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2013年02月 アーカイブ

2013年02月11日

ベトナム観光 その1

皆様、こんにちは

2月3日から8日までベトナムに行ってきました。
特に目的はありません。
ハノイに滞在して歩き回ってきました。

日本との距離はそれほど遠いわけではないのですが、シンガポール経由でしたので成田を夜発って、シンガポール・チャンギ空港で5時間ほどの乗り継ぎ待ち、翌日正午頃の到着です。
チャンギ空港は、世界でも有数の巨大ハブ空港。
三つのターミナルはあまりに広いので、無人トレイルが結んでいます。

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気温は27℃くらいあって段々と暑くなってきました。
時間があるので無人トレイルに乗って各ターミナルを散策、一番快適そうだったT3の奥、映画が見れるゆったりとしたソファに座って時を過ごします。

2月4日(月)
正午頃、ハノイ・ノイバイ空港着。
軍服のような制服を着た係官による入国審査。
成田空港やチャンギ空港に比べると古びて照明も暗い印象です。

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まずは、2000円をVND(ドン)に両替。444,500VNDになります。
大体1VND=0.0045円,1,000VND=4.5円の計算です。
以後、この貨幣価値が頭を混乱させることになります。

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タクシー等の客引きが強引と聞いていたので用心しましたがそれほどでもなく、ハノイ市中心のベトナム航空事務所行きのオンボロワゴン車に乗り込みます。定員いっぱいの15人を詰め込むまで発車しません。
所要時間約1時間、料金は終点まで40,000VND、180円。
後になって考えると、これは相当安かったと思います。

さて、ワゴン車はクラクションが盛んに鳴らされる空港を出発してハイウェイのような道路を進んで行きます。「のような」というのは、人や自転車がいたりするのではっきりしなかったのですが、後になってくると事情が飲み込めてきます。
まず、交通事情の片鱗が見えてきます。
日本ではまず聞かれないクラクションの鳴らし方。
それものべつまくなし。懐かしい暴走族のようなホーンも当たり前。
強引な追い越し、割り込み、無謀極まる進路変更etc・・・・・
しかし、この段階で驚くべきではなかったのです。
あれはまだ空港周辺の郊外の景色であって、本格的な混沌はハノイ市中心部に入ってからでした。

びっしり渦巻くバイク、バイク、バイク、バイク、車、車、バイク、バイク、バイク、バイク、車、バイク、バイク、車、バイク、バイク、自転車、バイク、バイク、バイク、バイク、シクロ、歩行者・・・・・・・・・。
これが、クラクション鳴らしまくりで譲り合うということを全く知らずに濁流の如く流れていくのです。
バイクは殆どが、50ccくらいの小ぶりなものか、125ccくらいのスクーターが多い感じで、山のような荷物を満載しているものもあるし、それが後ろだけでなく前後左右なんてのもありました。また、よく見ると、3人乗りをしているものや、中には4人乗りなんてのもあります。
別に不良ではなく普通の人達です。

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とにかく、この混沌渦巻く全く知らない街に降り立った途端、今度は強引な客引きの嵐。

ホテルだのバイクタクシーだのシクロだの。以後、街中ではあらゆるところでこの手の連中に声をかけられることになりますが、一切無視。目を合わさない。一旦話に応じたら、とにかく面倒くさいことになりそうで。

で、地図を片手にホテル目指して歩き始めました。

客引きを振り切りながら、あとこれも以後、重要な要素になってくるのですが、どうやって通りを渡るのかこの時点で理解できていない。
初めてハノイの中心部に置かれたので無理もないと後々思ったのですが、一応信号があるようだが、何故か流れが途切れない。それでもこの付近は大きい通りが多いので辛抱強く待って一瞬の途切れを見つけて渡る、また渡れそうなところまで移動して渡る。そんなことを繰り返しているうちに、似たような通りが多いこともあって、ここはどこ、の状態に。

またまたこれも以後重要な要素になってくるのですが、どうもこの街の人たちは地図が読めないのではないかという疑問が生じてきます。分かりやすいと思われる地図を見せて聞いても?????

ま、最終的になんとかたどり着いたのですが、暑さもあって汗だく状態に。
そして今度はホテルで予約が通っていない。でひとモメ。
ホテルは英語が通じるので、カタコトでも何とかなるわけで、ドミトリーに通されそうになるところを断固拒否。一部屋確保しました
とても広い天井の高い部屋で、ベッドはW、冷蔵庫、バスタブもトイレもあるし清潔なので申し分ないのですが、ひとつ難点が。
窓がない。
Uuuuuuuum・・・となったのですが、どうせ寝るだけだからいいやとOK。
これは後々良い選択だったと思いました。

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後になって考えてみると、初めてハノイ中心部に放り出されて無理もないと人ごとのように苦笑していまいます。

さて、シャワーも浴びて一心地付いたら、着替えの買い物がてら付近の散策です。
とりあえず、1.5km程先の憩いの場であるらしいホァン・キェム湖を目指します。

ホテル前の通りはハン・ボン通り、まっすぐ行けば自然とホァン・キェム湖に突き当たる筈です。ハン・ボン通りは片側一車線の交通量の多い生活通り。ここを渡るのが慣れるまで大変。

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途切れることのないバイク、バイク、バイク、バイク、車、車、バイク、バイク・・・を強引にかき分けて渡るしかない。遠慮もしくは躊躇していたら夜中になるまで渡れません。信号もあるにはあるけれど、あまり関係ないようだし、一番よさそうなのは、地元のベトナム人に付いて渡ることです。
で、渡れたからといって安心してはいられません。歩道はきちんとあるけれども、バイクや車が駐車、占拠しているところも多く、食堂や屋台、物売り、ぼんやり佇む人、客引きやバイクタクシーなど、とてもまっすぐは歩けません。果てはバイクが走ってきたりするわけで、油断も隙もない。

それでも、行きはまだ道も分かりやすく街の様子も魅力的で、取り分け1週間後にやってくる旧正月(テト)の準備もあるのでしょう、活気にあふれた人々の様子は見ていて少しも飽きることはありません。

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ホァン・キェム湖周辺も同じような交通事情ですが、道も広いので幾分横断が楽。

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色々と店を見ながらTシャツを買うことにしてリュックから財布を出そうとしたら・・・・・・無い!!!!
リュックのそこだけチャックが開いてるし。
やられた!!!!
安全そうなのでリュックを背負うという油断をしてしまった隙にスられたらしい。
全然気が付かなかった。
被害は財布のみで、現金が7,000円くらいしか入っていなかったのが不幸中の幸いでした。
カードやパスポートや貴重品はバラして持ち歩いています。
この混沌の中戻ってくるはずがない。
被害額も小さいし財布も安物。授業料だと思ってくれてやるわい。旨い酒でも飲んでくれと開き直り。

ここで一文無しですから、ATMが頼り。

街中にはいたるところにATMがありますが、使える機械とそうでないものがあったりで、結構苦労したりします。
気を取り直してVNDでTシャツが買えました。

ホァン・キェム湖畔のカフェでビア・ハノイ。

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ホァン・キェム湖の夜景
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土産物屋にあったお面。なんとなく石垣島のアンガマーのお面に似ている。
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路上食堂で晩御飯。
これで140,000VND(630円)
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これとこれとこれというように、おかずを指させばご飯と一緒に出してくれるのですが、初めてのベトナム路上ご飯は大変美味しかった。日本人の口にとても合うようです。インディカ米も白米で丼で出てくるのですが、とても美味しい。
以後、帰るまで路上ご飯がやみつきに。

満腹になってビールも飲んでスリからも立ち直ってそろそろホテルに帰ろうかと歩き出したはいいのですが、同じような街並みでいくら歩いてもホテルがない。
あるはずのない鉄道線路があったりして、またまた、ここはどこ、の世界。
でも、歩いているうちに正月市場、ナイトマーケットに出たりして結構楽しい。
人通りも多く、不安はあまり感じません。

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こういうときは出発したところに一旦戻るとリセットできるので、ホァン・キェム湖に戻ります。

以後、迷わずにホテルに帰れたのは最後の方だけ。
おかげでたっぷり街歩きが楽しめました。

夜になって街は昼間と様相を変えています。
通りによっては、車は走らずに屋台、物売り、食堂がはみ出してきている。歩行者天国という決まったものではなさそうなのですが、ナイトマーケットになっていたりします。
皆さん、お風呂の椅子の小さくなったようなそれに座って、食事をしたり、飲んだり、語らったり、トランプ博打をしていたりするようです。

やっとホテル到着。
機内でもあまり寝てないし今日はよく寝れそうです。
窓がないので通りの喧騒が聞こえないのも却ってありがたい。

ではでは

ベトナム観光 その2

皆様、こんにちは

2月5日(火)

当初は、水曜日にしようかなと思っていたハロン湾のツアーを今日にしてみました。
天気予報も良さそうだし。
バスで片道4時間ほどかかります。
8時に出発して20時頃帰着のバスツアーです。

我々の英語ガイドと日本語ガイドが付いた日本人グループもいました。
久々に日本語が聞こえます。
我が方は、スイス、イギリス、中国、ポルトガル、ロシアというところ。
冷房が効くマイクロバスはハノイ市内から郊外へ向かっていきます。

しかし、このバイク、車の濁流は皆が大きいマスクをかけていて、過激なホーンの鳴らし方からして街中で暴走している感じがします。歩道も平気で走ってくるし。3人乗りは当たり前。
でもみんな普通の人達なんですね。不良ではありません。
日本の暴走族どもを一回ここで走らせてみたいものです。おばちゃんのバイクに蹴散らかされるんじゃあないかな。
この状況にも昨日よりは幾分慣れてきました。

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バスはどんどん郊外へ向かいます。
田舎の水田風景、時々工業団地、市街地などと続いて、車窓に眼は奪われっぱなし。
快調に一方通行のハイウェイを跳ばしていると思ったら対向車が来るんですね。実は片側一車線の一般道路でした。
要はセンターライン無視、左車線が空いていたらとにかく追い越し、追い越し、クラクション(暴走族的なホーンと言った方が適切か。)で、交通ルールがどうなっているかは謎です。

途中、トイレ休憩のお土産センターへ寄ります。

お土産の織物を生産している。
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陶磁器も地場産業
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だんだん海が見えてきてそれらしい雰囲気に。

その頃から左側を鉄道線路が走り始めました。一体どんな列車が走っているのだろうと興味を惹かれますが、
列車を見ることはありませんでした。走って(歩いて)いたのは、犬、子供、天秤棒を担いだおばさん、おじいさん、バイク・・・・・・・。

で、ハロン湾到着。
観光船に乗り込んで観光開始。

以後は写真中心でいきましょう。

港の風景
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ツアーに船上昼食が付いている。
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犬の形をした岩
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今度は猫が見下ろしている
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水上村
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水上村の住人
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ここでカヤックに。ロシア人と言ってました。
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水上村にて
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水墨画のような景色
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漁師のお寺
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にわとり岩、つがいで向き合っているとのこと。
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ゴリラ岩
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鍾乳洞入り口
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鍾乳洞内部
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鍾乳洞出口から臨む。与那国島にこんな景色があった。
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なんとなく瀬戸内海の景色にも似ている。
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のどかな水田風景
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楽しかったハロン湾観光を終えてホテルには20時頃到着。
お腹がすいたので、ここへ来る前からお目当てにしていた食堂街へ。
その前に昨晩のTシャツ屋でもう1枚。
1枚150,000VND(680円)、安いのです。

今日は絶対迷うまいと決めていたのにお目当ての食堂街付近でまたしても迷う。
さ迷っているうちに紛れ込んだ路上が件の食堂街でした。
ベトナム語のメニューが読めないので、おかずが盛り付けてある店へ行ってこれとこれと指さし指定。
またもや大変美味しい。

これで55,000VND(250円)とは。
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で、帰ろうと思って店のおばちゃんに今どこにいるのかと地図を見せても??????
店にいる複数のおばちゃんたちも全員????
この人たちは実は地図の読み方を知らないのではないかと再び昨日の疑問が頭をよぎる。
ここが食堂街だとすれば、近いはずだからなんとかなるでしょと左、左と行くとすぐにホテルの前に出る。
なんだ、こんなに近かったんですね。

明日こそは、迷うまいと決意を新たにします。

街中はベトナム国旗と並んで旧ソビエト連邦の旗も多く翻っています。

そうでした。ここは社会主義国でした。
あまりの混沌と活気ですっかり忘れてしまっていました。

明日は、それを認識するような歩き方をしてみましょう。

ではでは

2013年02月14日

ベトナム観光 その3

皆様、こんばんは

2月6日(水)

今日は、市内を歩いてみます。
夜は、一度は見ておきたい水上人形劇場へ行ってみましょう。

まずは、ホーチミン廟へ。
午前中しか開いていないというので、8時過ぎには着くように出かけます。
この朝の通勤時間帯の交通の混沌もすごい。

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誰も譲ったりはしない。隙あらばという感じです。
大きな交差点では警官が出て交通整理をしているようで一応流れはせき止められていたりはしますが、右折が遠慮ないのと大幅なフライングで油断できません。

さて、こんなことにも大分慣れてきてあまりびっくりしなくなり、しつこいバイクタクシー客引きも気にならなくなってきましたが、油断は大敵。
ボランティアアンケート紛いの寄付なんてのもあって、ひたすら無視。

ホーチミン廟というのは、基本的にはお墓であって、ホーチミン大統領の遺体が冷凍保存されている厳かな場所です。
この付近は、街中ですが交通が遮断されていて、広い広い(幅だけで100m以上ある。)通りは車もバイクも自転車もいません。
別世界。

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まずはホーチミン博物館へ。

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ここは有料とは言っても、25,000VNDだから112円。
とても立派な建物のわりには展示は大したことはない。
ただ、マルクス、レーニンはさすがに大切にされています。
こういったところでは、とにかくトイレを済ませておくことが肝心。
無料だし。
トイレットペーパーが個室に1個ではなく1トイレにつき1個というのが興味深い。

博物館を出ると、歩道に外国人観光客の長蛇の列を発見。
どうもこれがホーチミン廟の外国人観光客専用入口の列らしいので、行列が苦手な小生も参加。
でも進み方は早い。
白人の観光客が多い印象です。

行列から見た街
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こんな店もあった
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入場料は無し。
基本的にはお墓なので、露出した格好、帽子はNG、何故かペットボトルは全て回収されてしまいます。もちろん撮影は不可。ここだけでしたね、撮影が不可だったのは。
衛兵の指示でひんやりする廟内に入っていきます。
二列で整列して私語、立ち止まるのも不可。
すると、ありました。
冷凍保存されたホーチミン大統領の遺体。
上半身が白くなって、顔も髭もあのまま。
しかし、じっくり止まってみることはできないので、本物かどうかはなんとも言い難い。
ただ、これを広く一般観光客に開放しているところは政治姿勢の一端を伺わせます。

廟から出ると、大統領だった頃の官邸、公邸、私邸などが庭園などと一緒に佇んでいてかなり広い公園になっています。

官邸
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公邸
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使っていたベッドやデスクも公開されていますが、驚くほど質素です。

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警備の衛兵
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ここは、土産物屋やら売店等があって賑わっています。

公園内の一柱寺
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休憩したり、公園を散策したりして廟の外へ。

広大な道路と言っていいのか。

興味を惹かれたのは、ベトナム国旗は当然のことながら、旧ソビエト連邦の国旗も一緒になってというか、盛大にはためいていたことです。
ロシアではなく旧ソビエト社会主義共和国連邦
社会主義国だということを認識させられます。

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街の活気や緩さから従来の社会主義国に対して持っていたイメージとあまりにかけ離れてしまって忘れそうになっていました。
現在でも社会主義国だということを。

街中は商売の活気にあふれているし、外国資本の高級ホテルや企業、工業団地も進出してきているし、大規模な建築工事も頻繁に見かけられます。
街を歩いていて肌で感じるのは人々の活気ですね。これが反面油断も隙もないと感じさせることでもあるのですが。
あと、観光客、特に欧米系の白人が多く、これに対してとてもあけっぴろげな国の姿勢とでも言うのでしょうか、我々が幸せに暮らしているのをどうぞ見て下さい、の状態なんですね。
太平洋戦争、第一次インドシナ戦争、ベトナム戦争、第三次インドシナ戦争と、戦争に明け暮れて、戦後はボートピープル、貧困、大飢饉の末、ドイモイ政策で経済的に回復して、今は街の人々はとても幸せそうに暮らしているように見えました。
観光客の自由な受け入れは、国の宣伝にもなるし、外貨獲得のとても大きい手段になっていると感じます。

などと、周りが広くて静かだから色々と考えていられるわけで、公園から一歩出ると相変わらずバイクと車とクラクションの濁流。
バイクタクシーのうるさい客引きも相変わらず。油断していると道も間違えるので静かに考えながら歩く余裕はありません。

ちょっと足を伸ばしてハノイ市最大の湖、タイ湖へ行ってみます。

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トイレを使おうと思ったのですが、何やらモップのようなものを抱えて番をしているおばさんは金を取るのだろうなと思って止め。
昨日の食堂街へ戻って遅い昼を食べて、夜のWater puppet theatre鑑賞に備えて昼寝でもしておこうと。
その前に、気になっていたハノイ駅へ寄ってみようとタイ湖を出発。

さすがに、もうあまり迷うことはありません。
いつも間違えるのは、ホテル近くの変則的に道路が7本ぐらい交差する変形交差点。
当然濁流が交じり合う混沌もすごくて慣れるまではじっくり対処する余裕もありませんでした。
今日は余裕だな・・・・

で、駅に近づいてくるのですが、気温が上がって暑くなってきました。
歩道は、バイクや車に占拠されてとても真っ直ぐには歩けません。
列車が到着した直後なのでしょうか、あまり広くない駅前が車、バイク等々でごった返していて、人々の騒ぎもすごく、どうも切符を持っていないと駅構内には入れない雰囲気なので、外から見ただけで退散しました。

ハノイ駅
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鉄路の風景
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線路上に線路をまたぐ形で門が付いていました。列車が来る時だけ開けるのでしょう

食堂街へ戻って遅い昼。

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水上人形劇は18時30分から始まるので早めにホテルを出たのが正解でした。
ホァン・キェム湖周辺ですぐわかるだろうと思われた水上人形劇場が見つからない。
地図には大きく書いてあるのできっとそれらしい建築物が建っているのだろうなと思ったのですが、どうも見当たらない。
このままだと湖を1周してしまいそうなので、分かりやすいところへ戻って出直し。
全然それらしくない建築物でした。立体駐車場のような変な形の建物でこんなところに劇場が収まるのかなと思いましたが、中へ入ってみると広い。
入場料は100,000VND。
民話を題材として、水の上が舞台になって(水の上に舞台があるわけではありません。)、人形劇が進みます。音楽は生。英語の表示もされます。
魚の人形がまるで生きているように飛び跳ねるのは見事でした。

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フィナーレは人形の使い手が登場します。
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これが実際の人形
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今度こそ迷わず帰って、意外なほどに近い食堂街で夕食。

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オカズを指名する店ではなくてベトナム語のメニューしかなくて?????ですが、なんとか注文。
その点ビアは共通語。
焼きそばらしきものが出て、となりで食べているスープがとても美味しそうだったので、これこれと注文。
何を注文しても今のところハズレがないところがいい。
隣でぺちゃくちゃ談笑していたお姐さん2人も店を出ると濁流バイクの2人乗り。
ホーンを鳴らしまくって帰っていくようです。
今日がハノイ最後の夜。
歩き回ったのでよく寝れそうです。

2月7日(木)

ホテルの朝食は毎日同じメニュー。
目玉焼きにチャーハン、焼きそば、パン、インスタントコーヒー、バナナとスイカ、それにマンゴージュース。
1日に一回ですから別に飽きもしません。そんなことを言っていたら贅沢です。
なんせ一泊14US$。

チェックアウトは正午なので午前中に昨日行けなかった軍事博物館に行ってみます。
7時30分頃ホテルを出発。
既に通勤ラッシュの時間ですが、今までよりバイクが少ない気がするのは気のせいか。
慣れてしまったのかもしれません。
ベージュの制服を着た交通警官もいるようで、手で交通整理をしているのも見かけます。

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なおかつバイクを捕まえているのも見かけましたが、あれは一体どういう基準で捕まえているのでしょう。
小生の目には半分以上は捕まえなければいけないようにも見えますが。

入国の時シリアスな印象だった緑色の軍服は警官なのかよく分からないのですが、街中のおっちゃんも着ているし、よく見ると店で売っていたりもします。
謎でした。

博物館の前の公園にはレーニンの銅像が健在ですが、銅像前の広場では若者がスケボーで遊んでいます。

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米軍のヘリ。フロントの弾痕が生々しい。
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軍事博物館は、第一次インドシナ戦争、ベトナム戦争が中心の展示で、特に実物の展示が多くて興味を惹かれました。
改めて思いました。
ベトナム国民は近代・現代の過酷な戦争の時代を勝ち抜いて、特にUSAに勝利した唯一の人々であると。
そして現在の平和を勝ち取った。

昼はまたまた食堂街で意外にも今日まで食べていなかったフォー。
スープの酸味が効いていてとても美味しかった。

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帰りはノイバイ空港までホテルが呼んでくれたタクシー。
とてもきれいなトヨタの白タク。
これは快適だなと思ったら市街地を抜けるまで大渋滞。
どうやら幹線道路沿いに正月の花市場が立つらしいのです。
この金柑の鉢をバイクの荷台にくくりつけて運んでいるのをさんざん見ましたが、それと桃の花を置くのが正月の過ごし方らしいのです。

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幹線道路沿いの花市場
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この交通マナーで幹線道路沿いの市場の大渋滞。
それはちょっと戦慄するものがありました。
譲ることを知らずやった者勝ち。
これでよく喧嘩や事故が起きないものだと逆に感心。
いや、多分そういう状況に遭遇しなかっただけできっと日常茶飯事なんでしょうね。

空港は入国した時と同じく小さくて分かりにくい印象です。
残ったVNDでお土産を買ってとにかく残さないように使い切ります。

18時20分定刻通り出発、翌2月8日7時30分定刻通り成田空港着でした。

日本は寒い。
交通ルールがきちんとしてます。

社会主義国、ベトナムを訪れてみて人々の活気にとても驚かされたことと、国として今の状態が平和だからなんでしょう、とてもあけっぴろげなところが印象に残りました。
中学、高校時代、ベトナム戦争がリアルタイムで育った小生の目からすると人々はとても今の平和を楽しんでいるようでした。

ホーチミンという一人の英雄を讃えることは社会主義国家の常なのかもしれませんが、人々の表現も自由なようだし(実際、批判的、告発的な出版物もあるようで)、経済活動―今回は庶民のそればかりを見てきたわけですが―も活発で、あのかたくなな北朝鮮と基本的に同じ政治体制をとっているとはとても思えませんでした。

これからアジアでは発展していく国でしょうね。

ただ、間違って液体のナンプラーを機内に持ち込もうとして荷物の検査を受けた時は社会主義的問答無用さでした。

ではでは

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