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2008年03月 アーカイブ

2008年03月05日

第三回ボサギ道場発表会

皆様、今晩は。
3月2日は、小生が講師を勤めます、ボサギ道場の発表会in エスペート・ブラジルでした。
まずは、出演者の皆様、お疲れ様でした。そして多数来ていただいたお客様、ありがとうございました。
講師にお土産もいただき、ありがとうございました。


すみません。写真がブレブレ。
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ご容赦を。
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ブレてないものも
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一年に一回で、第三回目なのですが、毎年皆さんうまくなっています。特に今年は、ATUXI先生の唄の指導のおかげもあって、みんな声が良く出ていました。あ、もちろんギターも良かったですよ。
随分間違えたとか、思うようにできなかったとか落ち込む必要はありません。
本番で完璧にいくなんてのは、稀なことです。
練習の50%くらいしかできない筈です。
つまり、本番で100%できるためにはその倍はこなせていないとと小生は思います。
それでも人間は感情の動物ですから、その場の状況や心持ちに対して影響が出るのは当たり前。
機械と違って、そこが音楽の面白いところだと思います。
機械が奏でるような音楽を聴いていても何にも共感しないし、ちっとも面白くないと思うんです。
小生は機械が打ち出す音は、音楽には聴こえません。
逆に、予想外のことも起こるわけで、過去、名人はミスを名演にしてしまったことも多々ありました。
自分の生活の中でできる範囲の練習、自分の技量で出せる音、周囲の色々な状況の影響を受けて出てくる音で自分を表現できればと思うのですが。
だから、冒頭「うまい」と言う表現を使ってしまいましたが、技量が高いと言う意味でうまくやる必要はないと思います。
現在の自分の技量、自分の声で自分の表現ができればいいんじゃないでしょうか。
気持ちよくできたと見えて、発表の後のセッション、更に打ち上げも盛り上がりましたね。
講師としては、選択肢を多くして、真似ではなく、なるべく自分で音を作っていけるように指導していきたいのですが、これが指導力不足もあってなかなか難しい。
今後も、ボサギ道場は、自分固有の音を創っていけるように講師も勉強していきたいと思いますのでよろしくお願いします。
また、こんな道場に興味のある方はご連絡ください。出入り自由です。

さて、3月7日からは昨年12月に続いての屋久島演奏旅行に行ってきます。
今回は、11日に宮崎でもライブです。
相棒のATUXIは、東京から鈍行で鹿児島まで行くとのことで、発表会後の打ち上げの後、東京発のムーンライトながらで既に出発してしまいました。
7日、鹿児島で待ち合わせをしているのですが、たどり着くのかなあ。
ツアーの報告はまたここでしたいと思います。
ではでは

2008年03月14日

屋久島、宮崎その1

皆様、今晩は。
3月7日から12日まで屋久島・宮崎ツアーに行ってきました。

いつもながら島とは思えないような風景
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屋久島は昨年12月に続いて二度目です。
相棒のピアニスト、ATUXIは、前回のブログに掲載した発表会の打ち上げの後、ムーンライトながらで既に出発しており、大阪―尾道―博多―鹿児島と鈍行でやってきた彼と鹿児島港で合流後、屋久島のT.N.さんのところへ。
前回もそうでしたけれど、今回も天気に恵まれました。夜に激しく降っていた雨が朝になったらやんだりして。
その日の夕食は、永田でただ一件の食堂「じゃらい亭」へ。
素朴な料理がとても美味しかった。
翌日は、友人達、家族連れも加わって賑やかになり、島の南側、尾乃間の「豆風庵」で初めてのライブ。

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「豆風庵」は豆腐とうどんを基本にした、木で造りこんだ天井が高くてとてもきれいなお店です。
12月に来たとき、店主のTさんから次は是非うちでも演奏してと言われていて、お店の雰囲気が音楽に向いていて、いい音が出るんじゃないかなと思っていました。
ライブ前に、素朴でとても熱い尾乃間温泉を楽しみました。
開始は、日が暮れ始めた6時30分頃からサンセット・ライブの雰囲気になりました。
屋久島は何処を取っても絵になるので、外の風景が大きく見えるオープンなスペースはとても気持ちが良かった。
お客さんは家族連れも多く、アット・ホームな雰囲気でゆったりと演奏できました。
帰り道、トイレ休憩に立ち寄った公園。
真っ暗で、満天の星の美しさに息を呑みました。
ここのところ、レパートリーに入ってきているマヌーシュ・スウィングのマヌーシュの意味についてT.N.さんから色々と教えてもらいました。
学校の歴史では殆ど学べないことだったので、興味が湧いてきます。
このマヌーシュ・スウィングは、ショーロと雰囲気がちょっと似ていて、とても哀愁が感じられる音楽です。
昨年、屋久島に来たときにT.N.さんから教えてもらって、それ以来、自分なりにレパートリーに取り入れたくて練習してきました。今回のツアーでは、本格的にレパートリー化してみました。
今後もこのレパートリーを増やしていきたいです。
9日は12月にも演奏した安房の「散歩亭」でライブです。
ここは、安房川沿いのとても気持ちのよいスペースで、とても音楽的な場所です。

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ゲストで二曲唄ってもらったUさんの唄もとても良かった。
誰かの真似ではなく、自分のスタイルを感じさせてくれました。

Uさんの唄と
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演奏中の突然の春雷と豪雨も雰囲気を盛り上げてくれました。
そんなこともあって、彼女が唄った「Agua de marco」は屋久島にとても合う唄だなと思いました。
お客様も満員で、盛り上げていただいてとても充実した演奏ができました。
小生が若かりし頃(十代の頃です。)通っていたジャズ喫茶の当時の店主の方にも来ていただき、当時、店でジャズを聴いていた若者が後になって演奏しているのを聴くことができて「俺は感激しちゃったよ。」との感想をいただきました。
小生も感無量でした。
お話していて、当時のジャズに対する思い入れが甦ってきました。

さて、翌日は、5時起きで縄文杉へのトレッキング。
往復9時間と言われていますので、スタート地点の駐車場には遅くとも7時にはスタンバイが必要です。
このコースは、登山口まで、トロッコレール(現在も使われています。)の上を2時間半ほど歩きます。
これが、山の中をレールが走っていく、てっちゃんにはたまらないコース。
乗り換え系てつのATUXIは、雰囲気を味わおうと時々走ったりしていましたね。
プチてっちゃんの小生もレールのたたずまい、何処へ続いていくか不安にさせるような雰囲気、森の中の線路、岩をくりぬいたごつごつしたトンネル、苔むした切り通しを進む線路、突然現れる分岐点や待避線、川の上の陸橋しかも手摺りなし(その上を歩くのだから、外したらまっさかさまです。)などなど、興味深い風景が延々と続きます。

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登山口からは、ちょっと頑張る登りを約2時間、縄文杉に到着です。

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登山口からは人が多くなって、終点は結構混んでました。
縄文杉も良かったのですが、レールの上をあれだけ長く歩けた方がよかったなあ。
今日は、その1ということで、このあたりにしておきます。
その2に続くということで。
ではでは

2008年03月19日

屋久島・宮崎その2

皆様、今晩は。
屋久島・宮崎その2であります。

良い天気の永田集落
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友人達の中に家族連れが二組いたのですが、縄文杉へのトレッキングは、奥様方が行くことになって、お父さんは子守。
ここに至るまでかなりの攻防戦ないし駆け引きがあったらしいのですが、つまり前日、前々日のライブの現場は滞在している永田から40km~60kmくらい離れています。
屋久島は周囲が130kmもあるとても広い島ですから、車での移動しか考えられないわけで、当然、帰りに誰が運転するか、即ち、飲みたいお酒を飲めないかが問題になります。
話しがまとまったのでしょう。つまり、お父さん達は、縄文杉よりも酒を飲みながのライブを取ったわけですね。
さて、下山して空港から帰路に着く友人達を見送ってから、小生とT.N.さんとATUXIの3名はゆっくりと温泉を楽しんで、さすがにその夜は早々に寝てしまいました。
前回もそうでしたが、T.N.さんの島での人気は高く、また島中にライブのフライヤーが貼られているところなど、機動力もすごい。
あっぱれとしか言いようがありません。
彼がいなかったら屋久島のライブは実現していなかった筈です。
本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
さて、翌日は宮崎でライブのため、移動です。
鹿児島中央駅から各駅停車の旅です。
てっちゃんであるATUXIは、今回も運転席から進行中の様子を動画に収めたりしております。
宮崎のライブハウス、「LIFE TIME」は、34年続いているというジャズクラブです。

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アケタ系ミュージシャンの出演が多い、フリージャズっぽいお店です。
マスターのKさんも筋金入りのライブハウスのおやじという感じで、懐かしくなりました。
屋久島で会った元ジャズ喫茶のおやじのFさんもそうですし、近いところでは、横浜は日の出町のファーストのマスターなんかもこの感じはありますね。
店もジャズっぽくていい感じ。
硬派のイメージです。
ちょっと野毛のドルフィーに雰囲気が似ています。
宮崎は、かつて、ATUXIが、よく演奏していた土地で、友人達が駆けつけてくれました。
ここでブラジル音楽は異色なのでお客さんの入りが心配だったのですが、宮崎大学のジャズ研の学生達も中央に陣取っていて、ありがたいことに満席。

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そして、久し振りのグランドピアノに喜んだATUXIは、気合が入って、2ステージめの最初の曲で(ソロピアノが先行する「バイーア・チャンプルー~ビリンバウ」です。)ピアノの太い方の弦を切るという荒業を披露しました。

切れた弦が見えます。他の音に影響が出ないように外に引き出します
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バーンという何か倒れたような、あるいは爆発音のようなすごい音がするんですね。
現場を見たのは初めてです。
その後はこの音を避けつつ、何事も無かったようにプレイを進めました。
お客さんもマスターも平然としています。
よくあることなんでしょうか。
終了後は、学生達がメモを片手に曲のことを聞きに来たり、感想を言いに来てくれました。
そのうちの一人、男子学生君。
小生に「あのときの演奏は、この人になら抱かれてもいいと思いました。そっちの趣味は無いんですが。」。
小生、あはは・・・・・・・(汗)(汗)(汗)(汗)(汗)(汗)。
打ち上げは、宮崎風のおでんを囲みました。
春菊が入っていてこれが美味しかった。
というわけで、今回も充実した旅ができました。
関係してくださった方々に感謝、感謝です。
翌日、ATUXIは更に鈍行の旅を続けるべく八代へ向かって行きました。
彼は17日のエスペートブラジルのライブに帰って来たのですが、この旅は、2日のやはりエスペートブラジルでの発表会後の打ち上げからスタートしているわけですから、スタートもゴールも偶然に同じということでした。
ご苦労様でした。
ではでは

2008年03月28日

大先輩とリハーサル

皆様、今晩は。
先日、小生の大先輩であるDr.のM田さんとリハーサル。
メンバーは、いつものATUXI(p)、とこれも久々のHさん(b)。
6月にライブをやるためです。
M田さんは、小生が20歳ころに出会った人で、今年還暦を迎えられる日本でも有数の、アート・ブレイキー・スタイルのドラマーです。
当時は、小生もジャズをやろうとしていて、以来、30代前半までバンド活動を共にしてきました。
本格的なバンドというものを知らなかった小生にバンドのイロハを叩き込んでくれた師匠でもあります。
当時、彼はまだブレイキー・スタイルではなく、エルビン・ジョーンズのスタイルを得意とするドラマーでした。
いきおい、モード的な演奏も多く、随分苦労しましたが、あの頃に叩き込まれたスタンダード・ジャズの数々は今も体に入っています。
彼を通して色々なミュージシャンと知り合ったし、その他にも映画、俳優関係の人達とか色々な人達と飲み歩いたりしましたね。
ただ、あまり思い出したくないことも多々あるわけですが。
前々から一緒にやってみたいという気持ちもあり、たまたまHさんと飲んだときにライブをやりたいという話が出てきて、それならばと声をかけたところ、快諾してもらいました。
今回は、約20年ぶりに共演するわけですが、元々彼もブラジル音楽が好きだったということもあって、我々が普段演奏しているブラジル音楽を主体としたものをやる予定です。
あと4ビートも少々。
久し振りに会ったM田さんは背がちょっと縮んだような気もしますが、ドラムスに向かうとさすがにベテランです。
安定したリズムを供給してくれます。
小生が思うに、彼の特徴は、リズムの安定感と音楽センスが良いこと、インタープレイが密なこと、向うから仕掛けてきたりもします。
若かった頃は、自分のことが手一杯で周りの音が良く聴こえていなかったこともあって、その当たりはよく分からなかったのですが、今では自分でも少しは分かるようになったようです。
今回は、ボサノバの叩き方は見当が付いていましたが、他のリズム、例えばバイ・ヨンとかサンバでどんな風に叩くのか興味があります。
小生としては、無理に既存のブラジルのタイコにこだわらずに思うままに叩いてほしいです。
その辺りを楽しみたい気持ちが大きいです。
ま、そんなこと言わなくても、大ベテランにとっては当たり前でしょう。
いい感じでリハを終えました。
しかし、くわえ煙草のドラマーは久し振りに見たなあ。
スタジオ内喫煙可という今時は珍しいスタジオなんですが。
ジャズマンの匂いがぷんぷんしていました。
昨今の健康志向には目もくれず、大先輩にはあのままでいて欲しいと勝手に思うのでした。
今のところ、ライブは6月21日(土)、新宿のジャズ・クラブ「J」(ここもジャズ・クラブの老舗です。)を予定しています。
ではでは

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