ベトナム観光 その1
皆様、こんにちは
2月3日から8日までベトナムに行ってきました。
特に目的はありません。
ハノイに滞在して歩き回ってきました。
日本との距離はそれほど遠いわけではないのですが、シンガポール経由でしたので成田を夜発って、シンガポール・チャンギ空港で5時間ほどの乗り継ぎ待ち、翌日正午頃の到着です。
チャンギ空港は、世界でも有数の巨大ハブ空港。
三つのターミナルはあまりに広いので、無人トレイルが結んでいます。
気温は27℃くらいあって段々と暑くなってきました。
時間があるので無人トレイルに乗って各ターミナルを散策、一番快適そうだったT3の奥、映画が見れるゆったりとしたソファに座って時を過ごします。
2月4日(月)
正午頃、ハノイ・ノイバイ空港着。
軍服のような制服を着た係官による入国審査。
成田空港やチャンギ空港に比べると古びて照明も暗い印象です。
まずは、2000円をVND(ドン)に両替。444,500VNDになります。
大体1VND=0.0045円,1,000VND=4.5円の計算です。
以後、この貨幣価値が頭を混乱させることになります。
タクシー等の客引きが強引と聞いていたので用心しましたがそれほどでもなく、ハノイ市中心のベトナム航空事務所行きのオンボロワゴン車に乗り込みます。定員いっぱいの15人を詰め込むまで発車しません。
所要時間約1時間、料金は終点まで40,000VND、180円。
後になって考えると、これは相当安かったと思います。
さて、ワゴン車はクラクションが盛んに鳴らされる空港を出発してハイウェイのような道路を進んで行きます。「のような」というのは、人や自転車がいたりするのではっきりしなかったのですが、後になってくると事情が飲み込めてきます。
まず、交通事情の片鱗が見えてきます。
日本ではまず聞かれないクラクションの鳴らし方。
それものべつまくなし。懐かしい暴走族のようなホーンも当たり前。
強引な追い越し、割り込み、無謀極まる進路変更etc・・・・・
しかし、この段階で驚くべきではなかったのです。
あれはまだ空港周辺の郊外の景色であって、本格的な混沌はハノイ市中心部に入ってからでした。
びっしり渦巻くバイク、バイク、バイク、バイク、車、車、バイク、バイク、バイク、バイク、車、バイク、バイク、車、バイク、バイク、自転車、バイク、バイク、バイク、バイク、シクロ、歩行者・・・・・・・・・。
これが、クラクション鳴らしまくりで譲り合うということを全く知らずに濁流の如く流れていくのです。
バイクは殆どが、50ccくらいの小ぶりなものか、125ccくらいのスクーターが多い感じで、山のような荷物を満載しているものもあるし、それが後ろだけでなく前後左右なんてのもありました。また、よく見ると、3人乗りをしているものや、中には4人乗りなんてのもあります。
別に不良ではなく普通の人達です。
とにかく、この混沌渦巻く全く知らない街に降り立った途端、今度は強引な客引きの嵐。
ホテルだのバイクタクシーだのシクロだの。以後、街中ではあらゆるところでこの手の連中に声をかけられることになりますが、一切無視。目を合わさない。一旦話に応じたら、とにかく面倒くさいことになりそうで。
で、地図を片手にホテル目指して歩き始めました。
客引きを振り切りながら、あとこれも以後、重要な要素になってくるのですが、どうやって通りを渡るのかこの時点で理解できていない。
初めてハノイの中心部に置かれたので無理もないと後々思ったのですが、一応信号があるようだが、何故か流れが途切れない。それでもこの付近は大きい通りが多いので辛抱強く待って一瞬の途切れを見つけて渡る、また渡れそうなところまで移動して渡る。そんなことを繰り返しているうちに、似たような通りが多いこともあって、ここはどこ、の状態に。
またまたこれも以後重要な要素になってくるのですが、どうもこの街の人たちは地図が読めないのではないかという疑問が生じてきます。分かりやすいと思われる地図を見せて聞いても?????
ま、最終的になんとかたどり着いたのですが、暑さもあって汗だく状態に。
そして今度はホテルで予約が通っていない。でひとモメ。
ホテルは英語が通じるので、カタコトでも何とかなるわけで、ドミトリーに通されそうになるところを断固拒否。一部屋確保しました
とても広い天井の高い部屋で、ベッドはW、冷蔵庫、バスタブもトイレもあるし清潔なので申し分ないのですが、ひとつ難点が。
窓がない。
Uuuuuuuum・・・となったのですが、どうせ寝るだけだからいいやとOK。
これは後々良い選択だったと思いました。
後になって考えてみると、初めてハノイ中心部に放り出されて無理もないと人ごとのように苦笑していまいます。
さて、シャワーも浴びて一心地付いたら、着替えの買い物がてら付近の散策です。
とりあえず、1.5km程先の憩いの場であるらしいホァン・キェム湖を目指します。
ホテル前の通りはハン・ボン通り、まっすぐ行けば自然とホァン・キェム湖に突き当たる筈です。ハン・ボン通りは片側一車線の交通量の多い生活通り。ここを渡るのが慣れるまで大変。
途切れることのないバイク、バイク、バイク、バイク、車、車、バイク、バイク・・・を強引にかき分けて渡るしかない。遠慮もしくは躊躇していたら夜中になるまで渡れません。信号もあるにはあるけれど、あまり関係ないようだし、一番よさそうなのは、地元のベトナム人に付いて渡ることです。
で、渡れたからといって安心してはいられません。歩道はきちんとあるけれども、バイクや車が駐車、占拠しているところも多く、食堂や屋台、物売り、ぼんやり佇む人、客引きやバイクタクシーなど、とてもまっすぐは歩けません。果てはバイクが走ってきたりするわけで、油断も隙もない。
それでも、行きはまだ道も分かりやすく街の様子も魅力的で、取り分け1週間後にやってくる旧正月(テト)の準備もあるのでしょう、活気にあふれた人々の様子は見ていて少しも飽きることはありません。
ホァン・キェム湖周辺も同じような交通事情ですが、道も広いので幾分横断が楽。
色々と店を見ながらTシャツを買うことにしてリュックから財布を出そうとしたら・・・・・・無い!!!!
リュックのそこだけチャックが開いてるし。
やられた!!!!
安全そうなのでリュックを背負うという油断をしてしまった隙にスられたらしい。
全然気が付かなかった。
被害は財布のみで、現金が7,000円くらいしか入っていなかったのが不幸中の幸いでした。
カードやパスポートや貴重品はバラして持ち歩いています。
この混沌の中戻ってくるはずがない。
被害額も小さいし財布も安物。授業料だと思ってくれてやるわい。旨い酒でも飲んでくれと開き直り。
ここで一文無しですから、ATMが頼り。
街中にはいたるところにATMがありますが、使える機械とそうでないものがあったりで、結構苦労したりします。
気を取り直してVNDでTシャツが買えました。
ホァン・キェム湖畔のカフェでビア・ハノイ。
ホァン・キェム湖の夜景
土産物屋にあったお面。なんとなく石垣島のアンガマーのお面に似ている。
路上食堂で晩御飯。
これで140,000VND(630円)
これとこれとこれというように、おかずを指させばご飯と一緒に出してくれるのですが、初めてのベトナム路上ご飯は大変美味しかった。日本人の口にとても合うようです。インディカ米も白米で丼で出てくるのですが、とても美味しい。
以後、帰るまで路上ご飯がやみつきに。
満腹になってビールも飲んでスリからも立ち直ってそろそろホテルに帰ろうかと歩き出したはいいのですが、同じような街並みでいくら歩いてもホテルがない。
あるはずのない鉄道線路があったりして、またまた、ここはどこ、の世界。
でも、歩いているうちに正月市場、ナイトマーケットに出たりして結構楽しい。
人通りも多く、不安はあまり感じません。
こういうときは出発したところに一旦戻るとリセットできるので、ホァン・キェム湖に戻ります。
以後、迷わずにホテルに帰れたのは最後の方だけ。
おかげでたっぷり街歩きが楽しめました。
夜になって街は昼間と様相を変えています。
通りによっては、車は走らずに屋台、物売り、食堂がはみ出してきている。歩行者天国という決まったものではなさそうなのですが、ナイトマーケットになっていたりします。
皆さん、お風呂の椅子の小さくなったようなそれに座って、食事をしたり、飲んだり、語らったり、トランプ博打をしていたりするようです。
やっとホテル到着。
機内でもあまり寝てないし今日はよく寝れそうです。
窓がないので通りの喧騒が聞こえないのも却ってありがたい。
ではでは