ブラジル旅行記1(準備・成田発Rio de janeiro行・3月19日(Rio de janeiro))
皆様、こんにちは
ようやく時差ボケも解消しつつあるようです。
3月18日から4月12日までブラジルを旅行してきました。
ブラジル音楽をやっていながら恥ずかしながら初めてのブラジル旅行です。
これは、長年の夢でした。広い国なのでやはり一ヶ月は滞在しないとわけがわからないと思っていたので、サラリーマンをやっていないこと、子供がある程度一人で生活出来る年齢になること、家族の了承があることが自分の中での条件でした。
これらをクリアしてようやく今回行ってくることができました。
この一ヶ月弱の旅行記をこれから記していこうと思うのですが、書く事もいろいろあるし写真も相当な量になっているのでじっくりと連載形式で書いていこうと思います。
今月末には春の沖縄・八重山ツアーも控えていますし、記憶を掘り起こしながらある程度時間をかけることになりそうです。
・準備段階
自分の旅のスタイルとして団体行動が嫌い、したがってツアーなどはもってのほかということになる。
飛行機、宿泊は全て自分でやろうと考えていたが、ブラジル国内の移動を時間の関係で飛行機でやるとなるとここは手配を旅行会社で行ったほうが無難である。幸いミュージッシャン仲間の千田氏がブラジル旅行を専門に扱っているI社にいるので早速相談に乗ってもらう。
国内移動のTAM航空とブラジルまでの往復をエミレーツ航空(ドゥバイ経由)で手配してもらう。結果的にはこれが大正解。
旅程も相談に乗ってもらい、初めてのブラジル、Rio以外にも色々と見て回りたかったのでRio→ Ouro preto→ Salbador→ Olindaと北へ進んでRioに戻ってくる旅程を作成、TAM航空の手配をお願いした。
ホテルはwebでいろいろ探し回って納得のできるところを自分で手配。
VISAの手続きも順調に終わって、やはり一番の問題は言葉。
先生についてポルトガル語を学んだ経験がないので非常に不安ではあるが1月頃からテキストなどを色々と買い込んで勉強に着手。果たしてこれが役に立ったのか立たなかったのか。
個人旅行で、一人旅の時間が長いので何もやらないよりはマシなはず。
あとは現地での支払いにどのような手段を使うかだが、安全を考えて多額の現金は持たず極力カードを利用することにして、現金は必要な額をATMで引き出すことにした。ただ、当初の現金としてドルを準備してガレオン空港で必要最低限の額を両替することにした。空港での両替はレートが良くないとのことなので。
さて、これで準備は終了。衣類も楽器も向こうで買うことにしたので荷物を作ってみるとえらく少ない。沖縄に行く時より少ないかもしれない。
・成田発Rio de janeiro行き
成田空港22時発のエミレーツ航空、ドゥバイ行き、A380型は総2階建ての巨大航空機。
1stクラスとビジネスが入る2階とエコノミーの1階は完全に分離されている。噂では2階のウェルカムドリンクはドンペリだとか???
約12時間かけてドゥバイ空港着。韓国・中国・インド・パキスタン・イランと飛行してきたはずだが5時着で暗いまま、さっぱり分からず。
ドゥバイ空港は巨大空港と聞いていたが想像を超える巨大さ、シンガポール空港も巨大だったが、あそこはコの字型、ここは真っ直ぐのかまぼこ型。その建物の中をターミナル連絡用の無人電車が走り、未来都市のような印象。乗り継ぎのため入国しないスペースも巨大で、ショッピングセンターの遥か彼方は霞んでいて見えない。夜中だろうが早朝だろうが世界中の各方面に飛行機が発着し多種多様な人種が行きかい、金ピカの壺やらなんせ車まで売っているのだ。全体的には金ピカでお客様大歓迎の印象。これからハブ空港として更に発展しそうだなあ。
3時間待ってエミレーツ航空のB777型Rio de janeiro経由Buenos行きに乗り換え。
すぐ出るのかなと思ったらタキシングのまま1時間待ち。
このフライトはアラビア半島、紅海、アフリカ大陸、大西洋を横断していくかなり長い旅で、約15時間。
ドゥバイを8時15分頃発ってガレオン空港到着は16時。
ずっと明るいところを飛んでいるはずだが、機内は暗くなっていて朝だか夜だか分からない。
食事の時だけ明るくなるのはブロイラーのようだ。
航空機搭載カメラで下界を見ることができる。
アフリカ大陸に入ったときは茶色がずーっと続く。赤道ギニア辺りから大西洋に抜けていく手前は緑がずーっと続く。そして大西洋。南米大陸が待ち遠しい。500年前この海をアフリカ人達が何ヶ月もかけてブラジルへ連れられていったわけだ。
機内は暇なので寝るか映画を観るか。
偶然ブラジルチャンネルを見つけて、トム・ジョビンのコンサートと故ルーラ大統領の伝記映画「Filho do Brasil」を見る。
特に後者には興味を惹かれた。
エミレーツ航空はサービスも良くてとても良い印象を持った。
もっともアラビア語は分からないが。ブラジルチャンネルがあるのも気が利いている。ドゥバイ空港も併せて国を挙げてサービスに気合を入れているのだろう。「お客様は神様です。」的な姿勢は徹底しているようだ。
C.A.の女性の制服もとてもかっこよいのだ。
さて、長いフライトを経てようやく南米大陸が見えてくる。殆ど眠れなかったが期待と不安に胸が膨らむ。
・3月19日(Rio de janeiro)
ドゥバイ空港から来たせいか、ガレオン空港がやけに地味に感じられる。
ガレオン空港
今日はここで午前中にローマから到着しているはずのピアニストの鈴木厚志氏と待ち合わせているが、エミレーツは約1時間遅れ。ま、エミレーツはこの1便だけだから大丈夫でしょうと入国手続き、当面必要な最少額を両替。ゲートで厚志氏と合流。
彼とは本日から小生が北へ旅立つ24日まで同行することになっている。
それからどこに泊まるかは彼も決めていないという。
今日から5日間はメトローのGloria駅近くのMonte Castelというホテル。
とは言っても着いたばかりで何もわからない。
ここは事前にグーグルで確認できず場所に不安があった。
荷物もあるし複数だしということで、TAXI。
跳ばす跳ばす。これがRioの標準なのだろうか。
近くに到着したのは良いのだが案の定ホテルが見つからない。これはどこかで聞いたほうがいいだろうということで一番近くにあったレストランへ。
親切にも若い店員さんが付き添って行ってくれた。実は目と鼻の先。
以後、こういう親切は各地で何度となく受けた。
場所がわかったので安心してセルベージャ(ショッピではなくセルベージャが一般的だった。)を飲む。
喉が渇いていたせいもあるかもしれないが、これが飲み助の二人共、目が点になるほどの激美味。
激美味のセルベージャ(瓶ビール)・・・アマゾニア地方の地ビールだとのこと
チェックインして、近所を散策。
ホテルのあるrua(通りという意味)を海方向へ下りていくと賑やかな大通りがあってその向かい側は公園。
商店や銀行、露天、Barも立ち並ぶちょっと下街っぽい雰囲気。その大通りにメトローのGloria駅がある。以後毎日ここを利用することになる。
ホテルのあるRua Candid Mendesは静かな通りだが、ホテルの隣のBarは大賑わい。
夕食は、先ほどお世話になったレストランへお礼がてら伺う。
実はイタリア料理屋で、,落ち着ける雰囲気。店員さんも感じがよく、二人共気に入った。
またまたセルベージャに料理を頼むが、美味しさと量で大満足。
このセルベージャが美味しかったのは単に喉が渇いていただけではないことを再確認した。
以後何度となく通うようになる。
やはり本場のカイピリーニャは美味い、そして安い。
仕上げはホテルの隣の大賑わいのBarで軽く飲む。
帰ると、時差のせいもあっていきなり意識喪失、爆睡。
ともあれ、無事に到着できた。
明日からは、いろいろと歩き回りたい。