、桟橋にグラスボート(屋根がある。)が桟橋に付けてあり、お客さんも乗り、雨が止んだ隙を見て出港するとの声が。急いで支度をして飛び乗ります。装備は、撤収しやすいギターアンプ3台にマイク、キーボード、発電機。
珊瑚の残骸にドカンと船を付けて、雨が落ちてこないうちに始めましょう。
剛さんの挨拶の後、我々の演奏。ATUXI唄のLugar Comum、海の歌、気持ちいいな。ギターアンプにマイク差し込んでもこんなにいい音がするんだ。反響するものは何にも無いからね。

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ビールが配られ、何故か一人二人消えていきます。ただし、物陰というものは存在せず、あえて探せば、盛り上がった丘の向こう側しかないわけで。海の中で済ますのもありですが、今日はちと寒い。
加治工さんとターキーの演奏。

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彼の曲「イダ舟」。
昔はイダ舟に乗ってこのユニの脇を走って西表へ通い農に行ったという事実がモチーフになっている。ここでこの曲を聴いて、初めて曲の意味がわかったとともに、何故ユニでライブをやりたかったのかという鳩間人の執念が少しは理解できたような気がしました。
帰りは、北風で波かぶりです。
その夜、鳩間校の教頭が、音楽祭でやる学校生徒教職員の演奏を明日指導して欲しいということで、打合せに来ました。
K教頭は、明石の音楽祭にも来ていて、小生とは以前からの知り合い。だからそんな話は聞いていましたが、その後、音楽の先生登場。
過去の経験からいって、若い女の先生を期待していたら、若い男の体育会系の先生。
タクシー・シュウテンという名前ですね。
何だかあんまり打合せをしないで飲む、飲む。

5月2日
いい天気。今日は前夜祭です。
午前中は、昨日の約束どおり学校での演奏の指導へ。
音楽室舞台へ全員が上がって、ATUXIと小生は下の審査員席。
演奏後、講評。
演奏している人の楽しさがお客さんに伝われば、上手い下手は関係ないと思うので、元気付けるような講評をしました。でも今年の生徒達は元気があるような気がします。殆どが里子で、不登校の子が多いと聞きましたがとてもそんな感じは受けなかった。鳩間に来て元気になったんでしょう。講評後は審査員の演奏。
教頭先生から、特に一人、ギターに興味を持っている中3男子がいるから見てやってくれないかとのことで、放課後、クラブ活動が終わってから個人レッスンをすることに。
Y君は、明日弾く校歌のコードがどうもあっていない箇所がある気がするとのことで、質問してきました。正解!直して弾きましょう。そうこう教えているうちに、右手の使い方に興味がある様子なので、それも教え始めるとどうしても時間が足りません。もっと教えて欲しいと目が訴えているので、島にいるうちならいつでもいいよ。でも、彼は明日の音楽祭が終わった後の夕方の船で石垣へ渡り、那覇の親のところへ帰るとのこと。それならば、明日、学校の演奏が終わった後、我々の出番前にもう1回やろう。一人で練習できる資料も作って来るから。ということで、どうしてこんなに物事に真剣になれる子が不登校になるのかなあと思いつつ帰りました。
この日から、入島する仲間が増え始めます。
今宵は、前夜祭です。
前夜祭は音楽祭と同じ場所で行なわれエントリーすれば、誰でも参加できます。涼しくて一杯やりながら見るのは最高の雰囲気。
我々関係からは、イタイター、しろももキンチャンズの豪華即席バンドがエントリー。
ボントロ・タークンは、アドリブを吹きながら舞台を降りて客席の中に入って行ってしまうという前衛芝居的荒業を披露。大受け。本人曰く、何となくそんな気になってしまった。恐るべし前夜祭。
しろももキンチャンズは、パパ・ビゴーヂでの熱唱で男を上げたユーイチが、あの興奮を再びと熱唱。
明日の天気は良いそうで。
音楽祭がとても楽しみです。

八重山・沖縄ツアー・鳩間編その1写真・鳩間島音楽祭前夜祭

遅ればせながら、nino氏のご協力により写真がアップできるようになりましたので、5月2日分を作ってみました。

nino氏撮影

暮れ行く鳩間の港
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前夜祭にて

ユーイチの熱唱
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ボントロ・タークン
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タークン、客席乱入
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鳩間オールスターズによる鳩間の港
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踊る、踊る
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この夜、クバヌファーズのメンバーであり、三味線・笛の名人であるY.U氏の自宅で夜会が催されました。

これに先立ち、ヤシガニを見せてもらいます。
撮影後は森へ逃がしてやりました。
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Y.U氏とM.H氏によるコラボレーション
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M.H氏による早弾きの妙技
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唄いましょうね
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笛も吹いてみなさい
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おいおい、そこはちょっと違うんだよ
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舞う、舞う
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楽しそうな二人
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踊る、踊る
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夜会終了
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2008年05月26日

八重山・沖縄ツアー・鳩間島編その2・鳩間島音楽祭

皆様、今晩は。
中篇・鳩間島編その2です。

写真は1枚を除きnino氏撮影
5月3日
晴れ。
これぞ、晴れという良い天気。

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音楽祭当日です。
今年の我々のステージは、前から4番目ということがわりと早くから決まっていました。
これは、きっと早くからお客さんを乗せて盛り上げろという実行委員会の意思だと勝手に解釈して、サンバでガッツリ乗せようと考えました。
今年は初めから米盛さんの当主、勝おじいをステージへ上げて太鼓を叩いてもらおうと計画していました。
昨年、勝おじいは我々のステージの最後の曲に太鼓で飛び入りして、とても楽しかった思い出がありました。
元々太鼓の名手ではあるのですが、その暴れ太鼓のような打ち方と飛び入りするタイミングの悪さから、しばしば実行委員会から敬遠されがちだったのです。
彼も、昨年は飛び入りはしてみたものの「おじいが入ってよかったのかねー。」と後々まで悩んでおり、よかったよと随分元気付けたものでした。
それならば、今年はいっそのこと始めからメンバーとしてステージに上がってもらえれば問題ないし、ステージも絵的に美しいのではないかと。
島に着いた当日から、ことあるごとに、今年はこれで行きましょう、衣装も決めましょうね、かりゆしがいいですよなどと吹き込んでおりました。
ところが、本番の朝になって、緊張したのか、海を見ながら悩んでいるとのこと。
「島にはいろんなグループがあるからねえ、俺が上がってもいいのかね。」
気持ちは分かります。そこで、主だった島人達に相談すると皆、何の問題もないとのこと。
そこで説得に当たります。
しばらく経って、決意したのか、海を見るその足元はいつもの長靴ではなく、白い靴下を履いているぞとの報告が。
早速、我が女性陣が衣装を見立てに行きます。
これで行けるぞ。
午前10時。
昨日、指導した鳩間校の演奏(風の道「平田大一、アルベルト城間 作」、鳩間校校歌)がオープニングです。

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初めはちょっと緊張した様子でしたが、前を向いて大きな声で元気に唄えました。
昨日のこともあったので、聴いていて胸にぐっと来るものがありました。久し振りに。
願わくば、来年はアトラクションではなく、ここから音楽祭が始まるという位置づけにして欲しいです。実行委員会にお願いしたい。お願いしましょう。

オープニングの鳩間オールスターズ
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学校の演奏が終わってから、昼前、昨日約束していたY君の個人レッスンを学校で行ないます。
まずは、学校の演奏はよかった。お世辞じゃあなくて。ありがちな、学校の活動だから仕方なくやっているという印象は全くなかったよ。楽しそうだった。君達の気持ちは伝わったと思うよと感想を。
今日は、天気がいいから、音楽室より外のパーゴラの下の方が気持ちいいね。
今朝作成したアルペジオのパターンと基本的なコードの資料を基に、約1時間のレッスン。
一生懸命の演奏。
今度は何時来られますか。
近くにいてあげることができればもっと教えてあげることができるのにね。
近いうちにまた会えるだろうから、練習しておいてね。
興味のあることを伸ばしてあげるということは重要だと思います。
さて、昼になって、石垣からの高速船も続々と入港して、島は大変な賑わいです。

パトゥマムゥトゥ口説
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鳩間千鳥節
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何故か太陽の周りに丸い虹が。不吉なことの前兆と言われているらしいですが、この日ミャンマーでサイクロンの被害が、そしてその後四川省の大地震が。
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我々のパパ・ビゴーヂを中心とする石垣からの応援部隊も到着して、準備万端。
それにしても暑い。
過去の経験からいって、ここはプログラム外の出来事が何が起こるかわからないので、早めに準備をしておくことが肝心です。
今年は順調です。
バンド名は「イタイカズシと愉快な仲間」・・・・・・
イタイカズシという固有名詞になってしまいました。夜になると不愉快な仲間になるらしい。
いびきのことかしら。
しょっぱなの曲から会場を盛り上げようと考えていたので、Samba De Esperancaのラヤラコーラスで乗せます。

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勝おじいは、女性陣の衣装合わせの結果、KAZUの派手シャツで登場です。
直前に演じられた、鳩間の年長者によるパトゥマムゥトゥ口説を終えて舞台袖で着替えて、太鼓スタンバイ。
ラヤラコーラスは手も左右に振り、唄ってくれています。

勝おじい
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そして、テンポ早めのサンバエンヘードへ。
客席部隊の盛り上げもあって、早くもお客さんの大半が立ち上がって踊っています。
勝おじいは、ここぞとばかり八重山太鼓を打ち鳴らします。
驚いたことに、サンバの曲は知っているはずもないのに、グルーブが合っているし、きれいにブレイクも決まります。
さすが、芸能の島の古老ですね。

唄う
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打つ
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客席も進むにつれてどんどんヒートアップしていきます。
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盛り上げてステージを終えました。汗だく。
気持ちよかった--------------。

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以降、会場の盛り上がりはそのままで更にヒートアップし、終演まで突っ走りました。
たぶん実行委員会はこういう流れに持って行きたかったんでしょうね。
プログラムの組み方は正解でした。
会場と一体となって音楽を演奏できることは本当に気持ちがよいですね。
細かいことは一切抜きでいいでしょう。これがライブの醍醐味です。
勝おじいも満足した様子、と言うか燃焼しきった様子で、いつもの乱入の気配はありません。
演奏していて、八重山太鼓と何の違和感もなくコラボできた感がありました。
正直言って、合わなくてもバテリアの音に隠れてしまえばと思っていましたが、今にして思えば失礼な話。
補佐役としておじいの隣の立ち位置で頑張ってくれたR子ちゃんの力も大きかった。
念願の八重山太鼓との共演も適い、音楽的にも本当にいい演奏でした。
早く演奏を終えたので、早くから飲みに入れます。
地元の知り合いとじっくり飲みました。真夏のような太陽の下でシマを。
今年、特に印象に残ったのは、鳩間在住の仲宗根豊さんの唄が聴けたこと。

仲宗根豊さん
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宮古出身の彼は、しばらく音楽祭からは遠ざかっていたのですが、今回、満を持して登場しました。
さすがに素晴らしい演奏。
なりやまあやぐをはじめとした、宮古の唄を八重山で聴くことは特に趣がありますし、子供たちの踊りも素晴らしいものがありました。
そして、西表在住の池田卓さんの民謡とオリジナル。

池田卓さん
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島唄をエネルギッシュに、それでいてじっくり聴かせるところは聴かせる、そして声がいい。
ステージングも好感が持てるものでとてもさわやかな印象を受けました。
八重山はこういう若手がいるから、島唄がすたれないんだろうな。
そして、トリはやはり我が兄弟小(ちょーでーぐゎー)バンド、クバヌファーズ。
明石で共演以来勝手にこう呼ばせてもらっています。プラス加治工勇、鳩間可奈子で会場総立ち。

クバヌファーズ
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我々のステージも含めて、皆、今年は今まで一番楽しかったと言う声が殆どでした。
プログラムの組み方がよかったのと、早くから組んであった(年によっては当日ということもありました。)という点が大きかったと思います。
午後5時になると、帰りの高速船が続々とやって来ます。
出演者、お客さんは全員桟橋へ移動して音楽で見送りです。

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今年も来れてよかったなあ。
島に残った人達は、後夜祭です。
無礼講です。
どんどん演奏します。

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そして、その後は、おうちで続き。
お祭の夜は、ある程度騒いでも(良識ある範囲で)許容範囲です。
Y.U.局長とM.H.氏来訪。
小生もアダナシへも急襲したような記憶が・・・・・・
この辺りになるとあまり記憶がない・・・・・・・・
ということで、充実したよい一日でした。
続く

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